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カテゴリー:時事
終戦から79年を迎えました。
今日、8月15日は、昭和20年にラジオ放送にて「終戦の詔書」が昭和天皇により朗読され、日本の降伏を国民に伝えた日です。
ちなみに、アメリカではポツダム宣言の降伏文書調印を行った9月2日を「対日戦勝記念日(Victory over Japan Day)」としています。
日本武道館では、5年ぶりの通常規模で全国戦没者追悼式が行われました。
なお、港南区には、神奈川県戦没者慰霊堂があります。
昭和27年の対日講和条約の発効を機に、明治以降の戦争における戦没者、戦災死者を追悼するとともに、県民の平和愛好の象徴として建設され、戦没者及び戦災死者 5万8千余名の名簿が納められ、遺族の心のよりどころとなっており、毎月県内の各宗教・各宗派が順番で慰霊供養を行っております。
今年6月は港南区仏教会が担当でした。
慰霊堂の東の麓にはは、 「かながわ平和祈念館」があり、皆様にくつろいでいただくための休憩コーナーや戦没者の遺品展示ホール、ライブラリーなどがあります。
この機に訪れてみてはいかがでしょうか。
アメリカ軍により長崎に原子爆弾が投下されてから79年目の「長崎原爆の日」を迎えました。
あらためて原子爆弾によって犠牲となられた多くの方々に弔意を表します。
長崎では、長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典が行われましたが、今年は先進七カ国のうち日本を除く6カ国と欧州連合の大使が欠席、公使らが代理出席となりました。
令和6年 長崎平和宣言原爆を作る人々よ!
しばし手を休め 眼をとじ給え
昭和二十年八月九日!
あなた方が作った 原爆で
幾万の尊い生命が奪われ
家 財産が一瞬にして無に帰し
平和な家庭が破壊しつくされたのだ
残された者は
無から起ち上がらねばならぬ
血みどろな生活への苦しい道と
明日をも知れぬ"原子病″の不安と
そして肉親を失った無限の悲しみが
いついつまでも尾をひいて行くこれは23歳で被爆し、原爆症と闘いながらも原爆の悲惨さを訴えた長崎の詩人・福田須磨子さんが綴った詩です。
家族や友人を失った深い悲しみ、体に残された傷跡、長い年月を経ても細胞を蝕み続け、様々な病気を引き起こす放射線による影響、被爆者であるが故の差別や生活苦。原爆は被爆直後だけでなく、生涯にわたり被爆者を苦しめています。
それでも被爆者は、「世界中の誰にも、二度と同じ体験をさせない」との強い決意で、苦難とともに生き抜いた自らの体験を語り続けているのです。
被爆から79年。私たち人類は、「核兵器を使ってはならない」という人道上の規範を守り抜いてきました。しかし、実際に戦場で使うことを想定した核兵器の開発や配備が進むなど、核戦力の増強は加速しています。
ロシアのウクライナ侵攻に終わりが見えず、中東での武力紛争の拡大が懸念される中、これまで守られてきた重要な規範が失われるかもしれない。私たちはそんな危機的な事態に直面しているのです。福田さんは詩の最後で、こう呼びかけました。
原爆を作る人々よ!
今こそ ためらうことなく
手の中にある一切を放棄するのだ
そこに初めて 真の平和が生まれ
人間は人間として蘇ることが出来るのだ核保有国と核の傘の下にいる国の指導者の皆さん。核兵器が存在するが故に、人類への脅威が一段と高まっている現実を直視し、核兵器廃絶に向け大きく舵を切るべきです。そのためにも被爆地を訪問し、被爆者の痛みと思いを一人の人間として、あなたの良心で受け止めてください。そしてどんなに険しくても、軍拡や威嚇を選ぶのではなく、対話と外交努力により平和的な解決への道を探ることを求めます。
唯一の戦争被爆国である日本の政府は、核兵器のない世界を真摯に追求する姿勢を示すべきです。そのためにも一日も早く、核兵器禁止条約に署名・批准することを求めます。そして、憲法の平和の理念を堅持するとともに、北東アジア非核兵器地帯構想など、緊迫度を増すこの地域の緊張緩和と軍縮に向け、リーダーシップを発揮することを求めます。
さらには、平均年齢が85歳を超えた被爆者への援護のさらなる充実と、未だ被爆者として認められていない被爆体験者の一刻も早い救済を強く要請します。世界中の皆さん、私たちは、地球という大きな一つのまちに住む「地球市民」です。
想像してください。今、世界で起こっているような紛争が激化し、核戦争が勃発するとどうなるのでしょうか。人命はもちろんのこと、地球環境にも壊滅的な打撃を与え、人類は存亡の危機に晒されてしまいます。
だからこそ、核兵器廃絶は、国際社会が目指す持続可能な開発目標(SDGs)の前提ともいえる「人類が生き残るための絶対条件」なのです。
ここ長崎でも、核兵器のない世界に向けて、若い世代を中心とした長年の動きがさらに活発になっています。今年5月には、若者版ダボス会議と呼ばれる国際会議「ワン・ヤング・ワールド」の平和をテーマとした分科会が、初めて長崎で開催されました。
世界の若い世代が主役となって連帯し、行動する輪が各地で広がっています。それは、持続可能な平和な未来を築くための希望の光です。平和をつくる人々よ!
一人ひとりは微力であっても、無力ではありません。
私たち地球市民が声を上げ、力を合わせれば、今の難局を乗り越えることができる。国境や宗教、人種、性別、世代などの違いを超えて知恵を出し合い、つながり合えば、私たちは思い描く未来を実現することができる。長崎は、そう強く信じています。原子爆弾により亡くなられた方々に心から哀悼の誠を捧げます。
長崎は、平和をつくる力になろうとする地球市民との連帯のもと、他者を尊重し、信頼を育み、話し合いで解決しようとする「平和の文化」を世界中に広めます。そして、長崎を最後の被爆地にするために、核兵器廃絶と世界恒久平和の実現に向けてたゆむことなく行動し続けることをここに宣言します。
2024年(令和6年)8月9日
長崎市長 鈴木史朗
アメリカ軍により広島に原子爆弾が投下されてから79年目の「広島原爆の日」を迎えました。
あらためて原子爆弾によって犠牲となられた多くの方々に弔意を表します。
被爆地広島では、平和記念公園において平和記念式典(原爆死没者慰霊式・平和祈念式)が行われ、犠牲者に対しての哀悼の意を捧げました。
世界各地では、いまだにロシアのウクライナ侵攻などの戦争や紛争が続いています。
核兵器の使用をも辞さない世界情勢の中で、松井一實広島市長は次のような平和宣言により対話をもとにした平和の重要性を訴えました。
平和宣言
皆さん、自国の安全保障のためには核戦力の強化が必要だという考え方をどう思われますか。また、他国より優位に立ち続けるために繰り広げられている軍備拡大競争についてどう思いますか。ロシアによるウクライナ侵攻の長期化やイスラエル・パレスチナ情勢の悪化により、罪もない多くの人々の命や日常生活が奪われています。こうした世界情勢は、国家間の疑心暗鬼をますます深め、世論において、国際問題を解決するためには拒否すべき武力に頼らざるを得ないという考えが強まっていないでしょうか。こうした状況の中で市民社会の安全・安心を保つことができますか。不可能ではないでしょうか。平和記念資料館を通して望む原爆死没者慰霊碑、そこで祈りを捧げる人々の視線の先にある原爆ドーム、これらを南北の軸線上に配置したここ平和記念公園は、施行から今日で75年を迎える広島平和記念都市建設法を基に、広島市民を始めとする平和を願う多くの人々によって創られ、犠牲者を慰霊し、平和を思い、語り合い、誓い合う場となっています。
戦後、我が国が平和憲法をないがしろにし、軍備の増強に注力していたとしたら、現在の平和都市広島は実現していなかったのです。この地に立てば、平和を愛する世界中の人々の公正と信義を信頼し、再び戦争の惨禍が起こることのないようにするという先人の決意を感じることができるはずです。
また、そうした決意の下でヒロシマの心を発信し続けた被爆者がいました。「私たちは、いまこそ、過去の憎しみを乗り越え、人種、国境の別なく連帯し、不信を信頼へ、憎悪を和解へ、分裂を融和へと、歴史の潮流を転換させなければなりません。」これは、全身焼けただれた母親のそばで、皮膚がむけて赤身が出ている赤ん坊、内臓が破裂して地面に出ている死体...生き地獄さながらの光景を目の当たりにした当時14歳の男性の平和への願いです。
1989年、民主化に向けた市民運動の高まりによって、東西冷戦の象徴だったベルリンの壁が崩壊しました。かつてゴルバチョフ元大統領は、「われわれには平和が必要であり、軍備競争を停止し、核の恐怖を止め、核兵器を根絶し、地域紛争の政治的解決を執拗に追求する」という決意を表明し、レーガン元大統領との対話を行うことで共に冷戦を終結に導き、米ソ間の戦略兵器削減条約の締結を実現しました。このことは、為政者が断固とした決意で対話をするならば、危機的な状況を打破できることを示しています。
皆さん、混迷を極めている世界情勢をただ悲観するのではなく、こうした先人たちと同様に決意し、希望を胸に心を一つにして行動を起こしましょう。そうすれば、核抑止力に依存する為政者に政策転換を促すことができるはずです。必ずできます。
争いを生み出す疑心暗鬼を消し去るために、今こそ市民社会が起こすべき行動は、他者を思いやる気持ちを持って交流し対話することで「信頼の輪」を育み、日常生活の中で実感できる「安心の輪」を、国境を越えて広めていくことです。そこで重要になるのは、音楽や美術、スポーツなどを通じた交流によって他者の経験や価値観を共有し、共感し合うことです。こうした活動を通じて「平和文化」を共有できる世界を創っていきましょう。特に次代を担う若い世代の皆さんには、広島を訪れ、この地で感じたことを心に留め、幅広い年代の人たちと「友好の輪」を創り、今自分たちにできることは何かを考え、共に行動し、「希望の輪」を広げていただきたい。広島市は、世界166か国・地域の8,400を超える平和首長会議の加盟都市と共に、市民社会の行動を後押しし、平和意識の醸成に一層取り組んでいきます。
昨年度、平和記念資料館には世界中から過去最多となる約198万人の人が訪れました。これは、かつてないほど、被爆地広島への関心、平和への意識が高まっていることの証しとも言えます。世界の為政者には、広島を訪れ、そうした市民社会の思いを共有していただきたい。そして、被爆の実相を深く理解し、被爆者の「こんな思いは他の誰にもさせてはならない」という平和への願いを受け止め、核兵器廃絶へのゆるぎない決意を、この地から発信していただきたい。
NPT(核兵器不拡散条約)再検討会議が過去2回続けて最終文書を採択できなかったことは、各国の核兵器を巡る考え方に大きな隔たりがあるという厳しい現実を突き付けています。同条約を国際的な核軍縮・不拡散体制の礎石として重視する日本政府には、各国が立場を超えて建設的な対話を重ね、信頼関係を築くことができるよう強いリーダーシップを発揮していただきたい。さらに、核兵器のない世界の実現に向けた現実的な取組として、まずは来年3月に開催される核兵器禁止条約の第3回締約国会議にオブザーバー参加し、一刻も早く締約国となっていただきたい。また、平均年齢が85歳を超え、心身に悪影響を及ぼす放射線により、様々な苦しみを抱える多くの被爆者の苦悩に寄り添い、在外被爆者を含む被爆者支援策を充実することを強く求めます。
本日、被爆79周年の平和記念式典に当たり、原爆犠牲者の御霊に心から哀悼の誠を捧げるとともに、核兵器廃絶とその先にある世界恒久平和の実現に向け、改めて被爆者の懸命な努力を受け止め、被爆地長崎、そして思いを同じくする世界の人々と共に力を尽くすことを誓います。皆さん、希望を胸に、広島と共に明日の平和への一歩を踏み出しましょう。
令和6年(2024年)8月6日
広島市長 松井 一實
広島原爆の日にあたり、改めて世界各地の惨禍によって命を落とされたすべての方がたへ、衷心より深く哀悼の誠を奉げ、大切な家族や友人を失った方、自ら負傷された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
すべての生きとし生けるものにとって、命は等しく尊く、かけがえのないものであります。国の威厳や国益、主義主張など、いかなる理由によっても「殺してもよい命」や「殺されてもかまわない命」は存在しません。また、誰一人として平穏な生活が奪われ、家や財産を失い、居住する場所を追われることも許容されません。
改めて平和への願いをこめて今年もブログ記事をしたためました。
■これまでの経緯(公式プレスリリースより引用)
2024年6月8日 |
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2024年6月9日 |
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2024年6月10日 |
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2024年6月12日 |
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2024年6月14日 |
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これまで金沢までの区間が営業していた北陸新幹線が福井・敦賀まで延伸されました。
実に整備計画から半年。
北陸は江戸時代は海運(北前船・西廻り航路)により結ばれており、鉄道の時代に入ると、北陸本線は鉄道の基幹路線として発達してきました。
首都圏から福井まで鉄道で行くには、東海道新幹線で米原経由、北陸本線の特急乗継ぎが主流でしたが、今日からは首都圏と福井県が新幹線で結ばれたため、選択肢の幅が増えました。
曹洞宗の大本山、永平寺への交通の利便性も格段に向上することが期待されます。
北陸新幹線延伸の今日、敦賀駅では、東京行の一番列車「かがやき502号」の午前5時から発車時刻午前6時11分にかけて出発式が行われ、斉藤鉄夫国土交通相、長谷川JR西日本社長、杉本福井県知事、米澤敦賀市長らが出発を見守りました。
東京ー敦賀間には「かがやき」が1日9往復運航されます。
また、在来線区間には、特急サンダーバードや名古屋方面からの特急しらさぎと敦賀駅で接続する北陸新幹線「つるぎ」が1日25往復。富山-敦賀間を18往復、金沢-敦賀間を7往復運行されます。
北陸新幹線3月16日福井県開業! イベント一覧 人気俳優「駅長」やブルーインパルス飛行北陸新幹線の福井県内開業に合わせて3月16、17の両日、新幹線4駅周辺でさまざまなイベントが繰り広げられる。恐竜や食、アニメ、伝統工芸などをアピールし、観光客をもてなす。航空自衛隊の飛行チーム「ブルーインパルス」は16日、4駅上空を飛行。福井県によると、県内では21年ぶりの展示飛行で、福井駅上空で実施する絵を描く演目は県内初とみられる。3月16日の主なタイムスケジュールをまとめた。
(画像は福井新聞より引用)福井市の福井駅周辺では「北陸新幹線ウェルカムフェスタ」が開かれる。福井商高チアリーダー部「JETS」などが観光客を出迎え、人気グループ「EXILE」の橘ケンチさんが自身監修の日本酒の鏡開きを行う。恐竜ショーや化石発掘体験もある。
敦賀市の敦賀駅周辺では「つるが街波祭」と銘打ち、同駅から金ケ崎緑地までの各所で28のイベントがある。俳優大和田伸也さんや歌手西川貴教さんが特設ステージに登壇し、花を添える。新しい敦賀の地酒「月きよし」の鏡開きなどもある。
あわら市の芦原温泉駅周辺では「新幹線歓迎会」を開催。アニメ「ちはやふる」の声優陣によるトークショーのほか、ダンスパレード、ドローンショーなどを予定している。
越前市の越前たけふ駅では、俳優の小泉孝太郎さんが「越前市特別1日駅長」を務める。越前和紙を使った地元高校生の書道パフォーマンスなどがある。
ブルーインパルスは福井駅上空で15分間、巨大な「さくら」「ハート」「サンライズ」などをスモーク(煙)で描く予定。県はおすすめの観覧場所を足羽川左岸の桜橋―泉橋間としている。他の3駅はスモークを出してまっすぐに飛び、開業を祝う。(福井新聞 2024/3/16 配信)
北陸新幹線敦賀延伸を盛り上げるため、各地でイベントが開催されています。
今後、能登半島地震からの復興が進み、北陸各所が活気づいていくことを期待しています。
2024年2月22日、東京株式市場の日経平均株価がバブル期(1989年12月29日)につけた史上最高値「3万8915円」を更新しました。
実に34年ぶり。
私も大学を卒業し、就職した時期がバブルの再絶頂期でしたので、当時のことを明確に覚えています。
バブルが弾け、日本は「失われた30年」と称される景気の低迷期を迎えます。
バブル絶頂期には、景気がこれほど長期的に低迷するなどとは世の中の誰もが思いもせず・・・
バブル崩壊した後は、株価は7000円までズルズルと下落。もう二度と株価が戻ることは無いのではないかと考えた方も多かったのではないかと思います。
明中に当って暗あり、暗相をもって遇うことなかれ 暗中に当って明あり、明相をもって覩ることなかれ 明暗おのおの相対して、比するに前後の歩みのごとし (参同契)
株価の推移を、Yahoo!ニュースのグラフに追記して、作成してみました。
(讀賣新聞のグラフを元にkameno加筆)
日経平均株価が高値を更新した今日は、特にアメリカの大手半導体企業(NVIDIA =エヌビディアなど)の先月までの3か月間の決算の好調さを背景に、東京市場で買い注文が膨らんだことが要因とされています。
結果、午後の取引開始直後に昨日より700円を超え、1989年12月29日につけた取り引き時間中の史上最高値、3万8957円44銭を更新しました。
さらに株価は3万9156円97銭まで上昇しています。
日経平均株価は34年前の水準にもどりましたが、当時と今ではだいぶ状況が変わっています。
日本のGDPは中国、ドイツに抜かれ、4位へ。まもなくインドにも抜かれそうです。
また、34年前の株式時価総額では、日本の企業が世界を席巻していました。
(世界1位 NTT、2位 日本興業銀行、3位 住友銀行、4位 富士銀行、5位 第一勧業銀行、6位 IBM、7位 三菱銀行、8位 エクソン、9位 東京電力、10位 ロイヤル・ダッチ・シェル)
それが、今年は上位10位に日本企業はありません。
また、34年前と一番の大きな違いは地価であると感じます。
バブル絶頂期には、土地は無限に上昇するような錯覚に陥るほど、異常な上昇を続けていました。
バブル期を経験したこともあり、今の日本では、ゆるやかな地価上昇はあるものの、バブル期には遠く及ばない冷静な値動きが続いています。
日経平均株価は上昇し過去最高点に達しましたが、私たちの暮らしが豊かになったかといえば、豊かさを実感している方はそれほど多く無いはずです。
百尺竿頭に一歩を進む
これからの課題は、その豊かさをどのように取り戻していくかでしょう。
今後の動向を注視したいところです。
2024年2月17日ら午前9時22分55秒 次期主力ロケットとして開発された「H3ロケット」が鹿児島県種子島宇宙センターが打上げされ、ロケットは無事計画どおり飛行に成功しました。
打上げから約16分43秒後、小型衛星「CE-SAT-IE」の分離を確認、さらに超小型衛星「TIRSAT」の分離軌道投入、第2段機体の制御再突入の実施、性能確認用ペイロード「VEP-4」の分離も成功しています。
まずは一連のH3ロケット2号機の打上げ成功おめでとうございます。
H3ロケット試験機2号機打上げライブ中継(JAXA | 宇宙航空研究開発機構)
1年前にの初号機打上げでは、2段目のエンジンが着火せず、この日の打ち上げに向けて対策を講じてきました。
打上げられた「H3ロケット」は、現在運用されているH2Aの次世代主力ロケットとして、今後の日本の宇宙開発を担う重要な役割を果たします。
JAXAの山川宏理事長は「ロケットは計画どおりに飛行し機体を所定の軌道に投入し衛星を分離できたことを確認した。H3ロケット試験機1号機の打ち上げ失敗を受け原因究明に真摯に向き合い、再発防止に向けて全力を挙げて取り組んできた。本日、打ち上げの結果を報告できたことに安どしている。宇宙業界に長らくいるがこんなにうれしい日はなく、こんなにほっとした日はない。H3プロジェクトのスタートから10年にわたって継続的に努力されてきた皆様に本当に感謝している」と会見で述べています。
開発に携わった多くの方々と関連サポートの皆様の願いが一つになって、結果として成就しました。
先月の小型月着陸実証機「SLIM」に続き、大きな成果が次々と続いており、日本ならではの技術力の成果が今後も期待されるところです。
令和5(2023)年9月7日にH2Aロケット「H-IIA」47号機により鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられた小型月着陸実証機「SLIM」は、予定通り令和6(2024)年1月20日午前0時過ぎに着陸しました。
その成果速報として宇宙航空研究開発機構(JAXA)が本日(1月25日)記者会見を行っています。
目標の一つが月面の狙った場所へのピンポイント着陸技術の実証であり、を目的としており、JAXAは「着陸精度は障害物回避の直前で評価することが適切」とし、その場合は「精度は3-4m程度であった可能性が高いと考えている」と評価しています。
LEV-1達成事項
・月面探索ロボット(日本初)
・跳躍(ホッピング)による月面移動(世界初)
・完全自立機能(世界初)
・バッテリ枯渇まで動作
・地球との直接通信
・およびLEV-2との月面ロボット間通信(世界初)
・月面からのUHF帯電波送信
着陸の直前には子機の「LEV-1」と「LEV-2」を正常に放出したことも大きな成果であり、特に記者会見においてSLIMが着陸直前に月面に放出した「LEV-2」(愛称:SORA-Q)からの電送写真が公開されています。
月面着陸した小型月着陸実証機「SLIM」の状態(一つ上の推定の姿勢の状態も含めて)が克明に映し出されています。
日本の宇宙開発上、重要な写真になることでしょう。
この後のデータの精査によるさらなる成果が楽しみです。
記者会見を見終わった2時間後、東の地平線から十三夜の月が昇ってきました。
「SLIM」の着陸地点は、このあたりです。
国土地理院では日本全国をおおむね20km間隔で設置されている約1300地点の「電子基準点」で地殻変動を観測しています。
この「電子基準点」はGPS衛星や準天頂衛星みちびきなどで測位されデータ化されています。
日本列島は、地殻の変動が激しく、複数のプレートの影響を受けて隆起、沈降、移動などがみられます。
また、年月をかけてひずみが蓄積し、その反動で一気に地殻が移動し、地震を引き起こしたりします。
今年1月1日に発生した「令和6年能登半島地震に伴う地殻変動」の観測結果速報(第3報)が出されていたので、ご紹介します。
令和6年能登半島地震に伴う地殻変動」の観測結果速報(第3報) 発表日時:令和6年1月9日(火)17時30分概要
令和6年能登半島地震(M7.6、深さ16km(暫定値)、最大震度7)に伴う地殻変動を1月2日に公表しておりましたが、その後一時的な通信復旧により追加取得された電子基準点「輪島2」の観測データ及び更新されたGNSS衛星の軌道情報※を基に、地殻変動情報を更新しました。(1月9日)令和6年(2024年)1月1日16時10分頃に発生した能登半島地震について、前報(2024年1月2日公表)以降、震源域周辺の電子基準点及び可搬型GNSS連続観測装置(REGMOS)で観測された1月7日までのデータを解析した結果、電子基準点「輪島2」で南西方向に2.0m程度の変動、1.3m程度の隆起が新たに判明しました。なお、この値は観測点の傾斜や局所的な変動の影響を受けている可能性があります。
REGMOSは、電子基準点の観測網を強化し石川県能登地方の活発な地殻変動をより詳しく捉えるために、令和4年(2022年)7月21日に設置したものです。
今後も注意深く電子基準点等による地殻変動の監視を続けていきます。
また、解析結果は今後も精査によって変更になることがあります。※電子基準点等で位置を求めるために必要なGNSS衛星の軌道情報は、観測日の2日後には精度が高い情報に更新されます。
また、観測データは24時間分を使うことで、解析結果のバラつきを、より小さく抑えることができます。
今回公表した値は、地震による地殻変動の暫定値を、上記の情報を用いて精度を高めた再解析を行うことにより更新したものです。
上図のように、令和6年能登半島地震によって、「輪島2」地点で南西方向に2.0m程度の変動、1.3m程度の隆起が起るなど、大きな地殻変動が観測されました。
改めて日本列島は常に動いており、また、地震が起こるたびに一気に変動するということが良くわかります。
これまで観測されたデータ(1997年4月~2022年4月)を集約して動画にしたものが国土地理院から公開されています。
図:電子基準点でとらえる国土の動き (出典:国土地理院)
日本列島の10年間の地殻変動はこのような感じになっています。
2011年以降日本列島が捻じれてきている感があります。
関東大震災から100年が経過し、今後の南海トラフへ影響も注視が必要でしょう。
日本列島は地震大国であり、常に地震への心構えが必要だという事を実感します。
令和6年、年明け元日から大きな地震の速報が入ってきました。
令和6年1月1日午後4時10分、石川県能登地方を震源とする震度7の地震が発生しました。
この前後に地震が継続して発生しており、日本海側の広い範囲で津波に関する警報、注意報が発出されています。
【国土交通省第一報】 石川県能登地方を震源とする地震について(第 1 報)
※ これは速報であり、数値等は今後変わることもあります。
1 地震の概要
(1)発生日時 令和 6 年 1 月 1 日 16:06~
(2)震源地及び地震の規模等(震度5強以上)
地震検知日時 震央地名 マグニチュード 最大震度
2024/1/1 16:56 石川県能登地方 5.7 震度 5 強
2024/1/1 16:10 石川県能登地方 7.6 震度 7
2024/1/1 16:18 石川県能登地方 6.1 震度 5 強
2024/1/1 16:06 石川県能登地方 5.7 震度 5 強
(3)津波警報等
大津波警報 石川県能登地方
津波警報 山形県、新潟県上中下越、佐渡、富山県、石川県加賀、福井県、兵庫県北部
津波注意報 北海道太平洋沿岸西部、北海道日本海沿岸北部、北海道日本海沿岸南部、青森県日本海沿岸、秋田県、京都府、鳥取県、島根県出雲・石見、隠岐、山口県日本海沿岸、福岡県日本海沿岸、佐賀県北部、壱岐・対馬
震度7の地震が観測されたのは2018年北海道胆振東部地震以来のことになります。
また、石川県能登地方では、2007年3月に最大震度6強の地震が発生し、広い範囲で大きな被害が出ました。
地震から避難するときは
・津波警報が発表されたら、沿岸部からすぐに避難する
・火災が発生していたら、火の手からできるだけ離れる
・街なかを歩いて避難するなら、高いビルからは離れて歩く
ことが大事です。
被災された方には改めて、心より御見舞い申し上げます。
また、建物倒壊の被害が集中した石川県輪島市門前町付近には曹洞宗の名刹も多く心配されるところです。
被害が広がらないことを願います。
手紙やハガキの値段はどう変わる? 2024年秋ごろに変更へ【郵便料金の値上げ】1通の手紙を出すのに26円も値上げになりそうです。
総務省は12月18日、定形郵便物(25グラム以下の封書)の料金を84円から110円に値上げする省令案を発表しました。
2022年度の「日本郵便」の郵便事業が、民営化以降で初の赤字となるなど厳しい経営状況の中で、値上げの検討を始めました。
消費税増税に伴う改定を除いて、定形郵便物の料金は1994年以降すえおかれており、実質的に約30年ぶりの値上げになります。
ネットの普及を受けて郵便物の数はピーク時の半分ほどに
総務省が公式サイトに掲載した資料によると、ネットの普及を受けて郵便物の数は2001年をピークに年々減少。2022年度ではピーク時の約55%ほどになっています。同省は「郵便事業の営業損益の見通しは非常に厳しく、郵便事業の安定的な提供を継続するためには、早期の郵便料金の見直しを行う必要がある」と値上げの必要性を訴えています。
検討されている郵便料金の値上げ幅は以下の通りです。
・定形郵便物(25グラム以下):84円 ⇒110円
・定形郵便物(50グラム以下):94円 ⇒110円
・ハガキ:63円 ⇒ 85円・定形外郵便など:約30%の値上げが基本
今回の資料は、総務省が18日に開かれた情報通信行政・郵政行政審議会に諮問したものです。毎日新聞によると、審議会は2024年3月にも答申し、同年秋ごろに新料金が導入される見通し。
定形郵便物(25グラム以下)に関しては国民負担や物価などの状況を踏まえて、郵便法の施行規則で上限が定められているため、料金の見直しには総務省令の改正が必要です。
その他の郵便物は日本郵便の届け出で改定できるそうです。
(Yahoo!ニュース 2023/12/18配信)
ここのところ、郵便の土日配達が無くなったり、郵便物の到達に相当の日数がかかったり、(郵便では無いですが郵便振替手数料が大幅に値上がりしたり)、さまざまな制度の変更があったばかりですが、来年ついに郵便料金も大幅値上げになるようです。
お寺も多くの郵便物の発送を毎年行っているので、来年度は予算組みで通信費の総額を考えなければなりません。
振りかえってみると、これまでの郵便配達サービスが過剰なほど便利なものであってそれに慣れてしまっていたこともあり、日本全国一律の料金で配達する制度を維持するためには、致し方ない面もあろうかと感じます。
そのうちに、郵便局やポストの数が削減されたり、ポスト集配の回数も減少していくのかもしれません。
日常の生活に必要不可欠な社会インフラなので、最低限、現状の品質は維持していただきたいものです。
藤井聡太竜王・名人が全八冠を独占 シリーズ成績3勝1敗で永瀬拓矢王座に勝利、21歳2カ月で将棋界史上初の偉業達成将棋の第71期王座戦五番勝負第4局が10月11日、京都市の「ウェスティン都ホテル京都」で指され、挑戦者の藤井聡太竜王・名人(王位、叡王、棋王、王将、棋聖、21)が永瀬拓矢王座(31)に勝利した。この結果、シリーズ成績を3勝1敗として「王座」の奪取に成功。さらに、21歳2カ月で将棋界の全8タイトルを独占する前人未踏の偉業を達成した。
将棋界の全8つのタイトルが藤井竜王・名人の手中に収まった。八冠制覇か、永世位獲得か、将棋界を飛び出し社会的な注目を集める中で行われた本シリーズ。藤井竜王・名人は唯一登場経験のなかった王座戦で、デビュー以来の研究パートナーの永瀬王座へ挑戦した。開幕局から永瀬王座が渾身の研究を披露し、藤井竜王・名人を相手に自らのペースの将棋を展開。開幕局は永瀬王座が快勝を飾った。第3局では最終盤までペースを握っていたものの、藤井竜王・名人が逆転勝利を飾る劇的な展開となった。
決着局となった第4局は、後手番の藤井竜王・名人が得意の角換わりに誘導したが、永瀬王座も研究範囲とばかりに早々に桂馬を跳ねる趣向を披露。終始永瀬王座のペースで進行することとなったが、絶対に譲れぬ一局で両者が死力を尽くした結果、夜戦に入ると景色が一変。藤井竜王・名人が終盤で逆転すると、圧巻の終盤力を見せつけ大きな戦果を手にする結果となった。これにより、全冠制覇へ最後の関門となっていた「王座」を奪取。羽生善治九段(53)が保持していた王座の最年少記録(21歳11カ月)を31年ぶりに更新した。
過去の全冠達成者は3人。棋史で初めて全冠を手中に収めたのは升田幸三実力制第4代名人で、王将、九段(竜王戦の前身)、名人を獲得し1957年7月に全三冠を達成した。2人目の達成者は大山康晴十五世名人。翌1958年に升田実力制第4代名人から王将と九段、さらに1959年に名人位を奪取し全三冠を制覇した。さらに、大山十五世名人は1960年にタイトル戦となった王位戦を制し四冠を達成、1963年に棋聖位を獲得し全五冠を制覇した。
さらに羽生善治九段は、タイトルが7つだった時代の1994年に六冠を達成。1度目の七冠挑戦は谷川浩司王将(当時)に阻まれたものの、六冠を防衛後に再挑戦した王将戦で勝利を飾り、1996年に七冠制覇を果たした。羽生九段に続き、4人目となる全冠制覇を果たした藤井竜王・名人だが、タイトル数が8つになって以降の達成は史上初。史上最年少14歳2カ月でのプロ入り以来わずか7年、21歳2カ月で将棋界の頂点に立つこととなった。
番勝負での戦績は登場から80局で、64勝16敗と勝率は.800。異次元のスピード、勝率での大偉業達成ながら、その道のりは決して簡単なものではなかった。本シリーズはもちろん過去の番勝負においても拮抗した勝負が繰り広げられたが、藤井竜王・名人が他を圧倒する一手で鉱脈を探り勝利を引き寄せた結果の積み重ねであることは間違いない。
新たな将棋の探求へ。藤井竜王・名人の視線の常にこの一点のみを見据えている。前人未踏の地に立った若き王者が、今後どのような未来を切り開いていくのか。ますますの飛躍に心躍らずにはいられない。
(ABEMA TIMES 2023/10/11 20:59配信)
京都市のウェスティン都ホテル京都で行われた第71期王座戦五番勝負第4局が行われ、終盤持ち時間が少ない一進一退の熱戦を制し、見事に藤井聡太竜王・名人(王位、叡王、棋王、王将、棋聖、21)が勝利し、八冠を達成しました。
生中継で見ていましたが、本当に手に汗握る一局でした。
八冠制覇・グランドスラムを達成した日本将棋連盟公式サイトのスクリーンショットを記念に貼っておきます。
下写真は、今月京都・仁和寺へ訪問した際に撮った「2年前の令和3年、竜王を豊島将之竜王から奪取した対局」「1年前の令和4年、竜王を堅守した対局」の展示です。
それから早くも、もう八冠達成。
まずはおめでとうございます。
今後の活躍が楽しみです。
ハワイ山火事1か月、ラハイナで焼失した寺の僧侶3人が宗派を超え声を合わせて読経
米ハワイ州マウイ島で起きた山火事は8日、発生から1か月となった。これまでに115人の死亡が確認され、現在も海上での捜索活動が続いている。ジョシュ・グリーン州知事は8日、確認を進めた結果、火事による行方不明者は同日現在で66人に減ったと発表した。
地元当局によると、最も大きな被害が出た島西部ラハイナでは延焼範囲が約8・8平方キロ・メートルに及び、2200棟以上が全半壊した。これまで行方不明者は385人とされていたが、連邦捜査局(FBI)が安否確認を進めた結果、無事が確認されるなどしたという。
ラハイナでは8日、浄土宗「ラハイナ浄土院」、真言宗「ラハイナ法光寺」、浄土真宗「ラハイナ本願寺」の僧侶3人が宗派を超えて集まり、犠牲者を供養した。3人は高台に並び立ち、声を合わせて読経した。
いずれの寺も焼失し、僧侶らも避難生活を余儀なくされている。ラハイナ本願寺の僧侶、広中愛さん(46)は「人々は傷つき、泣いている。それでも、私たちは未来を見たい」と被災者に語りかけた。
合同供養を提案したラハイナ浄土院の住職、原源照さん(87)は「身近な日系人も犠牲になり、生き残った人も明日どうなるかと悩んでいる。亡くなった人、家を失った人と思いを共にしたい」と語った。(讀賣新聞2023/9/9配信)
8月に発生したハワイ州マウイ島の山火事は、島史最悪規模の被害となり、特に島西部のラハイナ地区では8.8平方キロメートルを消失し、2200棟以上の建物が全半壊となってしまいました。
この記事を書いている時点のGoogleマップにおいても延焼被害の大きさを実感できます。
航空写真1枚目https://goo.gl/maps/8s2yenRpjLKXWodu5
航空写真2枚目https://goo.gl/maps/88X5eb9gBvDHkYhu8
(いずれもGoogle mapより)
一番の繁華街であるラハイナ地区は、19世紀にはハワイ王国の首都が置かれ、捕鯨の拠点港として繁栄しました。歴史的な街並みはアメリカ合衆国国定歴史建造物地区に指定されており、観光地としても知られていました。
街の中心部には100m四方に枝を伸ばしている大きなバニヤンツリーがありシンボルとなっていました。
ラハイナとは、ハワイ語で「灼熱の太陽」を意味し、雨が降らないことでも有名です。
その上に今年夏の異常高温と乾燥、そして強風が吹いていたということで、火災被害が大きくなる要因となってしまいました。
ハワイには戦前から日本人の移民が多く暮らしていたという事もあり、仏教各宗派の寺院も多くあります。
うち、ラハイナ地区には浄土宗「ラハイナ浄土院」、真言宗「ラハイナ法光寺」、浄土真宗「ラハイナ本願寺」などの寺院があり、お盆のお祭り準備が整った中での被災となってしまいました。
また、曹洞宗の「マウイ満徳寺」は島の北部に位置し、火災被害は免れましたが、檀家さんの多くが被災されております。
火災被害の全容はまだ把握できておらず、復興へもこれから一歩を歩みだしたところです。
一日も早く平穏な日常が戻りますよう心より御祈念申し上げます。
ハワイ州マウイ島で発生した森林火災は、島内の複数個所で同時多発的に発生し、延焼が現在も続いています。
火災に起因して亡くなられた方は、このブログを書いている時点で少なくとも55人を超え、特にハワイ王朝時代の首都であったマウイ島のメイン都市、ラハイナ地区では壊滅的な被害となっているようです。
まずは心より御見舞い申し上げます。
この山火災の状況はネットを通してその被害の大きさが伝わってきています。
NASA提供の火災マップ:クリックすると現在の状況が閲覧できます。
ラハイナ地区は、マウイ島の伝統的な地区であり、島の中心地区でもあるため、「ラハイナ本願寺」「ラハイナ浄土院」など日本の寺院もいくつか点在しています。
これら寺院は、本堂が消失するなど大きな被害が出ているという情報もあります。
ANNchニュース
なお、曹洞宗の寺院は、ハワイ州には現在 曹洞宗ハワイ国際布教総監部 管轄の
両大本山ハワイ別院 正法寺
アイエア 太平寺
ワイパフ 大陽寺
ワヒアワ 龍仙寺
カウアイ 禅宗寺
モロカイ 弘誓寺
マウイ 満徳寺
ヒロ 大正寺
コナ 大福寺
の9か寺があります。
マウイ島にある曹洞宗寺院は、マウイ満徳寺1か寺です。
マウイ満徳寺は島の北側のビーチ沿いに位置するため、現在のところは火災の範囲からは外れています。
しかし、山火事は未だ鎮火に至っておらず、また、メンバー(日本でいう檀家にあたる)の方々の多くが被災されており、今後も予断を許しません。
一刻も早く事態が収拾することを心より願います。
長崎への原爆投下の日から78年目の長崎原爆忌を迎えました。
昭和20年8月9日11時2分。
一瞬のうちに人生を奪われてしまった多くの方々に、そして後遺症により亡くなられた多くの方々に心より哀悼の意を表します。
今年は台風6号接近の影響により原爆の日式典が屋内開催となり、参列者の規模も例年よりかなり縮小されます。
被爆されたかたの参列も無いということもとても残念ですが、心静かに平和を祈りたいと思います。
合掌
「長崎原爆の日」台風接近で屋内式典、被爆者の参列見送りへ...岸田首相はビデオメッセージ長崎は9日、原爆投下から78年の「長崎原爆の日」を迎える。台風6号の接近に伴い、長崎市は平和祈念式典の規模を大幅に縮小し、60年ぶりに屋内で開催する。会場変更に伴い、平和公園では7日、作業員が式典用に準備していた大型テントを片付けるなど撤去作業に追われた。
式典会場は、安全確保のため屋外の平和公園から屋内施設「出島メッセ長崎」に変更され、岸田首相や各国の駐日大使、被爆者の参列も見送られる。被爆者が参列しないのは、式典が現在の形になった1956年以降初めてとなる。
首相は式典にビデオメッセージを寄せる予定で、「核兵器のない世界」の実現に向けた決意を示すとみられる。
7日に市内で始まった「被爆78周年原水爆禁止世界大会・長崎大会」と「原水爆禁止2023年世界大会―長崎」も期間が1日短縮されて8日までとなる。
(讀賣新聞2023/8/7配信)
令和5年 長崎平和宣言
「突然、背後から虹のような光が目に映り、強烈な爆風で吹き飛ばされ、道路に叩きつけられました。背中に手を当てると、着ていた物は何もなく、ヌルヌルと焼けただれた皮膚がべっとり付いてきました。3年7か月の病院生活、その内の1年9か月は背中一面大火傷のため、うつ伏せのままで死の淵をさまよいました。私の胸は床擦れで骨まで腐りました。今でも胸は深くえぐり取ったようになり、肋骨の間から心臓の動いているのが見えます。」
これは16歳で被爆し、背中に真っ赤な大火傷を負った谷口稜曄さんが語った体験です。
1945年8月9日午前11時2分、長崎の上空で炸裂した1発の原子爆弾により、その年のうちに7万4千人の命が奪われました。生き延びた被爆者も、数年後、数十年後に白血病やがんなどを発症し、放射線の影響による苦しみや不安を今なお抱えています。谷口さんは6年前にこの世を去りましたが、生前、まさに今の世界を予見したかのような次の言葉を遺しました。
「過去の苦しみなど忘れ去られつつあるようにみえます。私はその忘却を恐れます。忘却が新しい原爆肯定へと流れていくことを恐れます。」
長期化するウクライナ侵攻の中で、ロシアは核兵器による威嚇を続けています。他の核保有国でも核兵器への依存を強める動きや、核戦力を増強する動きが加速し、核戦争の危機が一段と高まっています。
今、私たちに何が必要なのでしょうか。
「78年前に原子雲の下で人間に何が起こったのか」という原点に立ち返り、「今、核戦争が始まったら、地球に、人類にどんなことが起きるのか」という根源的な問いに向き合うべきです。今年5月のG7広島サミットでは、参加各国リーダーがそろって広島平和記念資料館を訪れ、被爆者と面会し、被爆の実相を知ることの重要性を自らの行動で世界に示しました。また、このサミットの成果文書である「核軍縮に関するG7首脳広島ビジョン」では、「核戦争に勝者はいない。決して戦ってはならない」ということが再確認されました。
しかし、この広島ビジョンは、核兵器を持つことで自国の安全を守るという「核抑止」を前提としています。核抑止の危うさはロシアだけではありません。核抑止に依存していては、核兵器のない世界を実現することはできません。私たちの安全を本当に守るためには、地球上から核兵器をなくすしかないのです。核保有国と核の傘の下にいる国のリーダーに訴えます。
今こそ、核抑止への依存からの脱却を勇気を持って決断すべきです。人間を中心に据えた安全保障の考えのもと、対決ではなく対話によって核兵器廃絶への道を着実に歩むよう求めます。日本政府と国会議員に訴えます。
唯一の戦争被爆国の行動を世界が見つめています。核兵器廃絶への決意を明確に示すために、核兵器禁止条約の第2回締約国会議にオブザーバー参加し、一日も早く条約に署名・批准してください。そして、憲法の平和の理念を堅持するとともに、朝鮮半島の非核化、北東アジア非核兵器地帯構想など、この地域の軍縮と緊張緩和に向けた外交努力を求めます。地球に生きるすべての皆さん、一度立ち止まって、考えてみてください。
被爆者は、思い出すのも辛い自らの被爆体験を語ることで、核兵器がいかに非人道的な兵器であるのかを世界に訴え続けてきました。この訴えこそが、78年間、核兵器を使わせなかった「抑止力」となってきたのではないでしょうか。
その被爆者の平均年齢は、今年85歳を超えました。被爆者がいなくなる時代を迎えようとしている中、この本当の意味での「抑止力」をこれからも持ち続けられるか、そして核兵器を廃絶できるかは、私たち一人ひとりの行動にかかっています。
被爆地を訪れ、核兵器による結末を自分の目で見て、感じてください。そして、世界中で語り継ぐべき人類共通の遺産ともいえる被爆者の体験に耳を傾けてください。
被爆の実相を知ることが、核兵器のない世界への出発点であり、世界を変えていく原動力にもなり得るのです。
私は、両親ともに被爆者である被爆二世です。「長崎を最後の被爆地に」するため、私を含めた次の世代が被爆者の思いをしっかりと受け継ぎ、平和のバトンを未来につないでいきます。日本政府には、被爆者援護のさらなる充実と一日も早い被爆体験者の救済を強く求めます。
原子爆弾により亡くなられた方々に心から哀悼の意を捧げるとともに、長崎は、広島、沖縄、そして放射能の被害を受けた福島をはじめ、平和を希求するすべての人々と連帯し、「平和の文化」を世界中に広め、核兵器廃絶と世界恒久平和の実現に力を尽くし続けることをここに宣言します。2023年(令和5年)8月9日
長崎市長 鈴木 史朗
アメリカ軍により広島に原子爆弾が投下されてから78年目の「広島原爆の日」を迎えます。
あらためて原子爆弾によって犠牲となられた多くの方々に弔意を表します。
広島原爆の日にあたり、改めて世界各地の惨禍によって命を落とされたすべての方がたへ、衷心より深く哀悼の誠を奉げ、大切な家族や友人を失った方、自ら負傷された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
すべての生きとし生けるものにとって、命は等しく尊く、かけがえのないものであります。国の威厳や国益、主義主張など、いかなる理由によっても「殺してもよい命」や「殺されてもかまわない命」は存在しません。また、誰一人として平穏な生活が奪われ、家や財産を失い、居住する場所を追われることも許容されません。
写真は以前訪れた時に撮影した平和公園越しに眺める原爆ドーム(広島県産業奨励館)
ここ数年、特に世界情勢の変化が著しい年になりました。その状況は現在も続いています。
年月の経過により、戦争があったことや、各都市に空襲があったこと、広島・長崎に原子爆弾が投下されたことの記憶が風化つつあります。
次世代に受継いでいくために、伝えていくことが大切であると感じます。
そして、広島・長崎の地から発信される平和宣言が世界恒久平和の実現に向け大きな原動力になることを願います。
「核抑止論からの脱却を」平和宣言で広島市長訴え 被爆78年 原爆の日
広島の街に米軍が原爆を投下して78年となった6日、広島市は平和記念公園(中区)で原爆死没者慰霊式・平和祈念式(平和記念式典)を営んだ。松井一実市長は平和宣言で、各国の為政者に対し、「核による威嚇を直ちに停止し、信頼関係に基づく安全保障体制の構築へ一歩を」と強く求めた。
5月の先進7カ国首脳会議(G7サミット)後では初めて迎える原爆の日。各地の被爆者や遺族、岸田文雄首相、海外代表たちが参列した。
平和宣言では、サミットの核軍縮文書「広島ビジョン」に触れ「全ての者にとっての安全が損なわれない形での核兵器のない世界」の実現や核抑止の堅持に触れた文言を紹介。その上で「しかし、核による威嚇を行う為政者がいる現実を踏まえるならば、世界中の指導者は、核抑止論は破綻していると直視し、具体的な取り組みを早急に始める必要がある」として、市民が核抑止論からの脱却を促す重要性を訴えた。
ロシアによるウクライナ侵攻などを踏まえ、非暴力・不服従を掲げたインドのマハトマ・ガンジーの「非暴力は人間に与えられた最大の武器」との言葉を引用。あらゆる暴力を否定する「平和文化」を世界に根付かせる取り組みも促す。
式典は午前8時に始まり、この一年に死亡が確認された広島の被爆者5320人を書き足した原爆死没者名簿を松井市長と遺族代表2人が原爆慰霊碑に奉納した。名簿は「氏名不詳者 多数」と記した1冊を含め125冊計33万9227人分になった。
原爆投下時刻の8時15分に遺族代表の主婦角田礼奈さん(41)=南区=とこども代表の戸坂城山小6年田中湊都(みなと)さん(12)=東区=が「平和の鐘」を突き、全員で黙とうした。
新型コロナウイルスの感染症法上の扱いが「5類」に移行したのを受け、市は参列席を昨年の2倍の約7千席に増やした。厚生労働省によると、被爆者健康手帳を持つ人は3月末時点で11万3649人、平均年齢は85・01歳となっている。
(Yahoo!ニュース2023/8/6配信)
■平和宣言全文
78年前の原爆投下の日を、まるで生き地獄のようだったと振り返る当時8歳の被爆者は、「核兵器を保持する国の指導者たちは、広島、長崎の地を訪ね、自らの目で、耳で、被爆の実相を知る努力をしていただきたい。あの日、熱線で灼(や)かれ、瞬時に失われた命、誰からも看取(みと)られず、やけどや放射能症で苦しみながら失われていった命。こうして失われた数え切れない多数の人々の命の重さを、この地で感じてもらいたい」と訴えています。
本年5月のG7広島サミットで各国首脳が平和記念資料館の視察や被爆者との対話を経て記帳された芳名録は、こうした被爆者の願いが各国首脳の心に届いていることの証しになると思います。また、慰霊碑を参拝された各国首脳に私から直接お伝えした碑文に込められた思い、すなわち、過去の悲しみに耐え、憎しみを乗り越えて、全人類の共存と繁栄を願い、真の世界平和を祈念する「ヒロシマの心」は、皆さんの心に深く刻まれているものと思います。こうした中、G7で初めて「核軍縮に関するG7首脳広島ビジョン」が独立の文書としてまとめられ、全ての者にとっての安全が損なわれない形での核兵器のない世界の実現が究極の目標であることが再確認されました。それとともに、各国は、核兵器が存在する限りにおいて、それを防衛目的に役立てるべきであるとの前提で安全保障政策をとっているとの考えが示されました。
しかし、核による威嚇を行う為政者がいるという現実を踏まえるならば、世界中の指導者は、核抑止論は破綻(はたん)しているということを直視し、私たちを厳しい現実から理想へと導くための具体的な取り組みを早急に始める必要があるのではないでしょうか。市民社会においては、一人一人が、被爆者の「こんな思いは他の誰にもさせてはならない」というメッセージに込められた人類愛や寛容の精神を共有するとともに、個人の尊厳や安全が損なわれない平和な世界の実現に向け、為政者に核抑止論から脱却を促すことがますます重要になっています。
かつて祖国インドの独立を達成するための活動において非暴力を貫いたガンジーは、「非暴力は人間に与えられた最大の武器であり、人間が発明した最強の武器よりも強い力を持つ」との言葉を残しています。また、国連総会では、平和に焦点を当てた国連文書として「平和の文化に関する行動計画」が採択されています。今、起こっている戦争を一刻も早く終結させるためには、世界中の為政者が、こうした言葉や行動計画を踏まえて行動するとともに、私たちもそれに呼応して立ち上がる必要があります。
そのため、例えば、私たちが日常生活の中で言葉や国籍、信条や性別を超えて感動を分かち合える音楽や美術、スポーツなどに接し、あるいは参加して「夢や希望がある」といった気持ちになれるような社会環境を整えることが重要となります。皆さん、そうした社会環境を整えるために、世界中に「平和文化」を根付かせる取り組みを広めていきましょう。そうすれば、市民の支持を必要とする為政者は、必ずや市民と共に平和な世界に向けて行動するようになると確信しています。
広島市は、世界166カ国・地域の8200を超える平和首長会議の加盟都市と共に、市民レベルでの交流を通して「平和文化」を世界中に広めます。そして、平和を願う私たちの総意が為政者の心に届き、武力によらず平和を維持する国際社会が実現する環境を作ることを目指しています。また、被爆者の平和への思いを世界中の若者に知ってもらい、国境を越えて広め、次世代に引き継げるようにするために、被爆の実相に関する本市の取り組みをさらに拡充していきます。
各国の為政者には、G7広島サミットに訪れた各国首脳に続き、広島を訪れ、平和への思いを発信していただきたい。その上で、市民社会が求める理想の実現に向け、核による威嚇を直ちに停止し、対話を通じた信頼関係に基づく安全保障体制の構築に向けて一歩を踏み出すことを強く求めます。
日本政府には、被爆者を始めとする平和を願う国民の思いをしっかりと受け止め、核保有国と非核保有国との間で現に生じている分断を解消する橋渡し役を果たしていただきたい。そして、一刻も早く核兵器禁止条約の締約国となり、核兵器廃絶に向けた議論の共通基盤の形成に尽力するために、まずは本年11月に開催される第2回締約国会議にオブザーバー参加していただきたい。また、平均年齢が85歳を超え、心身に悪影響を及ぼす放射線により、生活面で様々な苦しみを抱える多くの被爆者の苦悩に寄り添い、被爆者支援策を充実することを強く求めます。
本日、被爆78周年の平和記念式典に当たり、原爆犠牲者の御霊に心から哀悼の誠を捧げるとともに、核兵器廃絶とその先にある世界恒久平和の実現に向け、被爆地長崎、そして思いを同じくする世界の人々と共に力を尽くすことを誓います。
令和5年(2023年)8月6日
広島市長 松井一実
近年、YouTubeにアップロードした動画の著作権に関する事例で、いくつか問題となりそうなことがありました。
■事例1
法要の記録動画に対し、その動画に含まれる読経部分が著作権侵害のため、収益化され(広告がつけられ)その収益が著作権者に支払われるという申し立てがありました。
具体的には、とある音楽会社が「読経の著作権」をコンテンツIDとして登録していることにより、自動的にAIが判断してその会社に著作権がある著作権物を侵害したという警告が誤まって発せられるということです。
当該の読経は、当然当寺にて行われたオリジナルのコンテンツでありますし、経典自体に著作権は発生しないので、明らかな誤った著作権侵害の判断ということになります。
この事例については、当該会社に抗議したところ、誠意ある対応をいただき、著作権侵害申し立ての取消を直ぐに行っていただきました。
日本の会社であったこともあり、担当者と直接お話しできたことも早期解決に寄与しました。
■事例2
次のライブ配信に使用した音源に対して、海外の2社から著作権侵害申し立てを受けました。
上記動画の、同じ楽曲 Robert Schumann:Kinderszenen Op.15 7. Träumerei の音源に対して、2社からの著作権侵害申し立てがありました。
この申し立てに対し反駁の異議申請(つまり、書作権侵害をしていないという異議申請)を行うと、通常は下記ように相手側が申し立てを撤回してくれます。
特に著作権の効力が切れた読経やクラシック音源でコンテンツIDを登録して、YouTubeの誤作動を促し、広告収入を得ようというアングラ系のサイトもあります。
AIの誤判断についても、悪意ある異議申し立てについても、いずれにせよ、断固として異議申し立てを行っていくことが必要であると考えます。
■YouTubeによる解説動画「Content ID の申し立てと異議申し立てのプロセス」
2023年5月19日から21日までの3日間の日程で開催されていたG7広島サミットが閉幕しました。
日本が議長国となり、各国首脳が被爆地広島に集結し、核兵器のない世界を目指す「広島ビジョン」も発信されました。
議長をつとめた岸田首相は、「日本は戦後7年間の核兵器不使用の重要性について一致するとともに、核戦争に勝者はなく核戦争は決して戦ってはならないことを確認いたしました。被爆地を訪れ、被爆者の声を聞き、被爆の実相や平和を願う人々の思いに直接触れたG7首脳がこのような声明を発出することに歴史的な意義を感じます」「我々はみな広島の市民です。世界80億の民が全員、そうして広島の市民となった時、この地球上から核兵器はなくなるでしょう。私はそれを信じています」と会見で述べ「被爆地である広島で」でサミットが開催したことの意義をアピールしています。
ロシアによるウクライナ侵攻が続く世情の中、ウクライナのゼレンスキー大統領を招くことができ、各国首脳と直接対話できたことも実に意義のあることであったと思いますし、世界に向けて強いメッセージを発信することができたサミットであったと実感します。
G7サミットの公式サイトでサミット中の写真や公式文書が掲載されています。
そのなかで、5月20日に掲出されたG7広島首脳コミュニケ(日本語仮訳)を記録のために引用します。
原文は公式サイトにあります。
このような重要かつ盛りだくさんの項目をまとめ上げ、参加各国の同意の元、共通認識として発出されることに、その準備等に携わった数多くの関係者に心より敬意を表します。
歴史的に見ても、とても大きなトピックスになったことを感じます。
G7広島首脳コミュニケ
(2023年5月20日)
<前文>
1. 我々G7首脳は、現在のグローバルな課題に対処し、より良い未来に向けた方針を定めるとの決意において、これまで以上に結束し、2023年5月19~21日に開催される年一回のサミットのため、広島で一堂に会した。我々の取組は、国際連合憲章の尊重及び国際的なパートナーシップに根ざしている。
我々は、次に掲げる具体的な措置を講じている。
・ ロシアの違法な侵略戦争に直面する中で、必要とされる限りウクライナを支援する。
・ 全ての者にとっての安全が損なわれない形での核兵器のない世界という究極の目標に向けて、軍縮・不拡散の取組を強化する。
・ デカップリングではなく、多様化、パートナーシップの深化及びデリスキングに基づく経済的強靱性及び経済安全保障への我々のアプローチにおいて協調する。
・ G7内及びその他の国々との協力を通じ、将来のクリーン・エネルギー経済への移行を推進する。
・ 今日及び将来に向けたニーズに対応するため、パートナー国と共に、「強靱なグローバル食料安全保障に関する広島行動声明」を発出する。
・ 「グローバル・インフラ投資パートナーシップ(PGII)」を通じて質の高いインフラへの資金提供において最大6,000億米ドルを動員するという我々の目標を実施する。
上記は、本コミュニケの参考文書に示されている。
我々は、次のとおり協働し、また他の主体と共に取り組むことを決意している。
・ 自由で開かれたインド太平洋を支持し、力又は威圧による一方的な現状変更の試みに反対する。
・ 強固で強靱な世界経済の回復を促進し、金融安定を維持し、雇用と持続可能な成長を促進する。
・ 貧困の削減並びに気候及び自然危機への取組は密接に関連を持っていることを認識し、持続可能な開発目標(SDGs)の達成を加速させる。
・ 国際開発金融機関(MDBs)改革を加速させる。
・ アフリカ諸国とのパートナーシップを強化し、多国間フォーラムにおいてアフリカがより代表されるように支援する。
・ 我々のエネルギー部門の脱炭素化及び再生可能エネルギーの展開を加速させることで地球を保全し、プラスチック汚染をなくし海洋を保護する。
・ 「公正なエネルギー移行パートナーシップ(JETPs)」、「気候クラブ」及び「森林・自然・気候の新カントリーパッケージ」を通じた協力を強化する。
・ 世界各地でのワクチン製造能力、パンデミック基金、パンデミックへの対応に関する新たな法的文書及びユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)の達成に向けた取組を通じて、国際保健に投資する。
・ 国際移住について協力し、人身取引及び密入国との闘いにおける我々共通の取組を強化する。
・ 我々が共有する民主的価値に沿った、信頼できる人工知能(AI)という共通のビジョンと目標を達成するために、包摂的なAIガバナンス及び相互運用性に関する国際的な議論を進める。
2. 我々は、次のとおり国際的な原則及び共通の価値を擁護する。
・ 大小を問わず全ての国の利益のため、国連憲章を尊重しつつ、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を堅持し、強化する。
・ 世界のいかなる場所においても、力又は威圧により、平穏に確立された領域の状況を変更しようとするいかなる一方的な試みにも強く反対し、武力の行使による領土の取得は禁止されていることを再確認する。
・ 普遍的人権、ジェンダー平等及び人間の尊厳を促進する。
・ 平和、安定及び繁栄を促進するための国連の役割を含む多国間主義及び国際協力の重要性を改めて表明する。
・ ルールに基づく多角的貿易体制を強化し、デジタル技術の進化に歩調を合わせる。
3. 我々は、誰一人取り残さず、人間中心で、包摂的で、強靱な世界を実現するために、我々の国際パートナーと協働していく。その精神から、我々は、豪州、ブラジル、コモロ、クック諸島、インド、インドネシア、大韓民国、ベトナムの首脳の参加を歓迎した。
<ウクライナ>
4. 我々は、国連憲章を含む国際法の深刻な違反を構成する、ロシアによるウクライナに対する侵略戦争を、改めて可能な限り最も強い言葉で非難する。ロシアによる残酷な侵略戦争は、国際社会の基本的な規範、規則及び原則に違反し、全世界に対する脅威である。
我々は、包括的で、公正かつ永続的な平和をもたらすために必要とされる限りの我々の揺るぎないウクライナへの支持を再確認する。我々は、ウクライナに関するG7首脳声明を発出し、そこに示された明確な意図と具体的な行動により、ウクライナに対する我々の外交的、財政的、人道的及び軍事的支援を強化し、ロシア及びロシアによる戦争遂行を支援する者に対するコストを増大させ、世界の、とりわけ最も脆弱な人々に対する戦争の負の影響に対抗し続けることにコミットする。
<軍縮・不拡散>
5. 我々は、核軍縮に関するG7首脳広島ビジョンと共に、全ての者にとっての安全が損なわれない形で、現実的で、実践的な、責任あるアプローチを採ることによる、核兵器のない世界の実現に向けた我々のコミットメントを表明する。我々は、より安定し、より安全な世界を作るための軍縮・不拡散の取組の重要性を再確認する。核兵器不拡散条約(NPT)は、国際的な核不拡散体制の礎石であり、核軍縮及び原子力の平和的利用を追求するための基礎である。我々は、生物兵器禁止条約及び化学兵器禁止条約の普遍化、効果的な履行、及び強化に引き続きコミットしている。我々は、急速な技術開発に対応した形で、軍事目的に使用され得る物質、技術及び研究に対する効果的かつ責任ある輸出管理を強化するためにとられた措置を歓迎するとともに、この点における多国間輸出管理レジームの中心的役割を認識する。
<インド太平洋>
6. 我々は、自由で開かれたインド太平洋の重要性を改めて表明する。これは、包摂的で、繁栄し、安全で、法の支配に基づき、主権、領土の一体性、紛争の平和的解決を含む共有された原則、基本的自由及び人権を守るものである。この地域の重要性に鑑み、G7諸国及び我々のパートナーは、我々の関与を強化するために、それぞれのインド太平洋に係るイニシアティブを取っている。我々は、東南アジア諸国連合(ASEAN)及びその加盟国を含む地域のパートナーとの連携を強化するとの我々のコミットメントを強調する。我々は、ASEANの中心性・一体性に対する揺るぎない支持及び「インド太平洋に関するASEANアウトルック(AOIP)」に沿った協力を促進するとの我々のコミットメントを再確認する。また、我々は、太平洋島嶼国とのパートナーシップを再確認し、太平洋諸島フォーラムの「ブルーパシフィック大陸のための2050年戦略」に従って、これらの国の優先事項及びニーズを支持する重要性を改めて表明する。我々は、自由で開かれたインド太平洋の実現に貢献する民間企業、大学及びシンクタンクによる取組を歓迎し、更に奨励する。
<世界経済・金融・持続可能な開発>
7. 世界経済は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック、ロシアによるウクライナに対する侵略戦争、関連するインフレ圧力などの複数のショックに対する強靱性を示した。しかしながら、我々は、世界経済の見通しについて不確実性が高まる中、引き続き警戒し、マクロ経済政策において機動的かつ柔軟である必要がある。
強固で、持続可能で、均衡ある、かつ包摂的な成長のために努力するに当たり、我々は、中期的な財政の持続可能性及び物価の安定を支援する、安定及び成長を志向するマクロ経済政策の組み合わせにコミットしている。インフレ率は引き続き高く、そして中央銀行は、それぞれのマンデートに沿って、物価の安定を達成することに引き続き強くコミットしている。一方、全体的な財政スタンスとしては、中期的な持続可能性を確保しつつ、財政政策は、引き続き、適切な場合には、生活費の上昇に苦しむ脆弱なグループに対して一時的なかつ的を絞った支援を提供し、グリーン及びデジタル・トランスフォーメーションに必要な投資を促進すべきである。我々はまた、G7の為替相場についての既存のコミットメントを再確認する。我々は、供給サイドの改革、特に労働供給を増やし生産性を高める改革の重要性を改めて強調する。我々はまた、包摂、多様性とイノベーションの促進を通じた、我々の経済の長期的な成功のための、女性及び十分に代表されていないグループの極めて重要な役割を強調する。我々は、民間部門の持続可能性及び強靱性を強化するための、「G20/経済協力開発機構(OECD)コーポレート・ガバナンス原則」の成功裏の見直しを期待する。我々は、我々の経済・社会構造がダイナミックかつ根本的な変容を遂げていることを認識しつつ、ウェルフェアの多元的な側面及びこれらの側面を実用的かつ効果的な方法で政策立案に組み込むべきであるということを強調する。このような取組は、G7の中核的価値観である民主主義と市場経済への信頼を維持することに資する。
8. 我々は、金融セクターの動向を引き続き注意深く監視するとともに、金融安定及びグローバルな金融システムの強靭性を維持するために適切な行動をとる用意がある。我々は、2008年の世界金融危機後に実施された金融規制改革に支えられ、我々の金融システムが強靱であることを再確認する。我々は、ノンバンク金融仲介の強靱性の強化に関する金融安定理事会(FSB)及び基準設定主体の作業を強く支持する。我々は、通貨・金融システムの安定性、強靱性及び健全性に対する潜在的なリスクに対処しつつ、決済の効率性及び金融包摂のようなイノベーションの恩恵を活用するためのデジタル・マネーに関する政策検討を継続する。効果的なモニタリング、規制及び監視は、責任あるイノベーションを支援しつつ、暗号資産の活動及び市場がもたらす金融安定及び健全性のリスクに対処し、規制裁定を避けるために、極めて重要である。
9. 我々は、OECD/G20包摂的枠組みによる経済のグローバル化及びデジタル化に伴う課税上の課題に対応し、より安定的で公正な国際課税制度を確立する二つの柱の解決策の迅速かつグローバルな実施に向けた我々の強い政治的コミットメントを再び強調する。我々は、第1の柱に関する多国間条約(MLC)の交渉における重要な進展を認識し、合意されたタイムライン内にMLCの署名ができる状態となるよう、交渉の迅速な完了に対する我々のコミットメントを再確認する。我々は、第2の柱の実施に向けた国内法制の進展を歓迎する。我々は、途上国に対して、二つの柱の解決策の実施に係る支援の重要性を強調しつつ、持続可能な税収源を築くための税に関する能力強化に対する支援を更に提供する。
10. 我々は、2030年までの持続可能な開発目標の達成、貧困の削減、気候危機を含むグローバルな課題への対応及び低・中所得国における債務脆弱性への対処は、緊急であり、相互に関連し、かつ相互に強化し合うものであることを認識する。我々は、これらの課題に対処し、公正な移行を支援するために必要な民間資金及び公的資金を動員するために、自らの役割を果たす決意である。我々は、国際公共財を提供し保護することの重要性を認識しつつ、貧困を削減し繁栄の共有の促進のためのMDBsの取組に不可欠な要素として、強靱性、持続可能性及び包摂性の構築を組み込む取組を支援する。我々は、気候変動を含む脆弱性への対処を強化することにより、貧困をより効果的に削減するために、国際金融機関、二国間パートナー及び民間部門からの追加的な資金を動員するための開発資金ツールキットを強化するよう努める。我々は、6月22日~23日にパリで開催される国際開発金融の再活性化のためのサミットに始まり、ニューデリーでのG20サミット、ニューヨークでのSDGsサミット、マラケシュでの2023年世界銀行グループ・国際通貨基金(IMF)年次総会、ベルリンでのG20の「アフリカとのコンパクト」に関する会議及びアラブ首長国連邦(UAE)での国連気候変動枠組条約第28回締約国会議(COP28)を通じてこのモメンタムを維持し、今後1年間の重要な局面において、パートナーと共にこの野心を実現し、この議題について具体的な進展を得るために協働する。
11. 我々は、SDGs達成に向けた進捗の後退を反転させるために、主導的な役割を果たすことを決意する。我々は、2023年がSDGs達成に向けた折り返し地点であることを認識しつつ、9月のSDGサミットの重要性を強調し、成功に向け野心的に貢献する。
我々は、国際協力を再活性化し、多国間主義を強化することへのコミットメントを改めて表明する。我々は、持続可能な開発のための2030アジェンダとアディスアベバ行動計画(AAAA)の実施を加速し、その実施に当たっては地域主導の開発を通じたものも含め、包括的かつジェンダー分野を変革するような方法で行う。我々はまた、誰一人取り残さない社会の実現を目指し、新しい時代の人間の安全保障の概念を推進する。
我々は、グローバルな課題に取り組む上で、開発協力と国際的なパートナーシップが果たす重要な役割や、国際的なパートナーとの連帯の必要性を強調する。我々はまた、持続可能な開発のための資金ギャップに対処するために、既存の資金の効率的な使用及び国内資金の更なる動員並びに民間金融資産の動員を求める。我々は、一部の国が採用している国民総所得(GNI)に対する政府開発援助(ODA)比0.7%目標などのそれぞれのコミットメントの重要性を認識し、革新的資金調達メカニズムを含むODAの増加とその触媒的な利用の拡大のための継続した取組の必要性を強調する。
12. 我々は、債務持続可能性に対する深刻な課題がSDGs達成に向けた進捗を損なっており、低・中所得国がロシアによるウクライナに対する侵略戦争やより広範なグローバルな課題から偏って影響を受けていることを引き続き懸念する。我々は、こうした国々の債務脆弱性に対処する緊急性を再確認し、参加者に明確性を与えながら、予測可能かつ、適時に、秩序だった方法で連携した「債務支払猶予イニシアティブ(DSSI)を越えた債務措置に係る共通枠組」の実施を改善するためのG20の取組を完全に支持する。
我々は、IMF理事会による、ガーナに対するプログラムへの最近の承認を歓迎する。
共通枠組を越えて、中所得国(MICs)の債務脆弱性は、多国間の協調によって対処されるべきである。この点において、我々は、フランス、インド及び日本の3か国の共同議長の下、スリランカのための債権国会合が立ち上げられたことを歓迎し、MICsの債務問題に対処するための将来の多国間の取組の成功モデルとして、迅速な解決を期待する。我々はまた、民間債権者が、措置の同等性の原則に沿って、公平な負担を確保するために、債務措置を少なくとも同程度の条件で提供することの重要性を強調する。
我々は、気候変動の影響に直面する債務者に対するセーフティネットを強化するために、「気候変動に対する強じん性を取り入れた借入条項(CRDC)」の発展を歓迎する。
我々は、この論点に関する我々の財務大臣による作業を歓迎し、より多くの債権者が融資契約にCRDCを組み込むことを奨励する。債務データの正確性と透明性を高めるため、我々は、全ての公的二国間債権者が、債務データの正確性の分野におけるG20のイニシアティブを更に前進させることを含め、債務データ突合のためのデータ共有の取組への参加を促す。
13. 我々は、MDBs及び開発金融機関(DFIs)に対し、MDB改革の実施を通じたものを含め、民間資金を活用する能力を高めるための取組を加速させることを奨励する。
この点で、我々は、貧困削減と繁栄の共有の達成に不可欠である、気候変動、パンデミック、脆弱性、紛争などの国境を越えた課題によりよく対処するために、ビジネス・モデルを見直し、変革するためのMDBsの改革に関する進行中の作業を強く支持し、加速させることを奨励する。この改革は、既存の資本の最も効率的な使用を伴わなければならない。この目的のため、我々は、G20の「MDBの自己資本の十分性に関する枠組の独立レビュー」の勧告の実施に関する野心的なG20ロードマップの策定に貢献するとともに、MDBsに対し、その長期的な財政の持続可能性、強固な信用格付及び優先的に弁済を受ける地位を守りつつ、包括的な方法の下での更なる進展を求める。世界銀行グループにおける、今後10年間で最大500億米ドルのファイナンス能力を追加できる財務改革と、世界銀行グループのミッションと運用モデルに関する主要な改革を基礎として、我々は、野心的な改革が継続的に行われるよう、2023年の世界銀行グループ・IMF年次総会とそれ以降に向けた更なる進展を期待する。我々は、他のMDBsに対し、1つのシステムとしてのMDBsによる協調的な取組という観点からこのイニシアティブへの参加を奨励する。我々はまた、MDBsが、政策・知識面の支援を最大限に活用し、国内資金や民間資金の動員及び民間部門の関与を促進するための強化されたアプローチを模索することを求める。我々は、特別引出権(SDR)の自発的な融通又は同等の貢献を通じて最も必要としている国々を支援するための共同の取組を更に前進させた。我々は、日本とフランスによる追加のプレッジが、我々のこれまでの貢献やコミットメントと合わせて、1,000億米ドルの世界的な野心を射程に入れたことを歓迎し、既存のプレッジの履行を求め、野心の達成のために全ての意欲ある、貢献可能な国からの更なるプレッジを要請する。我々は、IMFが、2023年の世界銀行グループ・IMF年次総会までに2021年に合意された資金調達目標を達成すること、そして、今後数年間で増大する低所得国のニーズを満たすことを目指して、低所得国を支援する貧困削減・成長トラスト(PRGT)を持続可能な基盤に据えるために、全ての利用可能な選択肢を特定することを支持する。我々は、国内の法的枠組みとSDRの準備資産としての性格と地位を保持する必要性を尊重しつつ、MDBsを通じたSDRの自発的な融通を可能にするため実行可能な選択肢をさらに模索する。
14. 我々は、質の高いインフラへの資金提供、投資誘致に必要な政策改革を推進する取組の支援、国主導のパートナーシップの運用、案件形成支援を含む上流支援の促進等により、低・中所得のパートナー国のインフラ投資ギャップを縮小することの重要性を強調する。
我々は、「G7グローバル・インフラ投資パートナーシップ(PGII)」及び協働に向けた我々の共通のコミットメントを再確認し、2027年までに6,000億米ドルを動員することを目指す。我々は、持続可能、包摂的で、強靭であり、質の高いインフラへの官民投資のためのグローバル・パートナーシップを、パートナー国と共に引き続き強化していく。我々は、この目的に向けた行動を加速するため民間部門を動員する。
我々の提案は公正かつ透明であり、現地レベルでのインパクトの実現に焦点を当て、地球規模の持続可能な開発の加速を目指す。我々は、G7とパートナーが、持続的かつ前向きな影響を生み出し、持続可能な開発を推進する投資を促進する上で、どのように具体的な進展を遂げてきたかを示すPGIIに関するファクトシートを歓迎する。我々は、アフリカのビジネス環境を強化するための重要な枠組みとして、G20の「アフリカとのコンパクト」を改めて支持し、改革志向のパートナーにこのイニシアティブに参加し、これを強化することを求める。
15. 我々は、透明で公正な開発金融を促進し、債務の透明性及び持続可能性、公正な審査、選択及び質の高いインフラ投資のための貸付慣行といった既存の原則の実施におけるギャップに対処するために協働するとの決意を共有した。この点、我々は、全ての主体に対し、質の高いインフラ投資に関するG20原則、G20持続可能な貸付に係る実務指針、OECD国際商取引における外国公務員に対する贈賄の防止に関する条約、OECD多国籍企業行動指針を含む、国際ルール、スタンダード及び原則を遵守することを求める。これらのルール、スタンダード及び原則には、インフラ投資の健全性を保護するための措置も含まれている。
16. 我々は、開発、人道、平和及び安全保障の問題に共に取り組むことの重要性に留意する。
我々は、女性、女児、及び脆弱な状況にある人々に焦点を当てた、前例のない数の人道危機に対処することを決意する。この観点から、我々は、緊急の食料危機への対応を含め、悪化する人道危機に対処するために、今年、合計で210億米ドル以上を供与することにコミットする。我々は、小島嶼開発途上国を含む多くの国が災害に対して脆弱であることに留意しつつ、仙台防災枠組2015-2030及び国連防災機関(UNDRR)が指揮した中間レビューの成果に沿って国際防災協力を加速する。我々は、災害に関する事前の備え、及び「リスク移転」だけではなく「リスク削減」にも貢献し、結果として先行的行動の強化につながる、人的資本、物品及びインフラへの投資の重要性を強調する。我々は、開かれた透明性のある方法で、我々が行った約束について説明責任を果たすことに引き続きコミットする。この点、我々は、食料安全保障及び栄養並びに難民及び移住に関するG7の開発関連のコミットメントをフォローアップする2028広島進捗報告書を承認する。
17. 我々は、持続可能な開発のあらゆる側面における推進力として、世界の都市の変革の力を強調する。我々は、持続可能な都市に関する協力を継続し、我々の関係閣僚に対し、カーボンニュートラルで、強靱で、包摂的な都市、及びデジタル化に関する原則の策定と都市のためのデータ及び技術の使用の促進を検討することを指示する。この作業は、気候変動に関連する最も大きな課題に直面している都市を持つグローバルなパートナーとの交流を支援する。
<気候>
18. 我々の地球は、気候変動、生物多様性の損失及び汚染という3つの世界的危機並びに進行中の世界的なエネルギー危機からの未曾有の課題に直面している。我々は、この勝負の10年に行動を拡大することにより世界の気温上昇を摂氏1.5度に抑えることを射程に入れ続け、2030年までに生物多様性の損失を止めて反転させ、エネルギー安全保障を確保するとともに、これらの課題の相互依存性を認識し、シナジーを活用することで、パリ協定へのコミットメントを堅持する。ロシアによるウクライナに対する侵略戦争が世界のエネルギー市場とサプライチェーンに影響を与えているが、遅くとも2050年までに温室効果ガス(GHG)排出ネット・ゼロを達成するという我々の目標は揺るがない。我々は、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)及びその第6次評価報告書(AR6)の最新の見解によって詳述された、気候変動の影響の加速化及び激甚化に対する我々の強い懸念を強調し、その最新の見解を踏まえ、世界のGHG排出量を2019年比で2030年までに約43%、2035年までに約60%削減することの緊急性が高まっていることを強調する。我々は、国が決定する貢献(NDC)目標の達成に向けた国内の緩和策を早急に実施し、例えば、セクター別目標の設定又は強化、二酸化炭素以外の温室効果ガスに係る副次的目標の策定、厳格な実施措置の採用によるものを含め、我々の野心を高めるために昨年エルマウで行ったコミットメントを再確認する。我々は、我々の指導的役割に留意しつつ、また、全てのG7諸国において排出量が既にピークを迎えたことに留意し、この勝負の10年及びその後数十年間における世界の気温上昇を抑える上で、全ての主要経済国が果たすべき重要な役割を認識する。この文脈で、我々は、全ての主要経済国が、パリ協定以降、NDCの野心を大幅に強化し、既にGHG排出量のピークを迎えたか、遅くとも2025年までに迎えることを示し、特にNDCにおいて全てのGHGを対象とする経済全体の排出削減目標を含めるべきであったことを強調する。この観点で、我々は、2030年NDC目標又は長期低GHG排出発展戦略(LTS)が摂氏1.5度の道筋及び遅くとも2050年までのネット・ゼロ目標に整合していない全ての締約国、特に主要経済国に対し、可及的速やかに、かつCOP28より十分に先立って2030年NDC目標を再検討及び強化し、LTSを公表又は更新し、遅くとも2050年までのネット・ゼロ目標にコミットするよう求める。さらに、我々は、全ての締約国に対し、COP28において、世界のGHG排出量を直ちに、かつ遅くとも2025年までにピークアウトすることにコミットするよう求める。我々は、「グローバル・メタン・プレッジ」へのコミットメントを再確認し、2030年までに世界全体の人為起源のメタン排出量を共同で2020年比で少なくとも30%削減するための取組を強化する。我々は、COP28における第1回グローバル・ストックテイク(GST)の最も野心的な成果物を確保するために積極的に貢献することにコミットし、その結果が、緩和、適応、実施手段と支援にまたがる強化された、即時かつ野心的な行動につながるべきである。我々は、全ての締約国に対し、COP30に十分に先立って、GSTの成果による情報提供を受け、全てのGHG、セクター、分類を含む経済全体の絶対削減目標及び摂氏1.5度の道筋に沿って大幅に強化された野心を反映し、次期NDC及びLTSを提出することを求める。これらは、摂氏1.5度の道筋に沿って大幅に強化された野心を反映するとともに、再検討され強化された2030年目標も含むべきである。
19. 気候変動、生物多様性の損失、クリーン・エネルギーへの移行に関する行動の速度と規模を増加させる重要性に留意し、我々は、グリーン・トランスフォーメーションを世界的に推進及び促進し、遅くとも2050年までにGHG排出のネット・ゼロを達成するために我々の経済の変革の実現を目指して協働する。我々は、国の状況を考慮して、多様かつ現実的な道筋を通じた気候変動に強靭で、循環型で、ネイチャーポジティブな経済及びネット・ゼロGHG排出への移行を支援することを含め、排出削減を加速するために、開発途上国及び新興国に関与する。この目的のため、我々は、PGIIを含む協調行動により支援され得る、開発途上国の公正なエネルギー移行を支援することへの強いコミットメントを再確認する。我々は、南アフリカ、インドネシア及びベトナムにおけるJETPsで達成された進展を歓迎し、また、インド及びセネガルとの協議を継続する。我々は、「アジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)構想」、「脱石炭同盟(PPCA)」、「2050パスウェイ・プラットフォーム、ネット・ゼロ・ワールド(NZW)」、「グローバル・カーボンプライシング・チャレンジ」など、クリーン・エネルギー移行を支援することを目的とした世界各国のイニシアティブに留意し、摂氏1.5度への道筋に整合したこれらのイニシアティブを通じた対応の重要性を強調する。我々は、供給側の措置について更なる行動を取るとともに、インフラや材料の使用の変更の促進、最終用途技術の採用、持続可能な消費者選択の促進など、需要側における更なる脱炭素化の取組の必要性を認識する。我々はまた、地域のニーズや環境条件に基づく気候・エネルギー行動を前進させるために、他のステークホルダーやパートナーと連携した地方政府の重要な役割を認識する。我々は、高い十全性のある炭素市場及び炭素の価格付けが、炭素の価格付けのための政策手段の最適な活用を通じ、費用効率の高い排出レベルの削減を促進し、イノベーションを推進し、ネット・ゼロへの転換を可能にする重要な役割を有することを再確認する。我々は、効果的に排出を削減する炭素価格付け、かかる価格付けによらないメカニズム及びインセンティブを含む適切な政策の組み合わせを支持し、これらは各国固有の状況を反映して変わり得ることに留意する。我々は、OECDの炭素緩和アプローチに関する包摂的フォーラム(IFCMA)を強く支持する。
我々は、産業の脱炭素化を進めるために、開放的、協調的かつ包摂的な気候クラブを、国際的なパートナーと協力して進めることを期待する。我々は、民間事業者が信頼できるネット・ゼロ・プレッジ及び透明性のある実施戦略を通じて、バリューチェーン全体におけるGHGネット・ゼロ排出にコミットすることを奨励する。我々はまた、脱炭素ソリューションを通じ他の事業者の排出削減に貢献するイノベーションを促すための民間事業者の取組を奨励・促進する。我々は、鉄鋼生産及び製品の排出に関する新しい「グローバル・データ・コレクション・フレームワーク」の実施に向け作業を開始することを決定した産業脱炭素化アジェンダ(IDA)の進捗を歓迎する。我々は、2030年までの高度に脱炭素化された道路部門へのコミットメントを再確認し、世界全体の保有車両からのGHG排出削減の重要性及び気温上昇を摂氏1.5度に抑えることを射程に入れ続けるために必要な軌跡に沿ったこの目標に近づくための多様な道筋を認識する。我々は、2050年までに道路部門でネット・ゼロ排出を達成するという目標にコミットしている。この文脈で、我々は、2035年まで又は2035年以降に小型車の新車販売の100%又は大宗を排出ゼロ車両にすること、2035年までに乗用車の新車販売の100%を電動車とすること、関連するインフラ及び持続可能なバイオ燃料や合成燃料を含む持続可能なカーボンニュートラル燃料を促進することを目的とする国内政策を含め、我々のそれぞれが保有車両を脱炭素化するために取る様々な行動を強調する。我々は、これらの政策が、2030年までにグローバルに販売されるゼロ排出の小型車のシェアが50%以上へ進展していくことを含め、高度に脱炭素化された道路部門への貢献をもたらすという機会に留意する。国際エネルギー機関(IEA)の「エネルギー技術の展望2023」の調査結果を考慮し、我々はまた、ネット・ゼロ達成への中間点として、2035年までにG7の保有車両からのCO2排出を少なくとも2000年比で共同で50%削減し、また、その進捗を年単位で追跡する可能性に留意する。我々は、遅くとも2050年までに国際海運からのGHG排出をライフサイクル全体でゼロにすることを達成するための世界的な取組を強化することにコミットすることを再確認する。我々は、信頼できる一連の対策を通じ、産業革命以前の水準に比べて気温上昇を摂氏1.5度に抑えるための取組に沿って、国際海事機関(IMO)のGHG削減戦略の改定においてこの目標を支持し、2030年及び2040年の中間目標を導入することを支持することにコミットする。我々は、国際民間航空機関(ICAO)の国際航空のためのカーボン・オフセット及び削減スキーム(CORSIA)を基礎として、持続可能な航空燃料(SAF)の導入促進、新技術の導入及び運航の向上への取組を行うことを含め、2050年までに国際航空からのCO2排出実質ゼロを目指すICAOの目標の達成に向けた世界的な取組を加速することにコミットする。
20. 気候変動がもたらす脅威の増大に直面する中、気候変動に脆弱なグループの支援は、人間の安全保障を確保し、強靭で持続可能な開発を実現するために不可欠である。我々は、早期警戒システムに関連した「気候リスクに対するグローバル・シールド」及び他のイニシアティブや気候変動に対する強靭性を取り入れた借入条項の導入も含む、気候変動適応、気候災害リスク削減、応急対応、及び復旧・復興、及び早期警戒システムの強化を通じて、気候変動に脆弱なグループの強靭性を強化するための支援を増加・強化し続ける。我々は、意味のある緩和行動及び実施に関する透明性の文脈において、2020年から2025年にかけて年間1,000億米ドルの気候資金を合同で動員するという先進締約国の目標に対する我々のコミットメントを再確認する。我々は、2023年にこの目標を完全に達成するために、他の先進締約国と協働する。我々は、GHG低排出であり、かつ気候に対して強靱な開発に向けた道筋に資金の流れを整合させることも含め、世界的な取組の一部として、官民を問わず、多様な資金源から、パリ協定の目標の達成に貢献する、野心的で目的に沿った新規合同気候資金数値目標(NCQG)に関す
る議論を歓迎する。我々は、G7の重要な役割及び先進締約国が気候資金の動員を主導すべきであることを認識し、能力を有するがまだ国際気候資金の現在の提供者ではない全ての国及びステークホルダーが、この世界的な取組に貢献する必要性を強調する。
21. 我々は、パリ協定第 2 条 1c に従って、温室効果ガスについて低排出型であり、及び気候に対して強靱である発展に向けた方針に資金の流れを適合させる我々自身の取組を加速することにコミットする。我々は、特に、クリーン技術や活動の更なる実施及び開発に焦点を当てた民間資金を含む資金を動員することの重要性を強調する。我々は、気候を含む持続可能性に関する情報の一貫性、比較可能性、及び信頼性のある情報開示へのコミットメントを強調する。我々は、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)が、持続可能性に関する全般的な報告基準及び気候関連開示基準を最終化し、またグローバルに相互運用性のある持続可能性開示枠組の達成に向けて取り組むことを支持する。我々はまた、ISSBによる、その作業計画の市中協議に沿った、生物多様性及び人的資本に関する開示に係る将来の作業に期待する。我々は、「G20サステナブル・ファイナンス・ロードマップ」の実施及びモニタリングを支持することに引き続きコミットする。我々は、企業が信頼性のある気候移行計画に基づき、パリ協定の気温目標に沿ったネット・ゼロ移行を実行する必要性を強調する。我々はまた、摂氏1.5度の気温上昇目標を射程に入れ続けることと整合的で、カーボン・ロックインを回避し、効果的な排出削減に基づいているトランジション・ファイナンスが、経済全体の脱炭素化を推進する上で重要な役割を有することを強調する。我々は、緑の気候基金(GCF)の野心的で成功した第2次増資を期待するとともに、G7の強固なプレッジの必要性を再確認する。我々は、他の国々にも同様のプレッジを促すとともに、全ての潜在的な拠出者を奨励することによりGCFの拠出国ベースの拡大の必要性を強調する。我々は、規模を拡大した資金源からの供与において緩和と適応の間の均衡を達成するという文脈において、開発途上締約国に対する適応のための気候資金の供与を、2025年までに2019年の水準から共同で少なくとも2倍にすることを先進国に求めるグラスゴー気候合意の要請に対応するための取組を引き続き加速する。我々はまた、国際開発金融機関に対し、改定され強化された2025年予測を発表し、野心的な適応資金目標にコミットするよう求めるとともに、G7以外の国に対し、民間資金を含む適応資金の供与と動員の拡大を求める。我々は、資金動員におけるIFIsの重要な役割を強調し、それらの政策、投資、運営及びガバナンスにおいて気候及び環境問題を主流化することを求める。我々はまた、国際開発金融機関に対し、ネット・ゼロ移行を促進し、民間部門の投資を可能にするために、気候資金を含む国際公共財への資金を増やし、政策に連動する金融を通じて開発途上国の野心的な規制改革を支援するよう求める。更に、環境十全性を確保しつつ炭素市場の発展を促進させるため、我々は、カーボンクレジット市場における実施を促進するための「十全性(質)の高い炭素市場の原則」を支持する。我々は、気候変動の悪影響に伴い、既に生じている経済的及び非経済的な損失及び損害、及び世界的に特に最も脆弱な人々が感じている影響の規模について、強い懸念を強調する。
我々は、世界的な気候変動の悪影響を警戒し、特に最も脆弱な国々に対して、損失と損害を回避し、最小化し、これらに対処するための行動と支援を増加させる。これには、パリ協定第 8 条の文脈で気候変動の悪影響に特に脆弱な開発途上国のための基金を含む、新たな資金面での措置を設立する国連気候変動枠組条約第27回締約国会議(COP27)/パリ協定第4回締約国会合(CMA4)決定の実施や、「G7気候災害対策支援事例集」で特定された支援の提供が含まれる。
<環境>
22. 我々は、持続可能で包摂的な経済成長及び発展を確保し、経済の強靱性を高めつつ、経済・社会システムをネット・ゼロで、循環型で、気候変動に強靭で、汚染のない、ネイチャーポジティブな経済へ転換すること、及び2030年までに生物多様性の損失を止めて反転させることを統合的に実現することにコミットする。我々は、バリューチェーンにおける資源効率性及び循環性の向上が一次資源の使用量を削減し、気候変動やその他の環境目標の達成に貢献することを強調し、ステークホルダー、特に企業に対し、そうした行動を強化することを奨励する。したがって、我々は、循環経済・資源効率性原則(CEREP)を支持する。我々は、サプライチェーンにおける循環性を高めつつ、国内及び国際的な重要鉱物や原材料、その他の適用可能な原料の環境上適正で、持続可能かつ効率的な回収・リサイクルを増やす。我々は、水関連生態系の管理とガバナンスが地球上の全ての生命にとって不可欠であることを再確認する。我々は、本年成功裡に開催された国連水会議のフォローアップなど、関連する国際フォーラムに積極的に参加している。
23. 我々は、G7オーシャンディールに基づき、クリーンで、健全かつ生産的な海洋の実現に向けて行動することにコミットする。我々は、違法・無報告・無規制(IUU)漁業を終わらせるという我々のコミットメントを再確認し、この現象にあらゆる側面から取り組むため、開発途上国への支援や我々の関連機関間の政策調整の強化を含めた更なる行動を取り、それらの関連機関に対し、本年末までこの問題に関する進捗の評価を指示する。特に、我々は、国連食糧農業機関(FAO)の違法漁業防止寄港国措置協定(PSMA)の非締約国に対し、PSMAの更なる世界的な受容と効果的な実施のため、加入を奨励する。我々は、国連海洋法条約(UNCLOS)の下での、国家管轄権外区域の海洋生物多様性(BBNJ)の保全及び持続可能な利用に関する法的拘束力を有する国際文書の交渉が妥結したことを歓迎し、その迅速な発効と実施を呼びかける。 我々は、UNCLOSの下で求められているとおり、国際海底機構(ISA)の下での深海底鉱物の開発に関して、当該活動から生じ得る有害な影響からの海洋環境の効果的な保護を確保する規制の枠組みの策定に積極的に関与し続ける。我々は、2040年までに追加的なプラスチック汚染をゼロにする野心を持って、プラスチック汚染を終わらせることにコミットしている。これを念頭に、我々は、包括的なライフサイクル・アプローチを踏まえ、我々の行動を継続し、発展させることを決意する。我々は、政府間交渉委員会(INC)のプロセスを支持し、2024年末までにプラスチックのライフサイクル全体をカバーする法的拘束力のある国際文書の作業を完了することを目的としたパリでの次回交渉に期待し、野心的な成果を求める。我々は、2025年に開催される国連海洋会議までに、これらの課題及び海洋保護に関するより幅広い議題について、できる限り進展させる。
24. 我々は、人間の幸福、健全な地球及び経済の繁栄の基礎となる、生物多様性の損失を2030年までに止めて反転させるための歴史的な昆明・モントリオール生物多様性枠組(GBF)の採択を歓迎し、その迅速かつ完全な実施と各ゴール及びターゲットの達成にコミットする。この点で、生物多様性条約(CBD)締約国であるG7諸国は、GBFとそのゴール及びターゲットに沿った生物多様性国家戦略及び行動計画(NBSAPs)を2023年内又は生物多様性条約第16回締約国会議(COP16)に十分に先んじて、改定、更新及び提出し、又は、該当する場合は、GBFの全てのゴール及びターゲットを反映した国別目標を伝達することにコミットする。我々は、遅くとも2030年までに生物多様性の保全と持続可能な利用のための有益なインセンティブを拡大しつつ、2025年までに生物多様性に有害な補助金等のインセンティブを特定し、その方向転換又は廃止を図り、遅滞なく初期措置を講じる。我々は全ての署名者に対し、GBFの下での彼らのコミットメントを迅速に実施し、開発途上国に対して支援を提供できるよう用意することを求める。我々は、自然に対する国内及び国際的な資金を2025年までに大幅に増加させるというコミットメントを改めて表明する。我々は、我々の国際開発援助がGBFと整合することを確実にする。我々は、国際開発金融機関に対し、あらゆる資金源の活用や一連の手段の展開を通じ、生物多様性のための支援を増加させることを求める。我々は、GBFを実施するため、あらゆる資金源からの資金の水準を大幅かつ段階的に増加させ、全ての関連する財政及び資金の流れをGBFに整合させることをコミットし、他国にも同様のことを行うよう求める。我々は、地球環境ファシリティ(GEF)内におけるGBF基金の設立及び2023年8月のバンクーバーでのGEF総会におけるその立上げの成功を支援することにコミットし、この新しい基金へのあらゆる資金源からの拠出の重要性に留意する。我々は、自然を活用した解決策への資金拠出の増加を含む気候変動及び生物多様性のための資金の相乗効果を高めるという我々のコミットメントを再確認する。我々は、「G7ネイチャーポジティブ経済アライアンス」のようなG7間の知識の共有や情報ネットワークの構築を含め、ネイチャーポジティブ経済への移行を支援・促進することにコミットする。我々は、企業が漸進的に生物多様性への負の影響を削減し正の影響を増大させることを求める。我々は、自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD)の市場枠組みの発表を期待し、その開発を支援するよう市場参加者、政府及び当局に強く求める。我々は、保護地域や保護地域以外で生物多様性保全に資する地域(OECM)の指定及び管理を通じ、各国の状況及びアプローチに応じて、2030年までに陸域及び内陸水域の少なくとも30%、海洋及び沿岸域の少なくとも30%を効果的に保全・管理するという目標(30by30)を国内及び世界で達成するとのコミットメントを強調する。我々は、利用可能な最良の科学的証拠に基づき、世界の海洋生物多様性を保全・保護し、その資源を持続的に利用することをコミットする。この文脈で、我々は、利用可能な最良の科学的証拠に基づき、東南極、ウェッデル海及び南極半島西岸において海洋保護区を設置する提案を緊急に採択するという南極の海洋生物資源の保存に関する委員会(CCAMLR)の下での我々のコミットメントを再確認する。この点で、我々は、GBFの目標である30by30を達成するために、保護地域とOECMのベストプラクティスを共有することにより、他の国々を支援する。我々は、侵略的外来種対策について、国際協力を強化する。我々は、2030年までに森林の消失と土地の劣化を阻止し反転させるというコミットメントを改めて表明し、森林を始めとする陸域生態系の保全及びその回復を加速させるとともに、持続可能なバリューチェーン及びサプライチェーンを支援し、持続可能な森林経営と木材利用を促進することにコミットする。我々は、特に、炭素及び生物多様性の重大な貯蔵を有する国において、「森林、自然及び気候に関するカントリーパッケージ」を通じた我々の提案の調整などにより、まずは森林を中心として、炭素貯蔵量が多く生物多様性に富む生態系の保護、保全、回復を支援する統合的な解決策を提供するため、高い野心をもって協働する。我々は、関連商品の生産に関する森林減少や森林及び土地の劣化のリスクを低減し、この問題に対する様々なステークホルダーとの協力を強化する取組を継続することにコミットする。我々は、適切であれば、これを支援するための更なる規制の枠組み又は政策を策定する。
<エネルギー>
25. 我々は、エネルギー安全保障、気候危機及び地政学的リスクに一体的に取り組むことにコミットする。我々は、ロシアのウクライナに対する侵略戦争による現在のエネルギー危機に対処し、遅くとも2050年までにネット・ゼロ排出という共通目標を達成し、同時に、エネルギー安全保障を高める手段の一つでもあるクリーン・エネルギー移行を加速することの現実的かつ緊急の必要性及び機会を強調する。我々は、各国のエネルギー事情、産業・社会構造及び地理的条件に応じた多様な道筋を認識しつつ、気温上昇を摂氏1.5度に抑えることを射程に入れ続けるために、これらの道筋が遅くとも2050年までにネット・ゼロという共通目標につながることを強調する。 この観点から、我々はIEAに対し、エネルギー及び重要鉱物の供給やクリーン・エネルギー製造をいかに多様化するかの選択 肢について、本年内に提言を作成するよう招請する。これを通じて、我々はパートナーと共に、遅くとも2050年までにネット・ゼロ排出を達成し、気温上昇を摂氏1.5度に抑えることを射程に入れ続けるために、再生可能エネルギーのグローバルな利用拡大を含め、エネルギー安全保障、気候危機、地政学的リスクに一体的に取り組むことを模索する。我々は、過去と現在のエネルギー危機への対処の経験を通じて、「第一の燃料」 としての省エネルギー及びエネルギーの節減の強化並びに需要側のエネルギー政策の発展の重要性を強調する。我々はまた、再生可能エネルギーの導入や次世代技術の開発・実装を大幅に加速させる必要がある。G7 は、2030年までに洋上風力の容量を各国の既存目標に基づき合計で150GW増加させ、太陽光発電の容量を、各国の既存目標や政策措置の手段を通じて、IEAや国際再生可能エネルギー機関(IRENA)で推計された2030年までに合計で1TW以上に増加させることも含め、再生可能エネルギーの世界的な導入拡大及びコスト引下げに貢献する。
我々は、低炭素及び再生可能エネルギー由来の水素並びにアンモニアなどのその派生物は、摂氏1.5度への道筋と整合する場合、産業及び運輸といった特に排出削減が困難なセクターにおいて、セクター及び産業全体の脱炭素化を進めるための効果的な排出削減ツールとして効果的な場合に、温室効果ガスであるN2Oと大気汚染物質であるNOxを回避しつつ、開発・使用されるべきであることを認識する。我々はまた、摂氏1.5度への道筋及び2035年までの電力セクター の完全又は大宗の脱炭素化という我々の全体的な目標と一致する場合、ゼロ・エミッション火力発電に向けて取り組むために、電力セクターで低炭素及び再生可能エネルギー由来の水素並びにその派生物の使用を検討している国があることにも留意する。 我々は、環境及び社会的基準を遵守しつつ、信頼できる国際標準及び認証スキームに基づき、低炭素及び再生可能エネルギー由来の水素のための、ルールに基づき透明性のあるグローバル市場とサプライチェーンを開発する ための取組を強化する。我々は、炭素集約度に基づく取引可能性、透明性、信頼性及び持続可能性のための水素製造のGHG算定方法及び相互認証メカニズムを含む国際標準及び認証を開発する重要性を認識する。我々は、2035年までに電力セクターの完全又は大宗の脱炭素化の達成及び気温上昇を摂氏1.5度に抑えることを射程に入れ続けることに整合した形で、国内の排出削減対策が講じられていない石炭火力発電のフェーズアウトを加速するという目標に向けた、具体的かつ適時の取組を重点的に行うというコミットメントを再確認し、他の国にも参画することを求める。我々は、IEAの2022年の「ネット・ゼロ移行における石炭」報告書において、IEAの2050年までのネット・ゼロシナリオに沿った主要な取組の一つとして特定された、排出削減対策が講じられていない新規の石炭火力発電所の建設終了に向けて取り組んでいく。我々は、公正な方法でクリーン・エネルギー移行を加速するため、排出削減対策が講じられていない新規の石炭火力発電所のプロジェクトを世界全体で可及的速やかに終了することを他国に呼びかけ、協働する。我々は、排出削減対策が講じられていない石炭火力発電への政府による新規の国際的な直接支援を2021年に終了した ことを強調する。我々は、他の国、特に主要経済国が我々と同様にそれぞれのコミットメントを達成することを求める。我々は、二酸化炭素炭素回収・有効利用・貯蔵(CCUS)/カーボンリサイクル技術が、他の方法では回避できない産業由来の排出を削減するための脱炭素化解決策の幅広いポートフォリオの重要な要素となり得ること、また、強固な社会・環境面のセーフガードを備えた二酸化炭素除去(CDR)プロセスの導入が、完全な脱炭素化が困難なセクターにおける残余排出量を相殺する上で不可欠な役割を担っている ことを認識する。我々は、世界規模での取組の一環として、世界全体の平均気温の上昇を産業革命以前の水準よりも摂氏1.5度に抑えるために必要な軌道に沿って、遅くとも2050年までにエネルギー・システムにおけるネット・ゼロを達成するために、排出削減対策が講じられていない化石燃料のフェーズアウトを加速させるという我々のコミットメントを強調し、他国に対して我々と共に同様の行動を取ることを呼びかける。 我々は、非効率な化石燃料補助金を2025年又はそれ以前に廃止するというコミットメントを再確認し、全ての国々に同様に取り組むよう従前呼びかけたことを再確認する。摂氏1.5度への道筋に向けた変革において、ネット・ゼロ及び循環型産業サプライチェーンの新たな必要性の観点から、我々は、脱炭素化され、持続可能で、責任のある形で生産された非燃焼原料に関連する機会を認識し、この変革における、我々の労働者及びコミュニティへの支援にコミットする。 我々はまた、国家安全保障及び地政学的利益の重要性を認識し、各国が明確に規定する、地球温暖化に関する摂氏1.5度目標やパリ協定の目標に合致する限られた状況以外において、排出削減対策が講じられていない国際的な化石燃料エネルギー部門への新規の直接公的支援を2022年までに終了した ことを強調する。クリーン・エネルギー移行を加速させることの主要な必要性を認識しつつ、パリ協定の我々のコミットメントに合致した形で、エネルギー節減及びガス需要の削減を通じたものを含め、ロシアのエネルギーへの依存からのフェーズアウトを加速すること、及びエネルギー供給、ガス価格及びインフレーション、並びに人々の生活へのロシアによる戦争の世界的な影響に対処することが必要である。
この文脈において、我々は、液化天然ガス(LNG)の供給の増加が果たすことのできる重要な役割を強調するとともに、ガス部門への投資が、現下の危機及びこの危機により引き起こされ得る将来的なガス市場の不足に対応するために、適切であり得ることを認識する。 ロシアのエネルギーへの依存のフェーズアウトを加速していくという例外的な状況において、明確に規定される国の状況に応じて、例えば低炭素及び再生可能エネルギー由来の水素の開発のための国家戦略にプロジェクトが統合されることを確保すること等により、ロックイン効果を創出することなく、我々の気候目標と合致した形で実施されるならば、ガス部門への公的に支援された投資は、一時的な対応として適切であり得る。 我々は、エネルギー市場の安定化を目的として、IEAなどの国際機関が提供する中立・公平な統計データを更に活用し、データ収集・分析機能を強化する。我々は、エネルギー市場の安定化及び気候目標に整合的な形での必要な投資の動員を目的として、生産国と消費国との間の対話と連携の場を強化する ことの重要性を強調する。
原子力エネルギーの使用を選択したG7諸国は、化石燃料への依存を低減し得る低廉な低炭素エネルギーを提供し、気候危機に対処し、及びベースロード電源や系統の柔軟性の源泉として世界のエネルギー安全保障を確保する原子力エネルギーの潜在性を認識する。 これらの諸国は、現在のエネルギー危機に対処するため、安全な長期運転を推進することを含め、既存の原子炉の安全、確実、かつ効率的な最大限の活用にコミットする。 これらの諸国はまた、国内及びパートナー国において、高度な安全システムを有する小型モジュール炉及びその他の革新炉などの原子炉の開発及び建設の支援、核燃料を含む強固で強靭な原子力サプライチェーンの構築並びに原子力技術及び人材の維持・強化 にコミットする。これらの諸国は、ロシアへの依存を減らすため、志を同じくするパートナーと協働する。G7は、最高水準の原子力安全及び核セキュリティ が、全ての国及びそれぞれの国民にとって重要であることを強調する。我々は、東京電力福島第一原子力発電所の廃炉作業の着実な進展とともに、科学的根拠に基づき国際原子力機関(IAEA)とともに行われている日本の透明性のある取組を歓迎する。我々は、同発電所の廃炉及び福島の復興に不可欠である多核種除去システム(ALPS)処理水の放出が、IAEA安全基準及び国際法に整合的に実施され、人体や環境にいかなる害も及ぼさないことを確保するためのIAEAによる独立したレビューを支持する。
26. 我々は、世界規模での取組の一環として、世界全体の平均気温の上昇を産業革命以前の水準よりも摂氏1.5度に抑えるために必要な軌道に沿って、遅くとも2050年までにエネルギー・システムにおけるネット・ゼロを達成するために、排出削減対策が講じられていない化石燃料のフェーズアウトを加速させるという我々のコミットメントを強調し、他国に対して我々と共に同様の行動を取ることを呼びかける。 我々は、非効率な化石燃料補助金を2025年又はそれ以前に廃止するというコミットメントを再確認し、全ての国々に同様に取り組むよう従前呼びかけたことを再確認する。摂氏1.5度への道筋に向けた変革において、ネット・ゼロ及び循環型産業サプライチェーンの新たな必要性の観点から、我々は、脱炭素化され、持続可能で、責任のある形で生産された非燃焼原料に関連する機会を認識し、この変革における、我々の労働者及びコミュニティへの支援にコミットする。 我々はまた、国家安全保障及び地政学的利益の重要性を認識し、各国が明確に規定する、地球温暖化に関する摂氏1.5度目標やパリ協定の目標に合致する限られた状況以外において、排出削減対策が講じられていない国際的な化石燃料エネルギー部門への新規の直接公的支援を2022年までに終了した ことを強調する。クリーン・エネルギー移行を加速させることの主要な必要性を認識しつつ、パリ協定の我々のコミットメントに合致した形で、エネルギー節減及びガス需要の削減を通じたものを含め、ロシアのエネルギーへの依存からのフェーズアウトを加速すること、及びエネルギー供給、ガス価格及びインフレーション、並びに人々の生活へのロシアによる戦争の世界的な影響に対処することが必要である。この文脈において、我々は、液化天然ガス(LNG)の供給の増加が果たすことのできる重要な役割を強調するとともに、ガス部門への投資が、現下の危機及びこの危機により引き起こされ得る将来的なガス市場の不足に対応するために、適切であり得ることを認識する。 ロシアのエネルギーへの依存のフェーズアウトを加速していくという例外的な状況において、明確に規定される国の状況に応じて、例えば低炭素及び再生可能エネルギー由来の水素の開発のための国家戦略にプロジェクトが統合されることを確保すること等により、ロックイン効果を創出することなく、我々の気候目標と合致した形で実施されるならば、ガス部門への公的に支援された投資は、一時的な対応として適切であり得る。 我々は、エネルギー市場の安定化を目的として、IEAなどの国際機関が提供する中立・公平な統計データを更に活用し、データ収集・分析機能を強化する。我々は、エネルギー市場の安定化及び気候目標に整合的な形での必要な投資の動員を目的として、生産国と消費国との間の対話と連携の場を強化する ことの重要性を強調する。原子力エネルギーの使用を選択したG7諸国は、化石燃料への依存を低減し得る低廉な低炭素エネルギーを提供し、気候危機に対処し、及びベースロード電源や系統の柔軟性の源泉として世界のエネルギー安全保障を確保する原子力エネルギーの潜在性を認識する。 これらの諸国は、現在のエネルギー危機に対処するため、安全な長期運転を推進することを含め、既存の原子炉の安全、確実、かつ効率的な最大限の活用にコミットする。 これらの諸国はまた、国内及びパートナー国において、高度な安全システムを有する小型モジュール炉及びその他の革新炉などの原子炉の開発及び建設の支援、核燃料を含む強固で強靭な原子力サプライチェーンの構築並びに原子力技術及び人材の維持・強化 にコミットする。これらの諸国は、ロシアへの依存を減らすため、志を同じくするパートナーと協働する。G7は、最高水準の原子力安全及び核セキュリティ が、全ての国及びそれぞれの国民にとって重要であることを強調する。我々は、東京電力福島第一原子力発電所の廃炉作業の着実な進展とともに、科学的根拠に基づき国際原子力機関(IAEA)とともに行われている日本の透明性のある取組を歓迎する。我々は、同発電所の廃炉及び福島の復興に不可欠である多核種除去システム(ALPS)処理水の放出が、IAEA安全基準及び国際法に整合的に実施され、人体や環境にいかなる害も及ぼさないことを確保するためのIAEAによる独立したレビューを支持する。
<クリーン・エネルギー経済>
27. 世界的な気候・エネルギー危機は、遅くとも2050年までにネット・ゼロ排出実現に向けクリーン・エネルギー移行を加速させ、エネルギー・システムを変革させることが緊急に必要であることを浮き彫りにしていると強調しつつ、我々は、サプライチェーン等における経済的多様化及び変革の必要性を強調する。世界的規模でのクリーン・エネルギー移行を更に推進するため、我々は取組を強化し、特に、重要鉱物資源やクリーン・エネルギー技術を含む、安全で強靱な、廉価で持続可能なクリーン・エネルギーのサプライチェーンを追求することを決意する。また、エネルギー移行の実施にあたっては、市場の歪みを回避し、世界的に公平な競争条件を確保するために、協働して取り組むことの重要性を再確認する。我々は、クリーン・エネルギー経済を実現するため、クリーン・エネルギー経済行動計画に示された具体的な行動を通じて、引き続き国際的なパートナーと協力して取り組んでいく。
<経済的強靱性・経済安全保障>
28. 経済的強靭性と経済安全保障をグローバルに確保することは、経済的な脆弱性の武器化に対する我々の最善の防御となり続ける。我々は、2022年G7エルマウ・サミットでのコミットメントを想起しつつ、構造的な脆弱性から保護するため、グローバルな経済的強靭性及び経済安全保障を強化する経済政策を推進していく。このため、我々は、G7内の、及び開発途上国との連携を含むG7以外の世界中のパートナーとの対話に関与し、協力的なアプローチをとっていく。その取組の中で、我々は、世界貿易機関(WTO)を中核とするルールに基づく多角的貿易体制に基づき、貿易を円滑化し、経済的強靱性を促進するため、国際的なルール及び規範を推進していく。我々の取組には、我々及び世界中のパートナーのサプライチェーンが、より強靭で持続可能で信頼性のあるものにするための行動をとることや、全ての人の繁栄を促進するための適切な措置が含まれる。また、基幹インフラにおける信頼性及び安全性を促進していく。我々は、戦略的依存関係及び構造的な脆弱性を悪化させ、労働者やビジネスに害を与え、国際的なルール及び規範を損ない得る非市場的政策及び慣行に対処するため、継続している連携を強化していく。世界の安全及び安定を損なうリスクに対処するため、警戒を高め、協力を強化するというエルマウにおける我々の決意を基に、我々は、経済的威圧に対する共同の評価、準備、抑止及び対応を強化するため、「経済的威圧に対する調整プラットフォーム」を立ち上げ、連携を強化していくとともに、G7以外のパートナーとの協力を更に促進していく。我々は、デジタル領域における不当な影響力、スパイ行為、違法な知見の漏えい及び妨害行為からグローバルなサプライチェーンを保護するため、悪意ある慣行に対する戦略的対話を深めていく。我々は、我々が開発する最先端技術が、国際の平和及び安全を脅かす軍事力の増強のために利用されることを防止するために連携する共通の責任及び決意を確認する。この文脈で、我々は、ここに、「経済的強靭性及び経済安全保障に関するG7首脳声明」を採択する。
29. 我々は、様々な分野での、特にグローバルなクリーン・エネルギー移行における重要鉱物の重要性の高まり、並びに、脆弱なサプライチェーンに起因する経済及び安全保障上のリスクを管理する必要性を再確認する。我々は、開かれ、公正で、透明性のある、安全で、多様で、持続可能で、追跡可能な、ルール及び市場に基づく重要鉱物の取引を支持する。我々は、重要鉱物に関する市場歪曲的な行為及び独占的な政策に反対し、強靱かつ強固で、責任と透明性のある重要鉱物サプライチェーンの構築の必要性を再確認する。我々は、市場の混乱等の緊急事態に対する備えと強靱性を強化し、IEAによる「重要鉱物の自主的なセキュリティプログラム」への支持を含め、そのような混乱に共同で対処する方法を検討することにコミットする。我々は、鉱物安全保障パートナーシップ(MSP)等の、重要鉱物資源の精製及び加工を含むサプライチェーンの多様化のための取組における共同の進展を歓迎する。我々は、WTOルールに則った、重要鉱物サプライチェーンにおける地元での価値創造を支援する。我々は、開発途上国との協力の下、重要鉱物資源の国内外でのリサイクルを推進する。我々は、上流及び中流の環境にも十分配慮しつつ、堅固な環境、社会、ガバナンス(ESG)基準により、鉱物資源の埋蔵地域や精製及び加工工場の地元住民を含む地域社会への利益の確保、労働者の権利保護、透明性の促進を確認し、クリーン・エネルギー移行を更に促進するため、重要鉱物資源及びそれを用いて製造される製品の持続可能で強靭なサプライチェーンを確立する必要があることを改めて表明する。我々は、G7気候・エネルギー・環境大臣が採択した「重要鉱物セキュリティのための5ポイントプラン」を歓迎し、同計画を実施するよう同大臣に指示する。
<貿易>
30. 我々は、WTOを中核とするルールに基づく多角的貿易体制の基本原則及び目的として、現在の地政学的環境においてこれまで以上に重要である、自由で公正な貿易に対する我々のコミットメントの下、連帯する。我々は、これらの基本原則を尊重することは、透明で、多様で、安全で、持続可能な、信頼できる、そして全ての者にとって公平で世界の市民のニーズに応える強靱なグローバル・サプライチェーンを構築するために不可欠であることを確認する。我々は、それぞれの政策において、透明性、協調性、WTOルールの尊重を重視することを確認する。この世界貿易体制は、包括的でなければならず、それがもたらす繁栄が伝統的に適切に代表されていない集団を含む全ての人に実感されるべきである。このため、我々は、G7外のパートナー、特に、サプライチェーンや世界貿易体制において不可欠なパートナーである開発途上国パートナーとの協力を継続する。第12回WTO閣僚会議(MC12)の成果を踏まえ、第13回WTO閣僚会議(MC13)を成功させることを見据え、我々は、2024年までに全ての加盟国が利用できる完全かつよく機能する紛争解決制度の実現を目的とした議論の実施や、世界の貿易政策の課題に対応するための審議を強化することを含め、WTO改革に向けて取り組むことの重要性を強調する。さらに、我々は、漁業補助金協定の迅速な発効を確保し、漁業補助金に関する包括的な合意を達成するであろう追加規定についての勧告及び共同声明イニシアティブ(JSI)を含む複数国によるイニシアティブに建設的に関与し、電子的送信に対する関税不賦課のモラトリアムを恒久化するために、全てのWTO加盟国が協力することを求める。我々は、WTOのJSIにおける電子商取引交渉を加速し、2023年末までに野心的な成果を妥結するために取り組むことにコミットする。その成果は、高水準で商業的に意味のあるものであるべきである。自由で公正な貿易の流れは、多角的貿易体制に対する我々のコミットメントに合致しており、グリーンで公正な移行において重要な役割を果たす。我々は、環境物品・サービス及び技術の貿易の円滑化・促進を含め、WTOにおける我々の協力を継続する。我々は、グローバルな競争、貿易及び投資を歪める非市場的政策及び慣行とそれらの問題のある展開に関する我々の共通の懸念を再確認する。我々は、既存の手段のより効果的な使用並びに適切な新しい手段の開発及びより強力な国際ルール及び規範を通じて、公平な競争条件を確保するための我々の取組を更に強化する。我々は、不公正な取引慣行への対応が、パートナーの産業に不必要な障壁を作らず、我々のWTOの約束に整合的であることを確保していく。我々は、輸出管理が、軍事用途にとり重要な技術並びに世界、地域及び国家の安全保障を脅かすその他の活動のための技術の転用がもたらす課題に対処するための基本的な政策手段であることを再確認する。我々は、悪意ある者による重要・新興技術の悪用や研究活動を通じた重要・新興技術の不適切な移転に対処するため、マイクロ・エレクトロニクスやサイバー監視システム等の重要・新興技術の輸出管理に関する協力の重要性を確認する。我々は、貿易担当大臣に対し、10月のG7貿易大臣会合に向けてこれらの議論を深め、経済的威圧を含む貿易関連の課題に対し、適切な場合にはG7内外で協調又は共同行動を模索することを求める。
<食料安全保障>
31. 我々は、世界が一世代で最も高い飢饉のリスクに直面し、食料安全保障及び栄養の状況が継続的かつ悪化していることを深く懸念する。COVID-19のパンデミック、エネルギー価格の高騰、気候危機やショック、生物多様性の損失、土地の劣化、水の安全、武力紛争など複数の要因が、近年の食料システムとサプライチェーンの世界的な途絶と混乱、世界の食料安全保障の悪化に寄与している。特に、ロシアによるウクライナに対する違法な侵略戦争は、グローバルな食料安全保障の危機を劇的に悪化させた。我々は、達成された前向きな成果を基礎として、G7及び関連する国際機関により既に開始されているイニシアティブを含め、喫緊の問題に対処し、グローバルな食料安全保障を改善するための努力を継続することにコミットしている。我々は、2022年のG7エルマウ・サミットで発表された世界の食料安全保障に対する140億米ドルという共同コミットメントを超えたことを強調し、特にアフリカと中東において、現在の食料安全保障危機の影響を受ける脆弱な国や地域に対して、食料及び栄養関連分野における支援を継続する。また、これに関し、他の国際ドナーに対しても、貢献を強化するよう要請する。
アフリカの角の至る所におけるニーズの規模から、我々は、エルマウ・サミットでのコミットメントを共同で満たし、同地域の歴史において最悪の干ばつの一つに対処するための支援を効果的に実施した。また、この点に関し、他の国際ドナーに対しても、貢献を強化するよう要請する。我々はさらに、ロシアに対して、ロシアの穀物や肥料の輸出を妨げる措置を解除するよう求める。ウクライナが世界への主要な食料輸出国として不可欠な役割を担っていることから、我々は、ロシアによる意図的なウクライナの農業部門の混乱が、最も脆弱な国々の食料安全保障に及ぼす現在及び将来の影響を深刻に懸念している。エルマウにおける我々のコミットメントを基礎として、我々は、穀物出荷の原産地の確認に使用できる穀物データベースの作成などを通じ、ロシアによるウクライナ産穀物の違法な収奪を特定し証明するための取組への支援を含め、ウクライナの農業部門の回復への支援を提供し続ける。我々は、EU・ウクライナの連帯レーン及びゼレンスキー大統領の「ウクライナからの穀物」イニシアティブの重要性を再確認する。我々は、ウクライナからの穀物輸出を更に促進し、必要としている人々への安定供給を可能にするために、国連及びトルコが仲介している黒海穀物イニシアティブ(BSGI)の継続かつ拡充した実施が極めて重要であることを再確認する。我々は、ロシアに対し、グローバルな食料供給を脅かすことを止め、BSGIが最大限の能力を発揮し、必要な期間にわたり活動できるようにすることを求める。我々は、食料・農業市場の開放を維持するために、ルールに基づく、開かれた、公正で、透明性のある、予測可能で無差別な貿易を確保し、不当な貿易制限的措置を回避する重要性を改めて表明し、我々のG20パートナーにも同様に行うことを求める。我々は、MC12で採択された、国連世界食糧計画(WFP)による食料購入の輸出禁止又は制限からの免除に関する閣僚宣言を歓迎し、完全な履行を求める。我々は、このような措置は、飢饉や深刻な食料不安のリスクがより高い国々に不均衡な影響を与えることを認識しつつ、農業生産国が課す輸出制限が世界の食料安全保障に与える影響に対処するため、より具体的な行動を求める。
我々は、現在及び将来の食料危機への対応において、恣意的な措置や市場の変動を減らすために、市場の透明性と中立・公平なデータ及び分析に裏付けられた正確な情報の必要性を強調し、G20農業市場情報システム(AMIS)及びこれに関する国際機関による様々な取組の強化にコミットする。我々は、低・中所得国が、質の高い農業、市場及び食料安全保障に関するデータを収集、分析、利用し、データの質を維持する能力を強化することの重要性を強調する。我々はまた、危機対応に関する共通の理解を深めるための食料輸出国と輸入国との間の対話の価値を認識する。
32. 我々は、人間一人ひとりに焦点を当て、各人が手頃な価格で、安全、十分かつ高栄養価の食料への安定的なアクセスを可能にすることが不可欠であるという見解を共有する。
全ての人々が十分な食料への権利を漸進的に実現するために、我々は、短期的な食料危機への対応から食料システムを持続可能なものとするための中長期的な取組といった食料安全保障のあらゆる側面において、女性や子どもを含む最も脆弱な人々を保護、支援する必要性を確認する。また、栄養は、人間中心のアプローチの観点から基本的なものであり、我々は、学校給食プログラムを通じたものを含む健康的な食事へのアクセス改善の重要性を強調する。我々は、地方、地域、世界の食料サプライチェーンの強化、多様化、持続可能性の確保や、構造的ボトルネックの解消を通じた、包摂的で、強靱で持続可能な農業と食料システムの確立が急務であることを認識する。これには、既存の国内農業資源を活用し、貿易を促進することによる現地生産能力の向上、気候変動への適応と気候変動の緩和、生物多様性の保全を伴う持続可能な生産性向上、持続可能な食料消費などが含まれる。我々は、地域や環境、農業の条件に適し、小規模農家を含む全てのステークホルダーに利益をもたらす、幅広いイノベーションと技術を推進する。また、研究開発(R&D)や責任ある投資において、中小企業やスタートアップを含む民間セクターの役割を強調する。手頃な価格、アクセス可能性を維持し、サプライチェーンの混乱の影響を軽減するために生産を多様化し、適切かつ安全な肥料の使用を含む肥料の効率的で責任ある使用と土壌の健全性を促進する必要があると認識する。我々は、WTOルールに沿った形で、摂氏1.5度の温暖化抑制とパリ協定の目標と整合的に現地エネルギー源の活用を支援することを通じ、現地の肥料生産を含む肥料バリューチェーンを支援することの重要性を認識する。などを通じ、これらの取組についてより広範なパートナーシップを強化する。我々は、付属文書「強靱なグローバル食料安全保障に関する広島行動声明」に示された具体的な措置をパートナー国と共に取り組むことをコミットし、国際社会におけるより広範な協力を要請する。
<保健>
33. 我々は、COVID-19のパンデミックが国際社会に前例のない影響を与えたことを認識し、パニックと無視の連鎖を断ち切るため、将来の公衆衛生上の緊急事態に備え、世界保健機関(WHO)を中核としつつ、グローバルヘルス・アーキテクチャー(GHA)を発展させ、強化することへの強いコミットメントを新たにする。この目的のために、我々は、WHOの主導的役割を強調しつつ、重複を回避し一貫性を確保するため、パンデミックへの対応に関する新たな法的文書(WHO CA+)、国際保健規則(IHR)の部分改正及び2023年9月のパンデミックの予防・備え・対応(PPR)に関する国連総会ハイレベル会合を含む進行中の議論に留意しつつ、正当性、代表性、公平性及び有効性を確保する、保健分野の緊急事態の PPRのための、より協調的で持続的な首脳級のガバナンスに向けた政治的モメンタムを更に高めることにコミットする。
我々はまた、国際保健においてWHOが主導的かつ調整のための役割を果たすために持続的に資金を確保することを見据え、予算案とともに改革の進捗を注視することの重要性を考慮しながら、分担金の割合を2022-2023年のWHOの基本予算の50%に引き上げることに向けて取り組むという第75回世界保健総会(WHA)における画期的な決定を称賛する。我々はまた、G20財務・保健合同タスクフォース(JFHTF)の継続中かつ不可欠な作業等を通じて、パンデミックのPPRのための財務・保健当局間の連携を強化するという我々のコミットメントを再確認する。我々は、パンデミック基金(PF)の立ち上げを歓迎し、初回案件募集の成功裏の実施を期待し、より幅広いドナー層からのPFへの積極的な参加と貢献の増加を奨励する。我々はまた、2027年までの更なる5年間について2022年にコミットしたとおり、IHRで求められる中核的な能力の実施に当たり、少なくとも100の低・中所得国を支援するというG7の目標達成のために、作業計画の共有及び追跡、優先国の取組及び進捗の奨励などに共に取り組むことにコミットする。我々はまた、パンデミックへの対応のためのファイナンシングの強化の必要性を強調する。このため、我々は、既存の資金源をパンデミックへの対応に如何に活用できるかを包括的に評価すること、調整改善を通じて既存のメカニズムを補完し、未使用の資金を蓄積することなく、パンデミック発生時に必要な資金を迅速かつ効率的に供給できる、サージ・ファイナンスの枠組みを検討することにコミットする。この目的のため、我々はG7財務・保健大臣合同セッションにおいて承認された、財務・保健の連携強化及びPPRファイナンスに関するG7共通理解を歓迎する。我々は、パンデミックの PPRを強化するためには、公平性を指針として国際規範及び規則を強化することが不可欠であることを再確認しつつ、2024年5月までの採択を目指したWHO CA+の交渉及び国際保健規則を強化するための対象を絞った改正に関する交渉に、全てのステークホルダーと共に貢献し、そのモメンタムを維持するとのコミットメントを改めて表明する。さらに、我々は、「パンデミックへの備えに関するG7合意」に沿って、平時及び危機の双方において、新たな及び進行中の保健上の脅威の多分野にわたる統合サーベイランスのために、関連するデータ保護規則の尊重を確保しつつ、安全かつ確実な方法で、病原体、データ及び情報を適時に、透明性を持って体系的に共有することの重要性を改めて表明する。また、我々は、健康危機管理部隊の検討を含む公衆衛生及び健康危機時の人材などの、十分かつ質の高い保健医療人材を世界中で常に強化し、維持することの重要性を認識する。我々は、WHOアカデミーを始めとする専門家のグローバルネットワークや研修の更なる強化を支援し、同一労働同一賃金のディーセント・ワークを推進し、緊急時や紛争時等において医療従事者を保護する。我々は、脆弱な状況にある人々に手を差し伸べることを含め、市民社会が果たす不可欠な役割を認識し、全ての人にとって、より健康な未来のために協働することに
改めてコミットする。
34. 我々は、2030年までにユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)を達成し、SDGsの目標3への進捗を加速させることの重要性を強調しつつ、70年以上ぶりの世界的な平均寿命の低下を反転させることにコミットする。我々は、平時の保健システムを強化する取組の一環として、2025年末までにパンデミック前の水準より改善させることを達成するために、プライマリー・ヘルスケア(PHC)の支援、必須の保健サービスの発展及び回復を通じて、各国がUHCを達成できるよう、グローバルなパートナーと共に支援することに改めてコミットする。我々は、医療従事者の強化によるものを含め、各国がPHCの提供を強化することを支援することにコミットする。また、我々は、妊産婦,新生児及び乳幼児の死亡率の低減を含め、生存率をパンデミック以前のレベルよりも良い状態に、かつあらゆるSDGsの目標及び我々が同時に進捗を支援するUHC関連の指標と一致するように戻すことを支援することにコミットする。我々は、医療費によって人々が貧困に陥ることを防ぐために財政リスクから保護することの重要性を認識する。この目的のため、我々は、UHC行動アジェンダに関するG7グローバル・プランを承認し、関連する国際機関を支援し、財政、知見の管理、人材を含むUHCに関する世界的なハブ機能の重要性に留意する。我々は、人道的な状況における場合も含め、HIV/エイズ、結核、肝炎、マラリア、ポリオ、麻疹、コレラ、顧みられない熱帯病(NTDs)などの感染症、薬剤耐性(AMR)、メンタルヘルス症状を含む非感染性疾患(NCDs)、全ての人の包括的な性と生殖に関する健康と権利(SRHR)の実現並びに定期予防接種、健康的な高齢化及び水と衛生(WASH)の促進といった、パンデミックによって大きく後退した様々な保健課題に対応する上で、UHCの不可欠な役割を再確認する。我々は、COVID-19感染後の症状の理解に焦点をあてたものも含め、この観点における研究の先頭に立つことにコミットしている。我々は、グローバルファンドの第7次増資の歴史的な成果に留意し、HIV/エイズ、結核及びマラリアの流行収束に向けたG7及びその他の国々からの財政支援を歓迎する。我々は、2026年までのポリオ撲滅を軌道に乗せるために、世界ポリオ根絶計画(GPEI)に対する継続的な支援を求める。我々は、栄養を改善するため、2024年のパリ栄養サミット(N4G)2024に向けて、2021年の東京栄養サミット(N4G)の成功を基礎とする。我々は、特に脆弱な状況にある妊産婦、新生児、乳幼児及び青少年を含む全ての人の包括的な性と生殖に関する健康と権利(SRHR)を更に推進することにコミットする。我々は、グローバルヘルス・イニシアティブとそのインターフェースを含む国際保健のパートナーシップの包摂的かつ制度レベルの調整と整合化の必要性が高まっていることを認識しつつ、国際保健におけるガバナンスを強化し、UHCの達成を支援する観点から、断片化及び重複を避け、説明責任を果たし、その効果を最大化し、各国のリーダーシップを強化するための共同の行動を取る。この観点から、我々は、「グローバルヘルス・イニシアティブの将来(Future of Global Health Initiatives)」の成果を期待する。我々は、UHC、結核及びパンデミックPPRPPR に関する次期国連総会ハイレベル会合を最大限に活用し、相乗効果を確保すること等を通じて、UHC達成に更に貢献する決意を改めて表明する。COVID-19後の時代に向けた国際保健に貢献するため、UHCの達成を支援し、PPRを強化する観点から、我々は、官民合わせて480億ドル以上の資金貢献を強調する。また、我々は、更なる国内資金動員及び既存の資金の効率的な活用を求める。我々は、インパクト投資も通じたものを含む、国際保健における持続可能な資金調達に向けた民間セクターの重要な役割を強調し、「グローバルヘルスのためのトリプル I(インパクト投資イニシアティブ)」を承認する。
35. 我々は、デジタルヘルスに関するものを含む革新的な取組が、GHAの強化とUHCの達成の鍵となることを再確認する。我々は、イノベーションを促進し、100日ミッションで強調された安全で有効な、品質が保証され負担可能な感染症危機対応医薬品等(MCM)の研究開発を強化することが緊急に必要であることを改めて確認する。我々は、製造及びデリバリーに関する課題に対応することを通じたものを含め、MCMへの公平なアクセスを強化することにコミットする。この観点から、我々は、WHO、世界銀行、国連児童基金(UNICEF)、グローバルファンド、Gaviワクチン・アライアンス、グローバルヘルス技術振興基金(GHIT)、感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)、革新的新規診断開発基金(FIND)、ユニットエイド及び医薬品特許プール、地域機関及び民間セクターを含む関連するパートナーと協力しつつ、WHO CA+に関して進行中の議論と整合し、かつMCM製造の多様化に積極的に貢献し、グローバルガバナンスの面も含めて、最も脆弱なパートナーのニーズと期待という優先事項に対処すべきである、エンド・ツー・エンドのMCMエコシステムに関するG20を含む進行中の議論に引き続き貢献する。このため、我々は「感染症危機対応医薬品等(MCM)への公平なアクセスのためのG7広島ビジョン」を発表し、公平性、包摂性、効率性、負担可能性、質、説明責任、機動性、迅速性といった原則に基づき、MCMへのより公平なアクセスとデリバリーに貢献するための「感染症危機対応医薬品等(MCM)に関するデリバリー・パートナーシップ(MCDP)」を立ち上げる。関連の機関が危機のより早い段階でMCMを調達し供給するための流動性を提供するための具体的な選択肢を今夏に特定する目的で、開発資金供与者間で協力することにコミットする。WHOと世界銀行が実施し、G20財務・保健合同タスクフォース及び国連ハイレベル会合で発表されるサージ・ファイナンスに関するマッピング演習を支援するものであり、WHO CA+に関する進行中の交渉に貢献するものである。我々はまた、統合的な取組を通じて、全体的なワンヘルスアプローチを適用することにより、気候変動、生物多様性の損失及び汚染によって悪化するものを含む国際保健上の脅威に対処することへのコミットメントを改めて表明する。 我々は、薬剤耐性(AMR)の世界的かつ急速な拡大を認識しつつ、2024年のAMRに関する国連総会ハイレベル会合に向けて、抗菌薬の研究開発を加速させるためのプッシュ型及びプル型のインセンティブを探求し、実施するとともに、抗菌薬へのアクセス及び抗菌薬 を慎重かつ適切に使用するための管理を促進することに引き続きコミットしている。我々は、認知症を抱える人々をケアするための政策及び資金投入を推進し、アルツハイマー病を含む様々な種類の認知症に対する疾患修飾の可能性がある治療薬の開発を歓迎する。
<労働>
36. 我々は、デジタル・トランスフォーメーション及びグリーン・トランスフォーメーション並びに出生率の低下などに起因し高齢化が進む社会を含む人口動態の変化などの構造変化に対応しつつ、公正な移行を確保するための人への投資の重要性を強調する。
我々は、これらの変革を推進するために、適切な社会的保護と積極的労働市場政策の組み合わせとともに、リスキリングやアップスキリングの取組を通じて個人を支援することにコミットする。我々は、労働者がこれらの変化に適応することを支援するためのリスキリングやアップスキリングは、人への投資であり、コストと見なすべきではないため、職業訓練や生涯を通じた学びを含め、労働力の移行するニーズに対応するために必要かつ十分な投資を提供し続けなければならない。我々は、持続可能な成長と生産性に見合った実質賃金の上昇につながり、ひいては更なる人への投資に寄与する、労働者のウェル・ビーイングと社会経済の活力の好循環の実現に向けた取組にコミットする。
我々は、結社の自由と団体交渉権が、ディーセント・ワークと賃金の上昇を促進する上で重要な役割を果たすことを強調する。我々は、労使やその他のステークホルダーと建設的に関わりながら、全ての人に働きがいのある人間らしい良質な仕事を保証し、特に、女性並びに障害者、高齢者及び若者を含む少数派のグループを誰一人取り残さない、包摂的な労働市場を構築することを決意する。我々はまた、質の高い雇用の創出、社会的保護への普遍的なアクセス、労働市場におけるジェンダー平等の更なる改善に向けて取り組む。我々は、有給・無給のケアワークや家事の不平等な分担など、根本的な差別的社会規範やジェンダー規範に取り組み、育児休暇を含む社会保障の促進と保護、インフラや長期ケアへのアクセスの促進を含む育児や他の分野のケアワークやケア経済への支援を提供することにコミットする。COVID-19のパンデミックは、女性及び女児に不均衡に影響を与え、有給・無給のケアワークが我々の社会と経済の機能において果たしている不可欠な役割を示しつつ、ケアワークの不平等な負担がジェンダー不平等の主要な原因となっていることを浮き彫りにした。特に、我々は、親が仕事並びに家庭及び私生活を両立させ、社会のあらゆる分野に積極的に貢献できるよう、親であることの保護を支援し促進する必要性を再確認する。我々はまた、ケアの需要を満たすために十分な仕事を創出しつつ、無償ケアを認識し、削減し、再分配すること、ケア労働者に公平に報酬を支払い、社会対話と団体交渉においてケア労働者に代表性を与えることの必要性を強調する。我々は、職場における安全及び健康とウェル・ビーイングの促進、職業上の安全及び健康衛生の確保、労働者の包摂的かつ公平なキャリア形成支援など、様々な施策を通じて、ワーク・エンゲージメントと労働者の定着の強化の重要性を認識する。グローバル・バリューチェーンにおける国際労働基準及び人権、特に国際労働機関(ILO)によって採択された基本条約の尊重を確保すること、また、技術協力によるものを含む、SDGsの目標8に沿ったディーセント・ワークの促進にコミットする。
我々は、あらゆる形態の強制労働と児童労働の実効的な廃止へのコミットメントを改めて表明する。我々は、グローバル・サプライチェーンからあらゆる形態の強制労働を撤廃するために、我々の協力と共同の取組を強化するための措置を講じることを再確認する。我々は、法律、規制、インセンティブ及び企業へのガイダンスなどの、義務的及び自主的措置のスマートな組み合わせを通じて、グローバル・サプライチェーンにおいて、ディーセント・ワークを引き続き促進し、権利保有者を引き続き保護し、実行可能であり、かつ既存の政策的アプローチに付加価値を与えるような、国際的な合意に基づく法的拘束力のある措置に関するアイディアと選択肢を模索するため、全ての関連するステークホルダーと緊密に協議し、国連及びILOにおける議論に建設的に取り組むことにコミットする。我々は、労働雇用大臣が策定した「労働者のキャリア形成と構造変化に対応するレジリエンスを促進する行動計画」を支持する。
<教育>
37. 我々は、職業教育を含め、包摂的で公平な質の高い教育の確保に向けて前進することにコミットし、強靱で生産的な社会を築くために、全ての人の生涯学習の機会を促進する。
近年の危機は、子どもや若者、特に女児や最も社会的に疎外され脆弱な状況にある人々の教育へのアクセスの減少や学習機会の損失の増大につながっている。教育は全てのSDGsの目標を達成するための触媒であるため、我々は、特にCOVID-19のパンデミック以降において教育を堅持し、より強靱な教育システムを構築する重要性を再確認する。我々は、全ての学習者の教育機会を保護し、ジェンダー平等とあらゆる多様性をもつ全ての女性及び女児のエンパワーメントを、この点に関する世界の政府開発援助(ODA)を優先することを含め、教育において、また、教育を通じて推進するというG7のこれまでのコミットメントを堅持することを改めて表明する。我々は、2022年9月の国連事務総長による教育変革サミット(TES)を歓迎し、各国が最も疎外された子どもたちのために、より強固な教育システムを構築することを支援するための主要なパートナーである「教育のためのグローバル・パートナーシップ(GPE)」や「教育を後回しにはできない基金(ECW)」、また、国連教育科学文化機関(UNESCO)や国連児童基金(UNICEF)を含む国連機関に対する継続的な支援を求める。我々はまた、教育が人権の一つであることに留意しつつ、基礎学習の重要性及び全ての学習者、特に子供たちが成長し、自らの福祉を増進するために必要な知識と技能を備えた質の高い学習機会を提供するため、G7がより公平かつ効率的な方法で人への投資を拡大する必要性を改めて表明する。我々は、より強靭で、包摂的で、かつジェンダー分野で変革的な教育のために、就学前教育から高等教育まで、ジェンダーに関連する障壁や根本的な差別的社会規範を引き続き打破する。我々は、若者間の国際交流、学生・研究者間の国際的な人材の移動及び循環、並びに高等教育機関や研究機関との間の協力を引き続き奨励する。我々は、教育を通じて経済成長を実現すると同時に、社会的課題の解決に貢献できる人材支援への投資の重要性を認識する。我々は、学校の指導・運営体制の整備も含め、全ての子どもが自らの可能性を発揮できる教育環境及び生涯学習の機会の整備に向けて努力する。これには、デジタル格差を拡大させないようにしつつ、少人数学級の推進、改善された情報コミュニケーション技術(ICT)環境の整備、教育・学習を支援するデジタル技術の効果的な活用を含み得る。
<デジタル>
38. 我々は、急速な技術革新が社会と経済を強化してきた一方で、新しいデジタル技術の国際的なガバナンスが必ずしも追いついていないことを認識する。技術進化が加速する中、我々は、共通のガバナンスの課題に対処し、世界的な技術ガバナンスにおける潜在的なギャップや分断を特定することの重要性を確認する。人工知能(AI)、メタバースなどの没入型技術、量子情報科学技術、その他の新興技術などの分野において、デジタル経済のガバナンスは、我々が共有する民主的価値に沿って更新し続けられるべきである。
これらは、公正性、説明責任、透明性、安全性、オンラインでのハラスメント、ヘイト、虐待からの保護、プライバシー及び人権の尊重、基本的自由、そして個人データの保護を含む。我々は、安全性及びセキュリティが優先されることや、各プラットフォームがそのプラットフォーム上で子どもの性的搾取や虐待の脅威に対処することを確保し、オンラインでの安全とプライバシーに対する子どもの権利を堅持しながら、テクノロジーの責任あるイノベーションと実装を推進するため、テクノロジー企業及び他の関連するステークホルダーと協働する。我々は引き続き、民主主義のために技術を進歩させるための方法について議論し、新興技術とその社会実装について協力し、OECDの技術に関するグローバルフォーラムを含む関連するフォーラムを通じて、インターネット・ガバナンスを含むデジタル課題に関する包括的なマルチステークホルダー間の対話を期待する。我々は、法的拘束力を有する枠組みを尊重しつつ、AIの標準の開発におけるマルチステークホルダーアプローチの更なる推進にコミットし、責任あるAIの推進のため、透明性、開放性、公正なプロセス、公平性、プライバシー及び包括性を推進する手続の重要性を認識する。我々は、信頼できるAIという共通のビジョンと目標を達成するためのアプローチと政策手段が、G7諸国間で異なり得ることを認識しつつも、AIガバナンスに関する国際的な議論とAIガバナンスの枠組み間の相互運用性の重要性を強調する。我々は、マルチステークホルダー型の国際機関を通じて、信頼できるAIのためのツール開発を支援し、マルチステークホルダープロセスを通じて、標準化機関における国際技術標準の開発及び採用を促す。我々は、国や分野を超えてますます顕著になっているAIの機会及び課題について直ちに評価する必要性を認識し、OECDなどの国際機関が政策展開の影響に関する分析を検討し、人工知能グローバルパートナーシップ(GPAI)が実践的なプロジェクトを実施することを奨励する。この観点から、我々は、関係閣僚に対し、生成AIに関する議論のために、包摂的な方法で、OECD及びGPAIと協力しつつ、G7の作業部会を通じた、広島AIプロセスを年内に創設するよう指示する。これらの議論は、ガバナンス、著作権を含む知的財産権の保護、透明性の促進、偽情報を含む外国からの情報操作への対応、これらの技術の責任ある活用といったテーマを含み得る。我々は、デジタル・技術大臣会合における「AIガバナンスの相互運用性を促進等するためのアクションプラン」を歓迎する。我々は、全ての産業及び社会部門において革新的な機会を提供し、持続可能性を促進し得るメタバースなどの没入型技術及び仮想空間の潜在性を認識する。我々は、OECDの支援を受けて、相互運用性、ポータビリティ及び標準を含め、この分野での共同のアプローチを検討するよう我々の関係閣僚に指示する。我々は、コンピューティング技術の研究開発におけるあり得べき協力に関心を表明する。我々はまた、関係閣僚に対し、デジタル貿易を更に促進するための方法を検討するよう指示する。
39. 我々は、越境データ流通、情報、アイディア及び知識は、プライバシー、データ保護、知的財産保護、データ及びクラウドインフラに関するものを含む安全性に関連する課題を提起する一方で、より高い生産性、より大きなイノベーション、より良い持続可能な開発を生み出すことを再確認する。我々は、正当な公共の利益の追求にかかる政府の能力を維持しつつ、信頼できる越境データ流通を可能にし、デジタル経済全体を活性化するために、「信頼性のある自由なデータ流通(DFFT)」を促進することの重要性を改めて表明する。我々は、この概念を具体化するという我々の意思及び、マルチステークホルダー・エンゲージメントの支援、技術の役割の活用、国内及び自治体の政策と適正手続きの明確化等を通じて、将来の相互運用性を促進するために、信頼性のあるデータの流通を可能にする既存の規制アプローチや手段の間の共通性、補完性及び収斂の要素の特定に向けた取組のためのG7内外の協力に対する我々の支持を強調する。我々は、デジタル・技術大臣会合における「DFFT具体化のためのG7ビジョン及びそのプライオリティに関する附属書」及び「DFFT具体化に向けたパートナーシップのためのアレンジメントの設立」を承認する。我々は関係閣僚に対し、実質的な成果を実現するための作業を継続し、その後、我々に報告するよう指示する。我々は、民主的価値及び法の支配にコミットした国家間の越境データ流通における信頼性を高めるための手段として、「OECDの民間が保有する民間部門が保有するデータへの政府のアクセスに関する宣言」を歓迎する。我々は、インターネットの分断と、人権を侵害するデジタル技術の使用への反対を強調する。の利益を達成するために実施される我々の措置とは区別される必要のある、データの自由な流通に対する、透明性を欠き、恣意的に運用される正当化できない障壁に対抗すべきである。我々はデジタル・エコシステム全体の信頼を高め、権威主義的アプローチの影響に対抗することを目指す。我々は、社会及び経済の基盤としての安全で強靭なデジタルインフラの重要性を認識する。我々は、海底ケーブルの安全なルートの延長などの手段により、ネットワークの強靱性を支援し強化するために、G7や同志国との協力を深化することにコミットする。我々は、ICTSサプライチェーンにおける供給者の多様化の取組を歓迎し、安全、強靭で確立された構成と共に、オープンで相互運用可能なアプローチに向けた市場動向について、技術的に中立な立場で引き続き議論する。G7日本議長国下で オープンな無線アクセスネットワーク(RAN)の初期の導入が進んでいることに鑑み、我々は、オープンな構成及びセキュリティに関連する側面と機会について意見交換を行った。我々は、デジタル分野の包摂性を促進し、都市の課題に対処するため、ジェンダー間のデジタル格差を含むデジタル格差を埋める必要性及びスマートシティ・イニシアティブなどのデータと技術を都市のために使用する取組の重要性を認識する。我々は、包摂的な開発を促進し、デジタル専門家のより大きな雇用と移動を可能にし、セキュリティ、相互運用性、個人データの保護及びジェンダー平等を含む人権の尊重がグローバルな連結性に組み込まれることを確保しつつ、公平性、普遍性及び廉価性の原則の下、デジタル・アクセスを拡大するために他の国々を支援するという我々のコミットメントを再確認する。
<科学技術>
40. 我々は、グローバルな課題を解決し、次の段階の経済成長を可能にする、イノベーションを推進するための先端技術、研究インフラ及び高技能な人材ネットワークの開発を支援する。このため、国際的な人材の移動及び循環を促進する。G7は、FAIR原則(Findable(見つけられる)、Accessible(アクセスできる)、Interoperable(相互運用できる)、Reusable(再利用できる))に沿って、科学的知識並びに研究データ及び学術出版物を含む公的資金による研究成果の公平な普及による、オープン・サイエンスを推進する。これは、研究者や人々が恩恵を受けるとともに、グローバルな課題に対する知識、イノベーション及び解決策を創造することへの貢献を可能にする。我々はさらに、責任あるグローバルな科学技術協力と、先進的なコンピューティングやバイオテクノロジーなどの新興技術の利用を促進するため、研究とイノベーションにおいて共通の価値観と原則を共有するパートナーとの協力にコミットする。これには、気候変動を踏まえた海洋の更なる理解や、大規模研究インフラの活用が含まれる。我々は、研究セキュリティ及び研究インテグリティ並びにオープン・サイエンスの理念に基づく国際的な共同研究の分野を含め、多国間対話を通じて、研究及びイノベーションにおける価値観と原則の共通理解の推進並びに促進にコミットする。 我々は、予定されているG7バーチャルアカデミーの立ち上げ並びに研究セキュリティ及び研究インテグリティのベストプラクティスの文書の公表を歓迎する。これらの取組は、安全保障、経済及び科学研究の交際領域において生じる様々な課題への対処に貢献する。
41. 我々は、宇宙システムへの依存がますます高まっていることを踏まえ、宇宙空間の安全かつ持続可能な利用を促進するとのコミットメントを改めて表明する。我々は、スペースデブリの問題に対処することの重要性を改めて表明し、国連宇宙空間平和利用委員会で採択された国際ガイドラインの実施を喫緊で必要なものとして強く支持する。我々は、スペースデブリの低減と改善のための更なる解決策及び軌道上デブリの低減と改善に関する技術の更なる研究開発を進展させる各国の取組を歓迎する。さらに、我々は、宇宙空間の安全、安定及び持続可能性を確保するため、破壊的な直接上昇型ミサイルによる衛星破壊実験を実施しないことにコミットし、他国が後に続くように促す。
<ジェンダー>
42. ジェンダー平等及びあらゆる女性及び女児のエンパワーメントの実現は、強靭で公正かつ豊かな社会のための基本である。我々は、あらゆる多様性をもつ女性及び女児、そしてLGBTQIA+の人々の政治、経済、教育及びその他社会のあらゆる分野への完全かつ平等で意義ある参加を確保し、全ての政策分野に一貫してジェンダー平等を主流化させるため、社会のあらゆる層と共に協働していくことに努める。この観点から、我々は、長年にわたる構造的障壁を克服し、教育などの手段を通じて有害なジェンダー規範、固定観念、役割及び慣行に対処するための我々の努力を倍加させることにコミットし、多様性、人権及び尊厳が尊重され、促進され、守られ、あらゆる人々が性自認、性表現あるいは性的指向に関係なく、暴力や差別を受けることなく生き生きとした人生を享受することができる社会を実現する。我々は、ジェンダー平等アドバイザリー評議会(GEAC)の活動を歓迎し、その更なる強化に期待する。我々は、ジェンダー・ギャップに関するG7ダッシュボードの最初の改訂と、ジェンダー平等を前進させるための過去のG7のコミットメントを監視することを目的とする、最初の実施報告書の本年の公表
を期待している。
43. 我々は、特に危機的な状況下で女性及び女児の権利が後退することに強い懸念を表明し、世界中の女性及び女児並びにLGBTQIA+の人々の人権と基本的自由に対するあらゆる侵害を強く非難する。我々はさらに、SRHRがジェンダー平等並びに女性及び女児のエンパワーメントにおいて、また、性的指向及び性自認を含む多様性を支援する上で果たす、不可欠かつ変革的な役割を認識する。我々は、安全で合法な中絶と中絶後のケアへのアクセスへの対応によるものを含む、全ての人の包括的なSRHRを達成することへの完全なコミットメントを再確認する。国内外において、ジェンダー平等及びあらゆる多様性をもつ女性及び女児の権利を擁護し、前進させ、守ることにコミットし、この分野における苦労して勝ち取った進展を損ない、覆そうとする試みを阻止するために協働する。この観点から、我々は、WPSフォーカル・ポイント・ネットワークとのパートナーシップ及び国家行動計画の策定への支援を通じて、防災への適用を含む「女性・平和・安全保障(WPS)」アジェンダの前進、実施及び強化並びに交差的アプローチの推進にコミットする。我々は、暴力的紛争の予防、救援・復興活動の提供、永続的な平和の構築における女性の主導的な役割を強調し、和平及び政治プロセスにおける女性の完全で、平等で、意義のある参加を支持することを誓う。我々は、紛争に関連した性的暴力及びジェンダーに基づく暴力を撲滅するための取組の強化及びサバイバー中心のアプローチを用いて、被害者・サバイバーに包括的な支援と意義のある参加を提供する重要性にコミットする。我々はさらに、あらゆる形態の、性的及びジェンダーに基づくオフライン及びオンラインにおけるハラスメントや虐待、援助に関連した性的搾取や虐待を撲滅することにコミットする。我々は、全ての人々への教育の権利確保にコミットし、安全でジェンダー分野で変革的な質の高い教育への公平なアクセスを促進するとともに、科学、技術、工学、数学(STEM)の分野、教育及びデジタルにおけるジェンダー格差を解消する措置を講じる重要性を強調する。我々は、これが、気候、自然及び開発の課題に対処するために不可欠の土台である女性の起業家精神を促進するための鍵であると考える。我々はまた、リスキリングと技能向上の促進、働きがいのある人間らしい労働条件の促進、あらゆる多様性をもつ女性の金融包摂の強化及びジェンダー間の賃金格差の解消にコミットする。我々はさらに、女性の完全なエンパワーメントと、指導的地位を含むあらゆるレベルの意思決定プロセスへの完全かつ平等な参加を促進するためのコミットメントを改めて表明する。我々は、質の高いケアは、我々の社会及び経済の機能において不可欠な役割を果たすが、そのジェンダー不平等な分配によりジェンダー不平等の主要な原因となっていることを認識する。
44. 我々のコミットメントを前進させるために、我々は、統合への取組を強化し、我々の社会の実質的な変革のためのジェンダー主流化を深化させることにより、ジェンダー平等問題の断片化と疎外化を克服する必要性を強調する。
この観点から、我々は、政治と安全保障、経済と社会の領域を橋渡しする「ネクサス(nexus)」を作り出すことによって、ジェンダー平等を促進するための継続的で、全体的かつ包括的なアプローチを求め、多部門の政策及び政策実施における多様な次元にわたる我々の行動の効率と影響の最大化を提唱する。我々は、外交及び持続可能な開発政策並びにODAにおける、このようなネクサス・アプローチの重要性を強調し、ネクサスを支援するよう努める。我々は、今後数年間にわたり、ジェンダー平等並びに女性及び女児のエンパワーメントを促進する、我々の二国間で割当可能なODAの割合を共同で増加させるべくあらゆる努力をするという我々のコミットメントを再確認する。この観点から、我々は、専門家が作成した「ファクトシート:ネクサス・アプローチを通じたジェンダー主流化の促進」を歓迎し、この分野での更なる進展を期待する。
<人権、難民、移住及び民主主義>
45. 我々は、世界人権宣言に示された全ての人の人権と尊厳を堅持し、誰もが社会に完全にかつ平等に参加できるようにするとの我々のコミットメントを再確認する。我々は、人権侵害に対してしっかりと声を上げると同時に、対話と協力を通じて、人権を守り促進しようとする国々及び市民社会団体の声に耳を傾け、これを支援することにコミットする。我々は、G7内外においてビジネスと人権に関する議論を深める必要性を認識し、企業活動及びグローバル・サプライチェーンにおける人権及び国際労働基準の尊重の確保並びにビジネスのための強靱性、予見可能性及び確実性の更なる向上に向けて、情報交換の加速化を含む協力及び共同の取組を強化する意図を有しており、他者に対し、我々のこれらの取組に参加するよう呼びかける。我々は、難民を保護し、避難を強いられた人々や受入国及びコミュニティを支援し、難民及び避難民の人権及び基本的自由の完全な尊重を確保し、性的及びジェンダーに基づく暴力からの自由を含む紛争、危機及び避難により悪化した、脆弱な状況に直面する人々や疎外された人々の権利擁護と促進に対するコミットメントを再確認する。我々は、国際社会に対しても同様の対応を求める。我々は、記録の改善とともに、不処罰と闘うこと、及び、紛争に関連した性的暴力を含む、国際的な懸念事項である最も重大な犯罪の加害者の責任を追及することにコミットする。この観点から、我々は、将来の紛争に関連した性的暴力を防止するための国際的なアーキテクチャを強化する必要性を想起する。我々は、人道に対する犯罪の防止及び処罰に関する国際法委員会の条文草案の議論についての重要性を認識する。我々は、2023年12月の第2回グローバル難民フォーラムに向けて、国際社会との協力を継続する。我々は、人権及び基本的自由への完全な尊重を確保し、国際協力の精神に基づき、「難民に関するグローバル・コンパクト」並びに国内の政策、法制度及び状況に沿った形で、難民の包摂を支援するというコミットメントを再確認する。
46. 我々は、世界における安全で、秩序ある、正規の移住を確保することへのコミットメントを再確認する。我々は、移民が我々の国にもたらし得る重要な経済的及び社会的利益を認識する。我々は、移民としての地位にかかわらず、人権及び基本的自由への最大限の尊重を確保することにコミットする。我々は、陸路や海路を含む、非正規かつしばしば非常に危険を伴う移住の防止にコミットしている。我々は、最も脆弱な人々から利益を得て、移民や庇護申請者の違法な移住及び危険な移動を助長する組織犯罪ネットワークに対処するための共同の取組にコミットする。我々は、人命を危険にさらし、G7パートナーの国内治安にリスクをもたらすこの冷酷な犯罪行為に対する断固たる対処を求める。この観点から、我々は、人身取引及び密入国に従事する者の犯罪・搾取活動を可能にするサプライチェーンを分断するための協力を含め、組織犯罪ネットワークのビジネス・モデルを破壊するための取組を強化する。この目的で、我々は、関係閣僚に対し、根本原因への我々の理解向上のためのパートナーシップを深化させ、この複雑な課題に対処するため、世界中のパートナーと協働するよう指示する。
47. 我々は、民主主義が平和、繁栄、平等及び持続可能な開発を促進するための最も揺るぎない手段であるとの我々の共通の信念を再確認する。我々は、オンラインでのハラスメントや虐待、インターネットの遮断や分断からの保護を含む、メディアの自由及びオンラインの自由を支援し、民主的制度に対する信頼を損ない、国際社会における意見の対立を招く偽情報を含む外国からの情報操作及び干渉に対処することにより、情報環境を保護するという我々のコミットメントを再確認する。我々は、ロシアが、ウクライナに対する侵略戦争への支持を得るため、また侵略の事実を曖昧にするために、情報操作や干渉を広く行っていることを強く非難する。G7即応メカニズム(RRM)を通じて、我々は、国際人権法、特に表現の自由を十分に尊重しつつ、情報操作を含む民主主義への脅威に対抗するための我々の共同の取組を強化する。我々は、事実に基づく、質の高い、信頼できる情報の普及が確保されるよう取り組み、デジタル・プラットフォームがこのアプローチを支援するよう呼びかける。我々は、情報と民主主義のためのパートナーシップといった関連する国際的イニシアティブ及び国連やOECD等による取組の支援を通じたものを含め、こうした情報へのアクセスを促進する決意を共有する全ての地域の政府及び非政府のパートナーとこれらの問題について協力を強化する。
<テロリズム、暴力的過激主義、国際的な組織犯罪への対応/法の支配の堅持/腐敗対策>
48. 我々は、オンライン及びオフライン上におけるあらゆる形態のテロリズム及び暴力的過激主義、並びに薬物取引、人身取引、児童の性的虐待・搾取、腐敗、詐欺、知的財産の窃取、ランサムウェアの脅威、サイバー犯罪及び環境犯罪を含む国際組織犯罪、並びにマネー・ローンダリング及びテロ資金供与に対して、全ての関係者と協力して、統一的、協調的、包摂的で、透明性のある、人権に基づきかつジェンダーに配慮した方法で取り組むという我々の強いコミットメントを改めて表明する。テロ目的のための新技術及び新興技術の悪用に対抗し、犯罪目的のための技術の悪用に対抗する上で、我々は、グローバルな協力及びデジタル対応能力の強化のための最大限の努力を継続する。この観点から、我々の協力及び「クライストチャーチ・コール」等の既存の枠組みを通じた取組を基礎とし、また、厳密に管理された合法的なアクセスの維持を含め、従前のコミットメントを想起しつつ、我々は、テロ及び暴力的過激主義コンテンツのオンライン上での拡散の問題への取組を強化し、セーフティ設計を優先し、特に、プラットフォーム上での児童の性的搾取及び虐待を阻止するよう民間部門に求める。我々は、効率的な国境を越えた協力の基礎を形成する刑事司法当局及びその他関連する当局による幅広い協力において、国際組織犯罪防止条約及び国連腐敗防止条約(UNCAC)並びにサイバー犯罪に関する条約(ブダペスト条約)等の欧州評議会における条約などの関連する国際約束に署名し批准するというパートナー国の取組を支持する。我々はまた、違法合成薬物の公衆衛生上及び安全保障上の重大な脅威を認識し、これに対処するため、他の意欲ある国及び民間部門との協力を強化する。
49. 我々はまた、法律の制定及び実施のための各国への法制度整備支援の提供や、司法機関に関連する能力構築等の、法務・司法分野における二国間の、地域的な及び多国間の連携及び協力を強化する。我々が共有する多くの優先事項を前進させるため、引き続き、腐敗との闘いを強化し、グッドガバナンスを促進し、及び説明責任があり、透明性があり、公平で、コミュニティに根ざした法執行を強化する。腐敗及び関連する不正資金や犯罪収益は、公的資源を流出させ、しばしば組織犯罪を助長し得るとともに、収奪政治(クレプトクラシー)体制により市民を犠牲にして富と権力を集積し、民主的統治を弱体化させることが可能になることを認識する。国際的な腐敗対策の義務と基準を精力的に実施し、関連する地域及び国際機関を通じたものを含む法執行に関する協力を強化し、腐敗した当事者の責任を問うため、より強力で統一されたアプローチを追求する。我々は、民主的制度の健全性と透明性のために実質的支配者の透明性が重要であることを想起し、実質的支配者を登録する機関の設立及び強化においてアフリカのパートナーを支援する重要性を再確認する。
<地域情勢>
50. 我々は、より安全で豊かな未来を築くために、中核となる外交政策及び安全保障上の課題に関して結束する。また、我々は、差し迫ったグローバルな課題に対処し、国際システムがこれらの課題に効果的に対応できることを確保するために、幅広いパートナーと共に取り組むという決意を再確認する。
51. 我々は、G7のパートナーとして、それぞれの中国との関係を支える以下の要素について結束する。
・我々は、中国に率直に関与し、我々の懸念を中国に直接表明することの重要性を認識しつつ、中国と建設的かつ安定的な関係を構築する用意がある。我々は、国益のために行動する。グローバルな課題及び共通の関心分野において、国際社会における中国の役割と経済規模に鑑み、中国と協力する必要がある。
・我々は、中国に対し、パリ協定及び昆明・モントリオール生物多様性枠組に沿った気候及び生物多様性の危機への対処並びに天然資源の保全、脆弱な国々の債務持続可能性と資金需要への対処、国際保健並びにマクロ経済の安定などの分野について、国際場裏を含め、我々と関与することを求める。
•我々の政策方針は、中国を害することを目的としておらず、中国の経済的進歩及び発展を妨げようともしていない。成長する中国が、国際的なルールに従って振る舞うことは、世界の関心事項である。我々は、デカップリング又は内向き志向にはならない。同時に、我々は、経済的強靱性にはデリスキング及び多様化が必要であることを認識する。
我々は、自国の経済の活力に投資するため、個別に又は共同で措置をとる。我々は、重要なサプライチェーンにおける過度な依存を低減する。
・中国との持続可能な経済関係を可能にし、国際貿易体制を強化するため、我々は、我々の労働者及び企業のための公平な競争条件を求める。我々は、世界経済を歪める中国の非市場的政策及び慣行がもたらす課題に対処することを追求する。我々は、不当な技術移転やデータ開示などの悪意のある慣行に対抗する。我々は、経済的威圧に対する強靱性を促進する。我々はまた、 国家安全保障を脅かすために使用され得る先端技術を、貿易及び投資を不当に制限することなく保護する必要性を認識する。
・我々は引き続き、東シナ海及び南シナ海における状況について深刻に懸念している。
我々は、力又は威圧によるいかなる一方的な現状変更の試みにも強く反対する。
•我々は、国際社会の安全と繁栄に不可欠な台湾海峡の平和と安定の重要性を再確認する。台湾に関するG7メンバーの基本的な立場(表明された「一つの中国政策」を含む)に変更はない。我々は、両岸問題の平和的解決を促す。
•我々は、強制労働が我々にとって大きな懸念事項となっているチベットや新疆ウイグルにおけるものを含め、中国の人権状況について懸念を表明し続ける。我々は、中国に対し、香港における権利、自由及び高度な自治権を規定する英中共同声明及び基本法の下での自らのコミットメントを果たすよう求める。
•我々は中国に対し、外交関係に関するウィーン条約及び領事関係に関するウィーン条約に基づく義務に従って行動するよう、また、我々のコミュニティの安全と安心、民主的制度の健全性及び経済的繁栄を損なうことを目的とした、干渉行為を実施しないよう求める。
•我々は、中国に対し、ロシアが軍事的侵略を停止し、即時に、完全に、かつ無条件に軍隊をウクライナから撤退させるよう圧力をかけることを求める。我々は、中国に対し、ウクライナとの直接対話を通じることも含め、領土一体性及び国連憲章の原則及び目的に基づく包括的、公正かつ永続的な平和を支持するよう促す。
52. 南シナ海における中国の拡張的な海洋権益に関する主張には法的根拠がなく、我々はこの地域における中国の軍事化の活動に反対する。我々は、UNCLOSの普遍的かつ統一的な性格を強調し、海洋における全ての活動を規律する法的枠組みを規定する上でのUNCLOSの重要な役割を再確認する。我々は、2016年7月12 日の仲裁裁判所による仲裁判断が、仲裁手続の当事者を法的に拘束する重要なマイルストーンであり、当事者間の紛争を平和的に解決するための有用な基礎であることを改めて表明する。
53. 我々は、そのいずれもが複数の国連安保理決議(UNSCR)に違反している、北朝鮮による前例のない数の不法な弾道ミサイル発射を強く非難する。我々は、北朝鮮に対し、核実験又は弾道ミサイル技術を使用する発射を含め、不安定化をもたらす又はエスカレートさせるいかなるその他の行動をも自制するよう求める。これは、地域の安定を損ない、国際の平和及び安全に重大な脅威をもたらすものである。このような無謀な行動は、迅速で、結束した、力強い国際的な対応により対処されなければならない。これには、国連安全保障理事会により採られる更なる重大な措置が含まれる。我々は、関連する国連安保理決議に従った、核兵器及び既存の核計画、並びにその他の大量破壊兵器及び弾道ミサイル計画の、北朝鮮による完全な、検証可能な、かつ、不可逆的な放棄という目標への揺るぎないコミットメントを改めて表明する。我々は、北朝鮮の人々の福祉よりも不法な大量破壊兵器及び弾道ミサイル計画を優先するとの北朝鮮の選択を懸念する。
我々は、北朝鮮に対し、日本、 米国及び韓国からのものを含め、繰り返し提示されてきた対話の申出に応じるよう求める。我々は、北朝鮮に対し、人権を尊重し、国際人道機関によるアクセスを容易にし、拉致問題を即時に解決するよう求める。
54. 我々は、ミャンマーの治安、人道、人権及び政治状況の悪化を引き続き深く懸念し、ミャンマーの人々との連帯を表明する。我々は、ASEAN議長を務めるインドネシア及びミャンマー担当ASEAN特使を通じたものを含め、ミャンマーの全てのステークホルダーとの継続的な関与を含む5つのコンセンサスの実施のためのASEANの取組を引き続き支持する。我々は、ミャンマー国軍に対し、全ての暴力を即時に停止し、全ての政治犯及び恣意的に拘束された人々を解放し、包摂的で平和的な対話のための環境を作り出し、同国を真に民主的な道に戻すよう引き続き求める。我々は、全ての国に対し、ミャンマーへの武器流入を防止するよう改めて求める。我々はまた、全ての人々、特に最も脆弱な人々に対する、完全かつ安全で、阻害されない人道アクセスを求める。
55. 我々は、アフガニスタンの安定に対する増大する脅威及び悲惨な人道・経済状況に重大な懸念を持って留意する。我々は、タリバーンに対し、テロ対策へのコミットメントを堅持し、アフガニスタンの領土がいかなる国に対する脅威や攻撃、テロ行為の計画や資金調達、テロリストの保護や訓練にも利用されないことを確保するよう求める。我々は、タリバーンによる人権と基本的自由に対する組織的な侵害に対して、最も強い反対を表明し、特に女性及び女児に対する容認できない決定の即時撤回を求める。全てのアフガニスタン人は、公的生活の全ての領域において、完全で、平等で、意義ある参加を享受し、人道支援及び基礎的サービスへのアクセスを持たなければならない。我々は、タリバーンに対し、国連安保理決議第2681号(2023年)及び第8条を含む国連憲章を尊重し、アフガニスタンにおける国連の制限のない活動を確保するよう求める。政治的包摂性と代表性の恒常的な欠如を改善するため、我々はタリバーンに対し、全てのアフガニスタン人が参加できる、信頼可能で、包摂的で、アフガニスタン人主導の国民対話に関与するための重要な措置を採るよう強く求める。我々は、その他の国際パートナーと連携して、タリバーンに統一されたメッセージを伝えることの必要性を認識する。
56. 我々は、イランが決して核兵器を開発してはならないという我々の明確な決意を改めて表明する。我々は、引き続き、信頼に足る民生上の正当性がなく、実際の兵器関連の活動に危険なほど近づいているイランの核計画の継続したエスカレーションを深く懸念している。この問題を解決するためには、外交的解決が引き続き最善の方法である。この文脈において、包括的共同作業計画(JCPOA)は引き続き、有益で参考となるものである。我々は、イランに対し、核不拡散及び保障措置に関する義務を含む法的及び政治的コミットメントを履行するために、迅速かつ具体的な行動をとることを求める。
我々は、フェミニストの民衆抗議活動に対する抑圧や、イラン内外で女性、女児、少数派グループ及びジャーナリストを含む個人を標的とすることを含め、イランによる組織的な人権侵害に対する深い懸念を改めて表明する。我々は、イランの指導者に対し、全ての不当で恣意的な拘束を終わらせるよう求める。
57. 我々は、イランによる、国連安保理決議第2231号及び第2216号を含む国連安保理決議に違反した、国家及び非国家主体並びに代理団体に対する、ミサイル、無人航空機(UAV)及び関連技術の移転を含む、イランによる継続的な不安定化をもたらす活動について重大な懸念を表明する。イランは、ロシアのウクライナに対する侵略戦争への支援を止めなければならない。特に、我々は、イランに対し、ウクライナの重要なインフラを攻撃し、ウクライナの市民を殺害するために使用されている、武装化されたUAVの移転を止めるよう求める。我々は、イランとサウジアラビアの最近の関係正常化に関する合意を含む、二国間関係を改善し、地域の緊張を緩和するイニシアティブを歓迎する。我々は、中東の水路における海上安全保障を確保することの重要性を強調し、イランに対し、全ての船舶による航行の権利及び自由の合法的な行使を妨害しないよう求める。
58. 我々は、イスラエル人及びパレスチナ人に対して、二国家解決の実現に向け、信頼を構築するための措置を採ることを求める。そのために、全ての当事者は、入植活動や暴力の扇動を含む一方的な行為を控えなければならない。我々は、歴史的なエルサレムにおける現状への我々の支持を改めて表明する。我々は、エジプト、イスラエル、ヨルダン、パレスチナ自治政府、及び米国との間の最近の諸会合を歓迎し、彼らのコミットメントが真摯に履行されることを期待する。我々は、パレスチナ人の経済的自立及び国連パレスチナ難民救済事業機関への支援を継続する。
59. 我々は引き続き、シリアにおける、国連安保理決議第2254号と整合的な、包摂的で国連が仲介する政治プロセスに強くコミットしている。我々は、国際社会は政治的解決に向けた真正かつ揺るぎない進展があった後にのみ、正常化及び復興支援を検討すべきであるということを再確認する。我々は、化学兵器禁止機関(OPCW)の活動に対する継続的な支持を表明し、化学兵器の使用並びに適用可能な国際人道法及び国際人権法を含む国際法の違反に責任がある者の責任を追及することにコミットしている。我々は、特に、範囲や規模において代替の無い国連によるクロスボーダー支援を通じ、支援を必要とする全てのシリア人への完全で妨げられない人道アクセスを求める。我々は、シリア北東部に残る、ISISによる拘束者と避難民のための持続的な解決策を含む、ISISの永続的な壊滅に引き続きコミットする。
60. 我々はさらに、中東及び北アフリカの他の地域における安定と繁栄を維持するための我々の支持を表明する。イエメンについて、我々は、全ての当事者に対し、国連の下で、持続的な停戦を確保し、イエメン人主導の包括的で、持続的で、包摂的な政治プロセスに向けて取り組むよう求める。我々は、チュニジア政府が自国民の民主主義への希求に応え、自国の経済状況に対処し、IMFとの合意に達することを促す。また、我々は、アフリカ連合及びアラブ連盟と連携した、国連仲介の下での、リビアの安定と結束を達成するための取組を支持する。我々は、リビアの全てのステークホルダーが、2023年末までに、自由で、公正で、包摂的な大統領選挙及び議会選挙を実施するために、政治プロセスに建設的に取り組むことを求める。
61. 我々は、ロシアの侵略戦争の影響、アフガニスタン情勢による不安定化、食料及びエネルギー安全保障、テロ並びに気候変動の影響を含む様々な地域の課題に対処するために、中央アジア諸国に関与することを再確認する。我々は、「中央回廊」及び関連プロジェクトを含め、地域の繁栄と強靱性を高めるために、貿易・エネルギー関係、持続可能な連結性及び輸送を促進することを決意する。
62. 我々は、アフリカ諸国及びアフリカ連合(AU)を含む地域機関とのパートナーシップを深めている。我々は、国際場裏、特にG20においてより大きな代表性を求めるアフリカの呼びかけへの支持をそれぞれ表明した。我々は、アフリカ全域におけるテロ、暴力的過激主義及び不安定の拡散につながる根本的な状況に国際法に整合的な形で取り組む地域の政府を支持するとの我々の強いコミットメントを改めて表明する。我々は、大陸におけるロシアに関連のあるワグナー・グループ部隊のプレゼンスの高まり並びにその不安定化させる影響及び人権侵害を深刻に懸念する。西アフリカ及びサヘル、アフリカの角並びに大湖地域の状況を念頭に置き、我々は、アフリカ大陸における平和、安定及び繁栄に関するアフリカ主導の取組を支援するため共に取り組む。この観点から、我々は、エチオピア政府とティグライ人民解放戦線との間の敵対行為の停止に関する合意から生じている前向きな進展を歓迎し、両当事者に対し、完全な履行に引き続きコミットするよう求める。我々はまた、ソマリア大統領の改革の優先事項とアル・シャバーブとの闘いに対する国際的な支援を求める。我々は、コンゴ民主共和国の主権、独立、統一性及び領土一体性に対する我々 のコミットメントを再確認する。我々は、3月に合意された敵対行為の停止を歓迎し、その完全な実施を求める。我々は、国連によって制裁を受けている3月23日運動(M23)武装集団の前進を非難し、アフリカの指導者たちと共に、M23が管理下に置いている全ての地域からから無条件で撤退するよう求める。我々はまた、西アフリカの沿岸国にテロの脅威及び活動が拡散していることを深刻に懸念し、これらの脅威に対処するための支援を行う用意がある。
63. 我々は、スーダン国軍と即応支援部隊との間の進行中の戦闘を強く非難する。これは、市民の治安及び安全を脅かし、スーダンの民政移管の回復への取組を損なうとともに、地域の安定に影響を与える可能性がある。我々は、当事者に対して、即時かつ前提条件なしに敵対行為を終了させ、文民主導の民主的な政府への復帰を求める。我々は、全ての関係者に対して、暴力を放棄し緊張を低減させ、人道支援関係者を含む全ての人々の安全を確保するための積極的な措置を採るよう求める。紛争当事者は、国際人道法の下での義務を堅持し、人道支援関係者を含む全ての人々の安全を確保しつつ、命を救う支援の提供を阻害又は制限してはならない。我々は、スーダンで活動する人道支援機関の勇気と不屈の精神を称賛する。我々は、自国が重大な人道上の課題に直面しているにもかかわらず、増え続けるスーダン難民を受け入れているスーダンの近隣諸国の寛容さを認識する。我々は、スーダン及び東・北アフリカ全域並びにサヘル地域の難民と帰還民のための対応活動を支援することをコミットする。
64. 我々は、共通の利益及び価値観を堅持するために、中南米の国々との協力を強化することの重要性を強調する。我々は、経済的課題、気候変動、生物多様性の損失、自然災害及びその他のグローバルな課題への対処のために地域のパートナーと共に取り組むことにコミットする。我々は、法の支配及び人権の尊重を促進し、この地域、特にベネズエラ、ハイチ及びニカラグアにおいて高まっている人道上及び安全上のニーズに応えるために、中南米のパートナー及びその他の主体との連携を強化するとの我々のコミットメントを改めて表明する。ハイチにおいて継続中の危機に関し、我々は、安定の回復のためにハイチ人主導の解決策に向けて取り組むことの重要性を強調し、暴力、汚職及び不安定を助長する者には責任を負わせる必要があることを強調する。
65. 我々は、2月27日にブリュッセル及び3月18日にオフリドにおいて行われたEU仲介による対話でそれぞれ合意に至ったコソボとセルビアの間の関係正常化への道筋に関する合意とその実施附属書を歓迎する。コソボとセルビアの市民のために潜在力を最大限に引き出すべく、また西バルカン地域の近隣国との良好な関係を前進させるために、我々は両当事者に対し、適切かつ誠実にそれぞれの義務を履行するよう求める。
66. 我々は、G7のエンゲージメント・グループとの交流及び同グループからのインプットに感謝する。我々はさらに、広島で我々と共に会合したIEA、IMF、OECD、UN、WB、WHO及びWTOの長からの貴重な貢献に感謝する。
参考文書
• 核軍縮に関するG7首脳広島ビジョン
• ウクライナに関するG7首脳声明
• G7クリーン・エネルギー経済行動計画
• 経済的強靭性及び経済安全保障に関するG7首脳声明
• 強靱なグローバル食料安全保障に関する広島行動声明
• G7グローバル・インフラ投資パートナーシップ(PGII)に関するファクトシート
(G7サミット公式サイトより引用)
2006年、WBCで王監督率いる日本チームが初代世界一、2009年に原監督率いる侍ジャパンが優勝してから3大会ぶ14年ぶりに栗山監督率いる侍ジャパンがアメリカとの決勝戦を制し、3度目の世界一に輝きました。
16年前のブログ記事はこちら→おめでとう王ジャパン・初代世界一!
MLBのチャンネルより
2023年の第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)決勝が米マイアミの「ローンデポ・パーク」で行われ、2006年、2009年に続き、侍ジャパンが14年ぶりに世界の頂点に立ちました。
アメリカとの決勝戦は8回、6番手としてダルビッシュが、そして1点差のリードを保ったまま最終回を大谷が締めくくりました。
最終バッターがトラウトであったこともシビれました。
栗山監督率いる最強チーム「侍ジャパン」。
予選から決勝まで、どの試合もチーム全員が持てる限りの力を出し尽くしてチーム一丸となって勝ち取った優勝でした。
本当におめでとうございました!
【速報】侍ジャパン、3大会ぶりの世界一達成! 最強軍団・アメリカを破り悲願の王座奪還【WBC】
「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)2023」の決勝戦が21日(日本時間22日)、ローンデポ・パークで行われ、野球日本代表「侍ジャパン」はアメリカ代表と対戦。敵視に残る大熱戦の末、3-2のスコアで侍ジャパンが最強軍団・アメリカを破り、3大会ぶりの世界一に輝いた。
侍ジャパンの先発は、左腕・今永昇太。初回は2番M.トラウトにツーベースを打たれたが、後続を断ち無失点。2回、1死から絶好調の6番T.ターナーにソロ本塁打を浴び、先制点を献上した。
しかし打線はその裏、先頭の5番・村上宗隆がアメリカ先発のM.ケリーをとらえた。打った瞬間の打球が右中間スタンドに飛び込み、今大会初アーチで同点。さらに1死満塁と攻め立て、1番L.ヌートバーの一ゴロの間に勝ち越しに成功した。
打線はさらに4回、先頭の岡本和真が左腕K.フリーランドから左中間スタンドへの一発。貴重な追加点をソロ本塁打で奪った。
総力戦となるこの試合では、投手陣も総動員。3回からは戸郷翔征が2回零封の好投を見せると、髙橋宏斗、伊藤大海、大勢もアメリカ打線を相手に1イニングを無失点で抑え、試合の流れを引き寄せた。
8回、侍ジャパンはダルビッシュ有がマウンドへ。1死から5番K.シュワーバーにソロ本塁打を被弾したが、熟練の投球術で後続を断ち、1点のリードは守った。
その裏の攻撃は、得点圏に走者は進めたが、得点には繋がらず。1点リードのまま最終回の攻防へ移った。
世界一へのマウンドを託されたのは、チームの中心を担う大谷翔平。先頭打者には四球を出したが、後続を抑え込み、侍ジャパンを歓喜の輪に導いた。
(ベースボールチャンネル 3/22(水) 11:43配信)
1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
アメリカ 0 1 0 0 0 0 0 1 0 2 9 0
日 本 0 2 0 1 0 0 0 0 X 3 5 0
投手成績(日)今永昇太 左/左 2回 4安打2三振 自責点1
戸郷翔征 右/右 2回0安打2三振 自責点0
高橋宏斗 右/右 1回 2安打2三振 自責点0
伊藤大海 右/左 1回0安打1三振 自責点0
大勢 右/右 3試合3回3安打3三振 防0.00
ダルビッシュ有 右/右 2試合5回5安打2三振 防5.40
大谷 翔平 右/左 2試合8回2/3 5安打10三振 防2.08
(米)ケリー 右/右 1回1/3 3安打 自責点2
ループ 左/左 2/3回 0安打0三振 自責点0
フリーランド 左/左 3回1安打2三振 自責点1
アダム 右/右 3試合3回 1安打3三振 防0.00
ベッドナー 右/左 3試合3回2安打5三振 防3.00
ウィリアムズ 右/右 3試合2回1/3 1安打4三振 防0.00
日本 各打席成績【打撃成績】 1回 2回 3回 4回 5回 6回 7回 8回 9回
1(中)ヌートバー|左飛|一ゴ|--|--|右飛|右飛|--|--|--
2(右)近藤健介 |遊ゴ|中飛|--|--|四球|--|三飛|--|--
3(投)大谷翔平 |四球|--|見K|--|二ゴ|--|遊安|--|--
4(左)吉田正尚 |見K|--|四球|--|投ゴ|--|三併|--|--
5(三)村上宗隆 |--|HR1 |二併|--|--|空K|--|空K|--
6(一)岡本和真 |--|右安|--|HR1 |--|空K|--|空K|--
7(二)山田哲人 |--|右飛|--|右飛|--|四球|--|四球|--
8(遊)源田壮亮 |--|左安|--|空K|--|四球|--|三ゴ|--
9(捕)中村悠平 |--|四球|--|三ゴ|--|四球|--|--|--
※空K=空振り三振 見K=見逃し三振
盗塁:山田(6回・8回)
令和5年3月13日以降、マスク着用に関しては個人の主体的な選択を尊重し、着用は個人の判断に委ねることになりました。
以下、厚生労働省のサイトより引用します。
<お知らせ> 令和5年3月13日以降、個人の主体的な選択を尊重し、着用は個人の判断に委ねることになります。 本人の意思に反してマスクの着脱を強いることがないよう、個人の主体的な判断が尊重されるよう、ご配慮をお願いします。<着用が効果的な場面>
〇高齢者など重症化リスクの高い方への感染を防ぐため、下記の場面では、マスクの着用を推奨します。
・医療機関を受診する時
・高齢者など重症化リスクの高い方が多く入院・生活する医療機関や高齢者施設などへ訪問する時
・通勤ラッシュ時など、混雑した電車やバス(*)に乗車する時 (当面の取扱)
(*)概ね全員の着席が可能であるもの(新幹線、通勤ライナー、高速バス、貸切バス等)を除く。
そのほか、
○新型コロナウイルス感染症の流行期に重症化リスクの高い方が混雑した場所に行く時については、感染から自身を守るための対策としてマスクの着用が効果的です。<症状がある場合など>
症状がある方、新型コロナウイルス感染症の検査で陽性となった方、同居する家族に陽性となった方がいる方は、周囲の方に感染を広げないために、外出を控えてください。通院などでやむを得えず外出する時には、人混みは避け、マスクの着用をお願いします。<医療機関や高齢者施設などの対応>
○高齢者など重症化リスクの高い方が多く入院・生活する医療機関や高齢者施設などの従事者の方は、勤務中のマスクの着用を推奨しています。
※マスクの着用は個人の判断に委ねられるものではありますが、事業者が感染対策上又は事業上の理由等により、利用者又は従業員にマスクの着用を求めることは許容されます。[留意事項]
○子どもについては、すこやかな発育・発達の妨げとならないよう配慮することが重要です。
○なお、感染が大きく拡大している場合には、一時的に場面に応じた適切なマスクの着用を広く呼びかけるなど、より強い感染対策を求めることがあり得ます。ただし、そのような場合においても、子どものマスク着用については、健康面などへの影響も懸念されており、引き続き、保護者や周りの大人が個々の子どもの体調に十分注意をお願いします。詳細はこちら
マスクの着用について(厚生労働省のサイト)
貞昌院においても、原則、マスク着用は各人の判断にお任せすることとします。
ただし、上記の<着用が効果的な場面>においては、これまで通りマスクの着用推奨を準用いたします。
東日本大震災の発生から12年目を迎えます。
警察庁の発表によると、東日本大震災によりお亡くなりになった方は全国で1万5900人、震災関連でお亡くなりになった方は令和4年末までに3789人、行方不明者は3月1日現在で2523人となっています。
震災でお亡くなりになった方には13回忌を迎えることになります。
あらためて哀悼の意を表します。
避難を余儀なくされている方は、現在も3万人以上にのぼり、ピーク時の約47万人から大幅に減ったとはいえ、まだまだ多くの方が故郷へ帰れない現状もあります。
【Japan Data】東日本大震災から12年:被災地と復興の現状2011年の東日本大震災発生から3月11日で 12年。被災時の状況をあらためて振り返るとともに、復興の現状と福島の状況をまとめた。
巨大地震と大津波
2011年3月11日金曜日午後2時46分、三陸沖を震源とするマグニチュード9.0の巨大地震が発生。宮城県北部の栗原市で最大震度7を観測したほか、岩手、宮城、福島、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉の8県で震度6弱以上を観測した。その直後に福島県相馬市で9.3メートル以上、宮城県石巻市で8.6メートル以上、岩手県宮古市では8.5メートルの高さとなる大規模な津波が広範囲にわたって沿岸部に押し寄せた。発災直後の避難者は約47万人。仮設住宅などの入居は最大で約12万4000戸に及んだ。
政府が把握した人的被害は、震災発生から3カ月余りの6月20日時点で、死者約1万5000人、行方不明者約7500人、負傷者約5440人に達した。
今も3万1000人が避難
避難者数の推移 出所:復興庁公表資料 Nippon.comより引用復興庁によると、災害関連死を含めてこれまでの死者は1万9759人、行方不明者は2553人、全壊した住家被害は12万2006棟。22年11月現在、今も3万1438人が避難生活をしている。避難生活の場は全国に及ぶが、うち関東に約1万3800人、東北各県に1万1000人が住んでいる。県外への避難者数は、福島県からが2万1000人、宮城県からが1300人、岩手県からが590人。
住宅、交通インフラ整備はほぼ完了
高台移転による宅地造成(計画約1万8000戸)、災害公営住宅の整備(計画約3万戸)など、住宅の再建・復興まちづくりの事業はほぼ完了。2021年12月に仙台市と青森県八戸市を結ぶ総延長359キロメートルの三陸沿岸道路が全線開通し、復興道路・復興支援道路のインフラ整備がほぼ完了した。鉄道は、20年3月にJR常磐線が全面開通している。復興庁によると、被災3県(岩手、宮城、福島)の生産設備はほぼ復旧。農業・水産業をみると、津波被災農地の95%(22年9月末)で営農再開が可能に。被災3県の水産加工業は、再開を希望する施設のうち98%で業務を再開した(21年12月)。
原発事故の影響により長く操業自粛を余儀なくされていた福島県の沿岸漁業・底引き網漁業は、21年3月末をもって試験操業を終了。水揚げと流通量を段階的に拡大し、数年後の本格操業移行を目指す。
福島の現状:復興拠点の避難指示解除進む
福島県の避難指示区域(2023年2月末時点)Nippon.comより引用東京電力福島第1原子力発電所事故による放射線物質の放出・拡散により、原発周辺の6町村の一部が現在も避難指示区域(帰還困難地域)に指定されている。同原発では、廃炉作業が続いている。
政府は、各町村の帰還困難地域のうち優先的に除染が進められている「特定復興再生拠点区域(復興拠点)」で、2022年6月から順次避難指示を解除。これまでに葛尾村、大熊町、双葉町で一部住民の帰還が実現した。23年にも浪江町、富岡町、飯舘村で復興拠点の解除が実現する見通し。をしかし、帰還を望む住民は今のところ、わずかな数にとどまっているのが実情だ。
原発「処理水」近く放出か
福島第1原発で増え続ける「処理水」(核燃料の冷却などに使った汚染水の放射性物質をろ過プロセスで取り除き、除去が難しいトリチウムなどが一部残存している水)について、政府は21年4月13日、これを薄めて海洋放出する計画を承認。ことし1月には「春から夏ごろ」の放出開始を見込むことを確認した。地元漁業者らは、放出に強く反対している。原発事故賠償訴訟、刑事裁判などの経過
原発事故の避難者が国や東京電力に慰謝料などを求めた全国約30件の集団訴訟で、2022年11月に、国の指針通りの賠償額は「過少」とする判決が相次いで確定。東京電力は1月末、新たな支払い基準を公表した。慰謝料は1人当たり最高で280万円増額される。福島第1原発事故を巡り、業務上過失致死傷罪で強制起訴された東電の勝俣恒久元会長(82)ら旧経営陣の被告3人の控訴審で、東京高裁は1月18日、一審東京地裁に続き、いずれも無罪の判決を言い渡した。判決は「巨大津波が襲来する現実的な予見可能性はなかった」とした。
一方、東電株主が旧経営陣に損害賠償を求めた訴訟では、東京地裁が22年7月、甚大な事故を招く規模の津波は予測できたとして3人を含む4人に約13兆円の賠償を命じる判決を出した(双方が控訴)。
(Nippon.com 2023/3/11配信)
太平洋に面する津波の被災地では、住居やインフラの整備が進み、ほぼ終わったところも多くなっています。
しかし、未だ戻れない方々や、被災者の心のケアなどに課題が残されています。
今年は東京電力福島第一原子力発電所のALPS処理水が太平洋に放出開始されることが予定されています。
被災地沿岸の魚介類のイメージが悪化して買い控えなど根拠のない風評被害が発生しないよう、科学的根拠に基づいた丁寧なデータの公表と説明が求められます。
ギリシャの鉄道で、正面衝突という大きな事故が発生してしまいました。
多くの学生が乗車していたということで、事故の全容が少しづつ判明するにしたがって犠牲者が増えてしまっています。
まずは心より哀悼の意を表し、怪我をされた方にはお見舞いを申し上げます。
原因解明までは時間がかかると思いますが、徹底的に原因を調査し、二度と痛ましい事故が発生しないよう安全対策を徹底していただきたいものです。
ギリシャ首相、列車衝突事故の原因は「人為的ミス」 死者43人にギリシャ北部で2月28日に発生した、同国史上最悪規模の鉄道事故について、キリアコス・ミツォタキス首相は1日、現場を視察し、事故原因はすべて「悲劇的な人為的ミス」だと述べた。
ミツォタキス首相は、「司法がその役割を果たすだろう」と、テレビ演説で述べた。「(関与した)人々に責任を負わせ、国家は国民の味方になる」。
ギリシャ北部ラリッサ市付近で起きた事故では、乗客約350人を乗せた旅客列車が、トンネルを抜けたところで反対方向に走っていた貨物列車と正面衝突した。これまでに少なくとも43人の死亡が確認された。現場では救助隊による捜索活動が続いている。
2つの列車がなぜ同じ線路を走行していたのかは分かっていない。
事故をめぐり、地元の駅長が過失致死の疑いで訴追され、運輸相が辞任した。
信号管理を担当していた駅長は不正行為はなかったとし、技術的な欠陥があった可能性を主張している。
辞任を発表したコスタス・カラマンリス運輸相は、「これほど悲劇的なことが起きたのに、(職務を)継続し、(事故が)起きなかったように振る舞うことは不可能だ」と述べた。
労働組合は、衝突事故の原因は複数あり、人員不足や信号機の故障、施設の老朽化など、慢性的な欠陥が浮き彫りになったとしている。
テッサリア地方のコスタス・アゴラストス知事によると、旅客列車の先頭の4両が脱線。1両目と2両目で火災が発生し、「ほぼ完全に破壊された」という。
旅客列車はアテネから、学生が多く暮らす北部テッサロニキに向かっていた。乗客の多くはギリシャ正教のレント(イースター前に節制生活を送る期間)の休暇を終えて戻ってきた学生だったとみられる。生存者は事故後の混乱した様子について語った。乗客の1人は震えながら、「みんなパニックになって叫んでいた」とBBCに述べた。
5両目から脱出したというヤニス・アントノグロウ氏は、窓ガラスが突然粉々になり、「45度に傾いて倒れてしまうほどだった」と語った。
ステルギオス・ミネニス氏(28)はロイター通信に対し、「すぐに火災が発生した。みんなひっくり返っている間にやけどした」と述べた。
乗客の中には、燃えさかる列車の残骸から逃れようと、自分の体や荷物で列車の窓ガラスを割らざるを得なかった人もいた。
ラリッサの市長は、遺伝子検査でしか身元が特定できない死者もいると話した。
ラリッサ市内の病院は、行方不明者の親族が身元確認のためのDNAサンプルを提出していると明らかにした。
(BBC News 2023/3/2配信)
不思議なことに、列車事故は同様な事故が続いて報道されたりします。
こんどは日本の鉄道でのインシデントです。
幸いなことに、事故には至りませんでしたが、JR川越線の単線区間に両方向から列車が侵入、600メートル手前で向かい合って停止したということです。
保安装置により大事に至りませんでしたが、なぜこのような事態になったのか、原因の調査が行われるはずですので、その結果に着目したいところです。
JRの単線区間に上下線の電車が進入 約600メートルまで接近(2023年3月3日)2日夜、埼玉県のJR川越線の単線区間で、上下線の車両がおよそ600メートルまで、近付いて停止するトラブルがありました。
JR東日本によりますと、2日午後9時50分ごろ、川越線の南古谷駅と指扇駅の単線区間に、上りと下りの双方から車両が進入し、およそ600メートルの距離まで接近したところで、運転士が車両を停止させました。
正面衝突を防ぐ、停止信号が作動したということです。
このトラブルで、JR川越線は、大宮駅と川越駅間でおよそ3時間運転見合わせになり、車両内には、一時、200人ほどが閉じ込められました。
JR東日本は「同時進入が起きることは、基本的にない」として原因を調べています。
また、正面衝突の可能性については運転士が赤の停止信号を見逃したとしても、保安装置が働き、自動で車両にブレーキがかかるなどの防止策を導入しているということです。
(ANN 2023/3/3配信)
2月6日未明、トルコ南部を震源としてM7.8の大地震が発生しました。
この大地震により、トルコ、シリア両国で建物の倒壊などの大きな被害となり、亡くなった方は7日までに5000人を超えたとされています。
ただ、未だ倒壊した建物の捜索が進んでいないため、被害の全容が分かっていないということです。
まずは、この大地震によりお亡くなりになられた方がたへ弔意を表します。
そして、真冬のこの時期、被害を受けられた多くの方々へお見舞い申し上げます。
震災の規模は甚大で、トルコのエルドアン大統領は7日、大地震で被災した南部や南東部の計10県を対象に3カ月間の非常事態を宣言しました。
各国からの支援もようやく始まり、日本政府が派遣した国際緊急援助隊・救助チームの先発隊も7日、トルコ・イスタンブールに到着しています。
トルコ南部からシリアにかけては、紛争地域であり、内戦が続いていました。
その中での大地震となり、内戦により破壊された街の復興が遠のいてしまうことが懸念されます。
シリアにおいては、アサド政権支配地域や反体制派最後の拠点であるシリア北部にどのような国際支援の手を差し伸べることができるのか、注目されるところでもあります。
トルコ・シリアへ支援続々 ロシア侵攻のウクライナもトルコとシリアで多数の犠牲者を出した6日の大地震を受け、国際社会からの支援表明が相次いでいる。
トルコのエルドアン大統領は同日、45カ国以上から支援の申し出を受けたと明らかにした。
欧州連合(EU)は6日、フランスやギリシャなど加盟10カ国以上がトルコに捜索・救急隊を派遣したと発表した。シリアについては「人道支援プログラムを通じて被災者を支援する用意ができている」と表明した。
トルコが加盟する北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長も、ツイッターで「加盟国が支援活動を行っている」と明らかにした。
バイデン米大統領は6日、エルドアン氏と電話会談し、「必要とされる全ての支援を提供する用意がある」と強調。生存者の救出に向けた捜索救助隊を早期に派遣する意向も示した。
ロシアのプーチン大統領は、同国が後ろ盾となっているシリアのアサド大統領、エルドアン氏とそれぞれ電話会談し、支援の準備ができていると説明。シリアでは既に、がれき撤去や捜索に当たるロシア軍要員300人が配置されたという。一方、ロシアによる侵攻が続くウクライナのゼレンスキー大統領もツイッターで、トルコの人々との連帯を示した上で、「必要な支援を提供する用意ができている」と表明した。
中東では、サウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)などがトルコとシリアへの支援、カタールがトルコへの医療物資提供などを発表。イスラエル軍が率いる人道支援代表団も、トルコに向けて出発した。
(時事通信 2/7(火) 13:32配信)
人命救助がスムーズに進み、一人でも多くの人命が救われますことを願います。
貞昌院と永谷天満宮で共有する天神山にタイワンリスが出没するようになりました。
何日も確認できているので、恐らく定着してしまっているものと思われます。
タイワンリスは「クリハラリス」とも呼ばれ、ペットや動物園での飼育のために輸入され、1950年ごろに江の島から逃げて野生化したとされます。
その生命力の高さから、生育域を広げ、現在では1都2府11県で生息が確認されています。
図の出典:七里浩志、小森昌史、川村顕子、堀 哲、松岡良樹、真部大数、本多冬磨( 2019)横浜市内樹林地におけるクリハラリスの防除について、環境科学研究所報
特に横浜から鎌倉、藤沢にかけてが生育高密度域とされ、これ以上広がらないように生育域の調査が継続的に行われています。
というのも、かわいらし姿と裏腹に、
・果実や樹皮をかじり、深刻な農林業被害を引き起こす
・家屋や庭へ侵入し、家屋をかじったり、ノミやダニなどを介して感染症を広げる
・在来の生態系、特に日本固有のリス類(ニホンリス・ムササビ・モモンガ)への影響が大きい
といった理由により、害獣とされているからです。
⇒かながわ鳥獣被害対策支援センター
大切なお願いです。
タイワンリスを見かけても、決して餌を与えないようお願い致します。
感染した死者の葬儀、コロナ禍前の様式に...「納体袋」不要など大幅に指針緩和へ厚生労働省が新型コロナウイルス感染症で亡くなった人の遺体の処置や葬儀に関する指針について、制限を大幅に緩和する改定案をとりまとめたことがわかった。現行の指針で求めている遺体を包む「納体袋」の使用を不要とし、葬儀は原則執り行うことが柱。遺族にとっては、コロナ禍前に近い形での故人との別れが可能となる。
現行の指針は厚労省が2020年7月に、遺族や医療従事者、葬儀業者の感染を防ぐ目的で策定したもので、これまで一度も改定されていない。厚労省が業界団体との最終調整を進めており、年内にも改定する。
現行の指針では、遺体からの飛沫(ひまつ)感染のおそれはないが、接触感染に注意が必要と指摘。▽体液に触れないよう、遺体を納体袋に収容する▽遺体に触れることは控える▽通夜や葬儀、遺族の最後の対面は可能であれば設定を検討し、オンラインなど対面を避ける取り組みも推奨する――などと定めている。指針を受け、斎場などでは今も遺族が対面できないまま火葬されるケースが少なくないのが現状だ。
改定案では、接触感染に注意が必要としつつも、遺体の鼻などに詰め物をすれば、感染リスクは極めて低くなり、通常の遺体と同様に取り扱うことができると規定。▽外傷などのない遺体は、納体袋への収容は不要▽通夜や葬儀は原則、執り行う――などとした。遺体との接触については「控える」との記載を削除し、触れた場合は手指消毒するよう求める。
現行では、濃厚接触者の遺族に対し、葬儀や火葬への参列を控えるよう求めているが、これもマスクなどの感染対策を条件に容認する。火葬場で一般の火葬と時間帯や遺族の動線を分けることや、拾骨の制限も不要とした。
ただ、遺体を処置する医療や葬儀のスタッフには防護服や手袋の着用を求めるほか、遺族にもマスク着用などの基本的な感染対策は要請する。
遺体の取り扱いを巡っては、重症化リスクの低いオミクロン株が主流となり、感染対策と社会経済活動の両立が進む中で、亡くなった肉親との最後の対面を求める声が強まっていた。加藤厚労相が10月に見直しを表明し、事務方が専門家と科学的な知見を踏まえて改定作業を進めてきた。
(Yahoo!ニュース 2022/12/15配信)
ようやく「新型コロナウイルス感染症で亡くなった方の遺体の処置や葬儀に関する指針」が緩和させる動きが具体化してきました。
新型コロナ感染症により、冠婚葬祭のあり方が大きく変革しました。
その中で、特に感染症によりお亡くなりなられた方の葬儀については、接触感染を厳格に防ぐためという大義名分のために、火葬前の最後のお別れも叶わない状況が何年も続いていました。
新型コロナウイルスは飛沫感染が主な感染経路とされていることから、生体反応の無いご遺体から感染するリスクがどれほどあるのか、もっと早い段階で科学的知見の下指針が出されても良かったと感じます。
今後は下記のように指針が緩和される予定です。
新型コロナ感染者のご遺体の取扱い指針 | |||||
これまで | これから | ||||
納体袋 | 納体袋への収納を推奨 | → | 原則、納体袋の使用は求めない | ||
ご遺体への接触 | ご遺体に触れることは控える | → | 感染対策を取れば通常のご遺体と同様に扱える。 | ||
通夜・葬儀 | 執り行えるか検討。オンラインや対面を避ける方法を推奨 | → | 原則、執り行う |
W杯日本代表、スペインに2ー1で歴史的逆転勝利!グループE首位で2大会連続の決勝T進出!後半に堂安、田中がゴールサッカー日本代表は強豪スペインを2-1で下し、W杯2大会連続(4度目)の決勝トーナメント進出を果たした。この日、自力でグループリーグ突破を決めるには勝利が条件となっていた日本は、前半にスペインに先制されるが後半に堂安律(24)の同点弾、田中碧(24)の勝ち越しゴールでドイツ戦に続く逆転勝利を飾った。
日本は今大会、これまで1度も勝ったことのないドイツ、スペイン相手に2つの大金星を挙げ、コスタリカには敗れたがグループリーグ2勝1敗で勝ち点6。過去7度のW杯で最難関と言われたグループEを、下馬評を覆す首位で突破した。
(Yahoo!ニュース 2022/12/2 5:53配信)
FIFAワールドカップ カタール大会のグループリーグ(E組)が行われ、日本が2-1で強豪スペインに勝利し、予選リーグ1位で決勝トーナメントに進出しました。
スペイン相手に逆転で勝利したことが大きいと思いますし、三笘選手の相手ゴールラインでの折返し→田中碧選手のゴールが最高に痺れました。
この毫釐の差により、2点目のゴールが認められ逆転となりました。(写真はAP通信より)
12月1日からは臘八摂心に入り、禅宗の寺院ではお釈迦様の成道になぞられて坐禅三昧の期間となります。
坐禅の際には「坐禅儀」をお読みしますが、その中に「毫釐も差あれば、天地懸に隔たり」(ごうりもさあれば てんちはるかにへだたり)という一節があります。
意味は、ごく平たく言えば「初めはごくわずかのちがいでも、終わりには大きなちがいになる」ということです。
三祖大師『信心銘』にも「毫釐も差あれば、天地懸かに隔たる。現前を得んと欲せば、順逆を存すること莫れ」とありますが、漢和辞典を紐解くと、
毫は、ごく少し。わずか。蚕の口から出る糸十本。
釐は、分の十分の一。極めて小さい数量。
とあります。
豪釐の用例として、漢和辞典には『漢書』巻六十二 司馬遷傳や『史記』太史公自序に「差以豪釐、謬以千里」という表現がありますので、中国ではかなり前から用いられた概念であることがわかります。
三笘選手の折返しがゴールラインを割ったか割らないかで、予選リーグの順位も大きく変わってしまいます。
勝利を引き込んだのは監督選手、サポートスタッフの皆様のこれまでの努力が実を結んだ結果だと感じます。
本当におめでとうございました。
決勝リーグを楽しみにしています。
「勇敢なるサムライにしてやられた!」大国ドイツに逆転で大金星の日本代表に独メディアが絶句!「驚愕のジョーカーたち...」【W杯】
現地11月23日、日本代表はカタール・ワールドカップの初戦をドイツ代表と戦い、2-1の逆転勝ちを収めた。キックオフ直後からボール支配で圧倒され、33分にギュンドアンのPKで先制を許したが、後半はシステム変更や積極采配で一気に盛り返す。すると75分に堂安が、83分には浅野が逆転弾を決め、サッカー大国を相手に大金星を挙げた。 歴史的一戦を速報で伝えたのが、ドイツのサッカー専門誌『KICKER』だ。「まさか負けるとは......。不甲斐ないドイツが初戦で屈辱的黒星」と題し、次のようにレポートした。「両チームとも慎重なスタートとなったゲーム。中盤をコンパクトに保ってデュエルでも積極的に渡り合った日本だったが、徐々にドイツがペースを掴んだ。日本の堅固な中央を避けてサイドへ素早く展開し、ムシアラが神出鬼没な動きで敵ディフェンスを混乱に陥れた。30分過ぎからは縦へのボールもどんどん入り、獲得したPKもサイドチェンジから完全フリーのラウムが権田に倒されたもの。81%の圧倒的なボール支配を示しながら、得るべくして得た先制点で、ドイツが俄然優位に立った。
だが、後半頭から久保に代えて冨安を入れ、さらに三笘、浅野も投じる大胆な交代策で、日本は勇気を取り戻す。かたや、ドイツは少し消極さが目立つようになる。時折カウンターから好機を掴むもフィニッシュで決め切れない。権田の神がかったセーブにも遭い、欲しい追加点が奪えず、オープンな展開を強いられたのだ。まさに(日本の)驚異のジョーカーたち。ドイツは日本のアグレッシブな采配にゴールをこじ開けられる。交代で投じられた新たなジョーカーの堂安に痛恨の同点ゴールを、さらに浅野にも得点を決められてしまったのだ。勇敢なるサムライたちはアグレッシブな闘いぶりが報われ、2点目を決められなかったドイツには手痛い罰が下された」
日本はこれまで国際Aマッチでドイツと対戦して1分け1敗だったが、初の公式大会で相まみえて初勝利を飾った。ドイツは2大会連続で、グループステージの初戦を落としている。(サッカーダイジェストWeb版 2022年11月24日配信)
カタールの首都ドーハで行われているサッカーワールドカップで、日本代表が強豪ドイツを相手に歴史的な勝利を果たしました。
おめでとうございます!
FIFAランキングではドイツが11位、ドイツはワールドカップ優勝4回という強豪相手に劇的な逆転で勝点を取ったのは大きい。
森監督の采配も権田のセーブも、堂安、浅野のゴールも、そして一人ひとりの選手たちの執念が噛み合って捥ぎ取った大金星でした。
これからのコスタリカ戦、スペイン戦が楽しみです。
国連科学委、福島第一原発事故での「放射線被曝を原因とする健康被害は認められない」「原子放射線の影響に関する国連科学委員会」のメンバーらが19日、日本記者クラブで記者会見し、東京電力福島第一原子力発電所事故について「放射線 被曝ひばく を原因とする健康被害は認められない」とする解析結果を紹介した。メンバーは、昨年3月に公表した事故影響に関する報告書を住民や科学者らに解説するため来日している。
日本記者クラブで記者会見に臨む国連科学委前議長のギリアン・ハース氏(19日、東京都千代田区で)
同委員会は世界の放射線医学などの専門家が参加しており、500本超の論文や調査を基に報告書をまとめた。報告書では、住民の避難経路などを精査した結果、被曝線量は高くないと推計し、「被曝によるがんなどの健康影響が増加する可能性は低い」と結論づけた。前議長のギリアン・ハース氏は「報告書は最新の知見やデータに基づいている。結論は堅固で将来も大きく変わるとは思われない」と強調した。
メンバーは22日まで東京と福島で住民や学生、科学者らと対話イベントを開く。
(讀賣新聞 2022/07/19配信)
公表された報告書は、世界各国の放射線医学の専門家が500本を超える論文や調査をもとにまとめたものであり、知見の一つとして重要なものと考えられます。
国内外の多くの方に、報告書の内容を知っていただきたいと思います。
環境省の行った「東京電力福島第1原発事故での放射線による健康影響についての全国意識調査」では、被曝した人の子や孫など、次世代以降に遺伝的な影響が起きる可能性があると誤解した回答が、40・4%に上っています。
科学的根拠に基づかない誤解を広めることは、風評被害を広げることとなり、無用な誤解や差別を生み出す原因に繋がります。
正しい知見に基づく、正しいものの見方を常に心しておきたいものです。
原子力発電所炉心溶融か(2011/3/12の記事)
福島原発2号機が爆発(2011/3/15の記事)
被曝から身を守るために(2011/3/23の記事)
ゆでガエルにならないために(2011/3/25の記事)
負の遺産となった福島第1原子力発電所(2011/4/3の記事)
原発周辺警戒区域を(2011/4/21の記事)
やるせない風評被害の現実(2011/4/23の記事)
放射性物質蓄積量データ公表(2011/5/7の記事) 原発事故-人権は守られたか?(2013/5/19の記事)
横浜市内の伝統仏教寺院で構成される横浜市仏教会では、災害対策委員会を新たに設置し、横浜市役所危機管理室と災害時における寺院の役割、避難者受け入れガイドラインの作成、費用負担等、その他課題について意見交換を行っております。
現在、横浜市は人口約380万人であり、地域防災拠点(指定避難所)として市内小中学校459か所が指定されています。
しかし、自然災害への備えとして、大災害が発生した際に、公共機関が機能しない段階においては、身近な寺院が災害拠点として重要な役割を果たすことが予測されます。寺院の公益性、社会性を考え、どのような活動や支援が出来るのかを、考え備えておく必要があります。
その一段階として、本日=令和4年6月20日、横浜市役所庁舎において、行政と連携し、災害時に避難場所として寺院の一部を開放し、迅速かつ円滑な応急活動を行うための協定が締結されました。
協定の主旨・概要説明の後、協定書の締結が高坂危機管理監と善浪市仏教会長との間で行われました。
プレスリリースも行われ、締結式の後、メディアとの質疑応答も行われました。
関係者で記念撮影。
今後は、各区単位での協定締結が進められます。
横浜市役所も新庁舎になり、利便性が向上しました。
YOKOHAMA AIR CABINからも良く見えます。
沖縄がアメリカからの占領から本土復帰したのが戦後7年経過した昭和47年5月15日。
50年目を迎える令和4年5月15日、東京と沖縄の2会場を同時中継して沖縄の本土復帰50周年記念式典が開かれました。
政府主催の式典が2会場で行われるのは50年前の復帰当日以来のことです。
天皇皇后両陛下はこの式典にオンラインで出席されました。
天皇陛下おことば沖縄復帰50周年に当たり、本日、沖縄と東京をオンラインでつなぎ、記念式典が開催されることを誠に喜ばしく思います。
先の大戦で悲惨な地上戦の舞台となり、戦後も約27年間にわたり日本国の施政下から外れた沖縄は、日米両国の友好と信頼に基づき、50年前の今日、本土への復帰を果たしました。大戦で多くの尊い命が失われた沖縄において、人々は「ぬちどぅたから」(命こそ宝)の思いを深められたと伺っていますが、その後も苦難の道を歩んできた沖縄の人々の歴史に思いを致しつつ、この式典に臨むことに深い感慨を覚えます。
本土復帰の日、中学1年生であった私は、両親と一緒にニュースを見たことをよく覚えています。そして、復帰から15年を経た昭和62年、国民体育大会夏季大会の折に初めて沖縄を訪れました。その当時と比べても、沖縄は発展を遂げ、県民生活も向上したと伺います。沖縄県民を始めとする、多くの人々の長年にわたるたゆみない努力に深く敬意を表します。
一方で、沖縄には、今なお様々な課題が残されています。今後、若い世代を含め、広く国民の沖縄に対する理解が更に深まることを希望するとともに、今後とも、これまでの人々の思いと努力が確実に受け継がれ、豊かな未来が沖縄に築かれることを心から願っています。
美しい海を始めとする自然に恵まれ、豊かな歴史、伝統、文化を育んできた沖縄は、多くの魅力を有しています。沖縄の一層の発展と人々の幸せを祈り、式典に寄せる言葉といたします。
岸田首相の式辞本日、天皇皇后両陛下のオンラインでのご臨席を賜り、東京、沖縄それぞれの会場に内外から多数の賓客のご参列をいただいて、沖縄県との共催の下で沖縄復帰50周年記念式典を挙行できることは、大変喜ばしいことであり、沖縄県民のみならず、全ての日本国民にとって、誠に意義深いことと考えます。
昭和47年5月15日、沖縄は本土復帰を果たしました。
先の大戦で地上戦の舞台となった沖縄は、戦後、連合国による我が国の占領が終了した後も、長きにわたり、米国の施政下に置かれました。沖縄復帰は、このような苦難を乗り越え、沖縄県民そして国民全体の悲願として実現したものです。戦争によって失われた領土を外交交渉で回復したことは史上まれなことであり、日米両国の友好と信頼により可能となったものでした。
この50年、沖縄は着実に発展の歩みを進め、政府は5次にわたる振興計画や各種の特別措置等を講じ、その歩みを後押ししてまいりました。
復帰から50年を迎える本日、沖縄の歩んだ歴史に改めて思いを致し、沖縄県民のひたむきな努力に深甚なる敬意を表したいと思います。
アジアの玄関口に位置する地理的特性。亜熱帯の豊かな自然。独自の歴史の中で育まれてきた国際色豊かな文化や伝統。これらはいずれも沖縄ならではの魅力・可能性です。一方で、1人当たり県民所得の向上、子供の貧困の解消などの課題は、今なお残されております。
全会一致で成立した改正沖縄振興特別措置法等の政策手段により、沖縄の潜在力を最大限に引き出し、「強い沖縄経済」を実現してまいります。
「強い沖縄経済」の実現には沖縄産業の高度化・高付加価値化が重要です。私も担当大臣として創設に深く関与した沖縄科学技術大学院大学(OIST)では、多様な研究者や学生が 切磋琢磨せっさたくま する中で、真理を追求しています。このOISTにおける量子、バイオなど幅広い分野に係る世界最高水準の教育研究を推進し、また、その成果が社会に還元されるよう強力に支援します。
開業率が全国トップの沖縄は、創業意欲にあふれる地です。地元や民間の熱意により既に成果が出つつある取り組みをさらに後押しするため、科学技術スタートアップの拠点構築や支援を推進・強化します。
さらに、那覇空港第2滑走路や名護東道路など、重点的に整備してきたインフラを最大限活用し、観光業をはじめ沖縄産業の振興に取り組みます。
沖縄の更なる発展の鍵は、未来を担う子供 達たち にあります。引き続き、子供の貧困対策を沖縄振興の重要課題の一つと位置付け、着実に取り組みを進めます。人材育成の充実を図るため、地域ニーズを踏まえつつ、国立沖縄高専における観光等のプログラムの新設に向けた取り組みを進めます。
沖縄が独自の歴史の中で育んできた文化や伝統は、大きな魅力であり、沖縄は、国際的な交流拠点として大きな可能性を秘めています。
「 万国津梁ばんこくしんりょう 」の精神の下、 島嶼とうしょ 地域に共通する課題の解決に貢献できる国際的な人材の育成や人材交流等を推進し、平和創造の拠点としての沖縄の発展、国際的なネットワークの形成を目指してまいります。また、沖縄の象徴であり、県民の皆様の誇りである首里城の正殿について、令和8年秋の完成を目指し、本年11月に建築に着手し、関連のセレモニーを開催いたします。
復帰から50年がたつ今もなお、沖縄の皆様には、大きな基地負担を担っていただいています。政府として、このことを重く受け止め、引き続き、基地負担軽減に全力で取り組んでまいります。
在日米軍施設・区域の整理・統合・縮小を進めており、返還された跡地は、沖縄の将来の発展のためにご利用いただくものになります。その一環として、キャンプ瑞慶覧のロウワー・プラザ住宅地区については、返還に先立って、緑地公園として県民の皆様にご利用いただくことを、近く日米間で合意いたします。来年度中の利用開始に向け、必要な準備を進めてまいります。
これからも、日米同盟の抑止力を維持しながら、基地負担軽減の目に見える成果を一つ一つ着実に積み上げてまいります。
復帰から50年という大きな節目を迎えた今日、私は、沖縄が、アジア太平洋地域に、そして世界に、力強く羽ばたいていく、新たな時代の幕が開けたことを感じています。
復帰から今日に至る沖縄県民のたゆまぬ努力と先人達のご尽力に改めて敬意を表するとともに、世界の平和と沖縄の更なる発展を祈念し、私の式辞といたします。
今年はロシアのウクライナ侵攻など世界全体の安全保障の枠組みが大きく変化した年になりました。
また、東シナ海などで中国の軍事的圧力が強まる中、沖縄の今後は日本全体の安全保障にも直結する問題をはらんでいます。
激動の時代にあって、今後どのように歩みを進めていくのか、動向が注目されます。
これまで、当ブログで書いてきた沖縄関連の記事をいくつか振り返ってご紹介します。
観音様胎内での演奏会 2008年6月23日
鹿児島檀信徒研修旅行(5) 2008年11月22日
歴史カフェ-義烈空挺隊と特殊攻撃隊 2009年1月12日
迷走する普天間移設問題 2010年3月 5日
横浜刑務所とテニアン北飛行場 2010/05/26
摩文仁平和祈念公園 2010年6月16日
ウシ:ノースフィールド 2011年11月19日
祈りと願いのキャンドルナイトin大船観音 2012年6月24日
突然の米軍夜間着陸訓練 2012年5月24日
南大東島のシュガートレイン復活へ 2013年9月24日
日吉にあった海軍連合艦隊司令部(1) 2013年10月23日
福島県・宮城県で震度6強の地震発生03月16日 23時34分頃、福島県・宮城県で最大震度6強を観測する地震がありました。
震度6強:【宮城県】宮城県北部 宮城県南部【福島県】福島県中通り 福島県浜通り
震度6弱:【宮城県】宮城県中部
震度5強:【岩手県】岩手県内陸南部【山形県】山形県村山
震度5弱:【青森県】青森県三八上北【岩手県】岩手県沿岸南部 岩手県内陸北部【秋田県】秋田県内陸南部【山形県】山形県最上 山形県置賜【福島県】福島県会津【茨城県】茨城県北部 茨城県南部【栃木県】栃木県北部
震度4:【岩手県】岩手県沿岸北部【秋田県】秋田県沿岸北部 秋田県沿岸南部【山形県】山形県庄内【栃木県】栃木県南部【群馬県】群馬県南部【埼玉県】埼玉県北部 埼玉県南部【千葉県】千葉県北東部 千葉県北西部【東京都】東京都23区【神奈川県】神奈川県東部 神奈川県西部【新潟県】新潟県中越 新潟県下越震度3:【青森県】青森県津軽北部 青森県津軽南部 青森県下北【秋田県】秋田県内陸北部【群馬県】群馬県北部【埼玉県】埼玉県秩父【千葉県】千葉県南部【東京都】東京都多摩東部 東京都多摩西部【新潟県】新潟県佐渡【山梨県】山梨県中・西部 山梨県東部・富士五湖【静岡県】静岡県東部
(Yahoo!ニュース2022/3/16 23:36)
横浜でも長い時間揺れを感じました。
福島県沿岸に津波注意報が出されています。
皆様地震情報に留意して身の安全の確保をお願いいたします。
被害が大きくないことを願います。
追記
18日深夜11時25分に、今度は岩手県沖を震源とし、最大深度5強を観測する地震が発生しました。
岩手の地震、16日の震度6強との関係「不明」 震源、陸側で浅く
18日午後11時25分ごろ、岩手県野田村で震度5強を観測する地震があった。気象庁によると、震源地は岩手県沖で、震源の深さは18キロ、地震の規模を示すマグニチュード(M)は5・6と推定される。この地震による津波はなかった。青森県八戸市でも震度4を観測するなどした。両県によると、19日午前0時半までに被害の情報は入っていない。
気象庁は同日夜、記者会見を開いて地震のメカニズムなどを説明した。福島県沖を震源として、16日に宮城、福島両県で震度6強を記録した地震との関係については不明としている。
18日の地震は陸側のプレート内部で起き、震源の深さは18キロと比較的浅かった。一方、震源が南に約260キロ離れた16日の福島県沖の地震は太平洋プレート内部で発生し、深さは57キロだった。
19日は低気圧の影響により、東北の太平洋側では警報級の大雨や大雪に見舞われる恐れがある。気象庁は、地震で地盤が緩んだ地域では普段よりも土砂災害や雪崩が起きやすくなっているとして警戒を呼び掛けている。
主な各地の震度は次の通り。
震度5強=岩手県野田村、震度5弱=岩手県普代村、震度4=岩手県久慈市、宮古市、九戸村、一戸町、青森県八戸市、震度3=盛岡市、青森県七戸町、宮城県登米市、秋田県大館市、鹿角市
(Yahoo!ニュース2022/3/19配信)
16日深夜の地震との関連は不明ということですが、いずれにいたしましても余震への引続きの警戒が必要です。
東日本大震災11年 復興へ誰一人取り残さない東日本大震災は11日、発生から11年になる。第2期復興・創生期間(2021~25年度)に入り岩手、宮城、福島3県では防潮堤や災害公営住宅のハード整備をほぼ終えた。一方、東京電力福島第1原発事故の避難者を中心に3万8139人が古里に戻れていない。残された課題に向き合いつつ、関連死を含め約2万2200人の失われた命の鎮魂を祈る一日になる。
警察庁によると昨年3月1日以降、1人の遺体が犠牲者と判明。死者は1万5900人、行方不明者は3人減って2523人となった。避難生活による持病の悪化などが原因の関連死は、河北新報社の2月末時点の集計で3786人に上る。
昨年は三陸沿岸道(仙台市-八戸市、359キロ)など総延長570キロの復興道路・復興支援道路が全線開通。3県の伝承施設もそろい、災禍の記憶の継承は年々重みを増す。
気仙沼市本吉町の大谷海岸は、住民と行政が知恵を出して防潮堤の建設位置を陸側に後退させ、地域の宝の砂浜を守った。昨夏、11年ぶりに海水浴場が復活。震災後生まれの子どもたちが海と触れ合った。
「未来ある子どもたちが健やかに成長できるように見守りたい。復興事業が減り、経済的に苦しむ家庭もある」。震災直後から地域児童を支える気仙沼あそびーばーの会代表の鈴木美和子さん(73)は話す。
真新しい街並みの陰に癒えない心の傷を抱えた人もいる。孤立しがちな状況に新型コロナウイルス禍が追い打ちを掛ける。誰一人取り残さない復興を目指し、被災地に生きる人々は12年目へと歩み出す。
(河北新報 2022/3/11配信)
2011年3月11日午後2時46分に発生した東日本大震災から11年が経過しました。
震災でお亡くなりになられた方は、判明しているだけで15,900名、いまだに2,523名の方が行方不明となっています。
今年の3月11日の横浜は、暖かく穏やかな天気に恵まれました。
ただし、新型コロナウイルスの影響が未だに残り、静かな祈りの日となりました。
日本各地で祈りの法要が営まれ、寺院の大梵鐘が鳴らされました。
大本山總持寺でも、境内に大梵鐘の重厚な音が響き渡りました。
「トンガで自衛隊機見られるとは...」 首相ら総出でお出迎え大規模噴火と津波があったトンガに国際緊急援助活動として派遣された航空自衛隊のC130輸送機が現地に到着した際、トンガのフアカヴァメイリク首相ら政府要人が勢ぞろいして出迎えていたことが24日、政府が自民党会合で行った説明で分かった。トンガは親日国として知られ、自衛隊による支援に政府を挙げて歓迎する意思を示した形だ。
自衛隊機がトンガに到着したのは22日。空港には首相のほか、副首相、外相、財務相、保険相、貿易・経済開発相らが出迎えた。フアカヴァメイリク首相は「日本の自衛隊機をトンガで見られるのは本当に感慨深い。日本の皆さんにありがとうと伝えてほしい」と語ったという。
日本政府はトンガ政府からの支援要請を受け、100万ドル以上の緊急無償資金援助の実施を表明。自衛隊機が飲料水のほか、火山灰を除去するための高圧洗浄機、マスクなどを届けている。また海上自衛隊の輸送艦で手押し一輪車、リヤカー、ポリタンクなどを届ける。
(Yahoo!ニュース2022/1/24配信)
1月15日、南太平洋の島国トンガ海域で発生した大規模な海底火山の噴火と津波により、津波による死亡者は3人、その他ノムカ島を中心に20人前後の負傷者という人的被害の他に、トンガの人口10万5000人のうち8割強が被害を受けているという報告がオーストラリア外交団から公表されました。
支援のため、日本からは航空自衛隊のC130輸送機によって飲料水をはじめとした支援物資が届けられ、輸送機到着時には空港にトンガ首相や各省の大臣らが「日の丸を振って歓迎」したそうです。
22日(土)、#自衛隊 は、ニュージーランド、豪州に続き、#トンガ の皆様へ緊急援助物資を輸送しました。#東日本大震災 の際に心温まる支援をしてくれたトンガの人々のために、今回は防衛省・自衛隊が全力で取り組む番です。日本はトンガを含む太平洋島嶼国の安定と繁栄に深くコミットしていきます。 pic.twitter.com/iG4nAZhWBS
— 防衛省統合幕僚監部 (@jointstaffpa) January 24, 2022
このほか、海上自衛隊は、1月24日中にも輸送艦「おおすみ」により火山灰撤去のための用具や飲料水を輸送する予定だそうです。
トンガ政府の1月21日時点の公式発表によると、アジア開発銀行から1千万ドル、世界銀行から800万ドル、オーストラリアと日本から100万ドル、中国から10万ドルの支援が表明されています。
1日も早い復興となりますよう、心より祈念いたします。
「1000年に1度」の大噴火か トンガで通信寸断、被害把握難航トンガは通信インフラが遮断され、被害の把握や安否確認が難航。噴火した火山は昨年12月ごろから活動が活発化しており、一部の専門家は「1000年に1度」の大規模噴火との見方を示している。
噴火したのは、トンガの首都ヌクアロファの北方約65キロにあるフンガトンガ・フンガハアパイ火山。報道などによれば、噴火の地響きが数分にわたり続き、火山灰や煙などが上空に噴き上がった。噴火による衝撃波は約1万キロ離れた米アラスカ州にも伝わったという。
トンガ全土に津波警報が発令され、SNS上では津波が建物を襲う様子や、避難する人々の車で渋滞が起きた様子が伝えられた。バヌアツでは最大2.5メートルの津波が報告されたとの情報がある。
ニュージーランドのアーダーン首相はフェイスブックで「(トンガとの)通信が難しくなっている」と懸念を表明。支援に向けて政府で協議していると明らかにした。
ラジオ・ニュージーランドによると、この火山について専門家は、900~1000年置きに大規模な噴火を起こしていると説明。前回の大規模噴火は西暦1100年ごろで、タイミングから判断して「今回の噴火は、こうした大規模事象の一つのようだ」と話している。
(2022/1/16 時事通信配信)
南太平洋のトンガ付近、首都ヌクアロファの北約65kmの海域で海底火山が1000年に1度規模の大噴火を起こし、広範囲で津波が観測されました。
この影響で、15日深夜から16日にかけ、日本列島の太平洋岸の一部に津波警報、ほとんどの沿岸に津波注意報が発令されました。
この津波は、海底火山の大規模噴火による衝撃波で発生した可能性があり、これまでの地震により引き起こされる津波とは異なる未経験のものであり、衝撃波によってできた波が複雑に影響し合って日本まで届いたものと考えられます。
また、警報や注意報発令から解除まで長い時間となり、16日午後2時になりようやくすべての注意報が解除されました。
海底火山に近い国々での被害状況がまだ不明だということで心配です。被害を受けた皆様には心よりお見舞い申し上げます。
地震情報 earthquake.image.area.alt
2021年10月7日22時41分ごろ、千葉県北西部を中心とした地震が発生しました。
発生日時 2021年10月7日22時41分 ごろ
震源地 千葉県北西部
最大震度 5強
マグニチュード 6.1
深さ 80km
緯度/経度 北緯35.6度東経140.1度
貞昌院のある港南区では震度4程度の揺れとなりました。
境内ではいまのところ特段の被害は無いようです。
揺れの大きかった地域のみなさま、どうぞ余震や付随する災害にご注意ください。
大型で非常に強い台風16号が関東地方に接近しています。
横浜でも未明から強風が吹き、雨脚が強くなってきました。
これから夕方にかけて台風の影響が残るため、最新の気象情報に留意する必要があります。
貞昌院ライブカメラの今朝の状況です。
台風16号 午後に関東最接近 荒天に警戒 伊豆諸島は暴風雨に
10月1日(金)7時現在、大型で非常に強い台風16号(ミンドゥル)は八丈島の南を北東に進んでいます。台風16号は今後、関東地方に最接近し、首都圏でも土砂降りの雨や、強風による交通機関への影響に注意してください。また、八丈島などが暴風域に入っている伊豆諸島では暴風や大雨、高波に厳重に警戒し、安全な場所で過ごしてください。
▼台風16号 10月1日(金)8時推定
中心位置 八丈島の南
大きさ階級 大型
強さ階級 非常に強い
移動 北東 30 km/h
中心気圧 945 hPa
最大風速 45 m/s (中心付近)
最大瞬間風速 60 m/s
新型コロナウイルス、現在の感染者・死者数(22日午後7時時点) 死者442.3万人に AFPが各国当局の発表に基づき日本時間22日午後7時にまとめた統計によると、世界の新型コロナウイルスによる死者数は442万3173人に増加した。 これまでに世界で少なくとも2億1130万7660人の感染が確認された。大半はすでに回復したが、一部の人々にはその後も数週間、場合によっては数か月にわたり症状が残っている。この統計は、各国の保健当局が発表した日計に基づいたもので、他の統計機関が行った集計見直しに伴う死者数の大幅な増加分は含まれていない。世界保健機関(WHO)の推計によると、新型コロナウイルス感染症により直接または間接的に生じた超過死亡を含めると、死者数の総計は公式統計の2~3倍に上る可能性がある。
多くの国では検査体制が強化されたが、軽症や無症状の人の多くは検査を受けず、感染に気付かないままとなっている。
21日には世界全体で新たに8835人の死亡と56万3387人の新規感染が発表された。死者の増加幅が最も大きいのはインドネシアの1030人。次いでメキシコ(847人)、ロシア(762人)となっている。
最も被害が大きい米国では、これまでに62万8303人が死亡、3767万3305人が感染した。
次いで被害が大きい国はブラジルで、死者数は57万4209人、感染者数は2055万6487人。以降はインド(死者43万4367人、感染者3242万4234人)、メキシコ(死者25万2927人、感染者321万7415人)、ペルー(死者19万7818人、感染者214万1235人)となっている。
人口10万人当たりの死者数が最も多いのはペルーの600人。次いでハンガリー(311人)、ボスニア・ヘルツェゴビナ(296人)、チェコ(284人)、北マケドニア(271人)、ブラジル(270人)となっている。
地域別の死者数は、中南米・カリブ海(Caribbean Sea)諸国が142万897人(感染4262万4954人)、欧州が123万2372人(感染6167万9665人)、アジアが75万557人(感染4855万2188人)、米国・カナダが65万5093人(感染3913万9890人)、アフリカが18万8674人(感染750万7205人)、中東が17万3951人(感染1169万6869人)、オセアニアが1629人(感染10万6894人)となっている。
各国の死者数・感染者数は当局による訂正やデータ公表の遅れがあるため、過去24時間での増加幅は前日の集計結果との差と一致しない場合がある。(2021/8/22 AFP)
新型コロナウイルス感染症の感染者は変異ウイルスの急拡大もあり、分かっているだけで全世界で少なくとも2億1130万7660人の感染が確認されています。
死者は400万人を突破。依然として収束の方向性が見えてきません。
日本でも第5波の感染拡大が続いており、ワクチン接種を増やすこと、感染症に対する予防行動を継続することが求められます。
日本での新型コロナウイルスワクチン接種率は人口の40%に達しました。
今後、ワクチン供給が安定化して接種率が向上していくことを期待します。
最新のデータはGoogleニュースのサイトでも確認できます。
私自身も2回目の接種を完了しています。
昭和20年8月9日、76年前のこの日、アメリカ軍が長崎市へ投下した原子爆弾は、午前11時02分長崎市上空で炸裂しました。
広島に続き、実戦で使われ市街地に投下された2発目の核兵器でした。
長崎の当時の人口は約24万人。
そのうちの、実に14万9千人が死没。建物の約36%が全焼または全半壊という、まさに壊滅的な状況でした。
お亡くなりになられた方々に心より哀悼の意を表します。
あまりの惨状に、今後20年は人も住めないし植物も生えないだろうと言われていた街も、今は原爆が投下されたことすら想起させないほどに復興しています。
けれども、原爆投下という事実は決して風化させてはいけません。
長崎、9日原爆の日 76回目、「核禁止条約へ参加を」長崎は9日、76回目の原爆の日を迎えた。
爆心地に近い長崎市松山町の平和公園では、午前10時45分から市主催の「長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典」(平和祈念式典)が開かれ、被爆者や遺族、菅義偉首相ら約500人が参列。原爆投下時刻の午前11時2分に合わせて黙とうし、犠牲者に祈りをささげる。
市内では8日夜、キャンドルに火をともして犠牲者を追悼する「平和の灯(ともしび)」が予定されていたが、台風9号の影響で中止となった。
式典では、田上富久市長が平和宣言で、被爆者がつづった手記を引用し、核廃絶への思いを伝える。日本政府に対しては、1月に発効した核兵器禁止条約への署名・批准を求め、条約の第1回締約国会議にオブザーバーとして参加するよう訴える。
核保有国間の軍拡の動きに危機感も表明。「平和の文化」を広め、核廃絶と恒久平和の実現に向け力を尽くす決意を示す。
また、7月末までの1年間に死亡が確認された3202人の名前を記した原爆死没者名簿3冊を奉安する。死没者数は18万9163人となる。新型コロナウイルス感染症対策のため、昨年同様、参列者席を例年の1割程度に縮小。開式前の被爆者による合唱を中止し、小学生や高校生による式典中の合唱は人数を減らして行う。式典に関わる職員は事前に抗原検査を済ませた。
式典には、米ロ英仏中とインド、イスラエルの核保有国7カ国の代表が出席し、パキスタンは欠席する予定。市には7日時点で64カ国から出席の回答があった。国連や欧州連合(EU)など三つの国際機関の代表も参列する予定。
(Yahoo!ニュース2021/8/9配信)
昭和20年8月6日8時15分。
アメリカ軍により広島に原子爆弾が投下されてから76年目の「広島原爆の日」を迎えます。
あらためて原子爆弾によって犠牲となられた多くの方々に弔意を表します。
被爆76年 広島・原爆の日 被爆体験の継承が課題
8月6日...。広島は、被爆から76年となる「原爆の日」を迎えました。
爆心地に近い広島市の平和公園には、夜明け前から多くの人が訪れ、犠牲者を追悼しています。
「悔しいです。毎年、来るけど心が晴れない。」(友人が原爆で犠牲に)
「鉄砲や爆弾で死んだ人も爆弾で死んだ人も原爆で死んだ人もみな同じで被害を受けている。戦争は悪い。」(2歳で被爆)
全国の被爆者は、ことし、初めて13万人を切り、平均年齢は83.94歳。「被爆体験の継承」が課題となっています。
このあと、午前8時からは平和記念式典が去年に引き続き、新型コロナの感染対策で参列者を制限して執り行われます。
広島市の松井一実市長は、平和宣言で、日本政府に対し、ことし1月に発効した核兵器禁止条約への批准や原爆投下後に降った「黒い雨」に遭った人たちの早急な救済などを求めます。
(中国放送 2021/8/6配信)
記事中にもありますが、年月の経過により戦争があったことや、各都市に空襲があったこと、広島・長崎に原子爆弾が投下されたことの記憶が風化つつあります。
特に今年は東京オリンピック開催中ということで、広島原爆に関するテレビでの特番も放送されないようです。
次世代に受継いでいくために、伝えていくことの大切さを改めて感じます。
前に作成して公開した、映画「この世界の片隅に」ロケ地MAP GoogleMaps版 に16万超ものページビューをいただきました。
広島原爆による延焼範囲などを盛り込んで、映画を観ながら位置関係を確認することができる地図です。
(映画はAmazon Primeビデオなどで観ることができます)
適宜情報を増補しています。地図上のポイントをクリックすると映画の場面と説明が表示されます。
横浜市内の伝統仏教各宗派寺院 420ヶ寺が所属する「横浜市仏教会」による地域の飲食店支援、食事支援として、お弁当の配布を行いました。
その記録ダイジェストです。
お弁当配布 日程および会場
令和3年(2021年)
2月15・17・19日 常照寺 (最寄り=京急・南太田駅)
2月22・24・26日 弘明寺 (最寄り=京急・弘明寺駅)
3月1・3・5日 香象院 (最寄り=JR・保土ヶ谷駅)
3月8・10・12日 本覚寺 (最寄り=京急・神奈川駅)
3月15・17・19日 専念寺 (最寄り=京急・鶴見市場駅)
なお、横浜市仏教会公式サイトにおいて、本編動画を公開予定です。
新型コロナ きょうから3回目の"緊急事態宣言" 4都府県が対象
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、25日から3回目の緊急事態宣言の期間に入りました。過去2回の宣言では、解除までに1か月半から2か月半を要した中、来月11日までの2週間余りの短期間に、解除できる水準にまで感染を抑え込めるかが焦点となります。東京、大阪、兵庫、京都の4都府県を対象にした緊急事態宣言は25日から期間に入りました。宣言は3回目で、期間は来月11日までの2週間余りとなります。
こうした中、24日の新規感染者数は、東京で2回目の宣言解除以降、最多となったほか、大阪では5日連続の1000人超え、兵庫と京都では過去最多となりました。
政府、変異ウイルスの拡大に最大限の警戒が必要だとして、大型連休に合わせて、短期間に集中的な対策を講じる方針で、酒やカラオケを提供する飲食店などに加え、百貨店やショッピングセンターなどの大規模な施設に休業を要請しています。
また、不要不急の外出や感染拡大地域との往来をできるだけ控えるよう求めるとともに、在宅勤務の活用や大型連休中の休暇取得を促し、出勤者の7割削減を目指すとしています。
一方、去年4月に出された1回目の宣言では、すべての地域の解除までにおよそ1か月半かかったほか、ことし1月に出された2回目の宣言でもおよそ2か月半を要しました。
今回宣言をめぐり、専門家の中からは「2週間余りという期間は効果を評価するには短いと考えられる」という指摘も出ていて、短期間に解除できる水準にまで感染を抑え込めるかが焦点となります。【東京都】
東京都は、1000平方メートルを超えるデパートなどの大型商業施設や、酒やカラオケ設備を提供する飲食店などに休業を要請するほか、酒を提供しない飲食店には午後8時までの営業時間の短縮を要請します。 また、法律に基づかない依頼として、1000平方メートル以下の劇場や映画館といった施設には休業への協力を求めます。 都は、大型商業施設には1日当たり20万円、飲食店に対しては1日当たり4万円から最大20万円の協力金を支給するほか、休業の依頼を行う施設には1日当たり2万円の支援金を出します。 一方、都民に対しては、日中も含めた不要不急の外出自粛に加え、都道府県をまたぐ不要不急の移動は極力、控えるよう求めます。 都は、都民、事業者の協力を得て踏み込んだ対策を集中的に行い、短期間で感染拡大を抑え込みたい考えです。【関西3府県】
関西の3府県では具体的に、酒類やカラオケ設備を提供する飲食店に休業を要請するとともに、提供しない場合や、それ以外の飲食店には、営業時間を夜8時までとするよう要請しています。
また、生活必需品を販売する小売店などを除き、建物の床面積の合計が1000平方メートルを超え、多くの人が利用する施設には休業を要請しています。
イベントは、規模や場所にかかわらず、無観客での開催を要請しています。
府県民に対しては、不要不急の外出・移動の自粛や、路上や公園などで集団で飲酒しないことを呼びかけています。
さらに公共交通機関には、平日の終電時刻の繰り上げや、土日と祝日の減便、それに主要なターミナルでの検温の実施を依頼しています。
これについて大阪府の吉村知事は24日、「大変なご負担をおかけするが、なんとか宣言の期間中に感染を抑え、医療のひっ迫を少しでも和らげていく。そして、府民の命を守ることに全力を尽くしたいと思うので、ご協力をよろしくお願いします」と述べました。
3府県では、宣言の期間内に感染拡大を食い止めて、医療のひっ迫を緩和させたい考えで、府県民に重ねて協力を呼びかけています。
(2021/4/25日 NHK配信)
大型連休を前に、3回目の緊急事態宣言が発出されました。
新型コロナウイルス感染症第4派の拡大が懸念されており、一層の行動抑制が必要になります。
詳細については
新型コロナウイルス感染症(内閣官房)
に掲出されています。
横浜市でも、高齢者を対象にワクチンの接種が始まります。
当方にも高齢者接種券が届きました。
横浜市のワクチン接種は、下記のような予定で進められるそうです。
新型コロナウイルスのワクチン接種について(2021/4/23日の情報)
5、6月の本市へのワクチン割当ての想定
供給時期 全国自治体
供給箱数 人口比での割当てを想定した
ワクチン箱数/接種回数(注1・2)
5月3日の週 4,000箱 120箱/117,000回
5月10日の週 9,188箱 275箱/268,125回
5月17日の週 9,188箱 275箱/268,125回
5月24日の週 9,188箱 275箱/268,125回
以降、6月末まで すべての高齢者(2回接種分)のワクチンが供給される予定
収束に向けた抜本的な状況改善は、ワクチン接種の進行に依るのですから、少しでも早くワクチン接種が進むことを望みます。
台湾のトンネルで特急脱線、死者は51人に...作業車が斜面を滑り落ち衝突
台湾東部・花蓮県で2日午前9時半(日本時間午前10時半)頃、8両編成の特急列車「太魯閣(タロコ)」号がトンネルで脱線した。台湾鉄路管理局は2日夜、51人が死亡したと発表した。負傷者は約150人に上る。
列車は新北市の樹林発、台東行きで、帰省客ら約350人が乗っていた。台湾鉄路管理局によると、トンネル入り口近くの斜面の道路に止まっていた作業用の車が滑り落ちて走行中の列車に衝突し、列車が脱線した。列車の一部はそのままトンネル内に入り、壁面にぶつかるなどして大破した。
台湾の中央通信は、台湾で過去約40年間に起きた鉄道事故で最も重大なものだと報じた。台湾では2018年にも、北東部・宜蘭県で特急列車が脱線し、18人が死亡する事故が起きた。
2日は先祖を弔う「清明節」(日本の盆や彼岸に相当)4連休の初日だった。
(讀賣新聞 2021/4/2配信)
清明節を迎えた台湾で大きな鉄道事故が発生してしまいました。
まずは亡くなられた方々に弔意を表し、被害にあわれた方々にお見舞いを申し上げます。
直接の原因は、トンネル入口に近い場所で工事を行っていた作業用の車両が線路内に滑り落ち、そこにちょうど走ってきた特急列車が衝突したことですが、さらに脱線したままトンネルに入ってしまったことにより被害が広がってしまいました。
4連休の初日であったこともあり、特急列車には帰省客が多く乗車していたということで、本当に心配です。
日本からの支援もできるかぎり行っていきたいところです。
2011年3月11日午後2時46分、三陸沖を震源とするM9.0(観測史上国内最大)の大地震が発生し、地震の揺れと最大30mにも達する大津波により広い範囲で甚大な被害となりました。
今日で震災から10年の日を迎えます。
現時点において、亡くなられた方は1万5900人、行方不明者2525人。全半壊した家屋は40万5161棟となっています。
また、原子力発電所の事故により、7市町村337km2にわたり現在も居住できない地域が残されています。
まずはお亡くなりになられた皆様に心より哀悼の意を表します。
当ブログでは、毎日の記録を記事として綴っています。
⇒ http://teishoin.net/blog/archives.html
あらためて10年前の記事を読み返してみると、当時のことが鮮明に思い返されます。
私は、宗務所の主事として10年前の3月10・11日と東京都港区の東京グランドホテル(曹洞宗檀信徒会館)で開催された実務担当者会議に出席しており、その会議日程が終わり、その後SOTO禅インターナショナルの役員会が始まったところで地震に遭いました。
周期の長いこれまでに経験したことのない大きな揺れとなり、第一波の揺れは机の下に潜り、揺れが収まった後、非難口となっている3階バルコニーの扉を開けると、隣のビルでは建物から出て歩道上に避難されている様子が目に飛び込んできました。
(地震発生直後の東京グランドホテル前)
鉄道はことごとく運休となっていて運転再開の見込みがないため、東京グランドホテル内、周囲の食堂でその日は過ごしました。
深夜になり、上半分の照明が消えてしまった東京タワーを眺めながら横浜方面に歩きはじめましたが、道路はいたるところで渋滞し、道路上の車はほとんど動かず交通マヒ状態の中、多くの人々が自宅に向けて粛々と無言で歩き続けている様子が印象に残っています。
翌日、貞昌院に戻ることができましたが、次々と入る被災地の情報に、その被害の大きさに改めて驚かされました。
当時のブログには、
「被災地から離れた場所からの支援としての基本として考えられることは」
(1)まずは災害で命を落とされた皆様に謹んで弔意を表し、被害が拡大しないことと復興を願い法要を営むこと、
(2)電力消費を可能な限り抑えること(節電)、
(3)そして金銭的な支援
と書いています。
その基本的な原則は、今も継続的に続けています。
そして、10年前の震災の記憶を風化させることのないよう、また、常に災害に対応できるよう日常の備えを怠りないよう心がけたいものです。
2021年2月13日午後11時8分ごろ、宮城県南部、福島県の中通りと浜通りで震度6強の地震があった。気象庁によると、震源地は福島県沖で、震源の深さは約60キロ。地震の規模はマグニチュード(M)7.1と推定される(※)。
気象庁によると、日本の沿岸では若干の海面変動があるかもしれないが、津波の心配はないとしている。
政府は首相官邸の危機管理センターに官邸対策室を設置し、情報を収集している。
日本原子力発電によると、茨城県北部で震度5弱を観測した地震で、同県東海村の東海第2原発に異常は確認されていない。
政府は青森、岩手、宮城、秋田、山形、福島、茨城、栃木、千葉、埼玉、群馬、新潟各県に緊急地震速報を出した。
各地の震度は次の通り。
震度6強=蔵王(宮城)相馬、国見、新地(福島)▽震度6弱=石巻桃生、岩沼、登米迫、川崎、亘理、山元(宮城)福島市役所、郡山、郡山開成、郡山湖南、須賀川八幡山、須賀川、南相馬小高、伊達前川原、伊達梁川、本宮白岩、桑折、川俣、天栄、広野下北迫大谷地原、楢葉、川内村役場、大熊、双葉、浪江(福島)
(河北新報社 2021年2月13日配信)
※気象庁は宮城県や福島県で最大震度6強を観測した地震で、マグニチュードを7.1から7.3に、震源の深さを約60キロから55キロに修正した。
2011年3月11日に発生した東日本大震災から10年を迎えようとしているなか、福島県沖を震源とするM7.3の地震が発生し、宮城県南部、福島県浜通りの一部で震度6強を観測しました。
横浜でも周期の長い揺れが長く続きました。これだけ大きな地震は久しぶりです。
地震による津波の心配はないということですが、土砂崩れや家屋の被害も心配です。けがをされている方も100名が以上という報道もあり、被災された方々には心よりお見舞い申し上げます。
併せて、災害への備えを怠りなく整えるよう、改めて点検し直す必要があります。
緊急事態宣言、7日に決定 菅首相「国民の安心最優先」
菅義偉首相は5日午前の自民党役員会で、東京都と埼玉、千葉、神奈川3県を対象とする緊急事態宣言の発令を7日に決定する方針を表明した。
宣言発令は昨年4月に続いて2回目。東京を中心に新型コロナウイルスの感染状況が深刻になっていることを踏まえた対応で、政府は宣言下で取る措置の具体化など準備作業を加速させた。
首相は役員会で、緊急事態宣言に関して「国民が政府・与党に一番望んでいることは安心と希望だ。最優先はコロナ対策、しっかり頑張っていきたい」と語った。
宣言は新型コロナ対策の特別措置法に基づく。政府は感染リスクの高い飲食店などを対象として限定的に対策を講じる方針だ。期間は1カ月程度を軸に調整する。専門家らでつくるコロナ対策分科会を6日に開き、その意見を受けて具体的な措置を詰め、7日の「基本的対処方針等諮問委員会」の議論を経て同日中に政府対策本部で正式決定する運び。
加藤勝信官房長官は5日の記者会見で、緊急事態宣言について「講ずるべき措置の具体的な地域、内容、時期などと併せ、解除の基準などについても政府内で検討した上で基本的対処方針等諮問委員会で議論していただく」と説明。宣言の効力は「官報掲載の時点をもって発生する」と明らかにした。
政府・与党は18日召集予定の通常国会にコロナ対策の実効性を高めるための特措法改正案を提出し、2月上旬の成立を目指す。5日午後に政府・与野党連絡協議会を国会内で開き、改正に向けた検討を進める。
(Yahoo!ニュース 2021/1/5配信)
新型コロナウイルス感染症第3波ともいえる感染者拡大の状況を受けて、今週中に緊急事態宣言が発令される見込みとなりました。
医療機関をはじめ、多くの方々の連携協力により、ある程度の拡大の抑え込みができていたようですが、年末間際になっての急速な感染者拡大により、連日過去最大の感染者数の報告がなされています。
空気が乾燥し、また、気温が低いために室内の喚起ができにくい季節になっています。
これまで以上に人が集まる場所、特にコンサート、展示会場、スポーツ行事などに細かな運営基準が提示されることとなるでしょう。
また、日常生活においても、すべての人々が気を引き締めた感染症対策を徹底することが必要になるでしょう。
貞昌院で行う行事に関しましても、状況の推移に鑑み、適切に運営しています。
その都度皆様にお知らせいたしますのでよろしくお願いいたします。
昨年5月のブログ記事も併せてお読みください→新型コロナウイルス感染症感染防止にあたり
貞昌院においては、葬儀・法事等についてはこれまでも当ブログで触れてきましたが、曹洞宗および全日本仏教会などの基本指針をもとに、下記のように定めます。
貞昌院における新型ウイルス COVID-19 流行に際しての法事、通夜・葬儀執行等の基本指針(貞昌院檀家さん向け)
【非感染者のご葬儀について】
感染症ではない場合(通常のご葬儀の場合)は、これまでどおり、まずは貞昌院までお知らせください。
貞昌院といたしましては
①通夜・葬儀を執行する際には、事前に感染防止において必要な留意点を最新の情報に基づきあらためて確認いたします。
通夜・葬儀の打ち合わせを綿密に行います。また、体調管理には十分留意いたします。
ご遺族様、葬祭業者のみなさまにおかれましては、参列者参会者の安全確保、とりわけ感染防止の観点から、以下の事項に留意ください。
②通夜・葬儀を執行する会場・控室等を事前に確認し、「密閉空間」「密集場所」「密接会話場面」等が発生しないよう感染防止に向けての措置を講じてください。
③通夜・葬儀への参会者の人数は、会場に対して過密空間にならないよう、参列人数についてご相談ください。また、健康状態が思わしくない方(体温 37.5 度以上または基礎疾患者)の参列はしなように徹底ください。
④通夜・葬儀の参会者には、事前に手洗いと消毒剤による手指消毒を厳守させてください。
⑤参会者には感染防止の観点からマスクを装着することを推奨します。
⑥参会者の焼香の際には、行列をつくって密集することのないよう間隔をあけてください。
⑦通夜・葬儀前後の飲食・会食もできる限り控えるようお願いいたします。
通夜・葬儀は、故人との惜別と哀悼を捧げる厳粛な場面です。
時間の限定や参会者の多少に関わらず、心を込めてお送りできるよう、打ち合わせを念入りにさせていただきます。
【非感染者のご法事について】
基本的に通夜・葬儀と同様ですが、貞昌院としての対策および、お願いしたいことについては 寺院における新型コロナウイルス対策 を併せてご参照ください。
【感染症感染者のご葬儀について】
新型ウイルス COVID-19 を含む感染症によりお亡くなりになられた方のご遺体の扱い(搬送・火葬等について)は、各種法令および地方公共団体の条例等にもとづくことになります。
また、ご遺体を先に荼毘に付した(火葬を先にした)あとの葬儀になると存じますので、あらかじめ貞昌院にもご連絡くださいますようお願いいたします。
木星と土星が397年ぶりの「超大接近」
今日12月21日(月)の日没後、木星と土星の2つの惑星が397年ぶりに「超大接近」している様子を観測可能です。日の入りの1時間後から2時間後にかけて見やすい時間帯となります。
ぜひ肉眼や双眼鏡、天体望遠鏡などで観察してみてください。今日は冬型の気圧配置となっているため、太平洋側の地域ほど観測しやすい天気となりそうです。
木星と土星は日の入り後の南西の空に見え始め、その後2時間ほどで西の地平線に沈んでしまいます。最接近は明日22日(火)の午前3時頃のため、日本では今日21日(月)の日の入り後が観測のチャンスです。
最接近時には角距離約0.1度(6分)まで近づく超大接近で、その近さは満月の視直径の5分の1程度ということになります。木星や土星は肉眼でも十分観察可能な明るさですが、天体望遠鏡で見ても同一視野に入るほどの近さです。
木星を天体望遠鏡で観察したことのある方だと、4つのガリレオ衛星を見たことがあるかもしれませんが、それらと似たような距離に土星を見ることが出来ることになります。
木星と土星は約20年周期で接近しますが、これほどの大接近となるのは1623年7月17日(日本では徳川家光が江戸幕府3代将軍になる1か月ほど前)以来のことで、実に397年ぶりとなります。次回、今回と同程度近づくのは60年後の2080年になります。
なお「接近」と呼んでいますが、実際に2つの惑星が近づいているわけではなく、地球から見たときの方向が同じになり、近づいて見えるというわけです。
(2020/12/21配信 ウェザーニュース)
今日は冬至です。
1年で1番夜の長い日なのですが、その長い夜の宵の口に397年ぶりの天文ショーが見られました。
日没直後では、木星と土星が角距離7分角(満月の視直径の1/7ほど)まで近づいています。肉眼ではほぼ1つの星に見えるほどです。
冬の夜空にひときわ輝く惑星ですので、見ごたえのある天体ショーになりました。
貞昌院のベランダから眺めると、このような感じで日没直後に西の空の低い位置に明るい星がすぐにみつかります。
双眼鏡でも容易に観測できますし、それほど大掛かりな機材でなくても撮影はできます。
明るい星なので、赤道儀がなくても、三脚でOKでしょう。
まずは、CanonEosKissと、Tamron200-400mmズームの最望遠側での撮影。
土星の輪を含めて、木星と土星がこの視野角で見えるということは感動を覚えます。
なお、土星の輪に露出を合わせていますので、木星や土星の衛星はこの写真には写っていません。
次に、GooglePixel4 5gで撮影した写真。
こちらは、ビクセンの8×56双眼鏡と組合わせて撮影しました。
GoogleのAIカメラが自動判別して露出を調整していますが、木星の衛星がはっきりと映っています。
その分土星の輪が露出オーバーになっています。
見かけ上、木星の衛星軌道とほぼ同じ視野角に土星が見えるということですね。
次に、手持ちのビデオカメラPanasonicHC-W570Mで撮影した動画。
こちらは、上2枚の写真の間くらいの露出ですので、土星が輪のために楕円形に見え、木星の衛星も写っています。
木星と土星は、このあとさらに近づきながら地平線に沈み、夜半過ぎ日本時間の12月22日3時頃に最接近(角距離7分角=満月の視直径の1/7)します。
ただ、この時間帯には2つの惑星は地平線の下にあるため当然見えません。
いずれにしても、木星、土星に加えて木星のガリレオ衛星も同じ視野に捉えることができる機会はめったにありません。
明日以降は、木星と土星は少しづつ離れていきますが、土星の環や木星の衛星などの観測は引き続きできますので、冬の天気のよい夜に眺めてみてはいかがでしょうか。
■追記
その後、12月21日から23日の3日間にわたり、同時刻17:30に3枚の木星と土星の写真を撮影し、合成してみました。
木星と土星の相互の位置関係の変化がよくわかると思います。
これからは、木星と土星の見かけの位置はどんどん離れていくことになります。
はやぶさ2、カプセル分離成功 6日午前3時ごろ地球到着へ
小惑星探査機「はやぶさ2」は5日午後2時半ごろ、地球から約22万キロ離れたところで、小惑星リュウグウで採取した試料入りのカプセルを本体から切り離すことに成功した。カプセルは6日午前3時前に、オーストラリア南部に着地する予定。探査機は約52億キロに及んだ地球と小惑星の往復を終え、新たに小惑星「1998KY26」に向かうための軌道に入った。
カプセルには、探査機が弾丸を発射して砕いたリュウグウの岩石のかけらが0・1グラム以上入っているとみられている。着地地点となる豪州のウーメラ砂漠で待ち構える宇宙航空研究開発機構(JAXA)の回収チームが発見し、速やかにチャーター機で日本に空輸する。
はやぶさ2はカプセル分離後、地球の重力に捕まらないように化学エンジンを強く噴射した。6日には地球の表面から約290キロまで接近し、大気圏に突入して発光するカプセルの写真撮影にも挑む。その後は太陽の周りを約11周し、約100億キロ飛行して2031年7月、1998KY26に到着する計画だ。
10年に小惑星イトカワから帰還した初代「はやぶさ」は、探査機ごと大気圏に突入して燃え尽きた。はやぶさ2は、トラブル続きだった初代とは異なり機体の健全性が保たれている。主エンジンの燃料も半分以上残っていて、今年9月、新たな探査が設定された。1998KY26は直径約30メートルの小型小惑星。試料採取は行わず、上空からカメラなどで観測する。JAXA宇宙科学研究所の久保田孝教授は「これで『はやぶさ2』のミッションは完璧にこなし、新たな旅立ちに着手した。若い人たちがまた新たなチャレンジをしてくれると期待している」と話した。
(2020/12/5 Yahoo!ニュース配信)
いよいよ、はやぶさ2が地球に帰還するための軌道に入りました。
このブログを書いている時点で、地球まで約7万キロ。
※5年前、2015年12月3日に、地球をかすめるスイングバイで一気に小惑星りゅうぐうにむかう「はやぶさ2」を貞昌院から見送りながら撮影した写真はこちら。
夜半過ぎ、分離されたカプセルが日本時間午前3時ごろにオーストラリアに着陸する予定です。
↓JAXA特設サイトにリンクします。
小惑星リュウグウのカケラが地球に届けられることを期待します。
おかえりなさい!
はやぶさ関連
かぐやがアポロ15号の噴射跡を撮影
上弦の地球に思いを馳せ
はやぶさ世界初の小惑星着陸
X線観測天文衛星「アストロE2」打ち上げ
子共たちに理数系の面白さを!
祝・H-IIAロケット打ち上げ成功
月に多量の水が存在する可能性
はやぶさ、6月13日帰還へ
はやぶさに願いを
小惑星「東北」 3.11に輝く
はやぶさ2関連
明日から臘八攝心 あかつき・はやぶさ2
貞昌院からはやぶさ2は見えるか?
はやぶさ2が小惑星りゅうぐうに着陸
危険な暑さ 12日も警戒 関東全域に「熱中症アラート」
11日は、群馬県と埼玉県で、全国で2020年初めて、最高気温が40度を超えた。12日も、関東などを中心に、危険な暑さが予想されている。
11日は関東を中心に危険な暑さになり、最高気温は、群馬・伊勢崎市と桐生市で40.5度、埼玉・鳩山町で40.2度と、全国で2020年初めて40度を超えた。
最高気温が35度以上の猛暑日地点は230地点で、2020年最多となった。
この危険な暑さは、12日も関東や東海を中心に続く見込みで、最高気温は静岡市で38度、山梨・甲府市で37度と予想されている。関東全域、山梨県と長野県に「熱中症警戒アラート」が発表されているほか、北海道から沖縄には「高温注意情報」が発表されていて、熱中症に厳重な警戒が必要となる。
(Yahoo!ニュース FNN 2020/8/12配信)
8月1日に梅雨が明けてから晴天の日が続き、特にここ数日は熱中症に厳重な警戒が必要なレベルの気温になっています。
昨日は、最高気温が40度を超える地点もあり、さらに今日も引き続き暑さが続く見込みです。
感染症対策も重要ですが、併せて熱中症対策も行う必要があります。
朝、境内に散水した水を求めて蝶たちが水分を補給しにやってきました。
八月盆の時期を迎えます。
お盆に入る前にお墓参りされる方も多くいらっしゃいます。
さまざまな情報や警報に留意して、適切な対策を心がけましょう。
茶室前の大賀蓮は、8月1日に最終花の開花が終わったと思いましたが、その後、1つのつぼみが伸び始めています。
お盆の間に開花するかもしれません。
長崎8月9日 被爆75年 核軍拡競争に歯止めを 国連・中満氏が役割期待
長崎は9日、被爆から75年の節目となる「原爆の日」を迎え、長崎市松山町の平和公園で午前10時45分から長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典(平和祈念式典)が営まれる。参列のため来県した国連軍縮担当上級代表の中満泉事務次長は8日、長崎市内で報道陣の取材に応じ、被爆地長崎、広島について「核兵器廃絶運動を引っ張ってきた。さらに強力に進めてほしい」と述べ、世界の核軍拡競争に歯止めをかける役割を期待した。
新型コロナウイルス感染問題を受け、式典への参列は市の招待者だけに制限される。原爆犠牲者遺族や被爆者、安倍晋三首相のほか、各国代表として過去3番目に多い68カ国の駐日大使らが参列を予定している。核保有国は米国、ロシア、英国、フランス、イスラエルが出席。中国、インド、パキスタンは欠席する。
式典では、7月末までの1年間に死亡が確認された被爆者と「被爆体験者」計3406人分の名簿4冊を奉安。午前11時2分に黙とうする。
田上富久市長は長崎平和宣言でコロナ禍を踏まえ、核廃絶に向けても当事者意識を持つよう世界に呼び掛け、日本政府や国会議員には核兵器禁止条約の署名・批准を求める。
カトリック信徒の深堀繁美さん(89)が被爆者代表として「平和への誓い」を述べる。原爆にきょうだい4人を奪われた壮絶な体験を語り、ローマ教皇フランシスコが昨年11月の長崎訪問の際に被爆地から発したメッセージを引き合いに核廃絶を訴える。
8日夜は平和公園で、恒例行事「平和の灯(ともしび)」(実行委主催)が開かれ、市内の小中学生が準備した約5千個のキャンドルを点灯。参加者らが風船を空に放つなど平和への思いを共有した。9日は県内各地で平和集会や追悼行事が開かれる。
(長崎新聞 2020年8月9日配信)
今日は昭和20年8月9日アメリカ軍により長崎に原子爆弾が投下されてから75年目の原爆忌です。
改めて命を落とされた多くの方々に祈りを捧げます。
戦後75年の節目の歳でもあり、実体験として語ることの出来る人が居なくなるということは、記憶が急激に風化してしまうという懸念を生みます。
記録を後世に伝えるということはとても大切なことす。
Googleの「Google歴史アーカイブ」で、広島平和記念資料館と長崎原爆資料館の資料を公開しています。
インターネットを通して、展示資料を閲覧することができます。
記録を後世に伝えることとあわせて、全世界に向けて核兵器廃絶へのメッセージを発信していくことこそが日本の大切な役割であると考えます。
【広島原爆の日】子や孫の未来のため、その根本に立ち返る日
広島は6日、原爆の日を迎えた。米国の原爆投下から75年。多くの市民が無差別に命を奪われ、壊滅した広島の街は、復興を遂げた。ただ、それと同じ歳月にわたって被爆者が望み続けてきた「核兵器のない世界」の実現は見通せない。私たち一人一人が、失われた命と被爆者が歩んだ苦難の道に思いをはせ、切迫する世界情勢と向き合いたい。
米国のトランプ大統領は7月、核兵器開発につながった75年前の初の核実験を「素晴らしい偉業」と表現した。核大国リーダーの言葉に、被爆者の間には怒りと無力感が広がった。「核兵器は絶対悪」との訴えは、いつになれば核保有国の為政者に響くのか―。被爆者は歯がみした。トランプ政権は小型核の開発・配備を進め、核廃絶への道は険しさを増す。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、この春に予定されていた5年に1度の核拡散防止条約(NPT)再検討会議は延期された。被爆者が、世界から集まる各国代表に直接、核軍縮を迫る機会は遠のいた。
戦後75年。国内では河野太郎防衛相が、敵基地攻撃能力の保有について「憲法上は可能」との見解を示している。この国は今、原爆死没者たち多くの犠牲の上に築き上げてきた非戦と平和主義とは真逆の方向に進んではいないだろうか。私たちはもっと危機感を高める必要がある。
さらに、核兵器廃絶運動を引っ張ってきた被爆者団体が各地で岐路に立っている。中国新聞社が105団体から回答を得たアンケートでは、4割近い37・1%が、被爆80年となる2025年まで活動を継続できないと考えていた。生々しい体験を直接聞き、ともに活動できる時間は短い。
核兵器がひとたび使用されれば、日常は消し飛び、家族の命が奪われる。生き延びた人も長期にわたり、原爆症に苦しめられる。私たちの住む世界に核兵器は要らない。子や孫の未来のためにも、その根本にあらためて立ち返る日としたい。
(中国新聞 2020/8/6配信)
昭和20年8月6日8時15分。
アメリカ軍により広島に原子爆弾が投下されてから75年目の節目である「広島原爆の日」を迎えます。
あらためて原子爆弾によって犠牲となられた多くの方々に弔意を表します。
記事中にもありますが、年月の経過により戦争があったことや、各都市に空襲があったこと、広島・長崎に原子爆弾が投下されたことの記憶が風化つつあります。
次世代に受継いでいくために、伝えていくことが大切であると感じます。
境内茶室前の大賀ハスは、すべての花が咲き終わり、地下で次世代の蓮根が育つ時期になりました。
渋谷駅前の青ガエル、秋田・大館へ ハチ公の縁で移設
東京都・渋谷駅のハチ公前広場に置かれていた鉄道車両「青ガエル」が3日未明、忠犬ハチ公の故郷である秋田県大館市にむけて旅立った。
車両は旧東急5000系で、緑の塗装や丸みのある下ぶくれした外観から「青ガエル」の愛称で親しまれていた。1954年から運用され、東急東横線や大井町線などを走った。2006年に区が譲り受けて駅前に設置し、近年は観光案内所として活用された。
駅一帯の大規模再開発に伴って移転する必要が出て、区はハチ公の縁で交流を深める大館市への無償譲渡を決めた。JR大館駅前に昨年開業した市の観光交流施設「秋田犬の里」に移設される。車両は6日に現地に着く見込みだ。
(朝日新聞 2020年8月4日配信)
引退後2006年から渋谷駅前に置かれ、渋谷のシンボルだった東急5000系(通称:青ガエル)が秋田へ移送中です。
展示されていた車両は車両番号5001番。
当該車両は1954(昭和29)年に製造され、16年間東横線(渋谷~桜木町間)を運用し、その後、大井町線で運用されていました。
1986(昭和61)年に東急から引退、長野県の上田交通(現在の上田電鉄)へ譲渡されて、1993(平成5)年まで運用。その後、先頭車両がカットされて渋谷駅前に展示されていたものです。
現役時代に撮影した東急5000系(5001)の写真がありましたのでご紹介します。
1980年6月1日に旗の台駅で撮影したものです。
まさに渋谷駅前で展示されていた車両です。
この写真を撮った直前まで、この路線は大井町線ではなく田園都市線だったのですが、写真を撮った1980年には新玉川線が開業、渋谷方面の路線が田園都市線となり、二子玉川園~大井町は大井町線として分離されています。
「緊急事態宣言解除」 諮問委が了承 西村担当相「実施する必要なくなった」
政府は25日午前、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う「緊急事態宣言」について、継続している北海道、埼玉、千葉、東京、神奈川の5都道県の解除を、専門家でつくる基本的対処方針等諮問委員会に諮問し、了承された。同日午後の政府対策本部で正式決定すれば、今月末の期限を前に全面解除となる。4月7日に始まった緊急事態宣言は約1カ月半で終了する。
西村康稔経済再生担当相は諮問委で「感染状況などを総合的に判断した結果、すべての都道府県で宣言を実施する必要がなくなったと認められる」と述べた。政府は、外出自粛やイベント自粛の要請を段階的に解除する基本的対処方針の改定も諮問した。おおむね3週間ごとに感染状況を評価したうえで判断する。西村氏は「宣言解除後も一定の移行期間を設ける。都道府県をまたぐ移動は5月末までは避けていただく」と説明した。
政府は解除にあたり、感染状況、医療提供体制、監視体制を重視。感染状況については直近1週間の新規感染者数(人口10万人当たり)が「0・5人程度以下」とする一方、「1人程度以下」の場合でも減少傾向を確認し、感染経路がどの程度追えているかを考慮し、総合的に判断するとしている。
毎日新聞の集計によると、18~24日の直近1週間の新規感染者数(同)は、北海道0・72人▽神奈川県0・70人▽東京都0・36人▽埼玉県0・15人▽千葉県0・10人――だった。政府は、社会・経済活動の関わりが深い首都圏の解除の可否を一括で判断。「0・5人」を超えた神奈川と北海道は新規感染者の感染経路が追跡できており、医療提供体制や監視体制も改善されているとして解除可能と判断した。
西村氏は25日午後に衆参両院の議院運営委員会で全面解除を報告する。安倍晋三首相は同日夕に記者会見を開き、その後、政府対策本部で正式決定する。基本的対処方針も改定する。
改正新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく緊急事態宣言は4月7日に東京、大阪など7都府県を対象に出され、4月16日に対象を全国に拡大した。当初の期限は5月6日までだったが、首相は直前の4日に5月末までの延長を決定。14日に39県で、21日に近畿3府県で宣言を解除した。
(Yahoo!ニュース 2020/5/25 11:19配信)
4月7日に新型コロナウイルス感染症拡大の対策として出されていた「緊急事態宣言」が、全国すべての都道府県について解除されることが諮問委員会で了承されました。
政府の対策本部で正式決定されることにより、緊急事態宣言が全面解除されることになります。
医療機関をはじめ、多くの方々の連携協力により、とりあえずは、第一波の拡大を抑え込むことができています。
しかし、気を緩めると、クラスターを起因とした第二波、第三波が発生する懸念もあり、引き続き感染症予防を日常的に継続していくことが必要になります。
また、人が集まる場所、特にコンサート、展示会場、スポーツ行事など、これからは細かな運営基準が提示されることとなりますが、主催者側も、参加者側も、常に最新かつ正しい情報に基づく行動が求められます。
貞昌院で行う行事に関しましても、状況の推移に鑑み、適切に運営していく予定です。
その都度お知らせいたしますのでよろしくお願いいたします。
2020年3月14日、山手線に49年ぶりの新駅「高輪ゲートウェイ駅」が開業します。
これまでに何回か関連ブログ記事を書きましたので、こちらもご覧ください。
東北縦貫線の工事進む
山手線、京浜東北線の線路切替工事
高輪ゲートウェイ駅と再開発
高輪ゲートウェイ駅、14日開業 無人コンビニやAI案内 山手線49年ぶりの新駅、内部公開
JR東日本は9日、山手線の新駅として14日に開業する「高輪ゲートウェイ駅」(東京・港)を報道陣に公開した。品川―田町駅間に開く。首都圏の主要路線である山手線の新駅開業は西日暮里以来、49年ぶり。JR東は「未来の駅」と位置付け、無人コンビニエンスストアを設置するなど、最先端の技術を多用した。無人コンビニはこれまで赤羽駅(東京・北)などで実証実験をしたが、常設の店舗は初めてになる。カメラが商品を自動で認識し、利用者は「Suica(スイカ)」など交通系ICカードを使って簡単に決済できる。
高輪ゲートウェイ駅に設置される無人コンビニ「TOUCH TO GO」
さらに、QRコードで通過できる新型の自動改札機、周辺施設や路線の乗り換えを人工知能(AI)で案内するロボットなども試験導入し、実用性を検証する。
駅舎は有名建築家の隈研吾氏が設計した。東北のスギを多く使ったほか、折り紙をイメージした大屋根が特徴の和を意識したデザインにした。屋根には、光を通すが熱ははじく「膜屋根」を使い、採光性を高めた。吹き抜けで開放的なつくりに仕上げた。
JR東の三輪美恵執行役員は「交通アクセスの良いエリアで、東京と世界をつなぐ玄関口の役割を果たすことを目指したい。東京の魅力を発信し、長く愛される駅になってほしい」と強調した。
高輪ゲートウェイ駅に設置されるQRコードで通過する自動改札機
東京の新たな玄関口として駅周辺の再開発を進める。商業施設やホテル、オフィスなどの一体拠点として2024年に街全体の本格開業を目指す。1日の利用者数は開業当初は2万3千人を想定している。24年には12万3千人に増えると見込んでいる。
(日本経済新聞2020/3/9)
山手線・京浜東北線のの新駅「高輪ゲートウェイ駅」はに関する詳細は、JR東日本のプレスリリースをご覧ください。
高輪ゲートウェイ駅開業 プレスリリース(JR東日本)
駅の新設もそうですが、駅周辺の広大な土地に新しい街が造られていくことも楽しみです。
今後の展開に注目したいともいます。
3月14日の鉄道関連のニュースでは、常磐線の全線運転再開もうれしいニュースです。
常磐線(富岡駅~浪江駅間)の運転再開について (JR東日本)
「あす常磐線全線復旧 9年ぶり 仙台までの鉄路再び」など
■あす常磐線全線復旧 9年ぶり 仙台までの鉄路再び
東日本大震災・東電福島第一原発事故に伴い、不通となっているJR常磐線富岡(富岡町)―浪江(浪江町)駅間の20・8キロが14日、ダイヤ改正に合わせ、およそ9年ぶりに運転を再開し、常磐線は全線復旧を果たす。
いわき―仙台間の鉄路が再びつながるに当たって、品川駅・上野駅―仙台駅間で特急「ひたち」を3往復、富岡駅―浪江駅間で普通列車を11往復運転し、利便性向上を図っていく。浜通りのさらなる活性化が期待される。
常磐線の富岡―浪江駅間には、原発事故による帰還困難区域も含まれていたが、双葉駅(双葉町)周辺は4日、大野駅(大熊町)周辺は5日、夜ノ森駅(富岡町)周辺は10日をもって、避難指示が解除された。駅舎の改修も行われ、双葉駅は新たに橋上駅化されたほか、大野駅や夜ノ森駅も生まれ変わった。
常磐線の全線開通に合わせ、いわき―仙台駅間の特急「ひたち」も、着席サービスが適用され、全車指定席となる。車内で特急券を購入した場合、事前購入と比較して割高となる。
14日からは、JR東日本の交通系ICカード「SUICA(スイカ)」のエリアも拡大する。いわき―浪江駅間が首都圏エリア、小高駅(南相馬市)以北が仙台エリアとなり、これをまたいでは利用できない。また、Jヴィレッジ駅(楢葉町)が常設駅となる。
(いわき民報2020/3/13)
東日本大震災以降分断されていた常磐線がようやく1つにつながり、品川・上野と仙台が結ばれることになります。
本当に待ち望ましいニュースでした。
東京電力福島第一原子力発電所周辺の地域は、まだ帰宅がかなわない場所もありますが、きっと今後の復旧復興に大きな原動力となることでしょう。
いつか常磐線に乗車してみたいと思っています。
新型コロナウイルス感染症の対応について
(内閣官房:令和2年2月23日)
◆国民の皆さまへのメッセージ
○国民の皆様におかれては、風邪や季節性インフルエンザ対策と同様にお一人お一人の咳エチケットや手洗いなどの実施がとても重要です。感染症対策に努めていただくようお願いいたします。
○次の症状がある方は「帰国者・接触者相談センター」にご相談ください。
・風邪の症状や37.5℃以上の発熱が4日以上続いている。
(解熱剤を飲み続けなければならないときを含みます)
・強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある。
※高齢者や基礎疾患等のある方は、上の状態が2日程度続く場合
○センターでご相談の結果、新型コロナウイルス感染の疑いのある場合には、専門の「帰国者・接触者外来」をご紹介しています。マスクを着用し、公共交通機関の利用を避けて受診してください。
○なお、現時点では新型コロナウイルス感染症以外の病気の方が圧倒的に多い状況であり、 インフルエンザ等の心配があるときには、通常と同様に、かかりつけ医等に御相談ください。【相談後、医療機関にかかるときのお願い】
○帰国者・接触者相談センターから受診を勧められた医療機関を受診してください。複数の医療機関を受診することはお控えください。
○医療機関を受診する際にはマスクを着用するほか、手洗いや咳エチケット(咳やくしゃみをする際に、マスクやティッシュ、ハンカチ、袖を使って、口や鼻をおさえる)の徹底をお願いします。【イベントの開催に関するお願い】NEW!
○新型コロナウイルスの感染の拡大を防ぐためには、今が重要な時期であり、国民や事業主の皆様方のご協力をお願いいたします。
○最新の感染の発生状況を踏まえると、例えば屋内などで、お互いの距離が十分にとれない状況で一定時間いることが、感染のリスクを高めるとされています。
○イベント等の主催者においては、感染拡大の防止という観点から、感染の広がり、会場の状況等を踏まえ、開催の必要性を改めて検討していただくようお願いします。なお、イベント等の開催については、現時点で政府として一律の自粛要請を行うものではありません。
○また、開催にあたっては、感染機会を減らすための工夫を講じていただきたい。例えば、参加者への手洗いの推奨やアルコール消毒薬の設置、風邪のような症状のある方には参加をしないよう依頼をすることなど、感染拡大の防止に向けた対策の準備をしていただくようお願いいたします。
○国民の皆様においては、風邪のような症状がある場合は、学校や仕事を休み、外出を控えるとともに、手洗いや咳エチケットの徹底など、感染拡大防止につながる行動にご協力をお願いします。特に高齢の方や基礎疾患をお持ちの方については、人込みの多いところはできれば避けていただくなど、感染予防に御注意いただくよう、お願いいたします。
○そのためには、学校や企業、社会全体における理解に加え、生徒や従業員の方々が休みやすい環境整備が大切であり、テレワークや時差通勤も有効な手段であります。関係の皆様のご協力をお願いいたします。
○なお、新型コロナウイルス感染症の今後の感染の広がりや重症度を見ながら適宜見直すこととしています。
https://www.cas.go.jp/jp/influenza/novel_coronavirus.html
この中で、「イベントの開催に関するお願い」にある通り、イベントの主催者においては、一律の自粛要請を行うものではないが、開催の必要性を改めて検討し、感染機会を減らすための工夫を改めて促しています。
貞昌院では、本堂で予定していた下記の2つの催しは延期といたしました。
【延期】3月8日予定 The East meets the West「邦楽と洋楽の垣根を超えて」
【延期】3月28日予定 さわやか演奏会「桜鑑賞とジャズのひととき」
【一時中止】子ども落語教室 2月、3月
感染症対策にに留意しながら開催した(開催している)催しもあります。
【開催(終了)】2月8~16日 演劇「砂の家」
【通常開催中】コスプレイベント(毎月1回)
特に、上記2つの開催イベントについては、参加者対象が若い世代ということと、主催者、参加者で細かいルールを決めていて、今回の感染症拡大防止でも最大限の対策を講じたうえで開催しています。
状況に応じた臨機応変な対応と、参加者への理解と意識向上の呼びかけも必要ですね。
最後に、一般市民向けのクイックチェックポイントをご紹介いたします。
現段階では、下記のことを最低限順守していくことが必要でしょう。
~一般市民向け・クイック・チェックポイント~
【1】注意したいこと
・自分で体調管理を行い、体調がすぐれないときは朝夕の体温測定をする
・病院や施設での面会を控える
・人が多く集まる室内での集会への参加は必要なものだけに限る
・公共交通機関でつり革や手すりに触れた後は、鼻、口、目を触らない
・会社、学校、自宅に着いたら手洗いをする
・時差通勤でラッシュアワーを避ける
・テレワークを活用する
・37.5度以上の発熱、咳、倦怠感がある場合は、出来るだけ会社、学校を休む
・37.5度以上の発熱、咳、倦怠感がある場合に、人と接触する場合はマスクを着用し、手で鼻や口を触ったら手洗いをする
・体調不良の人と接する場合はマスクを着用する【2】注意したい症状
・37.5度以上の発熱、咳、倦怠感などに加え、呼吸苦や息切れがある場合
・37.5度以上の発熱、咳、倦怠感などの症状が5日以上持続する場合【3】病院にかかるには
・帰国者・接触者相談センターなどに相談してから病院(一般外来でなく、帰国者接触者外来)を受診する【4】高齢者や基礎疾患のある人は
・毎朝夕、体温測定をする
・多くの人が集まる集会場などに行くことを控える
・インフルエンザワクチン、肺炎球菌ワクチンを接種していない人は医療機関で接種する※日本感染症学会、日本環境感染学会が発表した2月21日資料「水際対策から感染蔓延期に向けて」から抜粋・要約
(引用元:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200224-00010000-telling-sctch&p=1)
中国・武漢から世界に感染が拡大している新型コロナウイルスによる肺炎について、世界保健機関(WHO)が「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言しました。
WHOによる緊急事態宣言は、制度の制定依頼6件目、2009年の新型インフルエンザや、2019年のエボラ出血熱などで宣言が出されています。
2009年の新型インフルエンザについては、当時、当ブログでも記事を書きました。
今回の緊急事態宣言による勧告では、措置を加盟各国が取る場合「リスクと費用対効果の分析」を行った上で判断すべきだと促す内容にとどまっており、各国の裁量に任せてられています。
また、情報共有の義務について各国の責任はありますが、勧告に拘束力はないということです。
人の流れ、物の流れが以前より桁違いに大きい現代においては、感染症の封じ込めは容易ではありません。
すでに、日本国内でも10名を超える感染者が確認されており、今後も広がることは間違いないでしょう。
そこで、個々の対応が求められるわけですが、まずは、新型コロナウイルスへの正しい理解と、冷静な対応が必要ということになりましょう。
当ブログ文末にも、首相官邸や厚生労働省のリンクを置きました。随時更新されるようですから、こまめなチェックをお勧めします。
貞昌院においても、寺院ですから多くの方が集まる場所でもあります。
客殿広間および、本堂にはインフルエンザ対策のため、2008年以降、このような準備をしております。
↑写真のウイルオフ ファンは、二酸化塩素を電動ファンで拡散する製品です。
二酸化塩素は酸化力で浮遊するウイルスや菌を除去する効果があるとされています。
二酸化塩素ガス発生剤によって、浮遊ウイルスがどの程度抑制されるかを、ウイルオフ ファン (0.02ppm設定)で検証。
25立米の密閉された試験チャンバー内において試験対照(自然減衰)と比較したウイルス減少率が30分後で99%に達した。
【試験報告書】・北生発25_0250_3号
プラズマクラスターの空気清浄機と併用しています。
状況に応じて、適切な処置を講じていきたいと考えています。
感染を防ぐために(図は読売新聞記事より引用)
冬の時期は、日本列島の北西に勢力の強い高気圧が張り出し、東側に発達した低気圧が配置される気圧配置になることが常でした。
これがいわゆる冬型、西高東低の気圧配置で、天気図の南北に延びる等圧線に沿って縦縞の筋状の雪雲が発生し、日本海側の地域には降雪をもたらします。
逆に、関東地方を含む日本列島の太平洋側では、冬晴れの日が続きます。
しかし、今年は、異例の気象現象が起こっています。
向こう1週間の週間天気予報では、本州の南に前線が停滞する影響で、曇りや雨の日が続くという予報です。
(天気予報はWetherNews社より引用・2020/1/22時点の予報)
まるで、梅雨のような天気図です。
(天気図は日本気象協会より引用)
この時期に停滞前線が日本付近にあるということは、異例なことです。
それだけ南からの暖気の影響が大きいということですので、異常な暖冬傾向であることを示しています。
大きな台風が多く発生する年にならなければよいのですが、心配です。
本日、2019年12月26日、グアムなど、フィリピン海では金環食が観測され、また、日本全域で日本全域で部分日食がみられます。
日本での日食の見え方は、南ほど食分が大きな日食となり、また、東海・北陸地方よりも東の地域では太陽は欠けたまま沈む日没帯食となります。
最大食分は、横浜で40%ほどですが・・・・・残念ながら厚い雲に覆われてしまいました。
ということで、グアム島からの生中継をネットで楽しんでおりました。
金環日食は、最大食分の時には月が完全に太陽を隠し切れず、まるで指輪のように見えます。とても幻想的な光景ですね。
貞昌院からの部分日食は、見ることができませんでしたが、実は、来年にも部分日食を見るチャンスはあります。
2020年6月21日、台湾で観測できる金環日食が、日本各地で部分日食として観測できるのです。
部分日食の食分としては、今回の日食とほぼ同じ。
横浜では約40%の食分となります。
来年の6月21日は晴れますように!
この再開発の中心事業として、2020年の「高輪ゲートウェイ」駅開業とそれ伴う品川駅の改良が2011年より継続的に進められてきました。
その一環として、2019年11月15日から17日かけて山手線(内回り・外回り)および京浜東北線(北行・大宮方面)の線路切替工事が行われました。
線路切換工事は11月15日の終電後から始まり、11月17日の始発までの期間に行われます。
工事内容は、山手線内回り・外回りと京浜東北線北行き・大宮方面の線路を東側へ約100mずらし、新設の「高輪ゲートウェイ」駅(2020年春開業予定)を通るルートへと変更します。
また、品川駅の利便性を図るため、京浜東北線で使用された3番線から4番線へと変更し、数年後にはその3番線のホームを拡幅し、京浜東北線大宮方面から山手線外回りへ同じホームから乗換え可能になるように改良されます。
そして、この事業による一番大きな変革は、高輪ゲートウェイ駅より西側の広大な土地が大規模再開発され、新しい街ができるということです。
そのための線路の切替工事のために、どうしても山手線と京浜東北線を工事区間において運休せざるを得ないため、下記の通りの計画運転となりました。
(1)11月16日(土)始発~16時頃までの運転計画
山手線 大崎~東京~上野間運休
・大崎~新宿~池袋~田端~上野間で折返し運転 (通常の7割程度の運転本数)
京浜東北線 品川~田町間運休
・田町駅で大宮方面に折返し運転(通常の運転本数 ※快速運転中止)
※田町~東十条間は15時頃から15時20分頃まで作業のため一時運転を見合わせます
・品川駅で大船方面に折返し運転(品川~蒲田間は通常の8割程度の運転本数)
上野東京ライン 増発
・品川~上野間で増発(1時間に1~5本程度)
※4時40分頃から品川~上野間で増発
埼京線 増発
・大崎(新木場)~赤羽間で増発(1時間に1,2本程度)
となります。
この日は人海戦術で、作業員、工事車両が現場に投入され、ほぼ時間通りに工事が進んだようです。
作業に携わった皆様、お疲れさまでした。
線路切替工事前に撮影した京浜東北線(北行・大宮方面)の品川~田町の前面展望動画をご紹介します。
右図の旧京浜東北線北行と記載した水色のルートを通っていますが、このルートを通るのは、2019年11月15日が最後になります。
そして、切替え前後の比較動画も作りましたのでご紹介します。
古典・古文書の難読「くずし字」、AIが瞬時に解読…精度90%も
日本の古典文学や古文書などの「くずし字」を解読する人工知能(AI)に注目が集まっている。情報・システム研究機構が開発したAIは、くずし字を瞬時に現代の文字に変換する。今後、国文学研究資料館などと協力し、大量の古典や古文書を解読するプロジェクトに乗り出す。
◆専門家でも1ページ10分かかるが、AIなら1秒で
「古典の解読は、専門家でも1ページあたり10分程度はかかります。このAIなら、1ページを1秒間ほどで解読できます」
くずし字解読AIのソフト「KuroNet(クロネット)」を開発した同機構人文学オープンデータ共同利用センター(CODH)のカラーヌワット・タリン特任助教はそう話す。
タリンさんのパソコンの画面に、兼好法師の「徒然草」を表示してもらった。現在私たちが使っている文字とは異なる形の字が多いうえ、上下の字がつながっていてなかなか読めない。
この画像をKuroNetに取り込むと、即座に解読が終わり、くずし字の横に赤字で現代の文字が表示された。一部の文字を読み飛ばすなど正しく解読できていない部分もあるが、大部分は読むことができる。
◆誰でも使えるよう、ホームページで公開予定
タイ出身のタリンさんは、「源氏物語」をきっかけに日本の古典文学に興味をもち、早稲田大に留学。源氏物語の注釈書などの研究で博士(文学)を取得した。
多くの時間と労力を、くずし字の解読に費やした経験から、「くずし字を効率良く解読するシステムを、自分で作ろう」と思い立った。
膨大なデータをもとに自ら学ぶディープラーニング(深層学習)の仕組みを初歩から学び、KuroNetを開発した。AIには約68万字分のくずし字を学習させた。変体仮名や草書体の漢字などを含むくずし字約2400種を認識し、江戸時代の文献なら90%の精度で解読できるという。
今年11月までに学習の対象を約100万字に増やし、さらに精度を高めたうえで、誰でも使えるようにホームページで公開する予定だ。
◆文字の切れ目、わかりにくかったが…
くずし字は前後の文字がつながっていて、切れ目がわかりにくい。文字を最初から順番に読み込む場合、1文字の領域を決めるのが難しく、解読が止まってしまうことがある。そこでタリンさんは、文字の領域を決めずに、いきなり解読することを試みた。
この方法を使うと、AIは文章の段落や行などにとらわれず、見つけた文字からどんどん解読していくことがわかった。タリンさんの共同研究者で、カナダ・モントリオール大の大学院生アレックス・ラムさんは「すごく単純な考え方だったので、逆に誰もやろうとしなかった」と振り返る。
ただ、KuroNetにはまだ課題が残っている。これまでに学習に使った古典は、版木に彫られた文字を印刷した「版本」がほとんど。これらは専門の職人が書いた文字がもとになっており、文字の大きさなどのばらつきが少ない。
これに対し、日本各地に残る手書きの古文書などは、文字の大きさや墨の濃淡がそろっていないものが多いため、AIによる解読の精度が落ちる。
タリンさんは、「古文書は古典よりも数が多いうえ、専門家でも解読が難しい場合がある。ニーズの高い古文書解読の精度をあげるべく、研究を続けたい」と話す。手書きのくずし字のデータを、大量に学習させることなどを検討している。
◆国内に存在する古典・古文書は数億点…新発見の宝庫として期待
くずし字は平安時代から1800年代まで約1000年間使われ、国内に存在する古典や古文書などは数億点に上るとも言われる。
人間文化研究機構の国文学研究資料館は、国内に保管されている古典約30万点を、デジタル画像にして公開するプロジェクトを進めている。いずれは、これらの画像データをAIで解読することを目指している。
同館の山本和明教授は、「膨大な数の資料をAIで読み解けば、文学だけでなく、歴史や政治、自然災害に至るまで、あらゆる分野の知識が得られるはずだ」と語る。
CODHの北本朝展(あさのぶ)センター長も、「これまで知られていなかった作品など新たな発見につながるかもしれない」と期待している。
くずし字を解読するAIの開発は、凸版印刷や豊田工業高等専門学校(愛知県豊田市)なども取り組んでいる。こうした研究を盛り上げようと、CODHなどは11月11日、東京都千代田区の学術総合センター一橋講堂でシンポジウムを開催する。
シンポジウムに合わせ、研究者や企業向けに、古典の解読能力を競うコンテストも企画した。10月14日の締め切りまでに、国内外から200を超えるチームが参加、上位チームはかなりの精度で解読に成功しているという。
(Yahoo!ニュース2019/11/11配信)
文字認識(OCR)の技術は日々進化を続けています。
数年前まではフォントが限定された活字を認識するのがやっとでしたが、認識の精度は上がり、手書き文字も実用的レベルで認識するようになりました。
特に感心するのが、Googleドキュメントに画像をアップロードすると、画像にある文字を難なく認識してテキスト化しているということです。
これについては、別のブログ記事で触れますが、今回のニュースは、変体仮名を含むくずし字を認識する技術「KuroNet(クロネット)」についての報道です。
有名な古典はもとより、全国各地に所蔵されている様々な知識の蓄積が活かされるための有用な技術です。
その技術開発に海外の研究者が大きな役割を果たしているということも、大変興味深いことです。
貞昌院にも「天神おみくじ」や「高札」「地域史」など様々な古文書がありますので、今月に公開されるという文字認識システムを試してみたいと思います。
甚大な被害 台風19号 74人死亡 55河川で決壊 全容は不明
台風19号による豪雨で甚大な被害が出ています。今回の災害で亡くなった人は74人となり、堤防の決壊は、55河川の79か所に上っています。しかし被害の全容はまだ分かっていません。
・74人死亡 11人不明 224人けが
・堤防決壊は55河川79か所
・土砂災害 19都県で170件(NHKオンライン 2019年10月16日配信)
台風19号による記録的大雨により、東日本を中心に広範囲の地域で浸水被害が発生しました。
被害の規模すらつかめていない地域もあり、生活再建やインフラの復旧には、相当の時間がかかることが懸念されます。
まずは、被災された皆様に心よりお見舞いを申し上げます。
地球の温暖化・熱帯化によって、降雨の状況が変わってきました。
台風は大型化し、ゲリラ豪雨のように局所的に集中豪雨になることも頻発しています。
日本は降水量が多い国ですので、かねてから治水政策が行われてきましたが、抜本的かつ早急に総合治水計画を見直さないといけない時期にあるのだと感じます。
今日のブログ記事の要旨 (1)治水対策は、流域係数、排水路の能力、堤防、貯水(ピークカット)などが有機的に機能する必要があり、それらを総合的に整備しなければならない。 (2)完全に被害が発生しない治水対策はありえない。 (3)国や地方自治体の発行するハザードマップを参考にして、最大の被害を想定し備えることが大切。 |
さて、今回の台風について、一例として、試験貯水中の八ツ場ダム(群馬県長野原町・吾妻川/利根川流域)を見てみます。
治水政策のうちの一時貯水(ピークカット)の一部分を担う施設です。
八ッ場ダムの水位は、今回の台風19号によって、満水(標高583m)に達しました。
貯水試験はは9月1日から開始され、当初は3か月かかる満水に、台風19号の降雨により一気に満水に達したことになります。
その様子は、jitensya37様のYoutubeチャンネルで前後の状況が詳細に記録されています。
次の写真は、7年前、2014年に私がダム水没地域で撮ったものです。⇒ 八ッ場ダムの現況
これらは、もう見ることができない光景です。 当初2015年度に完成予定でしたが、ダムを渡る橋脚が十字架に見えるということで、八ッ場ダムの象徴とされ、当時の政権のマニュフェストなどの影響により完成が遅れました。
移転対象となった470世帯の理解があって、下流地域の洪水被害が軽減されたことを忘れてはならないと思います。
この八ッ場ダムに貯水された水は、満水状態を約1日維持した後、1日当たり1m以下の水面低下になる水量で一部放水され、最低水位の標高536mmまで下げられます。
すなわち、このダムの果たした一番の役割は、降雨のピークカット(一時貯留)ということになります。
ダムは、満水になった後、まだダムの上流からの流入があるわけなので、流量を調節して下流に放流する必要があるのですが、下流域で浸水被害があり、まだ排水ができていない被害箇所もあるので、浸水被害箇所の排水も最大限に行いながらの放水が求められます。
八ッ場ダムのある、利根川流域は、群馬県利根郡みなかみ町の大水上山(標高1,831m)から、千葉県銚子に至る、幹川流路延長322km、流域面積16,840km2の一級河川です。
その流域は、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県及び東京都にまたがっており、日本の総人口の1割が生活しています。
利根川は、これまで主な水害として宝永元年(1704)、寛保2年(1742)、元明6年(1786)、享和2年(1802)、弘化3年(1846)、明治29年(1896)、明治43年(1910)、昭和22年、昭和24年、昭和34年洪水など、何度も甚大な被害が繰り返されてきました。
さて、話を全体に戻します。
河川の治水対策は
・流域の流出係数を抑える(流域森林の管理、降雨がそのまま流出することを防ぐ)
・ピークカットなどの貯留施設の整備(ダム、貯留地など)
・放水路の整備
・河川の護岸工事(堤防の整備)
・河川の能力の増強(河川幅の拡充、浚渫)
などを総合的に行っていく必要があります。
どれか一つだけでは、効果は期待できず、それぞれが相互が密に連携して作用する仕組みが必要です。
また、整備コスト、必要期間なども考慮する必要があり、例えば流域全体の護岸工事、拡幅工事を上流から下流まですべて行うことは非現実的な費用と期間がかかるため、短期的な計画と長期的な計画を念入りに立てなければなりません。
住民側の対策としては、国や地方公共団体から出されている浸水ハザードマップに留意し、浸水が想定される個所は、何十年に(あるいは何年に)一度は浸水が現実的に起こりうるという覚悟で備えをしておくことが大事です。
↓写真は、昭和50年代の永谷川(横浜市港南区上永谷・下永谷)の氾濫。
このような氾濫は毎年のように起こっていましたが、河川整備、遊水池の整備によって、氾濫することはほとんどなくなりました。
ただし、今後氾濫の心配が無いか、というと、そんなことは言えないでしょう。
横浜市でも、洪水ハザードマップが公開されておりますので、定期的に閲覧することをお勧めします。
国や地方公共団体の施策に期待すると同時に、各自の心構えも大事だと痛感します。
台風19号 土曜から東日本に接近へ あすまでに備えを
2019年10月10日 18時32分台風19号 警戒点
大型で猛烈な台風19号は、12日の土曜日から13日日曜日にかけて、暴風域を伴って東日本にかなり接近する見込みです。本州の広い範囲で暴風や大雨による大きな影響が出るおそれがあり、11日までに備えを済ませるようにしてください。気象庁によりますと大型で猛烈な台風19号は、小笠原近海を北へ進んでいます。台風は暴風域を伴ったまま非常に強い勢力で土曜日から日曜日にかけて東日本にかなり接近し、進路によっては上陸する見込みです。
台風が接近している小笠原諸島では、午後6時ごろに父島で39.2メートルの最大瞬間風速を観測しました。
11日は東日本や西日本の太平洋側でもしだいに風が強まり、夕方からは非常に強い風が吹く見込みです。
11日の最大風速は、
▽近畿と四国、小笠原諸島で23メートル、
▽東海で22メートル、
▽伊豆諸島で20メートル、
最大瞬間風速は、
▽近畿と四国、東海、小笠原諸島で35メートル、
▽伊豆諸島で30メートルと予想されています。海上では11日夜までに猛烈なしけや大しけとなる見込みで、予想される波の高さは、
▽伊豆諸島と小笠原諸島で10メートル、
▽近畿で9メートル、
▽東海と四国で8メートル、
▽関東、九州南部、沖縄・奄美で6メートル、
▽九州北部で5メートルとなっています。さらに台風の進路によっては土曜日から日曜日にかけて東日本を中心に高潮のおそれがあります。
また台風の接近に伴って湿った空気が流れ込むため、東日本と西日本の太平洋側では11日の午後以降、大気の状態が不安定になって非常に激しい雨が降るおそれがあります。
11日夕方までの24時間に降る雨の量はいずれも多いところで、
▽伊豆諸島で120ミリ、
▽関東と東海、近畿で100ミリと予想されています。さらに11日の夕方から12日夕方までの24時間に降る雨の量は、
▽東海で400ミリから600ミリ、
▽関東甲信で300ミリから500ミリ、
▽近畿で300ミリから400ミリ、
▽中国地方と四国、伊豆諸島で200ミリから300ミリ、
▽東北と北陸で100ミリから200ミリでその後も東日本を中心に雨量は増え、大雨となる見込みです。12日からの連休は広い範囲で大荒れの天気となり、特に台風が接近する地域では暴風や大雨による甚大な被害が発生するおそれがあります。
暴風に対する備えを進めたり地域のハザードマップを確認したりするなど、11日までに台風への備えを済ませるようにしてください。
(NHK 2019/10/10配信)
最強クラスの台風が、台風15号と同じようなコースをたどっており、関東地方に接近、上陸する可能性が高まってきました。
特に12日から13日にかけて、本州の広い範囲で暴風や大雨による影響が出る恐れがあります。
台風19号は、勢力が「非常に強い」、また「暴風域が大きい」ことが特徴です。
そのために、日本の広い範囲で、長時間、暴風が吹き荒れる可能性が大きくなります。
週刊最大風速が50m/sに達する可能性もあります。
また、関東地方では、台風の影響が一番大きい時間帯が12日の夜間になりそうなので、避難情報に注意し、早めの避難行動が必要になることも視野に入れておく必要があります。
台風対策の準備として、風に飛ばされやすいもの室内に仕舞うか、ロープなどで固定すること、災害備蓄として懐中電灯や非常食、飲料水、燃料などの準備しておくことも必要でしょう。
とにかく、早め早めの対策を怠ることのないよう心掛けたいものです。
強い台風15号 8日(日)夜以降 静岡・神奈川・千葉いずれかに上陸へ 首都圏中心に猛烈な風・雨に警戒
8日午後4時の台風15号の位置と予想進路図
強い台風15号は、強い勢力を維持し暴風域を伴って8日(日)夜遅くから9日(月)明け方にかけて関東または静岡県に上陸し、9日昼前にかけて関東甲信を通過する見込み。暴風やうねりを伴った高波に厳重に警戒し、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒が必要だ。強い台風15号は、8日午後4時には伊豆大島の南にあって、1時間におよそ30キロの速さで北北西へ進んでいる。中心の気圧は965ヘクトパスカル、中心付近の最大瞬間風速は60メートルで、暴風域を伴っている。
台風は、このあとも伊豆諸島近海を北上し、強い勢力を維持し暴風域を伴ったまま8日(日)夜遅くから9日明け方にかけて関東または静岡県に上陸し、9日昼前にかけて関東甲信を通過する予想だ。
台風の雲域が比較的小さいため、接近する地域では急に風雨が強まり、波が高くなることに留意が必要。9日には、台風は進路を北東に変えて日本の東に達する見込み。
(ウエザーニュース 2019/9/8 17:09配信)
強い勢力を維持した台風15号が関東地方を直撃する見込みです。
記録的な暴風や高波、土砂災害、水害などに最大限の注意が必要になります。
気象庁による、この記事を書いている8日 午後5時45分の雨雲の状況は下記のとおりです。
最新の画像は、画像をクリックください。
横浜市神奈川区の京急線踏切で8両編成の快特列車がトラックと衝突、脱線した事故で、京浜急行電鉄は7日午後1時すぎ、運休が続いていた京急川崎-横浜駅間の上下線で運転を再開した。脱線した3両を含む車両を現場から搬出し、2日ぶりに全線での運行が再開された。
京急電鉄によると、現場の踏切付近は当面、快特も含めスピードを落として走行する。事故後の区間運休で、延べ約63万人が影響を受けたという。
事故は5日午前11時40分ごろ発生。踏切内で立ち往生していたトラックに快特列車が衝突した。トラックの男性運転手(67)が死亡、乗客や運転士ら計35人が負傷した。
同社は夜通しで復旧作業を進め、7日未明までに、クレーンなどを使い傾いた先頭車両を含む事故車両の搬出を完了。その後、試運転で安全を確認した。
(Yahoo!ニュース 2019/9/7配信
9月7日に発生した大型トラックと京浜急行快速特急の衝突事故発生から丸2日で事故処理が終了し、9日午後1時13分から全線の運行が再開しました。
当面は安全確認を含め、現場付近では速度を落とした運行になるとのことです。
事故をにあった編成のうち、2両目以降は切り離されて先に搬出されましたが、脱線して斜めになった先頭車両は大型クレーンにより線路上に戻され、数十人の作業員が車両を手で押して移動させたようです。
引き続き大型トラックの撤去も9日未明には完了しました。
その後、線路の復旧、架線の張替えなどが行われ、安全確認ののちに復旧となりました。
それにしても、これだけ早い復旧を担った多くの京急社員の皆様、関係の皆様には心より敬意を表します。
事故の原因となった大型トラックの動きも解明されつつあり、通行不可の道路に入らないような標識の整備、万一そのような場所に入り込んでしまった場合の対処方法=自己解決せずに、警察に連絡し、警察官の誘導により戻るのが基本だそうです、踏切に障害物が入り込んでしまった場合の列車の安全確保など、今後の対策が十分になされることを期待します。
首都直下想定し対応確認=「防災の日」総合訓練-政府
首都直下想定し対応確認=「防災の日」総合訓練-政府
「防災の日」の1日、政府は安倍晋三首相と閣僚が参加して総合防災訓練を実施した。午前7時に東京都23区を震源とするマグニチュード7.3の首都直下地震により都内で最大震度7を観測したと想定。災害時の対応を確認し、今後の対策に生かす。
午前8時すぎ、首相官邸に閣僚が徒歩で参集し、安倍首相を本部長とする緊急災害対策本部会議を開催。国と自治体との連携訓練として、千葉県の森田健作知事とテレビ会議を行った。
森田知事は政府に対し、救助の応援部隊派遣や必要な物資を国の判断で緊急輸送するプッシュ型支援の早期開始を要望。安倍首相は「被災者支援は、プッシュ型で先手先手の支援を早急に進める」と応じた。首相は会議後の会見で「命を守る行動を取ってほしい」と呼び掛けた。
官邸での訓練に続き、安倍首相は千葉県船橋市に移動し、首都圏の9都県市が合同で実施する防災訓練を視察。海上での捜索・救助やボランティアセンターの運営といった訓練の様子を確かめた。首相は閉会式で、九州北部の大雨や6月の山形県沖地震に触れ、「政府として災害応急対策や被災地の復旧・復興に引き続き全力を尽くす」と述べた。(時事通信 2019/9/1配信)
今日は防災の日。
大正12年のこの日に関東大震災が発生しました。
関東大震災から96年(すでに100年近く!)が経過し、震災の記憶も時間の経過とともに薄らぎがちです。
しかし、災害はいつやってくるかわかりません。
首都圏に想定される「首都直下地震」は、政府の地震調査委員会の予測では今後30年以内にマグニチュード7程度の大地震が70%の確率で起きるとしています。
東京都心南部の直下でマグニチュード7.3の大地震が起きた場合、東京の江戸川区と江東区で震度7、東京、千葉、埼玉、神奈川の4つの都県で震度6強の揺れとなります。
震源の場所や深さによって、揺れの大きさは変わります。
また、発生の時間帯も大きな要素となります。
被害が最も大きいと想定されているのは、風が強い冬の夕方に地震が起きた場合とされ、全壊または焼失する建物は61万棟に上り、このうち火災によっておよそ41万2000棟が焼失するとされています。
貞昌院の駐車場は、「いっとき避難所」に指定されていて、近くの方が一時的に非難する場所になっています。
ライフラインという意味では、境内に井戸があり、ポンプによって水を汲み上げています。
井戸水は、水道が止まった時には、重要な施設の一つとなることも想定されます。
このポンプは単相100wで動作するので、停電の際は発電機か、太陽光発電の独立運転により作動させることが可能です。
台風10号 九州の一部が暴風域に 四国へ上陸し記録的大雨に
台風10号は14日(水)22時の推定位置で、種子島の東約180kmの海上にあって、時速20kmで北に進んでいます。九州南部の一部が台風の暴風域に入ったと見られます。
▼台風10号 8月14日(水) 22時推定
存在地域 種子島の東約180km
大きさ階級 大型
移動 北 20 km/h
中心気圧 965 hPa
最大風速 30 m/s
最大瞬間風速 40 m/s台風は現在、北よりに進んでいることから、15日(木)の午前中に四国に上陸する可能性が高くなってきています。そのあとは昼間に四国、中国地方を通過し、夜には日本海に抜ける見込みです。
■九州や四国ではすでに暴風・大雨に
台風の北上に伴い、すでに西日本を中心に風雨が強まってきました。
14日(水)21時30分までの最大瞬間風速は、宮崎空港で28.3m/s、長崎県雲仙岳で28.1m/s、高知県室戸岬で27.6m/sを観測。21時30分までの24時間雨量は奈良県上北山で289.5mm、高知県魚梁瀬で204.0mmに達しています。■台風の東側では災害級の大雨に警戒を
今回の台風は中心の東側で雨や風が強くなるという特徴があります。
四国や紀伊半島を中心に西日本では今後、さらに風雨が強まってくる見込みです。台風の中心から東側では平均で25m/s以上、瞬間的には40m/sを超えるような暴風が予想されます。
また、山間部を中心に強い雨が長時間に渡って続き、局地的には降り始めからの雨量が1000mmに達するおそれがあります。土砂災害や河川の増水、氾濫などに厳重な警戒が必要です。
自治体からの情報などもこまめに確認して、迅速に避難をできるように準備をしておくなど対策を取るようにしてください。■交通機関や物流への影響も
大雨や暴風の影響で、交通機関にも影響が出ています。
JR西日本はすでに山陽新幹線の15日(木)の運転を終日見合わせることを決めるなど、一部では事前に情報が発表されています。
お盆のUターンラッシュと重なるため、随時最新の情報を確認して、可能なら予定を調整してください。
(2019/8/14配信 ウエザーニュース社)
大型の台風10号が日本列島に近づいています。
お盆2日目の14日は、断続的に雨→晴と目まぐるしく天気が変化し、棚経の合間には虹を見ることができました。
台風が夜半過ぎに四国地方に上陸する見込みで、西日本を中心に記録的な大雨になる恐れがあり、土砂災害や河川の氾濫などの被害が懸念されます。
気象情報や避難情報を常に確認する必要があります。
長崎は9日、米国による原爆投下から74回目の「原爆の日」を迎えた。長崎市松山町の平和公園で午前10時40分から「長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典」が営まれる。来賓として参列する国連軍縮担当上級代表の中満泉事務次長は8日、長崎市内で報道陣の取材に応じ「核兵器が確実に使われないためには廃絶しかないという原点に戻る必要がある」と述べ、核兵器廃絶に向けた被爆地の発信強化に期待した。
式典には、原爆犠牲者の遺族や被爆者をはじめ、安倍晋三首相、米国やロシアなど核保有6カ国を含む66カ国の大使らが参列する予定。7月末までの1年間に死亡が確認された3402人の原爆死没者名簿4冊が奉安される。累計奉安数は18万2601人分となる。
原爆がさく裂した午前11時2分に黙とうをささげる。田上富久市長は「長崎平和宣言」で、核保有国に核拡散防止条約(NPT)に基づく核軍縮の履行を求め、日本政府には核兵器禁止条約への署名・批准を訴える。
被爆者を代表して山脇佳朗さん(85)が「平和への誓い」で自身の被爆体験を語り、日本政府に唯一の戦争被爆国として核廃絶の先頭に立つよう訴える。世界各国には英語で核廃絶への協力を呼び掛ける。
屋内会場として、長崎ブリックホール(茂里町)と長崎原爆資料館(平野町)を午前9時半に開場。式典の生中継をスクリーンで放映する。県内各地で平和集会や追悼行事が行われ、長崎は祈りに包まれる。
8日夜は平和公園で、長崎商工会議所や市などの実行委が「祈りの光」を点灯した。「夜景は平和の象徴」として初めて企画。直径約1メートルの光の柱が地上から上空へと伸び、被爆地を照らした。このほか、子どもたちが作った約3千本のキャンドルを点灯し、平和を願うコンサートも開かれた。
(長崎新聞 2019/8/9)
昭和20年8月9日。
アメリカ軍により長崎に原子爆弾が投下されてから74年目の「長崎原爆の日」を迎えます。
6日の広島原爆の日に続き、あらためて原子爆弾によって犠牲となられた多くの方々に弔意を表します。
年月の経過により、戦争があったことや、各都市に空襲があったこと、広島・長崎に原子爆弾が投下されたことへの記憶が風化つつあります。
次世代に受継いでいくために、伝えていくことが大切であると感じます。
7月に入ってから、活発な梅雨前線の影響により、九州南部を中心に記録的な大雨が続いています。
気象庁は、緊急の記者会見を連日行い、「大雨特別警報」(最も危険な警戒レベル)を発表する可能性もあります。
鹿先週末からの総降水量は、九州の多いところでは既に1000mmを超え、児島県・宮崎県の合わせて110万人以上に避難指示が出されていて、土砂災害や河川の氾濫などへの厳重な警戒が必要となっています。
さらに、梅雨前線はこの先1週間ほど本州付近に停滞すると予想され、西日本から東日本の広い範囲で大雨が懸念されます。
内閣府では、今年(平成31・令和元年)、「避難勧告等に関するガイドラインの改定」(平成31年3月29日)を行い、発表しました。
中央防災会議 防災実行会議「平成30年7月豪雨による水害・土砂災害から避難に関するワーキンググループ」において、平成30年7月豪雨を教訓とし、避難対策の強化について検討し、昨年12月に「平成30年7月豪雨を踏まえた水害・土砂災害からの報告のあり方について(報告)」がとりまとめられました。報告の内容を踏まえ、地方公共団体が避難勧告等の発令基準や伝達方法を改善する際の参考としていただけるよう「避難勧告等に関するガイドライン」を改定いたしましたので公表します。
このように、内閣府は「避難勧告等に関するガイドライン」では、避難勧告等の情報を5段階の警戒レベルに区分されました。
うち、レベル1とレベル2は、これまでの気象庁が発表してきた注意報等にあたり、避難行動の確認等を行う段階とされています。
また、レベル3からレベル5は市町村が発令する避難勧告等をレベル分けしています。
レベル3は高齢者や体の不自由な方が避難を開始する段階、レベル4は全ての人が避難をする段階です。
さらに、レベル5は既に災害が発生している段階となります。
ですから、内閣府では、レベル4の段階から避難を行うこととしています。
今後、「レベル4」の警戒レベルは、地域によっては頻繁に起こる可能性があります。
その場合でも、警戒情報に慣れてしまうことなく、常に自分の身を守る心構えを保つことが大切です。
トランプ大統領が国賓として来日していることを記念して、スカイツリーが星条旗のデザインでライトアップされています。
せっかくなので、展望デッキと展望回廊に登ってみました。
エレベータは4基あり、春夏秋冬のテーマのデザインが施されています。
これは夏のデザイン。
天気も良く、遠くまでよく見渡すことができます。
展望回廊を歩き、さらに上の階層へ。
窓ガラスには映像が流され、曇りの日でも楽しむことができる工夫がされています。
日本企業経営者との会合、安倍首相とのゴルフプレー、大相撲観戦、炉端焼きの夕食などの日程をこなし、明日は新天皇・皇后両陛下との会見があります。
トランプ大統領の日本での滞在が、両国にとって有意義なものになることを希望いたします。
米大統領、大相撲・優勝力士に「トランプ杯」授与 首相とゴルフも
国賓として来日中のトランプ米大統領は26日、都内の両国国技館で大相撲夏場所千秋楽を観戦し、初優勝を果たした平幕・朝乃山に米政府特注の杯を贈呈した。トランプ米大統領は土俵に上がり、三役経験のない平幕力士の栄誉をたたえた。
米大統領の大相撲観戦は今回が初めて。観戦に先立ち、日本政府は土俵近くの「升(ます)席」を確保し、特例として4人横並びの椅子を設置した。トランプ大統領は午後4時45分ごろ国技館に到着し、場内には午後5時前にメラニア夫人とともに姿をみせた。安倍晋三首相、昭恵夫人も同席した。日米首脳が会場入りする際は取り組みを一時中断し、場内からは拍手がわき起こった。
国技館に滞在した約1時間、大統領周辺は複数の警護官(SP)が張り付き、目立った混乱はなかった。観戦後は都内の炉端焼き店に移動し、安倍晋三首相夫妻と夕食をともにする。
トランプ大統領は、令和で初めての国賓として25日に来日した。同日夕には、日本企業の経営者らとの会合に参加。日米貿易不均衡に関連し「もう少し公正な貿易関係にしてもらいたい」と述べるとともに、日米通商交渉の進ちょくでは「いくつかの合意を数カ月のうちに発表することを希望している」と表明していた。
26日は、千葉県茂原市の「茂原カントリー 楽部」で、安倍首相とゴルフをプレー。プロゴルファーの青木功氏が加わった。
その後、日米首脳は、そろって両国国技館で大相撲を観戦した。
トランプ大統領は27日、天皇、皇后両陛下と会見する予定。その後、迎賓館で安倍首相と首脳会談を行う。今回の首脳会談では、進展しない拉致問題にどう対処するかや緊迫するイラン情勢についても意見を交わす見通し。
日米貿易交渉を巡っては、トランプ米大統領が「7月の参院選まで待つ」と26日にツイッターに投稿した。
首脳会談に先立つ25日の閣僚協議でも意見の隔たりは埋まっておらず、27日の首脳会談後に行われる記者会見で、トランプ大統領が日米通商交渉を巡り、どのような見解を示すのか注目される。
(Yahoo!ニュース2019/5/27配信)
天皇陛下の即位を祝う皇居での一般参賀が行われています。
今回のようなお祝いムードでの即位の儀式は良いですね。多くの方がお祝いのために参列されており、昼前にはその列が東京駅にまで達しているようです。
陛下、一般参賀でお言葉 「平和と発展」願われる天皇陛下のご即位を祝う一般参賀が4日、皇居で行われた。1日に即位した陛下が、公式行事で国民の前にお出ましになる初めての機会。午前10時からの1回目の参賀で、陛下は皇后さま、秋篠宮ご夫妻をはじめ皇族方とともに宮殿「長和殿」のベランダに立ち、マイクを通じ「このたび、剣璽等承継(けんじとうしょうけい)の儀、および、即位後朝見の儀を終えて、今日、このように皆さんからお祝いいただくことをうれしく思い、深く感謝いたします。ここに皆さんの健康と幸せを祈るとともに、わが国が諸外国と手を携えて世界の平和を求めつつ、一層の発展を遂げることを心から願っております」とお言葉を述べられた。
参賀は午前10時から1時間おきに行い、最後の6回目は午後3時から。希望者は午後2時半までの間に、皇居・正門(二重橋)から宮殿前の東庭に入る。入門の際には手荷物検査も実施するため、宮内庁は時間に余裕を持った行動を呼びかけている。
宮内庁によると、午前9時10分時点で4万9300人の参賀者が集まったため、午前9時30分予定だった開門を20分早めて対応した。参賀に上皇ご夫妻は参加されない。
Yahoo!ニュース(令和元(2019)年5月4日配信 )より記事と写真を引用
皇居宮殿前広場には、3年前に団参旅行で行ったことがありますが→ 皇居一般参観
この広場も多くの参列者で埋め尽くされているのでしょう。
天皇皇后両陛下には、改めて心からのお祝いとお慶びを申し上げます。
令和の時代が平和で安寧でありますように願います。
新天皇陛下「国民に寄り添い、象徴の責務果たす」 初のおことば
新天皇陛下(59)は1日午前、皇居・宮殿「松の間」で、「即位後朝見の儀」に臨まれた。天皇として国民に向けた初めてのおことばで「自己の研鑽(けんさん)に励むとともに、常に国民を思い、寄り添いながら、憲法にのっとり、象徴としての責務を果たす」と述べた。同日午前0時、元号は「令和」に改まった。
朝見の儀には、安倍晋三首相ら三権の長や都道府県の知事、議長の代表ら約260人が参列。皇位継承順位1位で皇嗣(こうし)となった秋篠宮さまら男女の成年皇族も同席した。 儀式に臨んだ新陛下はえんび服で、新皇后雅子さまはロングドレス姿。午前11時10分ごろに入室し、特設の台の上に立った。
新陛下は「この身に負った重責を思うと粛然たる思いがします」と述べたうえで、上皇となった前の天皇陛下が即位時に「皆さんとともに」守り、従うと誓った憲法に言及した。続いて安倍首相が国民を代表して即位を祝福した。
朝見の儀に先立ち、松の間では午前10時半ごろから、皇位の証しとされる三種の神器のうち剣と璽(じ)(まが玉)などを受け継ぐ儀式「剣璽等承継の儀」が行われた。
新陛下の前に用意された台の上に、侍従が剣璽と天皇が国事行為で使う印章の御璽と国璽を安置。おことばはなく、新陛下が侍従らを伴って退出して終了した。
参列皇族は、皇位継承資格のある男性成年皇族に限る前例が踏襲され、秋篠宮さまと皇位継承順位3位の常陸宮さまの2人のみだった。安倍首相ら三権の長や閣僚ら26人が参列。前回は女性の該当者がいなかったが、今回は片山さつき地方創生担当相が出席した。
憲法や皇室典範には即位に伴う儀式の詳細な規定はない。政府は同日、いずれの儀式も国事行為とすることを閣議決定したが、即位後朝見の儀は、天皇のあいさつに首相が応える形が君主と臣下の関係を思わせ、国民主権にふさわしくないとの指摘がある。剣璽等承継の儀も神話に基づく調度品が使われる批判があったが、十分には議論されず、平成への代替わりの例が踏襲された。一方で、前回は「奉答」としていた首相のあいさつの名称は「国民代表の辞」に変更した。
両儀式とも公務から退いた前の天皇、皇后両陛下は参列せず、未成年の皇族も慣例で出席しなかった。新天皇、皇后両陛下は1日午後、前の天皇ご夫妻の住まいとして名称が変更された皇居・吹上仙洞(ふきあげせんとう)御所を訪ね、即位のあいさつをする。その後、宮殿や東宮御所から名称が変更された赤坂御所(東京都港区)で皇族や宮内庁職員から祝賀を受ける行事が午後6時ごろまで続く。
4日には即位を祝う一般参賀が宮殿である。国内外に即位を宣言する「即位礼正殿の儀」と都内をパレードする「祝賀御列(おんれつ)の儀」は10月22日に予定されている。
(産経新聞 令和元(2019)年5月1日配信)
新天皇陛下のおことばは次の通りです。
令和の時代が、これまで以上に良い時代になりますようこころから願います。
日本国憲法および皇室典範特例法の定めるところにより ここに皇位を継承しましたこの身に負った重責を思うと粛然たる思いがします
顧みれば 上皇陛下にはご即位より 30年以上の長きにわたり 世界の平和と国民の幸せを願われ いかなる時も国民と苦楽を共にされながら その強い御心をご自身のお姿でお示しになりつつ 一つ一つのお務めに真摯に取り組んでこられました
上皇陛下がお示しになった象徴としてのお姿に心からの敬意と感謝を申し上げますここに、皇位を継承するに当たり 上皇陛下のこれまでの歩みに深く思いを致し また 歴代の天皇のなさりようを心にとどめ 自己の研鑽に励むとともに 常に国民を思い 国民に寄り添いながら 憲法にのっとり 日本国および日本国民統合の象徴としての責務を果たすことを誓い 国民の幸せと国の一層の発展 そして世界の平和を切に希望します
日本は元号を用いる世界で唯一の国です。
元号と西暦の換算に少し頭を悩ませることもあるかもしれませんが、令和の年数に「れいわ=018」を足すと西暦になります。
令和元年(令和1年)だと、1+018 で 019 → 2019年。
便利で面白い語呂合わせですね。
平成最後の日を迎え、皇居宮殿では、天皇陛下退位の儀式「退位礼正殿の儀」が行われました。
陛下「令和の平和祈る」=在位中最後のお言葉-皇居で退位礼正殿の儀
天皇陛下の退位に伴う「退位礼正殿の儀」が30日夕、皇居・宮殿「松の間」で行われた。
30年3カ月余り象徴として歩んだ陛下は「新しい令和の時代が、平和で実り多くあることを、皇后と共に心から願い、我が国と世界の人々の安寧と幸せを祈ります」と、在位中最後のお言葉を述べられた。
江戸時代後期の光格天皇以来、202年ぶりの退位に伴う憲政史上初の儀式で、国民に広く退位を知らせるため憲法が定める天皇の国事行為として実施。皇后さまや皇太子ご夫妻ら成年皇族15人全員に加え、閣僚や衆参正副議長、最高裁長官、国会議員、都道府県知事や市町村長の代表ら294人が参列した。
午後5時、モーニング姿の天皇陛下が皇后さまと共に松の間に入室した後、侍従が皇位の証しとされる剣と璽(じ)=勾玉(まがたま)=、天皇の印の御璽、国の印の国璽を「案」と呼ばれる台の上に置いた。
安倍晋三首相が退位特例法に基づき、30日限りでの陛下の退位を宣言。即位以来、国民と苦楽を共にした陛下への謝意を表した。陛下は「天皇としての務めを、国民への深い信頼と敬愛をもって行い得たことは、幸せなことでした」と述べ、国民への感謝を示した。
両陛下は剣と璽をささげ持った侍従と共に退出し、儀式は10分余りで終わった。
両陛下は引き続き、皇族や側近、宮内庁や皇宮警察の職員らからあいさつを受けた後、お住まいの御所で平成最後の一日を終える。
これに先立ち、陛下は30日午前、皇居・宮中三殿で、「退位礼当日賢所大前(かしこどころおおまえ)の儀」などの儀式に装束姿で臨んだ。
剣と璽は退位礼正殿の儀の後、皇居・御所「剣璽の間」に再び戻され、5月1日午前0時の即位とともに新天皇が継承する。1日午前、新天皇が剣と璽などを受け継いだことを明らかにする「剣璽等承継の儀」と、即位後初めて国民代表に会う「即位後朝見の儀」が、いずれも国事行為として行われる。
(Yahoo!ニュース 平成31(2019)年4月30日配信)
天皇陛下の退位礼正殿の儀におけるおことばは次の通りです。
今日(こんにち)をもち 天皇としての務めを終えることになりました
ただ今、国民を代表して 安倍内閣総理大臣の述べられた言葉に 深く謝意を表します即位から三十年 これまでの天皇としての務めを 国民への深い信頼と敬愛をもって行い得たことは 幸せなことでした
象徴としての私を受け入れ 支えてくれた国民に 心から感謝します
明日(あす)から始まる新しい令和の時代が 平和で実り多くあることを 皇后と共に心から願い ここに我が国と世界の人々の安寧と幸せを祈ります
昭和から平成に改元されたころは、日本はバブル崩壊の直前。
ピークを迎えていて社会全体の金銭感覚が常軌を逸していたことにほとんどの人が気づかず、平成初期からの経済状況の変化は本当にすさまじいものでした。
また、今では当たり前になっている携帯電話・スマートフォンも無く、ショルダーフォンがサービスを開始したばかり。NTTドコモがサービスを開始したのは平成4年になってからです。インターネットについては、平成7年秋にWindows95が発売されて、ようやく少しづつ普及し始めました。
平成時代は経済状況も通信環境も激変した30年間だったと感じます。
また、大きな自然災害も多く発生したことも実感しました。
思い返せばあっという間の30年間。
貞昌院のホームページは平成6年から開設していますので、ネット上からの振り返りもできます。
いろいろなことがありましたね。
令和の時代がどのような時代になるのか、どのような記録が綴られていくのかとても楽しみです。
平成31年4月1日、新元号が決定され、菅官房長官から発表されました。
【安倍総理冒頭発言】
本日、元号を改める政令を閣議決定いたしました。新しい元号は「令和」(れいわ)であります。
これは「万葉集」にある「初春の令月にして 気淑(よ)く風和(やわら)ぎ 梅は鏡前の粉(こ)を披(ひら)き 蘭(らん)は珮後(はいご)の香を薫(かおら)す」との文言から引用したものであります。そして、この「令和」には、人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つという意味が込められております。
「万葉集」は、1200年余り前に編さんされた日本最古の歌集であるとともに、天皇や皇族、貴族だけでなく、防人(さきもり)や農民まで、幅広い階層の人々が詠んだ歌が収められ、我が国の豊かな国民文化と長い伝統を象徴する国書であります。
悠久の歴史と薫り高き文化、四季折々の美しい自然、こうした日本の国柄をしっかりと次の時代へと引き継いでいく。厳しい寒さの後に春の訪れを告げ、見事に咲き誇る梅の花のように、一人一人の日本人が明日への希望とともに、それぞれの花を大きく咲かせることができる、そうした日本でありたいとの願いを込め、「令和」に決定いたしました。
文化を育み、自然の美しさをめでることができる平和な日々に心からの感謝の念を抱きながら、希望に満ちあふれた新しい時代を国民の皆様と共に切り開いていく。新元号の決定に当たり、その決意を新たにしております。
5月1日に皇太子殿下が御即位され、その日以降、この新しい元号が用いられることとなりますが、国民各位の御理解と御協力を賜りますよう、お願いいたします。
政府としても、ほぼ200年ぶりとなる歴史的な皇位の継承がつつがなく行われ、国民こぞって寿(ことほ)ぐことができるよう、その準備に万全を期してまいります。
元号は、皇室の長い伝統と、国家の安泰と、国民の幸福への深い願いとともに、1400年近くに渡る我が国の歴史を紡いできました。日本人の心情に溶け込み、日本国民の精神的な一体感を支えるものとなっています。この新しい元号も広く国民に受け入れられ、日本人の生活の中に深く根差していくことを心から願っています。私からは以上です。
元号に関しては、これまでは出典が判明しているだけものは全て中国の古典に由来していましたが、「令和」は初めて日本の古典『万葉集』から選定されました。
初春の令月にして、気淑(よ)く風和らぎ、梅は鏡前の粉を披(ひら)き、蘭は珮後(はいご)の香を薫らす
(『万葉集巻五・梅花の歌「序」)
この梅花の歌は32首あり、大伴旅人らが大宰府で行われた「梅花の宴」詠んだとされます。
「令月」は「素晴らしく麗しい月」という意味があり、また、「令嬢」「令息」などに用いられる「令」の字には「よい」という意味もあります。
「令和」を訓読すると「和たらしむ」とも読ますし、語感が「へいわ」にも近く、読みやすい元号だと感じます。
なお、この出典の梅花の宴が行われた大宰府ですが、貞昌院とも関係があります。
貞昌院は日本三体の永谷天満宮の別当寺院であり、山号は天神山です。
なので、少なからず大宰府と関係があります。何かの御縁ですね。
隣接する永谷天満宮との境界の桜は、新元号発表の日には満開になっていました。
小惑星探査機「はやぶさ2」第1回目タッチダウン成功について
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、小惑星探査機「はやぶさ2」を小惑星Ryugu(リュウグウ)へ接地(タッチダウン)させ、リュウグウの試料を採取する運用を実施しました。
「はやぶさ2」から送られてきたデータを確認した結果、サンプル採取のためのプロジェクタイル(弾丸)の発射を含む「はやぶさ2」のタッチダウンのためのシーケンスが実施されたことが確認できました。「はやぶさ2」の状態は正常であり、今般、リュウグウへのタッチダウンを成功させることができました。
(平成31年2月22日 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構プレスリリース)
タッチダウン直後の画像、ONC-W1による撮影
撮影時刻:2019/02/22 07:30頃(機上時刻)
高度:30m以下画像クレジット:JAXA, 東京大, 高知大, 立教大, 名古屋大, 千葉工大, 明治大, 会津大, 産総研
JAXA(宇宙航空研究開発機構)が運用する探査機「はやぶさ2」が、ついに小惑星「りゅうぐう」に着陸しました。
小惑星りゅうぐうは、現在地球から3億kmの位置にあり、遠隔操作によって2019年2月22日午前7時29分に着陸を果たしました。
目標着地ポイントから半径3m以内の精度での着陸を成功させたことは、日本の持つ高い技術力を示すものになりました。
今後は、今年夏までに再度着陸を行い、サンプルを採取した後、2020年末に地球に戻る予定です。
小惑星の岩石を分析することにより「生命の起源」に関する研究が飛躍的に高まることが期待されます。
下写真は 2015年12月3日に、地球をかすめるスイングバイで一気に小惑星りゅうぐうにむかう「はやぶさ2」を貞昌院から見送りながら撮影したものです。
(クリックすると拡大します)
来年末の帰還が本当に楽しみです。
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阪神淡路大震災からちょうど24年目を迎えます。
早朝この時間に発生した大惨事は、私たちに多くの教訓を与えてくれました。
改めて、お亡くなりになられた6千人を超える方々に心より哀悼の意を表します。
神戸・平成最後の「1.17」祈りの時 阪神淡路大震災から24年6434人が亡くなった阪神淡路大震災から17日で24年を迎えた。神戸市中央区の東遊園地では同日午前5時から「1.17のつどい」が行われ、多くの遺族や被災者らが震災発生時刻である「午前5時46分」に犠牲者への黙祷をささげた。
1.17のつどいは、震災で培われた「きずな・支えあう心」「やさしさ・思いやり」の大切さを次世代へ語り継ぐため、毎年行われている追悼式典。
この日までに、同所遊園地に遺族や地元の学生らが「希望」や「命」「生きる」などの字が書かれた竹燈籠を、公募で選ばれた「つなぐ」と、地震が発生した「1995.1.17」の大きな文字に並べた。
気温3度という寒さの中、同日午前5時46分の時報音がスピーカーで流されると、集まった一人ひとりが静かに目を閉じ、手を合わせ黙祷をささげた。
毎年来ているという神戸市中央区の男性(43)は「毎年、正月がすぎて17日を迎えると胸が痛みます。震災を知らない世代も増えてきて、24年もの時が流れたのかと感じます。平成7年のことで今年で平成も終わると考えると、さらに風化するのではと心配しています。やはり私たち知っている世代が、もっと伝えていかなければといけないと思う」と話していた。
(Yahoo!ニュース 2019/1/17配信)
昨日は、皇室行事の新春恒例「歌会始の儀」が行われ、「光」を題材にした天皇、皇后両陛下や皇族方、そして全国からの公募から選ばれた10人の歌が披露されました。
その中で、陛下のつくられた歌がとても印象深いものでした。
贈られし ひまはりの種は 生え揃ひ 葉を広げゆく 初夏の光に
ここで詠まれている ひまわりは、阪神淡路大震災でで倒壊した家の敷地跡に咲いた ひまわりの花から採られたものです。家の下敷きになり11歳で亡くなった娘さんが育てていたペットの餌から芽生え、花を咲かせたのでした。
ひまわりの種は、復興への願いを込めて「はるかのひまわり」として全国各地で植えられ育てられています。
以前、陛下が神戸市で追悼式典に出席された際に この ひまわりの種を譲り受けたことをずっと心に刻まれていて、今年の歌会始の歌として披露されたとのことです。
下の写真は、震災からちょうど一年目(1996年)に訪れた神戸の夜景。
力強く復興する街の様子に心が熱くなったことを鮮明に覚えています。
阪神淡路大震災の発生した年は、組織的なボランティア活動が初めて行われたボランティア元年ともいわれています。
震災復興支援に関する組織的な記録としては、曹洞宗国際ボランティア会(現SVA)のまとめた貴重な資料があります。是非ご一読下さい。
阪神・淡路大震災ボランティア緊急救援活動の軌跡
よろずかわら版縮刷版
発行:神戸 : SVA(曹洞宗国際ボランティア会)神戸事務所
震災直後の行政の対応が問題になった阪神大震災であるが、我々の組織もこのような事態に対するノウハウは全くなかった。全国曹洞宗青年会と各地の青年会などが連携し活動を組織化したのだが、初動の段階は一般ボランティアと同じように神戸に向かった数人の僧侶によって行われた。炊き出しも最初は4、5人が小さな鍋で行ったが、十日の内に1日2万食を作ることを可能にしたのである。全国にまたがる宗門僧侶のネットワークが機材、食材をとぎれることなく提供し現場の活動を支援した。それは、神戸で活動するボランティアの自活をも支えてくれたのである。初期の段階ではいろんな混乱はあったが、個人と組織、現場と地方がうまくかみ合っておこなった活動であった。僧侶、学生、一般のボランティアが一つ屋根の下で融合しつつ活動した様子は日頃の組織を越えた自由さがあった。僧侶もほかのボランティアに混じり、生き生きとしていたように感じた。それぞれがそれぞれの社会的立場を意識していなかったのではないであろうか。ほとんどの僧侶は亡くなった多くの方たちのための慰霊もだが、ほかもそうであったように今苦悩している被災地の人々に対し何かできないかと集まってきていた。宗教は本来苦悩して生きている人を助けるためにあるというのが釈迦の説く仏教の実践である。「施食」という言葉がある。一般には食事を施しなき精霊のために供養をすることであるが、さらにはお互いが持っている貪りの心を抑え、生きている一切のものにもまた亡者にも慈悲をめぐらしてゆくという仏教の持つダイナミックな宗教観がこれにはある。我々僧侶も炊き出しを通じ被災者と対峙した。そして彼らの言葉を近くで聞きながら、援助とは施食とはそして宗教者とは、と自らに問いかけたのではないであろうか。
『全国曹洞宗青年会の救援活動の記録』 (1996,全国曹洞宗青年会十期会長のことばより引用)
災害の教訓を生かしていくためにも、犠牲となった方のためにも、災害の記憶を風化させる事なく、一人一人常に心にとどめ、そして伝えていくことが大切です。
今日は定例坐禅会も行われましたので、併せて震災でお亡くなりに方々へ祈りを捧げました。
このようなニュースがYahoo!で配信されました。
大学生が撮影した絶景写真 違法疑惑で批判噴出 警察が事情聴取へ/台湾
中部・雲林県内の大学に在籍する男子学生が撮影し、インターネットで注目を集めた夕日の写真が物議を醸している。違法行為を行って撮影した疑いが浮上したためだ。現地の鉄道警察は学生を呼び出し、詳しい事情を聞くとしている。
学生は先月29日、列車が走る線路の延長線上に夕日が沈む光景を捉えた写真をインターネットに投稿。その美しさで大きな反響を呼んだ。だが一部から、撮影した位置が立ち入り禁止区域である可能性が指摘され、学生の撮影マナーに関して批判が噴出した。
鉄路警察局台中分局斗六派出所は先月31日までに、大学を通じて学生に派出所に説明に出向くよう通知。撮影時の状況を把握した上で、鉄路法にのっとって対応するとしている。
学生は同日、写真について、遮断器が上がった後に踏切の中央に移動し、タイミングを狙って撮影したと説明。警察には必ず事実を話すと語った。
鉄路法では、歩行者や車両は鉄道の線路、橋、トンネルや駅構内の一般立ち入り禁止区域を通行してはならないと定められており、違反者には1万台湾元(約3万5000円)以上、5万元(約17万5100円)以下の過料が科される。
(中央社フォーカス台湾 2019/1/4配信)
その、問題とされている写真がこちらです。
大学生が撮影した夕日の写真=本人提供 (雲林 4日 中央社)
実にドラマチックな光景ですね。
そこで、この写真の何が問題になっているかということを記事から読み取ると、「どうやら遮断機が降りている線路内に立ち入って撮影したのではないか」ということのようです。
そのために、撮影マナーに対して批判が殺到し、鉄道警察から呼び出し要請がでたということらしいのですが・・・・
写真を撮る方はご存知と思いますが、この写真では全く問題点は無いと考えられます。
つまり、電車は向こうに遠ざかる方向で進んでおり、既にどれくらい離れているかを写真から読み取ることが出来れば、問題点が無いことが良くわかるという話です。
まず、太陽の視野角はだいたい0.5度です。
それを勘案すると、この写真はおそらく焦点距離1200mm(35mm判換算約35倍)程度の望遠レンズで撮影したものと考えられます。
また、架線柱の間隔はだいたい40m程度ですので、少なくとも架線柱30本以上離れた距離であることもわかります。
仮に少なく見積もった架線柱30本離れたとして、30×40m=1200m。
電車の速度を60km/hと仮定すると、踏切を通過してから70秒以上経過していることになります。
ということで、電車が通過して、遮断機が上がった後、カメラを構えて撮影するには十分な時間があることがわかるのです。
望遠レンズは、視野のごく一部を切り取っていますので、通常の感覚とはことなる印象の写真を生み出します。
例えば、3日前のブログ記事に上げた私が撮影した箱根駅伝の写真ですが、
まるで道路の真ん中に飛び出だして正面から撮影しているように思えるかもしれませんが、そんなことは無いのです。
この道路は、走者の進行方向、右方向にカーブしているので、歩道の縁石よりも内側から撮影してもこのように撮影できるのです。
(歩道の縁石から体や足を出すことは厳禁です)
写真は、レンズを使い分けることによってさまざまな印象の写真が撮影できるのが魅力ですね。
福井県で、檀務に向かうために僧衣で車を運転した僧侶が交通違反で反則切符を切られたという報道がありました。
記事中では、所属する宗派(曹洞宗ではないようです)も反発する異例の事態になっているとのこと。
ここで、報道された新聞記事で注目するべき点に下線を付して引用してみます。
「僧衣で運転」に青切符、法事行けぬと宗派反発福井県内の40歳代の男性僧侶が9月、僧衣を着て車を運転したことを理由に、同県警に交通反則切符(青切符)を切られていたことがわかった。県の規則が「運転操作に支障がある衣服」での運転を禁じているためだが、僧侶の多くは日常的に僧衣で運転しており、男性は「法事に行けない」と反則金の支払いを拒否。所属する宗派も反発する異例の事態になっている。
県警や男性の説明によると、9月16日午前10時過ぎ、福井市内の県道で、男性が軽乗用車を運転していたところ、取り締まり中の警察官に制止された。警察官は「その着物はだめです」と告げ、青切符を交付。違反内容は「運転に支障のある和服での運転」と記され、反則金6000円を納付するよう求められた。男性は法事に行く途中で、裾がひざ下までの僧衣を着ていた。20年前から僧衣で運転しているが、摘発は初めて。
男性に適用されたのは、福井県道路交通法施行細則にある「運転操作に支障を及ぼすおそれのある衣服を着用して車両を運転しないこと」との規定だ。
警察官は、男性が着ていた僧衣の袖や裾が運転に支障があると判断したとみられるが、県警交通指導課は「僧衣がすべて違反ではなく、状況による」と説明。基準は明確ではない。
(2018/12/29(土) 7:16配信 Yahoo!ニュース、讀賣新聞)
この新聞報道の内容が正しいと仮定すると、まず最初の下線の部分ですが、「裾がひざ下までの僧衣を着ていた。」とある部分です。
曹洞宗では、法要の際に着用する「直綴(じきとつ)」と、移動の際に着用する「改良衣(かいりょうえ)」を分けていて、徒歩、電車、車などの移動の際は「改良衣」を着用し、法要の直前に、「改良衣」から「直綴」に着替えることがほとんどです。
どのようなものかをデジタル大辞泉の図を基に加筆作成してみました。
改良衣は、簡単に言うとワンピースのようなもので、裾の長さは確かにひざ下までありますが、移動用に作られた衣ですので、運転に支障が生じることはないはずです。
もしも、改良衣での運転が交通違反だと判断されたのであれば、女性がワンピースで運転することも違反に問われかねないということでしょうか。
(改良衣ではなく、直綴での車の運転は、振袖で運転するようなものですので、その場合は確かに運転に支障があると考えて良いと思います)
この事案のもう一つの大きな問題点は、「県警交通指導課は「僧衣がすべて違反ではなく、状況による」と説明。基準は明確ではない。」の部分です。
明確な基準が無く、現場の主観的な警察官の判断に任せられるのであれば、僧侶側には何の対応のしようもありません。
あくまでも違反であるということであれば、具体的にどの僧衣が違反に該当するのか、明確に回答が出ることを望みます。
大型で非常に強い台風24号は沖縄に接近しています。沖縄地方は暴風域に入っていて、猛烈な風や猛烈なしけとなっています。29日は、沖縄や奄美は大荒れの天気です。猛烈な雨や風、高波、高潮などに厳重に警戒してください。九州から関東と北陸でも広く雨や雷雨で、局地的に非常に激しく降るでしょう。東北でも夜遅くから雨が降りだしそうです。北海道は秋晴れでしょう。
(NHKオンライン 2018/9/29 12:14)
非常に強い台風24号が沖縄付近を通過して、日本列島縦断のコースを辿っています。
関東地方では、明日は大荒れの天気となりそうで、厳重な警戒が必要です。
また、豪雨や先の台風での被害が残る関西・中国・四国地方への影響も心配されます。
貞昌院では昨日から、雨が降り続いています。
今後の気象情報には十分留意したいと思います。
気象庁によると、6日03:08頃、胆振地方中東部を震源とするM6.7の地震があり、北海道安平町で震度6強の揺れを観測しました。
この地震により、日本の沿岸では若干の海面変動があるかもしれませんが、被害の心配はありません。■発生事象
・発生日時 :9月6日03:08頃
・震源地 :胆振地方中東部(北緯42.7度、東経142.0度)
・震源の深さ:約40km
・地震の規模:M6.7(推定)■震度3以上が観測された市町村
【震度6強】
・北海道 :安平町早来北進*、安平町追分柏が丘*
【震度6弱】
・北海道 :新千歳空港
【震度5強】
・北海道 :札幌北区太平*、苫小牧市旭町*、江別市緑町*、三笠市幸町*、千歳市北栄、千歳市若草*、千歳市支笏湖温泉*、恵庭市京町*、長沼町中央*、新ひだか町静内山手町
【震度5弱】
・北海道 :函館市新浜町*、室蘭市寿町*、岩見沢市栗沢町東本町*、苫小牧市末広町、江別市高砂町、登別市桜木町*、恵庭市漁平、胆振伊達市大滝区本町*、北広島市共栄*、石狩市花川、石狩市聚富、石狩市花畔*、新篠津村第47線*、南幌町栄町*、由仁町新光*、栗山町松風*、白老町大町、白老町緑丘*
(Yahoo!ニュース 2018/9/6(木) 3:10配信)
被害の全容はまだわかっていませんが、土砂崩れや家屋の倒壊などの情報もあるようです。
まずは被害が大きくないことを願います。
この地震について、気象庁は6日午後、震度データが得られていなかった北海道厚真町で震度7を観測していたと発表しました。
北海道厚真町の震度7の他に新たに震度が判明したのは、むかわ町で6強、日高町と平取町で6弱、新冠町と新ひだか町で5強。
北海道での震度7観測は史上初めてのことです。
気象庁はこの地震を「平成30年北海道胆振東部地震」と名付けたことを発表しました。
被災地のみなさまには心よりお見舞い申し上げ、一刻も早い復旧復興を祈願いたします。
関東地方は27日夜、局所的な激しい雨や雷のため、交通機関が大幅に乱れた。
気象庁によると、午後8時10分までの1時間の降水量は、東京都練馬区で73・5ミリに上った。世田谷区では1時間に110ミリの雨が降ったとみられ、同庁は記録的短時間大雨情報を発表した。都内を流れる目黒川は午後8時半ごろ、目黒区青葉台の観測所でいつ氾濫(はんらん)してもおかしくない「氾濫危険水位」を超えた。(朝日新聞 2018年8月27日22時01分配信)
昼過ぎまで猛暑日、青空と強い陽射しの一日でしたが、夕方から一転俄かに掻き曇り、空は大きな積乱雲に包まれていきます。
都心部を中心に激しい雷雨となり、停電や、交通機関の大きな乱れなど様々な影響が出ました。
東京電力の雷雲+落雷状況を見ると、落雷の赤マークで都心部が埋め尽くされています。
貞昌院でも、午後8時から9時ぐらいをピークに稲光がみられました。
写真は貞昌院庫裏のベランダから観た空の様子です。
今日は近くへの落雷が無かったので助かりました。
広島、73回目の原爆忌…平和記念式典に5万人
被爆地・広島は6日、73回目の原爆忌を迎えた。広島市中区の平和記念公園で平和記念式典(原爆死没者慰霊式・平和祈念式)が開かれ、参列した約5万人が犠牲になった人たちを悼んだ。被爆者の高齢化は年々進み、広島、長崎両市とその周辺で直接被爆した人は今年で10万人を割った。松井一実・広島市長は平和宣言で、被爆者の言葉に耳を傾け、核兵器廃絶に向けた取り組みを継続するよう訴えた。
式典には、米国のウィリアム・ハガティ駐日大使ら85か国と欧州連合(EU)の大使らが参列。原爆投下時刻の午前8時15分に遺族代表らのつく「平和の鐘」の音が響くと、参列者全員で1分間の黙とうをささげた。
平和宣言で松井市長は、「自国第一主義が台頭し、核兵器の近代化が進められるなど、各国間に緊張関係が再現しかねない」と世界情勢に懸念を示したうえで、「私たちは『ヒロシマ』を継続して語り伝えねばならない」と強調した。
(讀賣新聞 2018/8/6(月) 8:47配信)
昭和20年8月6日8時15分。
アメリカ軍により広島に原子爆弾が投下されてから73年目の「広島原爆の日」を迎えます。
あらためて原子爆弾によって犠牲となられた多くの方々に弔意を表します。
年月の経過により、戦争があったことや、各都市に空襲があったこと、広島・長崎に原子爆弾が投下されたことの記憶が風化つつあります。
次世代に受継いでいくために、伝えていくことが大切であると感じます。
昨年秋には、広島原爆が投下された地点を中心に、改めてゆっくり回る時間を取ることができました。
深夜、原爆ドーム(当時は広島県産業奨励館)の上空に静かに昇る月の光景を忘れることができません。
追記
JR大船駅西口の大船観音寺には、多くの命を一瞬で奪った原子爆弾の残り火(平和の火)が灯されています。
この火を大切に守っているのは神奈川県原爆被災者の会のみなさまです。
平和の火を原爆に被災された方自らが、この火を守っている場所は、全国で唯一、大船観音寺ただ一箇所です。
今年も9月8日(土曜日)には「ゆめ観音アジアフェスティバル」が大船観音で開催されます。
ゆめ観音においても、午後5時ごろより、会場に広島に投下された原子爆弾の残り火(平和の火)に囲まれた大船観音の白衣観音様の前で平和を願う万灯供養法要を厳修いたします。
早いもので、開催19年目になります。
第19回 ゆめ観音アジアフェスティバルin大船
開催日時 2018年9月8日(土) (雨天時は胎内ギャラリー・事務所・出店のみ)
開催場所 大船観音寺 (鎌倉市岡本1-5-3:JR大船駅西口・湘南モノレール大船駅から徒歩5分)
白衣観音像前ステージ 及び 境内
会場:大船観音寺 (鎌倉市岡本1-5-3 JR大船駅西口徒歩5分)
主催 ゆめ観音実行委員会
協力 第5教区/ひかり作業所/有志ボランティア
後援 鎌倉市
URL http://soto-zen.net/yume TEL 0467-43-1561
西日本豪雨の被害は広い範囲にわたり、現在も各所で懸命の復旧作業が進められています。
そんな中、広島市と呉市を結ぶ大動脈、国道31号が通行可能になりました。
広島市と呉市を結ぶ国道31号 待望の通行止め解除
被災した道路の復旧作業が進んでいます。土砂災害で通行止めとなっていた広島市と広島県呉市を結ぶ大動脈の国道が11日夜、復旧しました。
広島市方面と呉市方面とを結ぶ国道31号は山側に有料道路、そのすぐ下にJR呉線、国道と3つの交通網が並行して走っていますが、すべてがこの土砂崩れによって寸断されてしまいました。
そんななか、国道より海側にあった海水浴場の駐車場に迂回(うかい)路を造り、通行できるようになっています。
片側1車線の真新しい道路がその迂回路で、自家用車や時折、トラックが通行する姿が確認できます。国道31号の通行止めは午後11時ごろ、5日ぶりに解除されました。
この道路は広島市と呉市を結ぶ大動脈で、一日平均2万4000台が利用しています。今回の土砂崩れで約680メートルの区間が通行できなくなり、利用者は1時間程度で行ける広島市と呉市の間を4時間かけて迂回していたそうです。
呉市方面には被害の大きかった地域、断水が続いている地域がたくさんあるため、この国道の利用再開は被災者にとっても復旧への大きな一歩となりそうです。
(ANN 2018/7/12(木) 11:46配信)
国道31号、JR呉線、広島呉道路のすべてが土砂崩れで通行止めになっていた区間において、国道31号がわずか5日間で通行可能になったわけは、並行する海水浴場「ベイサイドビーチ坂」の駐車場を利用して、舗装をかさ上げし、片側1車線の道路を突貫工事で造り上げたことにあります。
詳細は 中国地方整備局広島国道事務所 の報道資料をご参照ください。
迂回路として提供された土地は、株式会社ひろしま港湾管理センターが所有する海水浴場の駐車場です。
国道が劇的に早く復旧できたのは、国道管理事務所はもちろん、海水浴シーズンを迎える土地を災害復旧のために提供した民間会社や、工事に携わった建設業界の皆さん、自衛隊の皆さん力も大きかったのでしょう。
総務省消防庁によると、現在も7000人もの方々が避難生活を余儀なくされ、警察や自衛隊、消防など7万人以上の方々が復旧作業や不明者の捜索、救援活動を続けられています。
鉄道や高速道路が寸断され、各地で交通網の運休や通行止めが続いている中、国道31号などの開通によって、被災地の復旧がより大きく前進していくことを期待します。
タイ洞窟、少年12人とコーチ全員救出 行方不明から18日目
タイ北部チェンライの洞窟に閉じ込められた地元サッカーチームの少年らの救出を行っていた、海軍特殊部隊は10日、少年12人とコーチ1人の全員を救出し、安全が確認されたと発表した。同部隊などで構成した潜水士らが同日、洞窟内に取り残されていた最後の5人の救出作業を行っていた。6月23日に行方不明となってから18日目での全員生還となった。
洞窟入り口近くで待機していた1機目のヘリコプターが、10日午後6時(日本時間同8時)過ぎに飛び立った。救出した少年らをの乗せ、病院に向かったとみられる。その後も後続のヘリコプターが続き、日没を前に、全員の救出作業が完了したもようだ。
タイ当局は、洞窟内の救助用空気ボンベの入れ換え作業が終了したとして、同日午前10時過ぎから、救出作業を再開。潜水や徒歩で洞窟から脱出した5人は洞窟入り口近くの簡易医療施設に運ばれ、救急車でヘリに移されたという。
現地は10日未明に多くの雨が降ったが、洞窟内の水位は救出に成功した前日や前々日と同レベルだった。発見後に少年らに付き添っている、海軍特殊部隊の医師や隊員ら計4人も少年らと一緒に洞窟を後にする見通しだという。
タイ保健当局者は10日、すでに救出された少年8人について、2人に肺炎の症状が見られるものの「体調は良好」と述べた。感染症の疑いもあるため隔離している。
最初に見つかった4人は、9日にガラス越しに家族と再会し、10日からは普通食を食べている。
まだ1週間は、検査などのため入院する予定。少年たちはサッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会の決勝戦に招待を受けていたが、当局者は「(病室の)テレビで見ることになる」とした。また、退院後は、奇跡的に生還できたことへの感謝を込め、かねてからいつかやろうとしていた、仏教寺院での短期間の出家修行に出るという。
(Yahoo!ニュース 2018/7/10(火) 20:38配信)
まずは、全員救出のニュース、本当に良かったです。
救出にあたったダイバーの皆様、関係の皆様、本当に困難なミッションをお疲れ様でした。
(それでも、ダイバー1人の尊い命が失われたことは、とても残念でした。心より弔意を申し上げます)
今回の洞窟は、その延長もさることながら、水没した区間には断面の高さわずか38㎝、幅72㎝しかない箇所があったり、雨の状況によっては水位が再び上昇する危険性もあり、命がけの救出作業であったことが伺い知れます。
このような状況の中、18日間も過酷な状況を生き抜いてきたのは、チームとしての規律と体力が大きな要因にあったとされています。
また、栄養価の高い菓子を持参しており、食事、水分補給などについてコーチが自らを犠牲にしつつ子供優先に統率していました。
排泄のルールも厳密に決めていたようです。
そして、少年たちが限界になるほど限られた食事の中、空腹などの雑念を忘れるために坐禅を組んで、じっと過ごしていたということです。
このことは、閉鎖された洞窟内空間の酸素消費を抑えるという大きな意味も持っていました。
洞窟内での生活についての詳細は、今後詳しく解明されていくことと思いますが、様々な要因が一つでも欠けてしまうと全員救出という結果には至らなかったのではないでしょうか。
とにかく、全員救出、何よりでした。
〔地震〕大阪府大阪市北区・高槻市・枚方市・茨木市・箕面市で震度6弱、津波の心配なし(6/18)
気象庁によると、18日07:58頃、大阪府北部を震源とするM5.9の地震があり、大阪府大阪市北区・高槻市・枚方市・茨木市・箕面市で震度6弱の揺れを観測しました。
この地震による津波の心配はありません。
■発生事象
・発生日時 :6月18日07:58頃
・震源地 :大阪府北部(北緯34.8度、東経135.6度)
・震源の深さ:約10km
・地震の規模:M5.9(推定)
■震度3以上が観測された市町村
【震度6弱】
・大阪府 :大阪北区茶屋町*、高槻市立第2中学校*、枚方市大垣内*、茨木市東中条町*、箕面市粟生外院*(レスキューナウ 6/18(月) 8:05配信)
週明け朝の通勤時間帯に大阪市北区を中心とした大きな地震が発生しました。
このような場合は時刻を追うごとに被害状況が次々と入ってきていますが、信頼のできるメディアからの情報収集を進めて、冷静な行動をとりたいものです。
https://news.yahoo.co.jp/story/988 (Yahoo地震ライブ情報サイト)
今後、余震の発生も懸念されます・
被害が最小限にとどまることを願います。
貞昌院の客殿から本堂へ続く廊下に、写真を常設展示しています。
法事やさまざまな行事でお寺に来られた方々には、いつでも写真をご覧いただくことができます。
今日は、東日本大震災発生から7年目の日となりました。
日本各地で慰霊の法要が営まれました。
大切なことは区切の日だけでなく、記憶を風化させることのないよう平時も関心を持ち続けるということなのだと感じます。
東日本大震災の発生から7年、被災地は鎮魂の祈り
死者・行方不明者合わせて1万8000人以上が犠牲となった東日本大震災の発生から11日で7年です。被災地は早朝から鎮魂の祈りに包まれています。
津波で多くの犠牲者が出た名取市の沿岸部です。海岸では、日の出とともに犠牲者を思い手を合わせる人の姿が見られました。「長いようでもあったし、あっという間の7年だった。早く復興してもらって、元気な街を早く取り戻してもらいたい」(慰霊に訪れた人)
警察庁のまとめによりますと、東日本大震災で亡くなった人は、全国で1万5895人、今も2539人が行方不明となっています。
震災から7年が経ち、災害公営住宅の工事の進捗率が9割を超える一方、およそ7万3000人が、今も仮設住宅などでの避難生活を余儀なくされています。
11日は、各地で追悼式が行われ、地震発生時時刻の午後2時46分に合わせ、鎮魂の祈りがささげられます。
(TBSニュース 2018/3/11 06:48配信)
改めて震災でお亡くなりになられた方々に弔意を表し、復旧復興に向けた様々な活動をされている方々に敬意を表します。
消費者庁は25日、コインパーキングの料金表示について相談が相次いでいるとして、注意喚起した。
「想定金額の10倍を請求された」という苦情もあり、同庁は「分かりにくい場合は業者に確認してほしい」と呼び掛けている。
同庁によると、景品表示法上の問題になり得るのは「最大料金」の表示。「24時間最大○○円」とだけ書かれている場合、適用が1度なのか、24時間以降も繰り返されるのか、利用者が判断できずトラブルになるという。
適用除外となる曜日や期間などがあるのに、料金表示から離れた場所に小さく書かれていることもあり、注意が必要とした。
国民生活センターに寄せられた「最大料金」に関する相談は毎年100件を超える。ある利用者は、正月期間は1日最大料金の適用除外となる注意書きを見落とし、2日間で5000円程度と想定した料金が5万円にもなったという。
(Yahoo!ニュース 2017/12/25配信)
これは確かにわかりにくいですね。
100円/15分 12時間最大料金1500円
などと駐車場看板に掲示してあっても、それが1回限りなのか、また、夜間料金で料金制度が異なったり、曜日によって異なったり、さらには区画番号によって料金が異なっていたり、複雑すぎて一瞬では判断できない駐車場が多数あります。
さらに、コインパーキングは短期間駐車をターゲットにしているとはいえ、時折数日間駐車したいという需要もある訳で、高額請求への苦情が相次いでいるということです。
この問題は、いくら駐車場の看板に分かりやすく掲示しているとしても、読まない人は読みませんし、仮に読んだとしても、実際に請求料金がいくらになるのかは支払い段階にならないとわからないこともあります。
ある意味スリルがありますね。
そこで、このような問題を、安価に、現実的に解決する方法を提案します。
それは・・・・・
単純に、発行する駐車券に予定料金を印字するだけのことです。
イメージとしてはこんな感じです。
コインパーキングの駐車券発券・精算機では、正確な駐車料金が計算できるわけですから、予定料金を駐車券に印字することは簡単にできるはずです。
もしも、駐車券が発券されないシステムでしたら、精算機の液晶画面に同様の情報を表示させればよいのです。
こんな簡単なことを敢えてやらないとしたら、それは単なるコインパーキング事業者の怠慢。
今すぐにでも実施してみてはいかがでしょうか。
相模鉄道(西谷付近)からJR東海道貨物線(横浜羽沢駅付近)、さらに東急東横線(日吉付近)を結ぶ相鉄・JR連絡線の工事が進んでいます。
この路線が完成すると、相模鉄道の海老名方面から新横浜、日吉、渋谷、新宿方面への直通運転が実現し、沿線の通勤客にとっては大きなメリットになります。
完成予定時期は相模鉄道(西谷付近)からJR東海道貨物線を通り、大崎、新宿方面 が平成31年度下期に、横浜羽沢駅付近から新横浜、日吉、渋谷、新宿方面は平成34年度下期にそれぞれ完成予定です。
今月には、(横浜羽沢駅付近)にできる駅の名称が「羽沢横浜国大駅」に決まりました。
名称は「羽沢横浜国大駅」に 相模鉄道とJR直通線の新駅
相模鉄道は平成31年度下期に開業が予定されている相鉄・JR直通線の新駅の名称を「羽沢横浜国大駅」にすると発表した。新駅の主な利用者として、横浜市神奈川区の羽沢地区住民と同駅南東に位置する横浜国立大学の関係者を想定していることから、当初検討していた「羽沢駅」の名称を変更した。
相鉄・JR直通線は、横浜市の相鉄西谷駅(同市保土ケ谷区)とJR東海道貨物線横浜羽沢駅付近を結ぶ新たな連絡線(約2・7キロ)を利用して、渋谷・新宿方面への直通運転を行う。
34年度下期には新駅から東急日吉駅(同市港北区)までの新線「相鉄・東急直通線」(約10・0キロ)も開通する予定で、東急東横線との乗り入れも行われ、都心へのアクセス向上が見込まれている。
新駅にはホームドアが設置され、鉄やレンガ、ガラスなどを用いることでデザイン性を高めるという。(産経ニュース2017.12.16配信)
近くを通る機会がありましたので、進捗状況を見てきました。
まずは、羽沢横浜国大駅予定地の状況。
手前の道路が環状2号線です。
この地下部分に駅の建設工事が行われています。
地上には駅舎の他、高さ100mと31mの高層ビルが建設され、駅周辺の開発も同時進行で始まっています。
JR東海道貨物線の横浜羽沢駅は、広大な荷捌きヤードがあり、ここで貨物列車とトラックとの荷物の積替え作業が行われています。
敷地に余裕があるからこそ、このような再開発を含めた大きなプロジェクトが実現しています。
汐留や、品川北部の再開発も、JRの広大な敷地を利用したものですね。
関連ブログ記事→東北縦貫線の工事進む
相鉄・東急直通線と相鉄・JR直通線が完成し、羽沢周辺の再開発が完成すると、このあたりの様相は一変することでしょう。
(路線図は相模鉄道のプレスリリースより)
神奈川方面と都心を結ぶ路線が多様化して便利になることは歓迎しますが、一部の区間に事故があった場合に複数路線に影響が及ぶことに関しては、運行面での改善も期待したいところです。
昨年(2016年)は「VR元年」と呼ばれた年でした。
VRとは、バーチャルリアリティ(virtual reality)の意味であり、対象物、物体や、実物ではなけれどもその物の機能としての本質が同様に感じることができる環境を、五感の感覚刺激により作り出す技術のことを言います。
日本語では「仮想現実」と訳されることが多いのですが、この日本語訳ですと、誤解を生むこともあるかもしれません。ここでいうバーチャルとは、「仮想」ではなく、「実質的な」とでも訳したほうが正しいでしょう。
そのVR技術がゲーム業界などを中心に「東京ゲームショウ 2016」や「PSVR」「Oculus Rift」「HTC Vive」などによりある程度確立され身近なものになったのが2016年でした。
今年(2017年)に入ってからはVRはさらに進展し、黎明期を迎えたと感じます。
さて、仮想ということで今年のトピックスを挙げるとしたら次の2つでしょうか。
昨年、Live2Dによるキャラクター連動の可能性 という記事を書きましたが、Live2Dやunityなどを使って、モーションキャプチャーにより「モデル」をリアルタイムに動かし、そのキャラクターになってユーチューバーとして動画の配信活動を行う架空のキャラクターのことです。
代表格は「キズナアイ」。昨年12月から活動を初め、わずか1年でチャンネル登録者数が100万人を突破しています。(この記事を書いている時点でチャンネル登録者数 1,107,869 人)
「キズナアイ」に続くのが
「ミライアカリ」(登録者数 219,920 人)
「輝夜月」(登録者数 131,942 人)
「バーチャルのじゃロリ狐娘youtuberおじさん」(登録者数 80,181 人)
「電脳少女シロ」(登録者数 63,105 人)
といった個性的なキャラクターが次々と誕生しています。
(この中では「電脳少女シロ」が登録数が一番少ないのですが、個人的には今後一番伸びるのではないかと感じます。あくまで個人的な感想です)
仮想通貨は国による価値の保証を持たない通貨のことです。
その概念は1999年には確立されはじめ、ソーシャルゲームの中で使われはじめ、2009年には仮想通貨という表現が定着しました。
今年は特にビットコイン(bitcoin)を筆頭にさまざまな仮想通貨の人気上昇に伴って、投機的な上昇があった年でした。
日本では、仮想通貨は民法402条第1項及び第2項における通貨に該当しないため、金融商品取引法上の有価証券にあたらないとされてきましたが、昨年(2016年)に法律が改正され、電子マネーと同様に「資金決済に関する法律」の対象となったことが大きな要因です。
かつては、ビットコインの国別取引量では中国が突出して1位でしたが、中国の規制が強まったことと、上記の要因により、今年に入ってからは日本の取引量が大きく伸び、現在では取引量全体の4割ほどを占めています。
仮想通貨は国の垣根を越えて、決済を便利に行うことができるという利点があり、その部分だけをうまく活用すればよいのですが、単なる投機対象として見るのでは、「実態の無さ」ゆえに危険も大きいということを常に心しておく必要があります。
日本の資産がだいぶ仮想通貨に流れているのですが、大丈夫なんでしょうか・・・・・・
今年のトピックスとして挙げた上記2つの事例は、真逆の性質を持っています。
バーチャルユーチューバーは、「架空のキャラクター」を視聴する訳ですが、その向こうには「中の人」つまり実体としての「人」が存在します。
逆に、仮想通貨は、「実際に決済に使うことができる」のですが、その向こうには、何の実態もありません。
全く逆の性質をもった「仮想」が来年、どのように展開されていくのか、また、新しい「仮想現実」の仕組みが誕生していくのか、その動向には注目していきたいと思います。
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Live2Dによるキャラクター連動の可能性
NHKからこのような調査票が届きました。
「29年度テレビ等受信機設置状況調査票
ここのところ、NHKは受信料の取りこぼしを少しでも無くしたいという思惑が特に強いようで、様々な事業所にこのような調査票を送っているようです。
送付元のNHkに問い合わせてみました。
結果は、寺院は庫裏(居住部分)と檀家さんや参拝者が利用する礼拝施設の部分があると考え、礼拝施設部分にNHKを受信できるテレビが無ければ、通常の個人契約のままでOKということで、調査票にはゼロと回答すればよいということでした。
つまり、礼拝施設にNHKを受信できるテレビが設置してあり、檀家さんや参拝者に放送を見せている場合(そんな事例ってあるの?)には、台数に応じた受信料を徴収したい、というのが調査の主旨ということです。
NHKのサイトを見ると、居住者の世帯での契約では、ひとつの住居に2台以上テレビを設置していても、受信契約は1件で構わない。
けれども、事業契約ですと、例えばホテルの客室などのように複数テレビがあると、テレビの台数に応じた口数の受信料が発生する。
ということは知っておく必要がありますね。
Q 1世帯で2台以上テレビを設置している場合も、受信契約は1件でよいのか
A 一般のご家庭については、世帯ごとに受信契約をいただくことになっています。この場合、ひとつの住居に2台以上テレビを設置していても、受信契約は1件でかまいません。
ただし、別荘など住居が2つ以上あり、それぞれにテレビを設置している場合は、住居ごとに受信契約が必要です。
また、単身赴任の方やひとり暮らしの学生の方は、それ自体が本宅や実家とは別の世帯になりますので、それぞれに受信契約が必要です。
これらの受信契約の単位については、総務大臣の認可を得て定めている「放送受信規約」において決められています。
なお、より公平で合理的な受信料体系を実現するため、同一生計・別住居であることにより複数の受信契約が必要となる単身赴任の方やひとり暮らしの学生の方を対象とする「家族割引」を、平成18年12月から実施しています。
この家族割引については、平成21年2月より、適用対象を「学生」「単身赴任」から「同一生計の複数の住居がある場合」に拡大するとともに、割引額も放送受信料額の33%から50%に拡大しています。
いずれにしても、ほとんどの寺院に関しては、このような調査票が届いたとしても、ゼロ回答でよいということです。
もちろん、任意回答文書ですので、回答せずに放置でも構わないのでしょうが、調査に来られても対応が面倒なので、正直に実情そのままを送ったほうが寺院全体のためになることでしょう。
NHKには、寺院に対しこのような調査票を送ることは無駄なことですので、送り先の業種をよくよく吟味し、このような人件費や郵送料の無駄を無くしてその分受信料を下げて欲しいものです。
皆既日食 アメリカを横断へ 100年ぶりで全米フィーバー
太陽が月と重なり、完全に隠れる「皆既日食」がおよそ100年ぶりにアメリカを横断する形で起きるのを前に、アメリカ本土でもっとも早く観測ができる西部オレゴン州では州外からおよそ100万人の人出が予想されるなど、大きな盛り上がりを見せています。
皆既日食は太陽が月と重なり、完全に隠れる珍しい天体現象で、アメリカでは現地時間の21日、99年ぶりに西海岸から東海岸へとアメリカを横断する形で起きます。
このうち、皆既日食の通り道となるオレゴン州セーラムでは20日、世紀のイベントを前に国内外から多くの観光客が集まっていました。
街なかではシャツや入浴剤、そして石けんなど皆既日食にあやかったさまざまな商品が売られるなど、にぎわいをみせていました。
今回の皆既日食はアクセスしやすい都市部を通るため海外からも多くの観光客が訪れていて、オレゴン州全体では州外からおよそ100万人の人出を見込んでいます。
カナダから来た夫婦は「去年5月にホテルを予約してあすのイベントに備えていました」と話していました。また、神奈川県から来た日本人の男性は「皆既日食を追いかけて旅をしているが、都市部で環境のいい機会は滅多にない。晴れてくれることを願います」と期待を膨らませていました。
皆既日食は、このあと日本時間の午前2時16分ごろから西部オレゴン州から始まっておよそ1時間半をかけて14の州を通過し、東海岸のサウスカロライナ州に達します。
(NHK8月21日配信)
約100年ぶりに日食帯がアメリカ大陸を横断する皆既日食がまもなく始まります。
観測条件としてはこの上ない好条件ですね。
今回の皆既日食は残念ながら日本では見ることができません。
けれども、インターネットなどで生中継されますので、リアルタイムで堪能することができます。
例えば、ウェザーニュースによる皆既日食の生中継では、
となっています。
楽しみです!
▼ウェザーニュース社の生中継特別番組を見る
■アメリカ皆既日食特別番組
なお、だいぶ先の話になりますが、日本列島を日食帯が横断(能登半島から長野、前橋、宇都宮、水戸)する皆既日食を 2035年9月2日の午前中~昼前に見ることができます。
あと18年後!
是非観たいものです。
8月15日
八月盆も今日で終わりとなります。
そして、8月15日は終戦記念日。今年で72年目を迎えました。
<終戦の日>15日 全国戦没者追悼式、日本武道館で
終戦から72年となる15日、政府主催の全国戦没者追悼式が東京都千代田区の日本武道館で開かれる。全国の遺族約5200人に加え、天皇、皇后両陛下、安倍晋三首相ら計約6700人の参列を予定。日中戦争と第二次世界大戦で犠牲となった約310万人を悼み、平和への誓いを新たにする。
天皇陛下の退位を実現する特例法が6月に成立してから初めての追悼式。退位が2018年末もしくは19年3月であれば、天皇陛下の追悼式参列は今年も含め、あと2回になる。
安倍首相は13年から昨年までの4回の式辞で、歴代首相が述べたアジア諸国への加害責任や謝罪に触れず「不戦の誓い」との文言も使わなかった。憲法9条の改正に言及する中、今年の式辞内容にも注目が集まる。
厚生労働省によると、参列予定の遺族のうち、戦没者の妻は昨年より1人少ない6人(0.1%)と過去最少を更新する一方、戦後生まれの人は過去最多の1339人(25.6%)になる。15日は40都道府県で関連行事があり、計約3万5000人の参列が予定されている。
追悼式は正午前に始まり、正午の時報を合図に参列者全員で黙とう。その後、天皇陛下がおことばを述べられる。
(Yahooニュース 2017/8/14(月) 19:11配信)
戦争の記憶は年を追うごとに薄らいでいきます。
日本が戦争を行ってきたこと、日本各地に空襲があったこと、沖縄が戦地になったこと、原子爆弾が投下されたこと、無条件降伏をしてその後日本はGHQの支配下になったことなど、その事実を直接知る世代は年を追うごとに少なくなっています。
ちょうど、Yahoo!プレミアム映画上映会で映画『この世界の片隅に』が今日までのエントリーで月末まで視聴できますので、改めて視聴してみました。
72年前のこの日、各地の人々はこの玉音放送を国民はどのような心持ちで聞いたのでしょうか。
終戦後、日本は平和国家を築きました。
しかし、その一方で、一触即発の事態も進行しています。
改めて戦争と平和について考える一日にしたいものです。
【ワシントン時事】マティス米国防長官は14日、国防総省で「北朝鮮が米国を攻撃すれば、戦争の始まりだ」と述べた。
AFP通信などが報じた。米領グアム周辺に弾道ミサイルを発射する計画を明らかにするなど挑発を続ける北朝鮮に対し、改めて軍事行動の可能性を警告した。
マティス長官は、米国は「ミサイル発射後直ちに」飛行軌道を把握できると表明。グアムに着弾するとの分析結果が出れば「破壊する」と語り、迎撃する方針を示した。
ミサイルがグアム直撃ではなく、周辺海域に落下する場合については、トランプ大統領が対処を検討するとだけ説明し、具体的対応を明かさなかった。ただ、「報復を受けたくなければ、人を撃つな」と強調し、北朝鮮を強くけん制した。
(Yahooニュース 2017/8/15(火) 8:10配信)
「最後の被爆地に」=キャンドルに平和の願い-長崎
72回目の原爆の日を前に、長崎市の平和公園で8日夜、キャンドルに明かりをともす「平和の灯(ともしび)」が行われた。手作りのキャンドル約4000本が会場を照らし、参加者は「最後の被爆地に」との思いを新たにした。
長崎原爆、9日で72年=日本は核禁止条約参加を-平和宣言で意義訴え
午後7時ごろ、一斉にキャンドルが点火され会場は温かいオレンジ色に包まれた。式典に参加した市内の小学生らが「世界中に平和の思いを発信できるように」と決意の言葉を述べ、平和を祈る歌を披露した。72回目の長崎原爆の日を前に、犠牲者を悼む「平和の灯(ともしび)」を眺める家族=8日夜、長崎市の平和公園
高校3年の楠本京香さん(18)は、「長崎を最後の被爆地に」との思いでキャンドルに火をともした。「語り部の方が少なくなり、若い世代が平和を発信していきたい」と力を込めた。
キャンドルに「平和な世界」と書き込んだ市立西浦上小5年の渡辺貴世江さん(10)は、「平和が続くように」と話した。
(時事通信 2017/08/08 20:49 )
今日、8月9日は長崎に原爆が投下された日です。
今年で72年目の長崎原爆の日を迎えます。
長崎市松山町の平和公園では、原爆が投下された時刻11時2分を中心に「長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典」が行なわれます。
式典には安倍晋三首相のほか、アメリカ、ロシア、中国など核保有国6か国の代表も出席し参加国は計58か国になる予定です。
平和祈念式典での平和宣言において、田上市長は兵器禁止条約採択後の取り組みの重要性を指摘し、核保有国をはじめ「核の傘」に守られている国々に対しても核兵器に依存する政策の見直しを訴える予定です。
そして、改めて日本政府に対して条約への参加を訴えます。
今年7月末までの1年間で原爆死没者は3551人追加され、名簿に記載された総数は17万5743人になりました。
心より哀悼の意を表します。
核なき世界へ前進を=72回目、広島原爆の日―各国の橋渡し、政府に要請
広島は6日、72回目の原爆の日を迎えた。広島市中区の平和記念公園では午前8時から市主催の「原爆死没者慰霊式・平和祈念式」(平和記念式典)が行われ、被爆者や遺族、安倍晋三首相ら約5万人が参列。松井一実市長は平和宣言で、7月に国連で採択された核兵器禁止条約に言及し、「各国政府は『核兵器のない世界』に向けた取り組みをさらに前進させなければならない」と訴え、その橋渡し役となるよう政府に求めた。
式典には80カ国と欧州連合(EU)の代表が参加。国連からは、日本人女性として初めて本部の事務次長に就任し、核兵器禁止条約の制定交渉会議を担当した中満泉・軍縮担当上級代表が出席した。原爆が投下された午前8時15分、遺族代表らが「平和の鐘」を打ち鳴らし、1分間の黙とうをささげた。
松井市長は宣言で、原爆が広島に「まさに地獄」のような惨状をもたらしたと指摘し、被爆者2人の声を紹介。各国の指導者に対し、「良心」に基づき、互いの相違点を認め合い、克服するための努力を「誠実」に行うよう呼び掛けた。日本政府には、核兵器禁止条約の成立をめぐり、核保有国と非保有国との間に生じた溝を埋める「橋渡し役」として、「本気で取り組んでいただきたい」と要望した。
安倍首相はあいさつで「核拡散防止条約(NPT)発効50周年となる2020年のNPT運用検討会議が意義あるものとなるよう、積極的に貢献する」と述べた。
式典では市長と遺族代表が、この1年間に死亡が確認された5530人の名前を記した原爆死没者名簿を慰霊碑に納めた。犠牲者は30万8725人となった。被爆者健康手帳を持つ人は約16万4600人で、平均年齢は81歳を超えている。
(2017/8/6配信 yahooニュース)
昭和20年8月6日8時15分。
アメリカ軍により広島に原子爆弾が投下されてから72年目の「広島原爆の日」を迎えます。
あらためて犠牲となられた多くの方々に弔意を表します。
72年の経過により、戦争があったことや、各都市に空襲があったこと、広島・長崎に原子爆弾が投下されたことの記憶が風化つつあります。
次世代に受継いでいくために、伝えていくことが大切であると感じます。
JR大船駅西口の大船観音寺には、多くの命を一瞬で奪った原子爆弾の残り火(平和の火)が灯されています。
この火を大切に守っているのは神奈川県原爆被災者の会のみなさまです。
平和の火を原爆に被災された方自らが、この火を守っている場所は、全国で唯一、大船観音寺ただ一箇所です。
今年9月10日(土曜日)には「ゆめ観音アジアフェスティバル」が大船観音で開催されます。
ゆめ観音においても、午後5時ごろより、会場に広島に投下された原子爆弾の残り火(平和の火)に囲まれた大船観音の白衣観音様の前で平和を願う万灯供養法要を厳修いたします。
早いもので、開催19年目になります。
第19回 ゆめ観音アジアフェスティバルin大船
開催日時 2017年9月9日(土) (雨天時は胎内ギャラリー・事務所・出店のみ)
開催場所 大船観音寺 (鎌倉市岡本1-5-3:JR大船駅西口・湘南モノレール大船駅から徒歩5分)
白衣観音像前ステージ 及び 境内
■観音前ステージ 12:00~
開会宣言
横濱たんぶう (和太鼓)
H@N@PS (ハッピーウイルス拡散ユニット)
猫十字社 (ヒーリングポップス)
SAKARAK (カンボジア舞踊)
米山流殺陣術 (殺陣パフォーマンス)
MARISOL BELLY DANCE (ベリーダンス)
アロハ ウエーブス (ハワイアンバンド)
チャクリカ (インド舞踊)
万灯供養 (平和祈願法要)
HULA PAKIPIKA (フラダンス)
M dane creation (オリエンタル コンテンポラリーダンス)
観音美醜×TSUMUZI (観音舞)
チーム アンジェララーガ (ボリウッドダンス)
■出展・飲食 11:00~
シャンティ―国際ボランティア会(フェアトレード)
地球市民ACTかながわ (東南アジア工芸品)
異文化の風さかゑ (タイの衣料品)
asian goyanglidah (インドネシア料理)
インドレストランJoy Moris (インド料理)
チニーズ(インド雑貨・スパイス・ラッシー・チャイ)
のんのん (大船おにぎり)
ネスパ (地元企業による展示)
スカイテック (太陽光発電・環境展示)
インド政府観光局 (観光案内)
◆キャンドルナイト 18:30~
「平和の火」を広げるキャンドルナイト
会場:大船観音寺 (鎌倉市岡本1-5-3 JR大船駅西口徒歩5分)
主催 ゆめ観音実行委員会
協力 第5教区/ひかり作業所/有志ボランティア
後援 鎌倉市
URL http://soto-zen.net/yume TEL 0467-43-1561
■関連ブログ記事
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キャンドルナイトin大船2015開催報告
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キャンドルナイトin大船観音2013(2)
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原爆投下は長崎を最後に
横浜刑務所とテニアン北飛行場
65年目の広島原爆の日に
キャンドルナイトin大船2011報告
平和への祈り 大船観音から
2010年夏キャンドルナイトin大船観音報告
広がるねがいと平和の灯火
「広島原爆の火」の採火式を行います
Flame of the Atomic bomb in Ofna kannon
ここのところ、気温が高く推移したこともあり、湘南海岸で赤潮が発生したとの報道がありました。
赤潮の原因となるプランクトンにはいくつか種類があり、湘南に発生するものは夜に青く光る夜光虫と呼ばれるNoctiluca_scintillans_variasである可能性が大きいので、今晩は恐らく夜光虫の青い光が見られるのではないか、ということで出かけてみました。
やはり夜光虫の青い光が発生していますね。
一昨年よりもかなり大量に発生しています。
→夜光虫の碧い海 (2015年)
刺激に応答して光るため、波のように水の動きが激しい所がよく光ります。
夜光虫(Noctiluca scintillans)は、冒頭にも述べましたが、赤潮の元にもなります。
そのため、きれいではありますが、漁業には悪い影響を及ぼしますし、海の状況も望ましくはないのです。
悪臭も酷い。
砂浜には、白い泡状になった大量のプランクトンの死骸が打ち上げられていました。
自民党の今村雅弘復興相(70)(衆院比例九州ブロック、当選7回)は25日、東日本大震災について「(発生が)東北だったから良かった」と発言し、その責任を取って辞任する意向を固めた。
安倍首相の強い意向が働いたもので、事実上の更迭だ。2012年に第2次安倍内閣が発足して以降、不祥事による閣僚辞任は昨年1月の甘利明・前経済再生相以来で、5人目となる。終盤国会に向けて政権への打撃となるのは必至だ。
今村氏は25日夜、東京都内のホテルで開かれた自民党二階派のパーティーで講演し、東日本大震災について「(発生が)まだ東北の方だったから良かったが、首都圏に近かったら甚大な被害があった」などと述べた。今村氏は講演後、記者団に対し、「不適切な発言で皆様方を傷つけたことを深くおわび申し上げる」として撤回、謝罪した。二階派のパーティーを終え、会場を出る今村復興相(25日夜、東京都千代田区で)=杉本昌大撮影
今村氏の講演後、同じパーティー会場に姿を見せた首相は、あいさつの中で「東北の方々を傷つける、極めて不適切な発言があったので、首相として、おわびをさせていただきたい」と陳謝した。
今村氏は4日の記者会見でも、東京電力福島第一原発事故に伴う自主避難に関し「本人の責任」などと述べ、3日後に発言を撤回。同じ記者会見ではフリージャーナリストからたたみかけるような質問を受けて「出て行きなさい」と激高し、その後「感情的になった」と陳謝していた。(讀賣新聞2017年04月25日配信)
今村復興大臣の発言による辞任意向の報道があったその日の夜から未明にかけて、twitterなどインターネット上ではハッシュタグ
# 東北でよかった
#東北で良かった
#(おいでよ族)
#東北
のことばが溢れました。
https://togetter.com/li/1104452
当たり前が/当たり前じゃなくなったあの日から/普通の光景は/幸せな光景になった
#東北でよかった 生まれた場所が
#東北でよかった ボクらのふるさとが
このようなことばとともに、東北の美しい光景や美味しい食べ物の写真が次々とツイートされています。
「東北で良かった」・・・・
同じことばでも、これほどまでにも違うものなのですね。
ことばの重みと美しさを感じた一日でした。
2007年のブログ記事 初音ミクにみる音声合成の可能性 から10年。
今や初音ミクに代表される VOCALOID(ボカロ)は日本のみならず世界中に広がっています。
北アメリカや台湾、中国、メキシコ、フランス…
透過スクリーンを活用したライブは世界各地で公演が行われるようになりました。
中でも、今月22日から23日にかけて中国・上海で行なわれた「Banana Culture B.I.G Carnival」は、屋外ステージで行われたケタ違いのスケールのコンサートでした。
この公演の模様はインターネット配信により中国国内外に配信され、さらにタイムシフトでオンデマンド視聴できるというというのも驚きです。
乐视视频(le.com)のサイトから視聴できますので、是非そのスケール感を味わってください。
※上記のように、メニューバーで「初音未来」をクリックすると視聴できます。
もちろん、初音ミクだけに用意されたステージではないのですが、日本で、こんな規模のコンサートは開催できるのでしょうか。
巨大な透過スクリーン、円形LED、透過型LEDディスプレイ、贅沢な照明装置…そして映像配信システムに至るまで、ただただ圧倒されるばかりです。
この公演で、初音ミクの中国語歌声(V4C中国語の歌声ライブラリ)が初披露になりました。
これにより、初音ミクは中国にもより根強く浸透し親しまれていくことでしょう。
初音ミク誕生から10年。
その進化はとどまることを知りません。
初音ミクにみる音声合成の可能性
初音ミク「Tell Your World」チャート1位に
歌うキーボード ポケットミク
初音ミクが歌う「まごころに生きる」
初音ミクに本堂で歌ってもらった
透過投影の覚書
趣味を本気に、日本の底力
2011年3月11日午後2時46分に発生した東日本大震災から6年目の日になりました。
改めて、7回忌を迎える1万5000人を超えるお亡くなりになられた方々への弔意を表します。
いまだ行方がわからない方も2500人超。各県内に住む避難者は12万3千人、仮設住居入居者は3万3千人を超えています。
<大震災6年>12万3168人 全国に避難 更に長期化も
2万1000人以上が犠牲になった東日本大震災は、11日で発生から6年を迎えた。岩手、宮城、福島の東北3県を中心に襲った津波や東京電力福島第1原発事故で、今も約12万3000人が全都道府県に散らばって避難し、被災3県の仮設住宅に約3万4000人が暮らす。災害公営住宅(復興住宅)の建設や宅地造成の遅れ、原発事故の影響などで避難生活は更に長期化する見通しだ。10日現在の警察庁のまとめでは、死者1万5893人、行方不明者2553人で戦後最悪の自然災害になった。避難中の体調悪化などが原因の震災関連死は2016年9月末現在、全国で3523人で前年比116人増加した。このうち福島は2086人で直接死を上回っている。復興庁がまとめる避難者数は、ピークだった12年6月の約34万7000人から3分の1に減ったが、17年2月現在12万3168人。福島県民の避難者数は7万9226人を占める。共同通信の集計(1月1日現在)によると、3県の復興住宅入居者数は3万9664人で、仮設住宅と逆転した。高齢化率は4割を超え、孤独死は少なくとも17市町村で22人に上る。
国が福島の11市町村に出した避難指示は、帰還困難区域を除き、9市町村で解除・解除予定で、当初より面積で約3割に縮小するが、帰還するのは解除対象者の8%前後とみられる。大熊、双葉両町は全域避難が続いている。避難指示区域外から避難した「自主避難者」について福島県は3月末で住宅無償提供を打ち切る。
(毎日新聞2017/3/10)
地域により復興の度合いに大きな差がでていることも浮き彫りになりました。
年月の経過により、記憶は風化しがちですが、必要な地域に必要な支援が届くよう常に心を寄せていたいものです。
日本は豊かな自然に恵まれている反面、自然災害の多い国です。
2日後には東日本大震災発生から6年を迎えますし、来月には熊本地震から1年となります。
震災からの復興工事は続けられておりますが、本格的に復旧復興への道のりはまだまだ長い部分もあります。
熊本地震の発生から4月で丸1年となる
熊本地震の発生から4月で丸1年となる。直接死、震災関連死、二次災害死を合わせた犠牲者は、熊本と大分の両県で200人を超えた。未曽有の地震被害を乗り越えようと、熊本県内の被災地では連日、本格化した復興へのつち音が響く。
現場からは慢性的な人手不足を憂える声が聞こえるが、知り合いの熊本市の建設業男性は「今は無理をしてでも体を動かす時期。自分が頑張れば古里は生き返る」と言い切る。主に住宅の棟上げや屋根の修理を手掛ける彼は、昨年だけでも仮設住宅や集会所約160棟の棟上げに立ち会った。今も被災住宅の屋根修理のために飛び回る日々だという。別の建設業男性は、被災者の住宅の新築と復旧を優先する。全壊した自身の住宅の再建は後回しにして…。
被災地や業界に潤いをもたらす意味で使われる「復興特需」。そんな言葉では言い表せない熱意と地域愛が、現場の人たちにある。
(2017/03/09付 西日本新聞朝刊)
被災地の復旧・復興にむけて、できることは現地に赴いての支援のほか、金銭的な支援も必要かと思います。
また、震災の記憶を忘れずに後世に伝えることも大切でしょう。
少しではありますが、先日熊本城復興支援をさせていただいた「熊本城の復興城主証」が届きました。
熊本城災害復旧支援の「一口城主」はまだ継続的に募集をしております。
熊本城1つをとっても、その復旧工事の道のりは長いのです。
一日も早い普及復興を望みます。
そして、明後日は東日本大震災から6年目。
各地では命を落とされた多くの方々への慰霊の行事が行われます。
心より弔意を表します。
ここのところ、暖かい日と肌寒い日が交互にやってきており、突然の降雨や風に見舞われたりします。
それでも、春の気配はだんだん濃厚になってきていますね。
稀勢の里が涙の初V「感謝しかない」支度部屋で朗報
大関稀勢の里(30=田子ノ浦)が悲願の初優勝を飾った。この日、前頭13枚目の逸ノ城(23=湊)を寄り切り1敗を守った。
支度部屋に朗報が転がり込んだ。2敗の横綱白鵬(31=宮城野)が結びの一番で前頭10枚目貴ノ岩(26=貴乃花)に寄り切られた。
カメラのフラッシュを無数に浴びせられた稀勢の里は、報道陣の問い掛けに「うれしいですね。最後まで集中してやりたい」と喜びを抑えこんだ。それでも、これまで支えてきた人への思いを聞かれた瞬間だった。「本当に感謝しかないです…」。目からこらえていた涙がポロリとこぼれ落ちた。02年春場所の初土俵から89場所目での初優勝。何度も優勝争いに絡みながらも逃し続けてきた念願の賜杯をついにつかみ取った。
昨年は年間69勝で単独最多勝を獲得しており、今場所の結果次第では横綱昇進の可能性も示唆されていた。◆稀勢の里寛(きせのさと・ゆたか)本名・萩原寛。86年(昭61)7月3日、茨城県牛久市出身。02年春場所初土俵。06年名古屋場所で新三役となり、12年初場所で大関昇進。得意は突き、押し、左四つ。殊勲賞5回、敢闘賞3回、技能賞1回。通算763勝460敗。家族は両親と姉。187センチ、175キロ。
(日刊スポーツ 2017/1/21配信)
まずは稀勢の里関、初優勝おめでとうございます。
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平成29年一月場所10日目(1月17日)に近隣寺院の仲間と観戦に行って参りました。
正面、テレビカメラ横の升席。とても良い席でした。
両横綱の土俵入り。白鳳の眼光がとても鋭いですね。
御嶽海の応援団!
熱戦の末、押し出しで7勝目を上げました。
稀勢の里は照ノ富士と対戦。寄り切って9勝目です。
2016年は映画の当たり年、秀作が次々と公開され、評判になりました。
興行収入でいはベスト5は「君の名は。」「スター・ウォーズ フォースの覚醒」「シン・ゴジラ」「ズートピア」「ファインディング・ドリー」と続きます。
その中で、日本のアニメ映画が際立った活躍をしています。
特に「君の名は。」と「この世界の片隅に」は2016年というよりも今後歴史に刻まれる映画となることでしょう。
「君の名は。」は興行収入200億円越えも目前になっており、今だ映画館での公開が続いています。海外からの評価も高い。
世界中に受け入れられているということは凄いことです。
現在進行形で話題となっており、評価の高い「この世界の片隅に」も、公開日程と館数が増えてきているので、今後の動向に注目です。
ヨコハマ映画祭では作品賞と審査員特別賞を受賞しています。
評価も飛びぬけて高いですね。
当初は上映館数も多い中での公開でしたが、映画を見た人のSNSから次第に伝搬して広がりを見せています。
「君の名は。」にアニメ賞=ジブリ作品以外で初―米ロス批評家協会
【ロサンゼルス時事】米アカデミー賞の前哨戦として注目されたロサンゼルス映画批評家協会賞が4日発表され、新海誠監督の「君の名は。」が最優秀アニメ賞を獲得した。
日本の作品がアニメ賞を獲得したのは「千と千尋の神隠し」(宮崎駿監督)と「かぐや姫の物語」(高畑勲監督)に続き3作品目。スタジオジブリ作品以外では初めて。「君の名は。」は来年1月にノミネート作品が発表されるアカデミー賞で、米ディズニーのヒット作「ズートピア」や「ファインディング・ドリー」などと受賞を争う。
(時事通信 12/5(月) 10:48配信)
5つ星!『君の名は。』を英メディアが大絶賛
日本で大ヒットを記録している映画『君の名は。』は、アメリカの大手映画批評サイト Rotten Tomatoes でも97%(2日時点)という高評価を獲得しているが、なかでも11月24日から公開が始まったイギリスでは The Guardian、EMPIRE、The Telegraph の3誌がそろって5つ星の最高評価を与えている。
(シネマトゥデイ 12/5(月) 7:16配信)
「ヨコハマ映画祭」、作品賞は「この世界の片隅に」、主演男優賞に三浦友和
ヨコハマ映画祭実行委員会は3日、来年2月5日に開催される「第38回ヨコハマ映画祭」に先駆け、2016年度の日本映画のベストテン及び各個人賞の選考結果を発表した。
作品賞は「この世界の片隅に」(片渕須直監督)でアニメ作品としては同映画祭史上初の受賞となった。監督賞は「湯を沸かすほど熱い愛」の中野量太監督。主演男優賞は、「葛城事件」の三浦友和。主演女優賞は、「淵に立つ」の筒井真理子がそれぞれ受賞した。表彰式と上映会は、来年2月5日に横浜・関内ホールで行われる。
(スポーツ報知 12/3(土) 13:06配信)
『この世界の片隅に』キネマ旬報のレビューで中々でないオール星5つ(満点)!
興行収入も前週末対比124%で1億6289万円突破!
(キネマ旬報)
まだ上映が続いています。
歴史に刻まれるような映画を、公開期間中に映画館で映画館で観賞することは、後々の財産になると思います。
未見の方は、是非映画館での鑑賞をお勧めします。
<熊本城>「復興城主」受け付け開始
熊本地震で甚大な被害を受けた国特別史跡の熊本城(熊本市中央区)の復興資金を募る熊本城復興城主制度が1日、始まった。初日は直接受け付けている熊本城近くの観光施設「城彩苑(じょうさいえん)」に朝から行列ができ、市熊本城総合事務所にも問い合わせの電話が殺到し、上々のスタートとなった。
市の試算によると、熊本城の被害総額は634億円。1回に1万円以上寄付すると復興城主となり、市内の観光施設が入場無料になるなどの特典が受けられる「城主証」が贈られ、城彩苑の「デジタル芳名板」に寄付者の名前も表示される。
また、人気漫画「ワンピース」の作者で熊本市出身の漫画家、尾田栄一郎さんが描いた熊本城のオリジナルイラスト入りクリアファイルなどが先着1万人にプレゼントされる。
4月21日に始まった熊本城災害復旧支援金に1回1万円以上を寄付した人も、改めて申し込めば復興城主になることができる。問い合わせは熊本城総合事務所096・352・5900。
(毎日新聞 11/1(火) 18:43配信 )
今年4月に発生した熊本地震によって熊本のシンボル、熊本城の重要文化財13件を含む建造物32件全てに大きな被害が発生しました。
石垣の崩壊は53カ所にのぼり、被害額は数百億円規模となるそうで、修復作業の長期化が心配されます。
写真は、震災復興ボランティアの際に目の当たりにした熊本城の様子。
熊本城周囲の北十八件魯、東十八魯、熊本大神宮脇の道路を通ることができ、一部ではありますがその被害の大きさを垣間見ることができました。
復興には多額の費用と期間を要します。
そのため、復興城主が今日からはじまりました。
少しでも復興のために協力したいと思います。
以前の姿が早く戻りますように。
リオ五輪の想い出が詰まった品々、公式オークションはじまる
ブラジル現地時間8月22日(月)に幕を閉じたリオデジャネイロオリンピック。その熱も冷めやらぬ中、オリンピックゆかりの品々を対象としたオークションが始まっている。 TVグローボの番組「ジョルナウ・オージ」が8月27日(土)づけで伝えたところによると、このオークションはインターネット限定で開催されているとのことだ。パラリンピックの閉会式までに約2万点が出品される予定。27日時点で700点はすでに買い手が決まっているという。
開会式で使われた国旗は9000レアル(約30万円)の値がついた。
入札最低価格は1レアル(約32円)で入札資格はなし。収益金は国際オリンピック委員会に入り、当委員会はスポーツ振興のためのプログラムに投資していく。
ヴァンデルレイ・コルデイロ・ヂ・リマ氏が聖火台での点火に使ったたいまつの入札額はすでに2万レアル(約61万円)を超えている。ヴァンデルレイ氏は2004年アテネオリンピックのマラソンで、観客の一人から妨害行為を受けてなお銅メダルに輝いた元ブラジル代表選手。
山縣亮太、飯塚翔太、桐生祥秀、ケンブリッジ飛鳥の各選手が見事なバトンパスを見せて銀メダルを獲得した、陸上400mリレー決勝で使われたグリーンのバトンも出品されている。
その他にはマラカナンスタジアムでの開会式で使われた自転車、表彰台、サッカーの決勝戦で使われたボール、ボクシングでブラジル人チャンピオンが使ったグローブ、ウサイン・ボルト選手がリレーで使ったバトン等々、様々なアイテムが出品されている。
今のところ、ブラジル、アメリカ合衆国、英国、日本からの入札参加が多いとのことだ。
(MEGABRASIL 8月29日(月)配信)
ということなので、早速入札してみました。
狙いを(1)錦織ーマレー戦のテニス準決勝のボール、(2)陸上400mリレー決勝日本チームのバトン の2つに定めて入札。
・・・・・・・しかし、入札額はすぐに更新されてしまいました ><
まあ、話のタネに入札したんですけどね、いったい、どなたの手に渡るのでしょうか。
このような証明書も添付されるようです。興味ある方は是非落札してみてください。
台風9号は22日朝、伊豆諸島を暴風域に巻き込みながら関東地方に接近。昼ごろにかけて関東地方に上陸する見通し。気象庁では、関東甲信、東北地方の広い範囲で、猛烈な風雨に警戒するよう呼びかけている。
気象庁によると、台風9号は22日午前7時現在、三宅島付近を時速約25キロで北進。中心の気圧は975ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は35メートル、瞬間最大風速は50メートル。強い勢力で風雨を伴い、伊豆諸島の神津島村では22日午前5時25分、129世帯319人を対象に避難勧告を発令した。
23日午前6時までの24時間雨量は多い所で東海で400ミリ、関東甲信で300ミリ、東北や北海道で200ミリの予想。
一方、21日深夜に北海道・釧路市付近に上陸した台風11号は、北海道東部を北上してオホーツク海に抜け、22日午前3時に温帯低気圧に変わった。
(産経新聞 8月22日(月)8時27分)
平成28年8月22日9時00分現在、避難準備情報を発令しています。対象区域は次の通りです。(googleマップで表示)
●神奈川区沢渡の一部
●西区境之谷の一部、西戸部町1丁目の一部
●中区石川町4丁目の一部、打越の一部、鷺山の一部、山手町の一部、北方町の一部、本牧町1丁目の一部、本郷町3丁目の一部、仲尾台の一部、山元町3丁目の一部、山元町5丁目の一部、麦田町の一部、小港町1丁目の一部、西竹之丸の一部
●南区井土ケ谷上町の一部、庚台の一部、清水ケ丘の一部、中里三丁目の一部、永田北一丁目の一部、永田北三丁目の一部、永田東二丁目の一部、永田南二丁目の一部、別所二丁目の一部、堀ノ内町2丁目の一部、南太田四丁目の一部、六ツ川一丁目の一部
●港南区笹下一丁目の一部、笹下三丁目の一部、日野南二丁目の一部、日野8丁目の一部、野庭町の一部、上永谷二丁目の一部、芹が谷二丁目の一部
●保土ケ谷区新井町の一部、岩崎町の一部、上菅田町の一部、権太坂二丁目の一部、坂本町の一部、瀬戸ケ谷町の一部、西谷町の一部、東川島町の一部、星川一丁目の一部、峰岡三丁目の一部
●磯子区岡村一丁目の一部、岡村二丁目の一部、岡村三丁目の一部、岡村四丁目の一部、上中里町の一部、下町の一部、西町の一部、杉田三丁目の一部、氷取沢町の一部、峰町の一部
●金沢区朝比奈町の一部、釜利谷東三丁目の一部、釜利谷東三丁目の一部、大道一丁目の一部、
大道二丁目の一部、高舟台二丁目の一部、東朝比奈一丁目の一部、東朝比奈三丁目の一部、西柴二丁目の一部、能見台東の一部、六浦五丁目の一部、六浦東一丁目の一部、六浦東二丁目の一部、六浦南三丁目の一部、六浦南四丁目の一部、六浦南五丁目の一部
●緑区寺山町の一部、三保町の一部、北八朔町の一部
●都筑区大棚町の一部、勝田町の一部、池辺町の一部、早渕三丁目の一部
●戸塚区小雀町の一部、下倉田町の一部
●栄区飯島町の一部、上郷町の一部、公田町の一部、小菅ケ谷二丁目の一部、小菅ケ谷三丁目の一部、庄戸五丁目の一部
(横浜市総務局の情報を引用、最新情報はこちらから)
夜半過ぎから封が強くなり、台風の接近を実感しています。
気象情報や警報等に注意する必要があります。
北海道など、雨が続いている地方もあります。
被害が拡大しないことを祈ります。
八月盆の最終日は終戦の日でもあります。
今日も棚経の檀家さん廻りを行っていますが、その合間にこれまで戦没者の慰霊でいったことのある場所を改めて思い返し、心から哀悼の意を表させていただきました。
第二次世界大戦の戦死者は膨大な数に上りますので、日本国内に限らず、世界各地には戦没者慰霊にまつわる施設がたくさんあります。
私がこれまで訪問したことがある中で、あまり存在が知られていない、あるいは場所の案内が充実していない、アクセスが非常に不便などの理由で実際に行ったことがある方が少ないと思われる施設をいくつかピックアップしていました。
ダンバダルジャー日本人慰霊碑(日本人墓地跡)モンゴル・ウランバートル郊外(北北東に約15km)
■位置 47°59'48.3"N 106°56'37.2"E
■関連ブログ記事 モンゴルに眠る日本人-ダンバダルジャー日本人慰霊碑
※日本政府が係る大きな慰霊施設ですが、その行き方の情報が非常に少ない場所です。
ジャパニーズ・セメタリーパーク(日本人墓地)シンガポール
■位置 1°21'56.4"N 103°52'42.8"E
■関連ブログ記事 シンガポールの曹洞宗寺院
※数年のうちにシンガポール政府への返還が決まっている場所です。無くなってしまうのでしょうか。
スーサイドクリフ テニアン島
■位置 14°56'17.9"N 145°39'06.3"E
■関連ブログ記事 スーサイドクリフ
※スーサイドクリフはサイパン島だけではありません。
東和禅寺 台湾・台北
■位置 25°02'21.8"N 121°31'21.0"E
■関連ブログ記事 新年快樂!東和禅寺(8)
※台北に曹洞宗寺院の面影が残されています。台湾では有名ですが日本人で訪れる方は少ない。
エバーグリーン日系人墓地 ロサンゼルス
■位置 34°02'26.2"N 118°11'52.3"W
■関連記事 海外徒弟研修レポート
※442連隊日系人部隊戦死者や日系移民の墓地があります。
特に感慨深かった場所をいくつか挙げてみました。
昭和20年8月6日8時15分。
アメリカ軍により広島に原子爆弾が投下されてから71年目の「広島原爆の日」を迎えます。
あらためて犠牲となられた多くの方々に弔意を表します。
広島で71回目の原爆忌、平和への誓い新たに71回目の原爆忌を迎えた広島市の平和記念公園で6日午前8時、平和記念式典(原爆死没者慰霊式・平和祈念式)が始まった。被爆者や各都道府県の遺族代表ら約5万人が参列し、犠牲者を悼み、平和への誓いを新たにした。
松井一実市長は平和宣言で、5月に現職の米国大統領として初めて広島を訪問したオバマ米大統領の声明を引用し、核兵器廃絶に向けた「情熱」を持ち、世界が「連帯」して行動を起こすよう呼びかけた。式典には、核保有国の米英仏露など、昨年の100か国に次いで過去2番目に多い91か国と欧州連合(EU)代表部の代表が参列した。
全国の被爆者は3月末現在で17万4080人で、前年同期から9439人減り、過去最大の減少幅となった。平均年齢は80・86歳で、前年より0・73歳上がった。
(読売新聞2016年08月06日配信)
■平和宣言
1945年8月6日午前8時15分。澄みきった青空を切り裂き、かつて人類が経験したことのない「絶対悪」が広島に放たれ、一瞬のうちに街を焼き尽くしました。朝鮮半島や、中国、東南アジアの人々、米軍の捕虜などを含め、子どもからお年寄りまで罪もない人々を殺りくし、その年の暮れまでに14万もの尊い命を奪いました。
辛うじて生き延びた人々も、放射線の障害に苦しみ、就職や結婚の差別に遭(あ)い、心身に負った深い傷は今なお消えることがありません。破壊し尽くされた広島は美しく平和な街として生まれ変わりましたが、あの日、「絶対悪」に奪い去られた川辺の景色や暮らし、歴史と共に育まれた伝統文化は、二度と戻ることはないのです。
当時17歳の男性は「真っ黒の焼死体が道路を塞(ふさ)ぎ、異臭が鼻を衝(つ)き、見渡す限り火の海の広島は生き地獄でした。」と語ります。当時18歳の女性は「私は血だらけになり、周りには背中の皮膚が足まで垂れ下がった人や、水を求めて泣き叫ぶ人がいました。」と振り返ります。あれから71年、依然として世界には、あの惨禍をもたらした原子爆弾の威力をはるかに上回り、地球そのものを破壊しかねない1万5千発を超える核兵器が存在します。核戦争や核爆発に至りかねない数多くの事件や事故が明らかになり、テロリストによる使用も懸念されています。
私たちは、この現実を前にしたとき、生き地獄だと語った男性の「これからの世界人類は、命を尊び平和で幸福な人生を送るため、皆で助け合っていきましょう。」という呼び掛け、そして、血だらけになった女性の「与えられた命を全うするため、次の世代の人々は、皆で核兵器はいらないと叫んでください。」との訴えを受け止め、更なる行動を起こさなければなりません。そして、多様な価値観を認め合いながら、「共に生きる」世界を目指し努力を重ねなければなりません。今年5月、原爆投下国の現職大統領として初めて広島を訪問したオバマ大統領は、「私自身の国と同様、核を保有する国々は、恐怖の論理から逃れ、核兵器のない世界を追求する勇気を持たなければならない。」と訴えました。それは、被爆者の「こんな思いを他の誰にもさせてはならない」という心からの叫びを受け止め、今なお存在し続ける核兵器の廃絶に立ち向かう「情熱」を、米国をはじめ世界の人々に示すものでした。そして、あの「絶対悪」を許さないというヒロシマの思いがオバマ大統領に届いたことの証しでした。
今こそ、私たちは、非人道性の極みである「絶対悪」をこの世から消し去る道筋をつけるためにヒロシマの思いを基に、「情熱」を持って「連帯」し、行動を起こすべきではないでしょうか。今年、G7の外相が初めて広島に集い、核兵器を持つ国、持たない国という立場を超えて世界の為政者に広島・長崎訪問を呼び掛け、包括的核実験禁止条約の早期発効や核不拡散条約に基づく核軍縮交渉義務を果たすことを求める宣言を発表しました。これは、正に「連帯」に向けた一歩です。
為政者には、こうした「連帯」をより強固なものとし、信頼と対話による安全保障の仕組みづくりに、「情熱」を持って臨んでもらわなければなりません。そのため、各国の為政者に、改めて被爆地を訪問するよう要請します。その訪問は、オバマ大統領が広島で示したように、必ずや、被爆の実相を心に刻み、被爆者の痛みや悲しみを共有した上での決意表明につながるものと確信しています。
被爆者の平均年齢は80歳を超え、自らの体験を生の声で語る時間は少なくなっています。未来に向けて被爆者の思いや言葉を伝え、広めていくには、若い世代の皆さんの力も必要です。世界の7千を超える都市で構成する平和首長会議は、世界の各地域では20を超えるリーダー都市が、また、世界規模では広島・長崎が中心となって、若者の交流を促進します。そして、若い世代が核兵器廃絶に立ち向かうための思いを共有し、具体的な行動を開始できるようにしていきます。この広島の地で「核兵器のない世界を必ず実現する」との決意を表明した安倍首相には、オバマ大統領と共にリーダーシップを発揮することを期待します。核兵器のない世界は、日本国憲法が掲げる崇高な平和主義を体現する世界でもあり、その実現を確実なものとするためには核兵器禁止の法的枠組みが不可欠となります。また、日本政府には、平均年齢が80歳を超えた被爆者をはじめ、放射線の影響により心身に苦しみを抱える多くの人々の苦悩に寄り添い、その支援策を充実するとともに、「黒い雨降雨地域」を拡大するよう強く求めます。
私たちは、本日、思いを新たに、原爆犠牲者の御霊に心からの哀悼の誠を捧げ、被爆地長崎と手を携え、世界の人々と共に、核兵器廃絶と世界恒久平和の実現に向けて力を尽くすことを誓います。 平成28年(2016年)8月6日 広島市長 松井 一實
昨今年はリオオリンピック開会式と日程が重なり、ほうどう年70年の節目の年を迎え、今年は71年目。被爆体験を生の言葉で語ることが出来る方も少なくなりました。
特に今年はリオオリンピック開会式と日程が重なり、報道のトーンもオリンピックに偏ってしまっています。
戦争があったことや、各都市に空襲があったこと、広島・長崎に原子爆弾が投下されたことが風化しないよう、次世代に受継いでいくために、伝えていくことが大切であると感じます。
JR大船駅西口の大船観音寺には、多くの命を一瞬で奪った原子爆弾の残り火(平和の火)が灯されています。
この火を大切に守っているのは神奈川県原爆被災者の会のみなさまです。
平和の火を原爆に被災された方自らが、この火を守っている場所は、全国で唯一、大船観音寺ただ一箇所です。
今年9月10日(土曜日)には「第18回 ゆめ観音アジアフェスティバル」が大船観音で開催されます。
ゆめ観音においても、午後6時30分ごろより、会場に広島に投下された原子爆弾の残り火(平和の火)に囲まれた大船観音の白衣観音様の前で平和を願う万灯供養法要を厳修いたします。
早いもので、開催18年目を迎えました。
第18回 ゆめ観音アジアフェスティバルin大船
開催日時 2016年9月10日(土) (雨天時は胎内ギャラリー・事務所・出店のみ)
開催場所 大船観音寺 (鎌倉市岡本1-5-3:JR大船駅西口・湘南モノレール大船駅から徒歩5分)
白衣観音像前ステージ 及び 境内
■出展・飲食 11:00~
◆キャンドルナイト 18:30~
「平和の火」を広げるキャンドルナイト
主催 | ゆめ観音実行委員会(大船観音寺・第五教区)
後援 | 鎌倉市
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平和への祈り 大船観音から
2010年夏キャンドルナイトin大船観音報告
広がるねがいと平和の灯火
「広島原爆の火」の採火式を行います
Flame of the Atomic bomb in Ofna kannon
スマートフォン用アプリ「ポケモンGO」が、いよいよ本日7月22日10時、日本で配信開始となりました。
(まずはAndroid版から、追記iOS版も引続き配信開始)
先日のブログ記事で書いた通り、「ポケモンGO」は「ポケモン」と位置情報ゲーム「Ingress」とのコラボアプリです。
⇒Ingressプレイヤーと共存するために-ポケモンGOまもなく公開
GPS位置情報を利用することにより、プレイヤーが実際の町のあちこちでポケモンを見つけ、それらをゲットすることによりポケモン図鑑を完成させていきます。
アニメやゲームの世界を実体験できるARアプリということです。
早速インストールしてみました。
一つ目のポケモンは、まずは自分の身近な場所でゲットします。
ということで、ヒトカゲをゲット。
やはり、予想通り基本的に「Ingress」のスポットにポケモンが居そうですね。
永谷天満宮、貞昌院も登録されています。
貞昌院山門前のせせらぎにもコイキングが居ました。
先行配信されたアメリカではデイリーユーザー数が北米ゲームアプリで歴代首位になるほどの人気となっています。
ただ、特定の場所に人が殺到したり、事件や事故が起きたり、様々な弊害も発生しています。
マナーを守ってお互い気持ちよくプレイできるよう心掛けたいものです。
内閣サイバーセキュリティセンターからも次のようなお願いが広報されています。
ヲタカさんのイラストをもとに項目を追加して、境内掲示用ポスターにしてみました。
Ingressのプレイヤーの皆さん、そしてこれからポケモンGOをプレイする皆さん。
むやみやたらに寺院や神社などの境内に入らないで下さい、とは申しませんが、境内は神聖な礼拝施設であることを理解いただき、そこ入る場合には、是非それぞれの参拝作法に則った行動をお願いしたいものです。
世界規模のゲームを誰もが気持よくプレイできるよう、最低限のマナーは身につけて欲しいと願います。
歴史的な瞬間がやってきました。
オバマ大統領は5月27日、被爆地・広島を訪問しました。
現職のアメリカ大統領としては初めてのこととなります。
オバマ大統領はかつてプラハでの演説で「世界で唯一核兵器を使用したことのある核保有国として、米国は行動を起こす責任がある」と宣言し、核廃絶に取り組む決意を明確に示し、世界平和に貢献したとされノーベル平和賞を受賞しました。
今回の広島訪問は、その後の具体的な実践として大きな意味を持つものと感じます。
今回の広島平和記念公園では「原爆投下の瞬間を想像せずにはいられない。歴史を直視して、何をしなければならないかを自問する共通の責任がある」と演説し、核兵器なき世界へ向けての意気込みを改めて訴えました。
そして、「(日本とアメリカの)同盟だけでなく、友情も育んだ」と強調し、「(広島と長崎の未来は)核戦争の夜明けではなく、われわれの道義的な目覚めの始まりである」と演説を結んでいます。
このブログでも、何回も広島平和記念公園へのオバマ大統領をはじめ、アメリカの要人の訪問を望んできました。
その大きな第一歩が踏み出されたことは非常に大きな瞬間でした。
終戦後70年を超える時間が経過すると、戦争があったことも、各都市に空襲があったことも、広島・長崎に原子爆弾が投下されたことも風化していくことが懸念されます。
次世代に受継いでいくために、記録して伝えていくことが大切であると感じます。
関連のお知らせです。
大船観音では広島原爆の残り火が被爆者によって大切に守られています。
6月25日夕方、その広島原爆の残り火(=平和の火)をキャンドルに灯し、広げる「キャンドルナイトin大船観音」が今年も開催されます。
午後6時より平和祈念法要、採火式とともに、近隣の幼稚園児たちによる手作りのキャンドルも灯される予定です。
「キャンドルナイトin大船観音」開催の意味は、オバマ大統領の演説の内容そのものでもあります。 ⇒昨年の様子はこちら
■2016年6月25日(土曜日) 18:00-20:30
キャンドルナイト in 大船観音
18:00 採火式 18:30 キャンドル点灯 20:30終了
演奏特別ゲスト 里花 Rica さん
■オバマ大統領の演説全文は次の通りです。
71年前の雲一つない晴れた朝、空から死が降ってきて、世界は一変した。閃光(せんこう)と火の壁が街を破壊した。そして人類が自らを滅ぼす手段を持ったことを明示した。
なぜわれわれはこの地、広島にやって来るのか。そう遠くない過去に放たれた恐ろしい力について思案するために来るのだ。10万人以上の日本人の男性、女性、子どもたち、数千人の朝鮮人、十数人の米国人捕虜を含む死者を悼むために来るのだ。彼らの魂は私たちに話し掛ける。そして彼らは私たちに内面を見つめるように求め、私たちは何者なのか、何者になるかもしれないのかを見定めるよう求めるのだ。広島を際立たせているのは戦争の事実ではない。暴力的な紛争は原始人にも見られることが遺物から分かる。石英から刃物を作り、木からやりを作ることを学んだわれわれの祖先は、こうした道具を狩りだけでなく、同じ人類に対して使った。全ての大陸で、文明の歴史は戦争で満ちている。穀物の不足であれ金(ゴールド)への渇望であれ、国粋主義の熱狂的な扇動や宗教的な熱意であれ、帝国は興亡し、人々は支配されたり、解放されたりしてきた。節目節目で、罪のない人々が苦しみ、無数の死者を出し、彼らの名前は時間とともに忘れられた。
広島と長崎に残酷な結末をもたらした世界大戦は、最も豊かで最も強力な国々の間の戦いだった。彼らの文明は、世界の偉大な都市や素晴らしい芸術を生んだ。その思想家たちは正義と調和と真実についての考えを進展させた。しかし、最も単純な部族間紛争の原因となった支配や征服への同じ基本的な本能によって戦争へと発展した。古いパターンが新しい能力によって、新たな制約もなく増幅した。
数年の間に、およそ6000万人が亡くなった。われわれと何ら違いのない男性、女性、子供たちが、撃たれ、たたかれ、行進させられ、爆撃され、収容され、飢えさせられ、ガスで殺された。世界中に、この戦争を記録する多くの場所がある。勇気と英雄の物語を示す記念碑、言葉では言い表せない悪行がこだまする墓地や空になった収容所がある。
しかし、この空に立ち上ったきのこ雲の姿は、人間性の中心にある矛盾を最も鮮明に想起させる。われわれを種として特徴づけるひらめき、思想、創意、言語、道具を作ること、自然界から人類を区別し、自然をわれわれの意志に従わせる能力。これらがいかに、不相応な破壊力もわれわれに与えるかということを。
物質的な進歩や社会革新が、どれほどこの真実からわれわれの目をそらさせるのだろうか。われわれは、より高度な理由のため、暴力を正当化することをいかに簡単に学んでしまうのだろうか。全ての偉大な宗教は愛と平和と正義への道を約束するが、いかなる宗教にも信教を理由に人を殺すことができると主張した信者がいた。各国は犠牲と協調の元に国民を結束させる話を説きながら台頭し、偉業が成し遂げられるが、同時にこうした話は自分たちとは異なる人々を虐げ、人間性を奪う口実に利用されてきた。
科学のおかげで私たちは海を越えて交流し、雲の上を飛び、病気を治し、宇宙を理解するが、こうした科学的発見はより性能のいい殺りく兵器にも変わり得る。
近代の戦争は私たちにこの真実を教えてくれる。広島がこの真実を教えてくれる。技術は、人間社会の進歩を伴わなければわれわれに破滅をもたらす。原子の分裂へと導いた科学的革命は、モラルの革命も必要とする。
だから私たちはこの場所に来る。私たちはここ、この街の真ん中に立ち、原爆投下の瞬間を想像せずにはいられない。目の当たりにしたことに混乱した子供たちの恐怖を感じずにはいられない。われわれは声なき叫びに耳を傾ける。あのひどい戦争、これまで起きた戦争、そしてこれから起きる戦争で命を落とす全ての罪のない人々のことを忘れない。単なる言葉だけでこれらの苦しみを表すことはできない。しかし、私たちには歴史を直視し、こうした苦しみを食い止めるために何をしなければならないかを自問する共通の責任がある。
いつの日か、ヒバクシャの証言の声は聞けなくなるだろう。しかし、1945年8月6日の朝の記憶は決して薄れさせてはならない。その記憶のおかげで、私たちは自己満足と戦うことができる。その記憶が私たちの道義的な想像力をたくましくしてくれる。その記憶が私たちに変化を促してくれる。
そしてあの運命の日以来、私たちは希望を持てる選択をしてきた。米国と日本は同盟を構築しただけでなく、戦争を通して得られたものよりもはるかに多くのものを私たちにもたらした友情も築き上げた。
欧州の国々は、戦場を商業と民主主義の結束に変えた連合を構築した。抑圧された人々と国は自由を勝ち取った。国際的な共同体は、戦争を回避し、核兵器の存在を制限、縮小し、究極的には廃絶を目指すための制度と条約をつくった。
それでもなお、われわれが目にする国家間のあらゆる侵略行為、世界中でのあらゆるテロ、汚職、残虐行為、抑圧は、われわれの仕事が決して終わっていないことを示している。悪事を働く人間の能力をなくすことはできないかもしれない。そのため、国家、そしてわれわれが締結している同盟は、自身を守る手段を持つ必要がある。しかし、私の国のように核兵器の備蓄がある国は、恐怖の論理から抜け出す勇気を持ち、核兵器なき世界を追求しなければならない。私が生きているうちに、この目標を実現できないかもしれない。しかし、粘り強い努力によって破滅の可能性を低くできる。こうした備蓄の破棄につながる計画を立てることはできるし、他国への拡散や致死性の物質が狂信者の手に渡るのも阻止できる。
しかし、それではまだ十分ではない。
今日の世界を見渡すと、最も粗末なライフルやたる爆弾でさえ、恐ろしい規模の暴力をもたらすことができる。われわれは外交を通じて紛争を防ぎ、起きてしまった紛争を終わらすため、戦争自体に関する考え方を変えなければならない。われわれの相互依存の拡大を暴力的な対立ではなく、平和協調への理念と見なそう。破壊の力ではなく、つくり上げるもので国を定義しよう。
そして、恐らく何にもまして、われわれは一つの人類の仲間として、お互いのつながりを改めて思い起こさなければならない。これも、われわれ人類を類ない存在としている。われわれは遺伝子情報によって、過去の過ちを繰り返すよう規定されてはいない。われわれは学ぶことができる。選ぶことができる。われわれは子供たちに別の物語を話すことができる。共通の人間性を描いたり、戦争の可能性を減らし、残虐さをそれほど簡単には受け入れたりしない物語だ。
われわれはヒバクシャのこうした話を知っている。原爆を落とした爆撃機のパイロットを許した女性がいる。本当に憎んでいたのが戦争それ自体だったと分かったためだ。この地で死亡した米国人の家族を捜し出した男性がいる。彼らと自分自身の損失は同じと信じていたからだ。
私自身の国の物語も、簡単な言葉から始まった。「全ての人間は生まれながらにして平等であり、その創造主によって、生命、自由および幸福の追求を含む不可侵の権利を与えられている」(米独立宣言)。この理想の実現は決して容易ではなかった。わが国内や国民の間でさえそうだった。しかし、この話に忠実であろうと努力する価値はある。それは、真剣な努力に値する理想であり、大陸そして海を越えて広がる理想だ。全ての人間の絶対的な価値を示し、全て生命は大切であるという揺るぎない主張だ。われわれは皆一つの人類という家族の一員であるとの根源的で必然的な考え方だ。これこそ、われわれ皆が伝えなければならない物語だ。
これが広島を訪れる理由だ。愛する人、自分の子供たちの朝一番の笑顔、台所の食卓越しの夫や妻との優しい触れ合い、心安らぐ親の抱擁といったことに思いをはせるためだ。こうしたことに思いを寄せると、71年前にここで同じように大切なひとときがあったということが分かる。亡くなった人々は、われわれのような人たちだ。普通の人には分かることだと思う。皆、戦争はたくさんだと思っている。科学の驚異は暮らしの向上に焦点を当てるべきで、命を奪うものであってはならないと考えている。国々やその指導者が決断を行うときにこの単純な知恵が反映されれば、広島の教訓は生かされたことになる。
世界はここで永遠に変わってしまった。しかしきょう、この街の子供たちは平和に一日を過ごすだろう。それは何と貴重なことか。それは守るに値することであり、全ての子供がそうあるべきだ。これこそわれわれが選択できる未来だ。広島と長崎が核戦争の夜明けとしてではなく、私たち自身の道義的な目覚めの始まりとして知られる未来だ。
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千葉県警捜査1課は23日、住居表示板を盗んだとして県内の大学に通う埼玉県上尾市の男(20)を窃盗容疑で逮捕した。男は昨年から今年にかけて東京23区の区役所などに「爆破予告メールを送った」と言って1月下旬、千葉県警松戸東署に出頭しており、県警は自治体や官公庁に相次いでいる爆破予告メールとの関連も調べる。
逮捕容疑は昨年5~11月、東京都港区内のビル外壁に取り付けられていた住居表示板(180円相当)を盗んだとしている。県警は男の出頭を受け、男の自宅を家宅捜索。パソコンやカメラを押収し、データ解析を進めていた。男が出頭後も新たにパソコンを購入、予告メールを送った疑いがあるとみて調べている。【円谷美晶】
毎日新聞 2月24日(水)1時7分配信
爆破予告メールの内容はこちらに掲載されております(「当職は本気ナリよ」…独特な文体、栃木市が爆破予告メールの内容公表 -- 産経新聞Web)
この独特な文章は、インターネット、特に「ニコニコ動画」や「2ちゃんねる」に馴染みのない方にはまったく理解不明な内容となっています。
けれども、上記のようなネットに普段から触れている層(特に10代後半~20代の若者)にとっては、文体を見れば直ぐにピンとくるものです。
こちらを見れば爆破予告メールの背景が把握できます → https://sonshi.xyz/wiki/%E5%90%8C%E6%99%82%E7%88%86%E7%A0%B4%E4%BA%88%E5%91%8A%E4%BA%8B%E4%BB%B6
いたずら半分の爆破予告は、本当に迷惑でありますし、重大な犯罪です。
結果としてどのような重大な影響をもたらすか想像できない人が居るということが本当に恐ろしいことでありますが、それ以上に、今回のようなメールに対する対応、報道姿勢などについても考えさせられることが多い事件でした。
メディア・リテラシー教育と同時に、若者たちがどのようなネット環境にあるかについても常に関心をもって接することが必要でしょう。
〔海外地震〕台湾南部・高雄市付近でM6.4 ビル複数倒壊 負傷者多数か(2/6)
米国地質調査所(USGS)によると、日本時間2月6日04:57頃、台湾南部・高雄市付近を震源とするM6.4の地震が発生しました。現地報道によると、台南市を中心に複数のビルが倒壊し多数の負傷者が出ているほか、およそ200人以上が倒壊したビル内に閉じ込められている模様です。なお、現時点で邦人被害の情報は入っていません。【2月6日08:30現在、レスキューナウまとめ】
【発生事象】(USGS)
震源地:台湾南部・高雄市付近(北緯22.8度 東経120.6度)
近隣都市からの方角・距離:
台湾・屏東の北東22km
台湾・玉井の南36km
台湾・高雄の北東39km
台湾・台南の東南東45km
香港・香港の東667km発生日時(日本時間):2月6日04:57頃
震源の深さ:10.0km
地震の規模:M6.4(※当初のM6.7を修正)
津波:津波警報センターは、津波に関する情報を発表しましたが、津波による大きな被害のおそれはありません。※台湾では1999年9月21日01:47(現地時間)に台湾中部・南投県を震源とするM7.0以上の地震が発生し、死者2000人以上の被害が出ました。
【余震】(台湾・中央気象局)※現地時間(GMT+8)
[2月6日]
・04:00頃 M4.9
・04:01頃 M4.3
・04:03頃 M4.5
・04:12頃 M3.8
・04:18頃 M4.2
・05:07頃 M4.4
・05:13頃 M3.7
・06:05頃 M4.3
・06:14頃 M3.7
・07:07頃 M3.9■基礎データ
台湾
人口:約2343万人
首都:台北
在留邦人数:18592人(外務省発表)
レスキューナウニュース 2月6日(土)5時30分配信
春節を間近に控えた台湾で規模の大きな地震が発生しました。
幾つかのビルが倒壊して負傷された方も多数でているようです。
今年(2016年)の春節(旧正月)は2月8日から。土日を含んで実質上春節に入る中での震災です。
昨年、春節の時期にお世話になった台湾仏光山寺の台南別院・高雄の仏陀記念館や僧堂も震源の近くにあるので心配です。
被災された地域の皆さまに心よりお見舞い申し上げます。
打ち上げ成功おめでとう! H-IIAロケット29号機、通信衛星「テルスター12ヴァンテージ」の打ち上げに成功三菱重工業と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2015年11月24日15時50分、カナダの通信衛星「テルスター12ヴァンテージ」を搭載したH-IIAロケット29号機を、種子島宇宙センターから打ち上げた。
ロケットは順調に飛行し、打ち上げから約4時間27分後に衛星を分離して、打ち上げは成功した。
テルスター12ヴァンテージは、カナダのテレサット社が運用する通信衛星で、エアバス・ディフェンス&スペース社が製造した。西経15度の静止軌道から、南大西洋やカリブ地方、地中海、北海地域などに向けて通信サーヴィスを展開する。衛星の打ち上げ時の質量は4900kgで、設計寿命は15年が予定されている。
今回打ち上げられたH-IIAは、「高度化」と呼ばれる改良が初めて適用された。この高度化によって、ロケットの第2段が長時間飛行したり、エンジンを再々着火したりできるようになり、従来よりも静止衛星をより静止軌道に近い軌道に投入することが可能となった。
また、民間企業から受注した衛星の打ち上げも日本のロケットにとって初めてのこととなり、今回の成功はH-IIAロケットにとって、また日本の宇宙産業にとって大きな意味をもつ打ち上げとなった。
(sorae.jp 11月24日(火)22時0分配信)
11月24日午後3時50分、カナダの通信放送衛星を搭載したH2Aロケット29号機が鹿児島県の種子島宇宙センターから打上げられました。
商業用の人工衛星を静止軌道に投入するのは今回が初めてで、今後は商業衛星市場への本格参入が期待されます。
特に、今回の成功でH2Aロケットは成功率が96.5%になり、信頼度も確固たるものとなりました。
また、飛行の高度化により、これまでよりも静止軌道により近い位置に衛星を投入することが出来るようになり、国際的な競争力も期待されます。
先日のMRJ初飛行成功のニュースに引き続き、明るいニュースでした。
パリで銃撃や爆発、120人超死亡 劇場やサッカー場など
(CNN) CNN系列局のBFMTVによると、フランスのパリで13日夜、劇場など少なくとも6カ所で銃撃があったほか、サッカーの代表戦が行われていたパリ郊外のスタジアムでも少なくとも3回の爆発があり、当局によると、合わせて少なくとも153人が死亡した。
内務省によると、銃撃があった場所の1つ、劇場「バタクラン」では少なくとも112人が死亡した。同劇場内から脱出したラジオ記者によると、黒い服に身を包んだ男2人がAK47とみられる自動小銃を発砲。マスクは着けておらず無言だったという。銃撃は10~15分間にわたり続き、劇場内のコンサート会場にいた観客はパニックになり悲鳴を上げた。20~25人の死体が床に散乱していたという。
男らは人質を取って劇場内のコンサート会場に立てこもっていたが、BFMTVによると、警察特殊部隊が現場に突入。襲撃者2人は殺害され、立てこもりは終わったという。警察により人質少なくとも100人が屋外に解放された。負傷者がいる模様。
また仏メディアによると、サッカー・ドイツ代表とフランス代表の試合が行われ、オランド仏大統領も観戦に訪れていたパリ郊外の「スタッド・ド・フランス」で複数の爆発があった。オランド大統領はハーフタイムに避難し、スタジアムは閉鎖された。情報筋によると、爆発のうち1件は自爆テロとみられる。
これを受けて、オランド大統領は非常事態を宣言し、国境を閉鎖する意向を示した。「我々は共感と連帯、団結を示し、冷静さを維持する必要がある。フランスは強く偉大な国でなければならない」と述べた。事件は「前例のない攻撃」で、「テロと直面して、この国は自分をどう守り、軍隊をどう動かし、テロリストにどう打ち勝つかを知っている」とも述べた。
オランド大統領、マニュエル・バルス副大統領、カズヌーブ内相は内務省で緊急会議を開催した。
パリ警察は市民に自宅待機を命令。ツイッター上で、「絶対の必要がない限り」自宅にとどまるよう呼びかけている。
「ル・パリジャン」紙の記者によると、フランス当局はテロ捜査を開始。公式の犯行声明は出ていないが、過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」はツイッター上で、一連の攻撃を称賛した。
また、オバマ米大統領はホワイトハウスで、「これはパリやフランスの人々への攻撃にととまらず、人類すべてと我々が共有する価値観への攻撃だ」と主張。一連の攻撃について、「罪のない民間人を狙った卑劣なテロ行為だ」と述べた。
米国の対テロ当局者によると、米国の対テロ当局は、情報を収集し米国に対するテロの脅威がないかを評価するため、会議を開催。今のところ米国への脅威を示唆する情報はないという。現時点でパリでの犯行を疑われているのは、シリアやイラクから帰国した戦闘員だという。
(CNN.co.jp 11月14日(土)10時36分配信)
悲しい事件が起こってしまいました。
パリで複数箇所同時多発的に重撃などのテロが発生し、現在のところ120人を超える方々の死亡が確認されています。
フランスではオランド大統領による全国土の非常事態を宣言し、国境を閉鎖することも検討しているようです。
まだ全体概要と、犯行の意図が解明されたわけではありませんが、一般の市民を対象に無差別テロを行なう行為は、いかなる理由があろうとも許されることではありません。
一刻も早い解明と対策が求められます。
まずは、お亡くなりになられた方々、そしてその家族の方々に対して心から哀悼の意を表します。
もしもこの事件が宗教の名のもとに行われたのであれば、この行為に関して断固として非難します。
そして、全てのテロ行為を非難し、このような殺戮行為にはいかなる弁解及び弁明もあり得ないものであることを改めて宣言します。
フランス政府および各国においては、連携して事件の全容解明と、テロと闘うための国際的な政治的意思をさらに強化されることを望みます。
国産ジェット旅客機MRJ きょう初飛行
三菱航空機は、国産初のジェット旅客機・MRJの試験機による初飛行を、愛知県営名古屋空港で11日午前に実施すると発表した。
開発工程の見直しなどにより、これまで5度延期されてきたMRJの初飛行。MRJを開発する三菱航空機によると、初飛行は11日午前、愛知県営名古屋空港を離陸。太平洋側か日本海側、どちらかに向かい操縦性をチェックするなどして、約1時間後に着陸する予定。
国産旅客機の飛行試験としては、プロペラ機YS11から約50年ぶりとなる。
当日、空港付近は周辺の混雑と事故防止のため、立ち入りが制限され、空港の展望デッキなどを閉鎖し、見学ができないという。
MRJ初飛行の様子は三菱航空機が提供するインターネットの生中継で見ることができる。
(日本テレビ系(NNN) 11月11日配信)
ついにこの瞬間がやってきました。
待ちに待った国産初のジェット旅客機・MRJ初飛行が行われます。
インターネットで生中継されますので、見守りたいと思います。
初飛行の成功を祈ります。
日本芸能実演家団体協議会(芸団協)など10の芸術団体が5日、東京都内で記者会見を開き、首都圏でコンサート会場が不足している現状を訴えた。狂言師で人間国宝の野村萬さんは「劇場やホールは文化芸術立国をめざす上で重要」と指摘。音楽やバレエなど各分野のアーティストが集まり、警鐘を鳴らした。芸団協の調査では、この10年で首都圏の劇場やホールの閉鎖が相次ぎ、約2万5千席分が失われたという。さらに、来年に耐震改修などが集中し、業界は「2016年問題」と位置づける。東京五輪の競技会場になる施設の改修工事も絡み、深刻化している。
コンサートプロモーターズ協会の山本幸治常務理事は「特に収支がとれる2千人前後のハコが危機的だ」と話す。昨年から今年にかけて閉鎖した、五反田ゆうぽうと、青山劇場などは1千~2千人規模で、建て替え工事中の渋谷公会堂も約2千人収容だ。
一方、ライブの需要は高まり続けている。協会によると、公演数は12年約2万本、13年約2万2千本、14年約2万8千本と急増中。観客動員数も昨年は4261万人で、08年から2倍近くになった。
(朝日新聞2015年11月5日)
ここ数年、東京オリンピックに関係する施設改修や、改修時期を迎える施設など、相次いで施設改修が重なります。特に2016年がそのピークとなり、様々な影響が予測されます。
音楽家や芸術家にとってはその発表の機会、そして収入を得るための場所が無くなってしまうということは深刻な問題であり、それを楽しむ側としても悩ましい問題です。
このような会場不足は、2020年の東京オリンピックが終わるまで関東エリアでは慢性的に続きます。
したがって、向こう5年程度は様々な対応が必要になってきます。
大きな会場はもとより、身近なところでは区の公会堂や少ホールなどがことごとく改修時期に入っています。
この問題に対して、一つとしては寺院・神社の境内を利用することを進めるということも考えられるのではないかと考えています。
貞昌院でも、これまでクラシック、ジャズ、落語、演劇などを行ってきました。
本堂や客間を利用した、収容人数が100人程度のコンサート、演劇、公演などはかなり柔軟に対応できます。
発表の場を探している芸術家のみなさん、寺院、神社の境内を使うということも視野に入れてみては如何でしょうか。
コンサート、ライブ会場が足りないとされる2016年問題を乗り切るために、できることは少なからずあると考えています。
5年に一度行われる国勢調査がいよいよはじまりました。
国勢調査は国の統計に関する基本的な法律である統計法により基幹統計調査としての位置付けが特に規定されており、総務大臣には国勢調査の実施が義務付けられています(統計法第2条第4項及び第6項、第5条第1項及び第2項)
特に今回の国勢調査は東日本大震災後初めての国勢調査となり、被災地の人口移動の実態や、全国的な人口減少の把握が期待されます。
また、今回からインターネットによる回答(パソコン、スマートフォン等で回答)が全国で可能となりました。
各世帯には、まずはインターネット回答の御願い、ID,パスワードが国勢調査員により配付されます。
インターネットによる回答期間は9月10日午前0時から、9月20日までとなります。
さっそく、インターネットで回答してみましたが、実に簡単でした。
インターネットで回答された世帯は、それで調査終了となりますので、是非おすすめします。
回答がなかった世帯には、改めて9月26日から30日までの間に改めて紙の調査票が調査員により配布されます。
70年目の終戦記念日を明日に控え、政府は今日の臨時閣議で戦後70年の安倍晋三首相談話を決定しました。
安倍首相は午後6時より官邸で談話を発表。
談話では、アジア・太平洋戦争に関し「お詫び」「侵略」「植民地支配」というこれまでの首相談話を引継ぎ、さらに今後に向けて積極的平和主義に基づき「子や孫、未来の世代に謝罪を続ける宿命を背負わせてはならない」と述べました。
全文は以下のとおりですが、個人的には首相の思いを丁寧に説明していて良い内容の談話だと感じます。
首相談話全文
8月は私たち日本人にしばし立ち止まることを求めます。今は、遠い過去なのだとしても、過ぎ去った歴史に思いを致すことを求めます。政治は歴史から未来への知恵を学ばなければなりません。戦後70年という大きな節目にあたって、先の大戦への道のり、戦後の歩み、20世紀という時代を振り返り、その教訓の中から未来に向けて、世界の中で日本が、どういう道を進むべきか。深く思索し、構想すべきである。私はそう考えました。
同時に、政治は歴史に謙虚でなければなりません。政治的、外交的な意図によって歴史が歪められるようなことは決してあってはならない。このことも私の強い信念であります。ですから、談話の作成にあたっては「21世紀構想懇談会」を開いて、有識者の皆様に率直かつ徹底的なご議論をいただきました。それぞれの視座や考え方は当然ながら異なります。しかし、そうした有識者の皆様が熱のこもった議論を積み重ねた結果、一定の認識を共有できた。私はこの提言を歴史の声として受け止めたいと思います。そして、その提言の上に立って、歴史から教訓をくみ取り、今後の目指すべき道を展望したいと思います。
100年以上前の世界には、西洋諸国を中心とした国々の広大な植民地が広がっていました。圧倒的な技術優位を背景に植民地支配の波は、19世紀アジアにも押し寄せました。その危機感が日本にとって近代化の原動力となったことは間違いありません。アジアで最初に立憲政治を打ち立て、独立を守り抜きました。
日露戦争は植民地支配の元にあった多くのアジアやアフリカの人々を勇気づけました。世界を巻き込んだ第一次世界大戦を経て、民族自決の動きが広がり、それまでの植民地化にブレーキがかかりました。この戦争は、1千万人もの戦死者を出す悲惨な戦争でありました。人々は平和を強く願い、国際連盟を創設し、不戦条約を生み出しました。戦争自体を違法化する新たな国際社会の潮流が生まれました。当初は、日本も足並みをそろえました。
しかし、世界恐慌が発生し、欧米諸国が植民地経済を巻き込んだ経済のブロック化を進めると、日本経済は大きな打撃を受けました。その中で日本は、孤立感を深め、外交的、経済的な行き詰まりを力の行使によって解決しようと試みました。国内の政治システムは、その歯止めたりえなかった。こうして日本は世界の大勢を見失っていきました。
満州事変、そして国際連盟からの脱退、日本は次第に国際社会が壮絶な犠牲の上に築こうとした新しい国際秩序への挑戦者となっていった。進むべき進路を誤り、戦争への道を進んでいきました。
そして、70年前、日本は敗戦しました。戦後70年にあたり、国内外に倒れたすべての人々の命の前に、深く頭を垂れ、痛惜の念を表すとともに永劫の哀悼の誠を捧げます。先の大戦では、300万余の同胞の命が失われました。
祖国の行く末を案じ、家族の幸せを願いながら戦陣に散った方々。終戦後、酷寒のあるいは灼熱の遠い異郷の地にあって飢えや病に苦しみ亡くなられた方々。広島や長崎での原爆投下、東京をはじめ各都市での爆撃、沖縄における地上戦などによって、たくさんの市井の人々が、無残にも犠牲となりました。
戦火を交えた国々でも、将来ある若者たちの命が、数知れず失われました。中国、東南アジア、太平洋の島々など、戦場となった地域では戦闘のみならず、食糧難などにより、多くの無辜の民が苦しみ、犠牲となりました。戦場の陰には深く名誉と尊厳を傷つけられた女性たちがいたことも忘れてはなりません。
何の罪もない人々に計り知れない損害と苦痛を我が国を与えた事実。歴史とは実に取り替えしのつかない苛烈なものです。一人一人にそれぞれの人生があり、夢があり、愛する家族があった。この当然の事実をかみしめるとき。今なお言葉を失い、ただただ断腸の念を禁じえません。
これほどまでの尊い犠牲の上に、現在の平和があり、これが戦後日本の原点であります。二度と戦争の惨禍を繰り返してはならない。事変、侵略、戦争。いかなる武力の威嚇や行使も国際紛争を解決する手段としては、もう二度と用いてはならない。植民地支配から永遠に決別し、すべての民族の自決の権利が尊重される世界にしなければならない。
先の大戦への深い悔悟の念と共に、わが国はそう誓いました。自由で民主的な国を作り上げ、法の支配を重んじ、ひたすら不戦の誓いを堅持してまいりました。70年間に及ぶ平和国家としての歩みに、私たちは静かな誇りを抱きながら、この不動の方針をこれからも貫いてまいります。
わが国は先の大戦における行いについて、繰り返し痛切な反省と心からのお詫びの気持ちを表明してきました。その思いを実際の行動で示すため、インドネシア、フィリピンをはじめ東南アジアの国々、台湾、韓国、中国など隣人であるアジアの人々が歩んできた苦難の歴史を胸に刻み、戦後一貫して、その平和と繁栄のために力を尽くしてきました。こうした歴代内閣の立場は、今後もゆるぎないものであります。
ただ、私たちがいかなる努力を尽くそうとも、家族を失った方々の悲しみ、戦禍によって塗炭の苦しみを味わった人々のつらい記憶は、これからも決して癒えることはないでしょう。ですから、私たちは心にとどめなければなりません。
戦後600万人を超える引き揚げ者が太平洋の各地から無事帰還でき、日本再建の原動力となった事実を。中国に置き去りにされた3000人近い日本人の子どもたちが無事成長し、再び祖国の土を踏むことが出来た事実を。米国や英国、オランダ、豪州などの元捕虜の皆さんが長年にわたり、日本を訪れ、互いの戦死者のために慰霊を続けてくれている事実を。
戦争の苦痛を嘗め尽くした中国人の皆さんや日本軍によって耐えがたい苦痛を受けた元捕虜の皆さんが、それほど寛容であるためには、どれほどの心の葛藤があり、いかほど努力が必要であったか。そのことに私たちは思いを致さなければなりません。寛容の心によって、日本は戦後、国際社会に復帰することができました。
戦後70年のこの機にあたり、わが国は和解のために力を尽くしてくださった、すべての国々に、すべての方々に、心からの感謝の気持ちを表したいと思います。
日本では戦後生まれの世代が今や人口の8割を超えています。あの戦争には何ら関わりのない私たちの子や孫、そしてその先の世代の子供たちに謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません。しかし、それでもなお私たち日本人は世代を超えて、過去の歴史に真正面から向き合わなければなりません。
謙虚な気持ちで過去を受け継ぎ、未来へと引き渡す責任があります。私たちの親、そのまた親の世代が、戦後の焼け野原、貧しさのどん底の中で命をつなぐことが出来た。そして、現在の私たちの世代、さらに次の世代へと未来をつないでいくことが出来る。
それは先人たちのたゆまぬ努力と共に敵として熾烈に戦った米国、豪州、欧州諸国をはじめ、本当にたくさんの国々から恩讐を超えて、善意と支援の手が差し伸べられたおかげであります。
そのことを私たちは未来へと語り継いでいかなければならない。歴史の教訓を深く胸に刻み、よりよい未来を切り開いていく。アジアそして世界の平和と繁栄に力を尽くす。その大きな責任があります。
私たちは、自らの行き詰まりを力によって打開しようとした過去をこの胸に刻み続けます。だからこそ、わが国はいかなる紛争も法の支配を尊重し、力の行使ではなく、平和的、外交的に解決すべきである。この原則をこれからを固く守り、世界の国々にも働きかけてまいります。唯一の戦争被爆国として核兵器の不拡散と究極の廃絶をめざし、国際社会でその責任を果たしてまいります。
私たちは20世紀において、戦時下、多くの女性たちの尊厳や名誉が深く傷つけられた過去をこの胸に刻み続けます。だからこそ、わが国はそうした女性たちの声に寄り添い、常に寄り添う国でありたい。21世紀こそ、女性の人権が傷つけられることのない世紀とするため、世界をリードしてまいります。
私たちは経済のブロック化が紛争の芽を育てた過去をこの胸に刻み続けます。だからこそ、わが国はいかなる国の恣意にも左右されない、自由で公正で開かれた国際経済システムを発展させ、途上国支援を強化し、世界のさらなる繁栄をけん引してまいります。
繁栄こそ平和の礎です。暴力の温床ともなる貧困に立ち向かい、世界のあらゆる人々に医療と教育、自立の機会を提供するため、一層力を尽くしてまいります。
私たちは国際秩序への挑戦者となってしまった過去をこの胸に刻み続けます。だからこそ我が国は、自由、民主主義、人権といった基本的価値をゆるぎないもとして堅持し、その価値を共有する国々と力を携え、積極的平和主義の旗を高く掲げ、これまで以上に貢献してまいります。
戦後80年、90年、さらには100年に向けて、そのような日本を国民の皆さんと共に作り上げていく。その決意であります。
以上が、私たちが歴史から学ぶべき未来への知恵だろうと考えております。
冒頭私は「21世紀構想懇談会」の提言を「歴史の声として受け止めたい」と申し上げました。同時に、私たちは歴史に対して謙虚でなければなりません。謙虚な姿勢とは果たして、聞き洩らした声が他にもあるのではないか。常に歴史を見つめ続ける態度であると考えます。
私はこれからも謙虚に歴史の声に耳を傾けながら、未来への知恵を学んでいく。そうした姿勢を持ち続けていきたいと考えています。平成27年8月14日
内閣総理大臣 安倍晋三
On the 70th anniversary of the end of the war, we must calmly reflect upon the road to war, the path we have taken since it ended, and the era of the 20th century. We must learn from the lessons of history the wisdom for our future.
More than one hundred years ago, vast colonies possessed mainly by the Western powers stretched out across the world. With their overwhelming supremacy in technology, waves of colonial rule surged toward Asia in the 19th century. There is no doubt that the resultant sense of crisis drove Japan forward to achieve modernization. Japan built a constitutional government earlier than any other nation in Asia. The country preserved its independence throughout. The Japan-Russia War gave encouragement to many people under colonial rule from Asia to Africa.
After World War I, which embroiled the world, the movement for self-determination gained momentum and put brakes on colonization that had been underway. It was a horrible war that claimed as many as ten million lives. With a strong desire for peace stirred in them, people founded the League of Nations and brought forth the General Treaty for Renunciation of War. There emerged in the international community a new tide of outlawing war itself.
At the beginning, Japan, too, kept steps with other nations. However, with the Great Depression setting in and the Western countries launching economic blocs by involving colonial economies, Japan's economy suffered a major blow. In such circumstances, Japan's sense of isolation deepened and it attempted to overcome its diplomatic and economic deadlock through the use of force. Its domestic political system could not serve as a brake to stop such attempts. In this way, Japan lost sight of the overall trends in the world.
With the Manchurian Incident, followed by the withdrawal from the League of Nations, Japan gradually transformed itself into a challenger to the new international order that the international community sought to establish after tremendous sacrifices. Japan took the wrong course and advanced along the road to war.
And, seventy years ago, Japan was defeated.
On the 70th anniversary of the end of the war, I bow my head deeply before the souls of all those who perished both at home and abroad. I express my feelings of profound grief and my eternal, sincere condolences.
More than three million of our compatriots lost their lives during the war: on the battlefields worrying about the future of their homeland and wishing for the happiness of their families; in remote foreign countries after the war, in extreme cold or heat, suffering from starvation and disease. The atomic bombings of Hiroshima and Nagasaki, the air raids on Tokyo and other cities, and the ground battles in Okinawa, among others, took a heavy toll among ordinary citizens without mercy.
Also in countries that fought against Japan, countless lives were lost among young people with promising futures. In China, Southeast Asia, the Pacific islands and elsewhere that became the battlefields, numerous innocent citizens suffered and fell victim to battles as well as hardships such as severe deprivation of food. We must never forget that there were women behind the battlefields whose honour and dignity were severely injured.
Upon the innocent people did our country inflict immeasurable damage and suffering. History is harsh. What is done cannot be undone. Each and every one of them had his or her life, dream, and beloved family. When I squarely contemplate this obvious fact, even now, I find myself speechless and my heart is rent with the utmost grief.
The peace we enjoy today exists only upon such precious sacrifices. And therein lies the origin of postwar Japan.
We must never again repeat the devastation of war.
Incident, aggression, war -- we shall never again resort to any form of the threat or use of force as a means of settling international disputes. We shall abandon colonial rule forever and respect the right of self-determination of all peoples throughout the world.
With deep repentance for the war, Japan made that pledge. Upon it, we have created a free and democratic country, abided by the rule of law, and consistently upheld that pledge never to wage a war again. While taking silent pride in the path we have walked as a peace-loving nation for as long as seventy years, we remain determined never to deviate from this steadfast course.
Japan has repeatedly expressed the feelings of deep remorse and heartfelt apology for its actions during the war. In order to manifest such feelings through concrete actions, we have engraved in our hearts the histories of suffering of the people in Asia as our neighbours: those in Southeast Asian countries such as Indonesia and the Philippines, and Taiwan, the Republic of Korea and China, among others; and we have consistently devoted ourselves to the peace and prosperity of the region since the end of the war.
Such position articulated by the previous cabinets will remain unshakable into the future.
However, no matter what kind of efforts we may make, the sorrows of those who lost their family members and the painful memories of those who underwent immense sufferings by the destruction of war will never be healed.
Thus, we must take to heart the following.
The fact that more than six million Japanese repatriates managed to come home safely after the war from various parts of the Asia-Pacific and became the driving force behind Japan's postwar reconstruction; the fact that nearly three thousand Japanese children left behind in China were able to grow up there and set foot on the soil of their homeland again; and the fact that former POWs of the United States, the United Kingdom, the Netherlands, Australia and other nations have visited Japan for many years to continue praying for the souls of the war dead on both sides.
How much emotional struggle must have existed and what great efforts must have been necessary for the Chinese people who underwent all the sufferings of the war and for the former POWs who experienced unbearable sufferings caused by the Japanese military in order for them to be so tolerant nevertheless?
That is what we must turn our thoughts to reflect upon.
Thanks to such manifestation of tolerance, Japan was able to return to the international community in the postwar era. Taking this opportunity of the 70th anniversary of the end of the war, Japan would like to express its heartfelt gratitude to all the nations and all the people who made every effort for reconciliation.
In Japan, the postwar generations now exceed eighty per cent of its population. We must not let our children, grandchildren, and even further generations to come, who have nothing to do with that war, be predestined to apologize. Still, even so, we Japanese, across generations, must squarely face the history of the past. We have the responsibility to inherit the past, in all humbleness, and pass it on to the future.
Our parents' and grandparents' generations were able to survive in a devastated land in sheer poverty after the war. The future they brought about is the one our current generation inherited and the one we will hand down to the next generation. Together with the tireless efforts of our predecessors, this has only been possible through the goodwill and assistance extended to us that transcended hatred by a truly large number of countries, such as the United States, Australia, and European nations, which Japan had fiercely fought against as enemies.
We must pass this down from generation to generation into the future. We have the great responsibility to take the lessons of history deeply into our hearts, to carve out a better future, and to make all possible efforts for the peace and prosperity of Asia and the world.
We will engrave in our hearts the past, when Japan attempted to break its deadlock with force. Upon this reflection, Japan will continue to firmly uphold the principle that any disputes must be settled peacefully and diplomatically based on the respect for the rule of law and not through the use of force, and to reach out to other countries in the world to do the same.
As the only country to have ever suffered the devastation of atomic bombings during war, Japan will fulfil its responsibility in the international community, aiming at the non-proliferation and ultimate abolition of nuclear weapons.
We will engrave in our hearts the past, when the dignity and honour of many women were severely injured during wars in the 20th century. Upon this reflection, Japan wishes to be a country always at the side of such women's injured hearts. Japan will lead the world in making the 21st century an era in which women's human rights are not infringed upon.
We will engrave in our hearts the past, when forming economic blocs made the seeds of conflict thrive. Upon this reflection, Japan will continue to develop a free, fair and open international economic system that will not be influenced by the arbitrary intentions of any nation. We will strengthen assistance for developing countries, and lead the world toward further prosperity. Prosperity is the very foundation for peace. Japan will make even greater efforts to fight against poverty, which also serves as a hotbed of violence, and to provide opportunities for medical services, education, and self-reliance to all the people in the world.
We will engrave in our hearts the past, when Japan ended up becoming a challenger to the international order. Upon this reflection, Japan will firmly uphold basic values such as freedom, democracy, and human rights as unyielding values and, by working hand in hand with countries that share such values, hoist the flag of “Proactive Contribution to Peace," and contribute to the peace and prosperity of the world more than ever before.
Heading toward the 80th, the 90th and the centennial anniversary of the end of the war, we are determined to create such a Japan together with the Japanese people.
August 14, 2015
Shinzo Abe
Prime Minister of Japan
安倍晋三首相は17日午後、2020年東京五輪・パラリンピックのメーンスタジアムとなる新国立競技場の建設計画見直しを正式に表明した。
東京五輪組織委員会会長を務める森喜朗元首相との会談後、記者団に「現在の計画を白紙に戻す。ゼロベースで見直す」と語った。
(産経新聞 7月17日(金)15時29分配信)
多少遅い気はしますが、まあ、当然の判断でしょう。
現状案ではあまりにも計画実行にあたって無理が多すぎます。
違約金は覚悟の上、慎重に計画を見なおしていただきたいものです。
無理な計画、設計で進めるよりも現実的な設計で進めるほうが工期の面でもずっと安心です。
なお、ラグビーW杯は別会場(日産スタジアムなど)など、基準を満たした別会場での開催で充分でしょう。
安保関連法案、衆院通過へ…野党は採決退席方針
衆院平和安全法制特別委員会で可決された安全保障関連法案をめぐり、衆院議院運営委員会は15日の理事会で、16日に衆院本会議を開き、採決することを林幹雄委員長(自民)の職権で決めた。
関連法案は16日の本会議で、与党などの賛成多数で可決、参院に送付される見通しだ。民主、維新など野党5党は本会議での採決を退席する方針を確認した。
安倍首相は15日夕、首相官邸で記者団に対し、「国会での審議はさらに続いていく。国民の皆様に丁寧に分かりやすく説明していきたい」と述べた。
これに先立つ15日の特別委では、首相が出席して3時間の締めくくり質疑を行った。その後、浜田靖一委員長(自民)が質疑終局を宣言すると、民主党議員は「強行採決反対!」などと書かれたプラカードを掲げて抵抗。民主、共産両党の議員が委員長席に詰め寄って激しく抗議する中、採決が行われ、与党の賛成多数で可決された。維新は採決を退席した。
特別委の審議時間は、与党が採決の目安としていた「80時間超」を大幅に上回る約116時間に達した。
(讀賣新聞2015年07月15日配信)
衆院平和安全法制特別委員会で可決された安全保障関連法案について、7月15日に開かれた衆院議院運営委員会の理事会で翌16日に衆院本会議を開き、採決することが決まりました。
慣例ん法案に関する特別委の審議時間は、116時間に達しました。
これだけの時間をかけて論議したにも関わらず、議論が深まらない大きな原因は、反対する野党側が維新の党以外全ての党において具体的な対案を提示せず、ただただ反対のみを唱えていることにあると感じます。
さらに良くないのは15日の採決を欠席し、その上でプラカードをカメラ目線で掲げ、ただ相手の批判に終始したこと。
反対であるならば、国家がいかに国民を護ることができるかという法整備の対案を提出し、また、きちんと採決に出席して反対票を投じるべきでした。
twitterには下のようなコラが溢れています。
若い世代は野党の稚拙な行動に本当にあきれているのだと感じます。
もう一つ、良くないのは「安全保障関連法案」=「戦争法案」として思考停止していること。
これでは論議も何もありません。
戦後70年を迎え、憲法や国家の安全保障に関する論議が行われることはとても意義があることであります。
是非今後は各党の具体的な提案を元とした論議を深めていただきたいものです。
同日のニュースでは、こちらのほうがよほど重要なニュースでした。
世界の安全保障関連では画期的な最終合意です。
<イラン核交渉>最終合意 ウラン濃縮制限、経済制裁を解除イラン核問題の包括的解決を目指し、ウィーンで交渉を続けてきた6カ国(米英仏露中独)とイランは14日、「包括的共同行動計画」で最終合意した。イランのウラン濃縮能力を大幅に制限し、厳しい監視下に置くことで核武装への道を閉ざす一方、対イラン制裁を解除する。2002年にイランの秘密核開発計画が発覚してから13年。粘り強い国際的な外交努力によって、核拡散の可能性を減じる歴史的な合意となった。
(毎日新聞 7月14日配信)
NASA(アメリカ航空宇宙局)によって9年半前に打ち上げた無人探査機「ニューホライズンズ」がついに日本時間の7月14日午後9時前、冥王星に再接近します。
その距離、約1万2000キロ。
さまざまな映像を届けてくれています。
冥王星は、大きさが「地球の月」の約2/3ほどしかない準惑星ですが、大きめの衛星が5つあり、さまざまな興味深い天体であります。
その名前は、ギリシャ神話に登場する冥界の王を意味する「プルート」から名付けられており、日本名もそれにちなんでつけられています。
ディズニーのキャラクター「プルート」も冥王星にちなんで名付けられています。
冥王星は太陽からとても遠くにあるため、地球上で例えるなら夕方、日没のころの明るさににているとされています。
NASAでは、地球上で最も冥王星の明るさに近づく夕暮れの時間を「Pluto Time」と定義しています。
今日(7月14日)の東京近郊では午後7時02分ごろ。
上永谷のPluto Timeはこんな感じです。
茨城で震度5弱、東京で震度4 津波の心配なし
25日午後2時28分ごろ、関東地方で強い揺れを感じる地震があった。この地震で茨城県で震度5弱を観測した。気象庁によると震源は埼玉北部で、深さは約50キロ。地震の規模を示すマグニチュード(M)は5・6。この地震による津波の心配はないという。
(産経新聞 5月25日(月)14時33分)
大きめの地震が関東北部を中心に発生しました。
茨城県で震度5弱。
比較的浅い地震でしたが津波の心配はなく、本震よりも大きな余震の心配も無いということです。
ところで、テレビの地震報道で必ずと言って良いほど流される「地震発生時の映像」ですが、これは却って誤解や不安を招く原因になるため、流さないほうが良いのではないかと感じます。
例えば、こんな感じ。
東海村の原子力関連施設が激しく揺れてしまって建物がよく見えません。
いったいどんな激しい揺れだよ!と突っ込みたくなりますが、アナウンサーは「カメラでごらんのように激しく揺れています」というコメント・・・。
この揺れの原因は、カメラがきちんと架台に固定されていないことと、超望遠で撮っていることによるもので、ほとんど地震の揺れが原因ではありません。
テレビ局屋上カメラの様子や、役所などのライブカメラ映像も同様で、カメラがきちんと建物に固定されていないことにより揺れが何十倍にも増幅された結果です。
それをあたかも地震の揺れそのものであるかのような報道はどうかと思います。
映像を使うのであれば、映像が実際の揺れよりもかなり大きな揺れとなっていることと、なぜカメラが激しく揺れているのかを補足説明して報道する必要があるでしょう。
さらに言えば「地震発生時の様子」をきちんと伝えるのなら、カメラを高性能なスタビライザー(ドローン撮影のようなもの)に据え付けて、街の様子をきちんと捉えなければなりません。
まあ、テレビ局としては、画面が激しく揺れている方が「画になる」から、あえてその状況を変えようとはしないのでしょう。
ネパール中部で25日に起きたマグニチュード(M)7.8の巨大地震の死者は28日、4100人を超え、同国の震災被害としては過去80年で最悪となった。多数の行方不明者ががれきの下敷きになっているとみられ、生存率が大幅に下がるとされる「発生後72時間」が同日正午前(日本時間午後3時すぎ)に迫る中、家族と連絡が取れない住民や救助関係者は焦りを募らせている。
AFP通信によると、ネパール災害対策当局は同国の死者は4010人で、負傷者は7500人を超えたことを明らかにした。近隣のインドと中国でも計90人以上が死亡した。
農村部の被害状況は確認されておらず、犠牲者数が大幅に跳ね上がる恐れもある。カトマンズでは、出身地の様子を調べようと多数の住民がバスに乗り、故郷に向かった。
被災から3回目の夜を迎えた住民の多くは余震を警戒し、公園や空き地に組まれた簡易テントで過ごした。飲食料や燃料、医薬品の不足はますます深刻化。スーパーに米や食用油を買う人が駆け込む姿が見られ、ガソリンスタンドの前には長い列ができた。
日本は消防や警察、海上保安庁の職員ら70人で構成する国際緊急援助隊・救助チームを派遣。チームは27日、ネパールに向かいながら、カトマンズの空港の混雑が原因で着陸できず、インド東部コルカタに引き返した。28日に再び現地入りを試みる。
(時事通信 2015/4/28)
世界遺産の大半「壊滅」=観光地修復に最長10年
カトマンズ時事】ネパール大地震で、国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産に登録された七つの歴史的建造物のうち、四つが壊滅的被害を受けたことが29日、分かった。観光業を含む同国のサービス産業は国内総生産(GDP)の5割を占め、国民にとっては最大の雇用先。観光地の修復には最長10年かかるとみられ、同国経済に深刻な影響を及ぼすのは間違いない。
1979年に世界文化遺産に登録されたカトマンズ盆地は、カトマンズとパタン、バクタプルの三つの古都にあるダルバール広場と、12~18世紀に建立された四つのヒンズー教・仏教の建造物群から成る。
観光局のガウタム長官は時事通信の取材に「3都市のダルバール広場では5~8割の建造物が倒壊。これにチャングナラヤン寺院を加えた計4カ所が壊滅的打撃を受けた」と明らかにした。
倒壊した建造物がどの程度復興できるかは不透明だ。同長官は「がれきと化した建築資材をどこまで再利用できるのか、専門家の意見を聞かないと分からない。国際社会の支援が必要だが、修復できるとしても5~10年はかかるだろう」との見方を示す。
(時事通信2015/04/29)
今月25日にネパール中部で発生した巨大地震(マグニチュード7.8)は、時間が経過するごとにその全容が少しづつ伝わってきています。
地震による死者は28日現在で4100人を超え、まだまだ多数の方々ががれきの下敷きになっているとみられています。
生存率が大幅に下がるとされる「発生後72時間」が迫っており、一刻も早い救助が望まれます。
ネパールには、24年前に旅行したことがあります。
⇒http://teishoin.net/india/india2.html
その時はインドとの国境の街ビールガンジから三菱製のバスに乗り、急峻な未舗装のダマン峠を超えて11時間かかって首都Kathmanduに到着しました。
※本日のブログ記事の写真はすべて24年前に撮影したものです。
20年以上経過していますので街の様子もだいぶ変わったとは思いますが、それでもカトマンズ周辺の旧王宮地区やパクタプールなどはレンガ造りの古い建物が並んでいますので、地震の被害も大きかったようです。
かつて訪れた様々な歴史的建造物が全壊してしまっている報道に、本当に心が痛みます。
震災により命を落とされた方々へ弔意を表し、被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。
そして、行方不明となられた方々の一刻も早い救助を祈ります。
今日、阪神淡路大震災から20年目を迎えました。
改めて犠牲となられた6千人を超える方々に心より哀悼の意を表します。
20年前の午前5時46分、早朝の時間に発生した震災は、私たちに多くの教訓を与えてくれました。
ボランティア元年とされ、組織立ったボランティア活動が行われたのも、この阪神淡路大震災が契機になったとされています。
震災の際には、曹洞宗でも、各関連団体を中心に、災害支援を行っています。
震災復興支援に関する組織的な記録としては、曹洞宗国際ボランティア会(現SVA)のまとめた貴重な資料が神戸大学により公開されています。
一読をおすすめします。
阪神・淡路大震災ボランティア緊急救援活動の軌跡
よろずかわら版縮刷版
発行:神戸 : SVA(曹洞宗国際ボランティア会)神戸事務所
震災から20年が経過し、阪神淡路一帯では、自治体が借り上げた復興住宅の入居期限(20年間)の終了時期を迎えます。
入居者の高齢化、単身化が進み、山積されている住み替えのための問題解決が急がれます。
主だった被災地のみに報道が集中しがちですが、表に表れて来ない声を聴くことも大切なことだと思います。
災害を風化させること無く、またそれを語り継ぐ意味で、このような節目の時に思いを廻らすということは大事です。
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12月21日、23日と立て続けにイベント関連の騒動が続きました。
まずは、12月21日開催予定だった「東京・荒川マラソン」です。
荒川マラソン中止騒動 主催団体は2013年もずさんな大会運営東京・江戸川区で予定されていたマラソン大会が急きょ中止になった問題で、主催する団体のさらなるずさんな実態が浮かび上がってきた。
21日、東京・荒川のランニングコースには、立ち尽くす人や、座り込んでしまう人の姿が見られた。
そして、1人の男性が現れるとランナーたちが取り囲んだ。
その男性は「(12月)19日の段階で、ここの使用許可を得られていないことが発覚しておりまして。銀行振り込みで、返金させていただければと考えております」と話した。
一方で、申し込みしたランナーは「信用できないからさ。申込書持っているから、(今)返して」と詰めかけた。
荒川の河川敷のコースで開催される予定だった「東京・荒川マラソン」。
ところが、開催2日前に突然中止となり、スタート地点には中止を知らない100人近いランナーが集まり、現場は騒然となった。
参加予定だったランナーは「本当にたった今知りました。ショックですよね、こんなの詐欺ですよね」と話した。
21日に開催予定だった東京・荒川マラソンは、平井大橋をスタートして、荒川の河川敷を走るコース設定だった。
現場に1人で現れたのは、主催団体の代表者を名乗る男性。
主催者の男性は21日、「申請ができているという認識だったが、直前になって、区から『できていない』と連絡いただいた」と話した。
代表者の男性によると、主催者はわずか3人。
参加費は、フルマラソンで1人4,000円。
およそ1,500人のランナーから、参加費およそ500万円を集めたが、コースの許可申請をしておらず、担当するスタッフとは連絡が取れない状況になっている。
主催者の男性は「(金稼ぎが目的?)というわけではない。とりあえず(マラソン)大会を一度開いてみて、どういうふうにできるか、体験してみたかった」と話した。
「体験してみたかった」と話す代表者の男性。
参加予定だったランナーは「素人なので、2カ月くらいで(練習)してきた。記録を成し遂げたいということもできなかった残念さも当然あります」と語った。
このランナーは、日ごろの練習の成果を見せられなかった無念さ、主催者側の運営態勢にも疑問を投げかけた。
参加予定だったランナーは「普通、ボランティアの方とかも、かなり呼んで、100人くらいいるはず。もしかしたら、詐欺ではないかと」と語った。
主催者の団体名は「NPO団体 黎明(れいめい)」。
NPO(民間非営利団体)とあるが、都道府県などの認可を受けたNPO法人ではない。
主催者のウェブサイトに記載された所在地に行ってみると、そこに主催者の団体の名前はなかった。
バーチャルオフィスを借りていたという。
そのバーチャルオフィスの担当者に話を聞いてみたところ、そのNPO団体の関係者に、直接会ったことはないという。
このバーチャルオフィスとは、事務所開設に最低限必要な住所や電話番号などをレンタルできるサービス。
問い合わせの連絡は、携帯電話などに転送される仕組みとなっている。
主催者は、2カ月前の10月から大会を企画したというが、マラソン大会を運営するイベント会社によると、今回の荒川マラソンと同じくらいの規模であれば、通常、遅くとも4カ月前から準備が必要だという。
代表者の男性は、その後のFNNの取材に対し、「過去に10回ほど主催したことがある」と回答した。
2013年6月には、京都で「古都・嵐山マラソン」を開催していた。
ところが、参加者がインターネット上に書き込んだレース後の感想では、「道幅わずか2メートルほどのサイクリングコースで折り返したランナーと、あわや正面衝突の危機」、「ゼッケンが普通のコピー用紙。数km走ったら、汗で破れて全く意味がない」などと、ずさんな運営状態を指摘する声があがっていた。
東京・荒川マラソンにエントリーしたランナーは「マラソンはやりなんでね。安易にやられると...」と語った。
主催者側は、参加費について、1月中旬ごろから返金するとしているが、返金方法については検討中としている。
(フジテレビ系(FNN) 2014年12月22日)
実に胡散臭い話ですね。
これだけの規模のマラソン競技なのに運営スタッフは僅か3名。
さらに、運営団体も「NPO」という名前がつく「任意団体」とのこと。
公式サイトを見ても、胡散臭さがあふれています。⇒公式サイト 東京・荒川マラソン
こういう競技は、事前にお金を払ってエントリーすることが普通ですから、陸上競技サイトに掲載されていた情報を信じて多くの方が申し込んだようです。
参加費はフルマラソンで1人4,000円で、約1,500人のランナーからおよそ500万円が集められていたそうですが、競技の準備はもちろんのこと、道路使用許可申請もしておらず、担当するスタッフとは連絡が取れない状況になっていそうです。
主催者をつぶさに調べてみると
•サイトが稚拙なつくり
•競技名や団体名が誤解を招く
•過去にきちんとした開催実績が無い
•競技定員が異常に多い
•締切が競技間際である
•ゼッケンや参加者への参加通知が無い
•ボランティアの募集が無い
•主催団体の住所がレンタルオフィス
など、よくよく注意すれば気づくようなことが多いのですが、それにしても困った話ですね。
さらに、もう一つの話題です。
東京の街をサンタで埋め尽くすはずだった「サンタクロースミュージックフェス」、事前の告知イメージと内容があまりにも違いすぎて炎上中12月23日にお台場で開催されたイベント「サンタクロースミュージックフェス」が炎上しています。参加者からは「酷すぎる」「金返せ」といった声も。
「サンタクロースミュージックフェス」は「最大10,000人のサンタが集まる!!」「東京の街がサンタクロースで埋め尽くされる」などとうたったラン&パーティイベント。参加者はサンタのコスプレで仲間たちと約1~2キロを移動し、ゴールした後は音楽を楽しみながら、ダンスや食事、交流が楽しめる――というものでした。
しかし実際に参加してみると、集合場所からゴールの公園までは約1時間(推定約5キロ)。しかも行き方は参加者まかせで、途中にイベントやチェックポイントなどはありませんでした。また「ミュージックフェス」とうたいながら、ゴールの公園にあった音響機材はMacBookと小さな外付けスピーカーのみ。これではあまりにひどい――と、ゴールした参加者は唖然(あぜん)としたそうです。
主催団体によると、実際の参加者は500人ほど。ネットで騒がれている点について聞くと、移動距離については「そこは突っ込まれても仕方ない」と認めつつ、「音楽フェスではなかったのか」という声については「フェス=お祭りという意味であって、何万人も集まるようなイベントという意味ではなかった」「(ゴール会場が)公共の公園なので、大きな音を出すと迷惑になってしまう」との回答でした。また食べ物についても、「もともと無料とも有料とも書いてなかった」としています。
(ITmediaねとらぼ 2014/12/24)
こちらは、実際に開催はされたものの、その内容や運営があまりにもひどすぎて、騒動になっているというものです、
公式サイトをご参照ください。⇒サンタクロースミュージックフェス 実行委員会
こちらも、公式サイトをよくよく注意深く見れば、胡散臭いものであるということが分かるのですが、それでも500人も事前に料金を払って申し込んでしまったんですね。
とすると、やはり100万円前後のお金が動いている訳ですね。
『日経Woman』なんかも、事前にこんな紹介記事なんかを書いてしまっています・・・・・
1万人のサンタがお台場を走る! 話題の「サンタクロースミュージックフェス」(日経woman 2014年12月18日)
しかし、こちらの「サンタクロースミュージックフェス」の方については、掲げた理想と大きくかけ離れていたとはいえ、一応予定通り開催されたわけですから、後で騒いでも返金は難しいかもしれないですね。
今後は、このように運営主体がよくわからなかったり、未熟だったりというイベントがインターネットやSNSなどで告知されることも増えていくでしょう。
それ故に、よくよくイベントの内容を吟味する姿勢が必要だということを学ぶ事例でありました。
毎日更新される友人、知人のフェイスブック、1日何件も届くLINEのチャット、会社や取引先からのCC(同報)メール…。煩わしいと思ったことはないだろうか? スマートフォンを持ち始めると、いつでもどこでも、連絡を取り、知りたいことが調べられる半面、四六時中画面をチェックする習慣が生じる。いっそのこと電波の届かない場所に行きたい-。こんな願望をかなえる旅のスタイルが、静かに始まっている。
(産経新聞 2014/11/16 配信)
情報が溢れかえる時代、その情報の波から一時的でも開放されたいという方が増えているようです。
記事中では「メールも見ない。何にもつながらない場所に行きたい」と、伊豆諸島最南端の青ヶ島に旅行し「頭を空っぽにして、前向きになれた」というグラフィックデザイナーの例が紹介されています。
海外では、チェックインの際にフロントにスマートフォンやノートパソコンを預けるスタイルのホテルも登場しており、いよいよ『圏外』に価値が見いだされる時代になってきたのだと感じます。
ダライ・ラマ14世法王の詩を紹介します。
| 現代の矛盾 大きくなった家、少なくなった家族 増える学位、鈍くなる感性 はるか月まで行って帰ってくる時代 情報を蓄え、複製するためにコンピューターを作り、 ファーストフードと消化不良の時代 ショーウインドーに多くのものが陳列されていて ダライ・ラマ14世 |
生活を豊かにし、便利さをもたらすとされる情報化社会・・・・本当にそうなのでしょうか。
現代の矛盾は私たちに問いかけます。
以前、デジタル断捨離・デジタルデトックス というブログ記事を書きました。
コンピューターテクノロジーは、本来仕事や生活の効率化に寄与するものですが、無駄な時間を強いることとなってしまっては本末転倒です。
携帯端末の電源を入れず、完全にシャットアウト。
これを日常生活の中でどれだけ続けることが出来るでしょうか。
冒頭の記事の青ヶ島の例のように、デジタル断捨離・デジタルデトックスを実践する場として、寺院が活用される事例は今後増えて行くかもしれません。
諸の憒閙(かいにょう)を離れ、空間(くうげん)に独処(どくしょ)す。
楽寂静と名づく.佛のたまはく。
汝等比丘、寂静、無為、安楽を求むことは、当(まさ)に憒閙を離れて独処閑居すべし。
静処の人は帝釈諸天、共に敬重する所なり。
是の故に当に己衆佗衆(こしゅたしゅ)を捨てて空間に独処して苦本を滅せんことを思ふべし。
若し衆を楽ふ者は則ち衆悩を受く。
譬へば大樹の衆鳥これに集まれば則ち枯折(こせつ)の憂ひあるがごとし。
世間は縛若(ばくじゃく)して衆苦に没す。譬へば、老象の泥に溺れて自ら出ずること能(あた)はざるがごとし。
是(これ)を遠離と名づく。
道元禅師『正法眼蔵』「八大人覚」巻(比丘たちよ、もし寂静にして、おそれの無い安楽を求めるならば、世間喧噪の地を離れて、独り閑静な地に留まるが良い。静かな場所に居る人は、帝釈天、諸神が篤く敬うところである。このようであるから、様々な関わり交わりを捨て、静かな地にて苦を滅する法を行うべきである。もし人々との交わりに溺れる者は、諸々の事柄に悩まされるであろう。たとえば大樹に多く鳥が群がれば、枝が折れたり枯れたりする患いがあるようなものである。世間という束縛や執着は諸々の苦悩を起こす源となり、そこから逃れられなくなる。たとえば、老象が泥沼に溺れ、自分で抜けることが出来なくなるようなものである。これを遠離と名づける)
コンピュータを介したコミュニケーションについて、早い時期からの教育が必要であると思います。
メールやSNSも、「即時発信・即答」ではなく、「いつ発信・返信するか」というタイミングのコントロールも重要です。
デジタル携帯端末と、適度な距離を保ち、適度な間合いをとって付き合うことも重要です。
おすすめの方法は、トリアージ(Triage)の考えを導入するということです。
トリアージは、一般的に災害における多数の傷病者を重症度や緊急性によって分別して治療するという方法論です。
SNSにおいてこのような考えを導入することもアリでしょう。
緊急度から優先順位をつるように心がけていきます。
また、一日のうちの空いている時間に時間を決めて集中的に行うということも併せ、優先順位を判断し、その場で返信する必要があるものと、単純な回答で済みそうなものについては、その時間帯に返信し、それ以外については、間合いをおいた上で、時間を掛けてでも用件を整理する・・・
場合によっては数日程度かかっても充分だと思います。
そんな中、次のようなニュースも入ってきました。
東北大の坪内和夫名誉教授(無線通信工学)らの研究グループが、利用が集中して回線が混雑する災害発生時でも必ずつながる情報通信ネットワーク「ディペンダブル・エア」の構築を提案し、通信事業者などと共同研究を進めている。1台の携帯端末が、無線LAN、携帯電話など規格や周波数の異なる無線通信回線を、その時々の状況に応じて自在に選び接続する仕組みだ。ディペンダブル・エアは「60ギガヘルツ」「5ギガヘルツ」「700メガヘルツ」など異なる周波数に対応する集積回路を携帯端末に搭載する。サーバー機能を持たせた基地局などから、最寄りのアクセスポイントや混雑状況の情報を受信し、最適な通信方式を自動選択する。
アクセスポイントなどの情報伝送には、常に日本上空にある準天頂衛星から得られる高精度な位置情報と時刻情報を活用する。運用中の日本の準天頂衛星は1基だが、国は2010年代後半に3機を打ち上げる予定。将来、7機体制を目指す。
携帯端末から準天頂衛星にメッセージを送ることも可能で、災害時の安否確認や山岳遭難の救助に利用できる。研究グループの試算では1時間に300端末から送信可能という。
東日本大震災では、停電しなかった地域でも携帯電話の回線が混雑し、発信規制が相次ぐなど通信環境が混乱。安否確認に時間がかかった。
また、近年はスマートフォンなどの普及に伴い、通信回線の容量確保が問題になっている。10年後は1000倍の容量が必要になるとの試算もある。
こうした課題も研究グループの亀田卓准教授は「開発が進む高速大容量の近距離無線通信などでクリアできる」と説明。「準天頂衛星からの信号が得られる数年後には実証実験を始めたい」と話す。
研究は科学技術振興機構から約7億円の助成を受けて進められている。
(河北新報 2014/11/16配信)
なんだか深い哲学的な命題ですね。
【台風18号】横浜市港南区、鎌倉市などに避難勧告
台風18号の接近にともない、県内でも鎌倉市、厚木市、小田原市、湯河原町などの全域や横浜市港南区の一部で避難勧告が出された。
(神奈川新聞2014.10.06 06:39:00)
台風18号が本州を直撃し、各地で大きな被害をもたらしました。
近所でも、6日午前8時50分に平戸永谷川の水位が高くったことから、下永谷1丁目の508世帯に避難勧告が出ました。
各所より心配の電話をいただきましたが、貞昌院に被害はありませんでした。
ご心配ありがとうございます。
この日の朝、中区野毛の成田山横浜別院で崖崩れが発生し、修行僧が生き埋めになり亡くなってしまいました。
心より弔意を表します。
また次の台風が同じようなコースを辿っています。
厳重な警戒が必要です。
大型で強い台風第18号の接近により、5日は沖縄・奄美と西日本の太平洋側を中心に、6日は西日本から東日本、東北地方にかけての太平洋側を中心に、暴風や高波に厳重に警戒してください。また、5日から6日は西日本と東日本では大雨にも厳重な警戒が必要です。
(tenki.jp 10月5日14:00)
大型で非常に強い台風18号はが日本列島に上陸する恐れのあるコースをたどっています。
沖縄県奄美地方から進路を北東に変え、明日(6日)にかけて西日本から東日本の太平洋側に接近する予報になっています。
この台風にともなって、太平洋側を中心に広い範囲で大雨が予測されます。
厳重な注意が必要です。
東海道新幹線(東京―新大阪)は1日、開業から50年の節目を迎えた。
2大都市を結ぶ「夢の超特急」の利用客は延べ56億人。乗客の死亡事故ゼロの記録を更新し続けている。この日は、半世紀前と同じように、東京駅19番線ホームで記念の「出発式」が開かれ、多くの関係者に見守られながら次の50年に向けてスタートを切った。
出発式は午前6時ちょうどの始発電車に合わせて開催。JR東海の柘植康英社長のあいさつの後、50年前の新大阪行き「ひかり1号」の出発式と同じように、用意したくす玉が割られた。「ファーン」と高らかに汽笛を鳴らし、「のぞみ1号」は博多に向け、滑り出すように出発した。式典には、多くの鉄道ファンも詰めかけた。子どもの頃からよく利用しているという、東京都八王子市の大学2年生(20)は「超特急がいつも定時運行していることは本当にすごいこと。式典に出られて感動した」と語った。
(讀賣新聞 2014年10月01日 12時28分)
新幹線が開業して50年の日を迎えました。
東京オリンピックを間近に控え、日本の技術の粋を集めて完成した新幹線は、列車運行原因に寄る死亡事故がゼロという記録を伸ばし続けています。
新幹線は私たちの生活スタイルを一変させました。
4年前に訪れたさいたま市の交通博物館では、0系の先頭車両一両がそのまま展示されています。
「21形式新幹線電車(0系新幹線電車)車号21-2」(1964年製造)
東海道新幹線開業に向けて最初に量産された360両のうち大阪方先頭車両。
日本の高度経済成長を支えた貴重な車両です。
現在は分刻みで運行されている新幹線も、開通当初はこんな本数だったのですね。
次の写真は、私が中学生の頃、京浜急行金沢文庫と金沢八景の間にある東急車輛横浜工場で撮影した0系の写真です。
新幹線車両は、横浜でも製造されていました。
フィルムの記録には1980年4月12日(土)ネオパンSS・ミクロファイン2倍増感と記載されています。
思い出の1枚です。
安全で便利な新幹線。
利用する機会ごとに進化していく様子を実感しています。
ベネッセから情報漏洩報漏洩したとされる3504万件にこのような通知が発送されているのでしょう。
ベネッセ、情報漏洩3504万件に 補償は500円の金券
ベネッセホールディングスは10日、顧客情報の漏洩事件を受けて、情報セキュリティー企業のラックと共同出資会社をつくると発表した。顧客情報のデータベースの保守や運用を手がける。漏洩に至った経緯や今後の情報管理体制の強化について同日、東京都内で記者会見を開き、原田泳幸会長兼社長は「ご心配をかけ、深くおわび申し上げる」と陳謝した。
漏洩があった件数は当初に比べて増え、約3504万件(実態の件数では約2895万件と推計)に上ったと説明した。10月下旬までに漏洩対象の顧客に手紙を送る。補償として500円分の金券を用意することも明らかにした。
漏洩の原因については「自社の情報セキュリティーに関する過信やITリテラシーの不足、性善説にたった監査・監視体制の運用など、企業風土に起因する甘さにあった」(原田会長)と説明した。
情報管理体制の強化に向けてラックと共同出資会社を設立する。「世界で有数のセキュリティー体制の保守運用体制をつくる」(同)とした。
原田泳幸会長兼社長は10日の記者会見で、非開示としている2015年3月期の連結業績予想について、14年4~9月期の決算発表時に公表すると明らかにした。今回の情報漏洩事件を受けて、「今後のマーケティングについてダイレクトメール(DM)中心から(の脱却を目指し)、DMだけに頼らない営業方法の開発に取り組んでいる」と話し、ビジネスモデルの改革に取り組む考えを明らかにした。
また流出の原因についてはデータベースにアクセスがあった場合に自動的に記録する機能があったが、定期的に記録をチェックしなかったことなどを挙げた。漏洩した個人情報は35社が利用しており、事業者に対して情報の削除を求めるなど利用停止を働きかけていると説明した。
原田会長は経営責任について「数人が責任を取ることで解決する問題ではない。私の社長としての責任は、全てを解決すること。二度とこのような事故が発生しない、全く新しい企業風土をつくる」と述べた。
補償を500円としたことについては「過去の様々な事例を参考にした。顧客からは金券を配って終わりではないという強い意見をいただいており、同感している。子供への支援や学習環境の確保などを目指した基金も設立する」と説明した。
(2014/9/10日経新聞)
情報化社会に入り、このような情報漏洩は一瞬のうちに発生します。
今回の事件で、ベネッセが被った社会的信用失墜は損害賠償の金額の何倍にも膨れ上がることでしょう。
さらに、1件あたりの補償金額500円の妥当性とともに、補償の方法にも非難が広がっています。
お詫びの品についてお客様にてご選択のうえ、お手続きいただけますようお願い申し上げます。
【金券・ギフト券】 1.)または2.)をお選びいただけます。1.)500円分の選べる電子マネーギフト「EJOICA(イージョイカ)セレクトギフト」
※楽天Edy/Amazonギフト券/nanacoからおひとつをお選びください。
※選べる電子マネーギフトは、お手続き後すぐの登録(交換)が可能です。
2.)500円分の全国共通図書カード
※図書カードは新たにご用意する関係上、お届けまでに時間をいただいております。10月下旬以降のお届けを予定しておりますが、最長6カ月程度かかる場合がございます。何卒、ご了承ください。
【こども基金へのご寄付について】3.)「財団法人ベネッセこども基金」へのご寄付 500円
上記のお詫びの品にかえて、「財団法人ベネッセ こども基金」へのご寄付をお選びいただくことも可能です。
その場合、一件あたり500円を当基金へ寄付し、活動に役立ててまいります。
ベネッセのホームページで、この「財団法人ベネッセ こども基金」を調べても全くと言ってよいほど概要が見えてこない。
「弊社からのもうひとつのお詫びのあり方として、「こども基金」の設立を行い、広く社会に貢献するための活動を行うことを決意いたしました」と書かれているのみです。
結局のところ、今回のお詫びのうちの何割かの戻ってきた金銭を充てて、ベネッセの関わる新しい基金を作るということのようです。
これでは批判を受けても仕方がないと感じます。
今回のベネッセの行為については、全くといって良いほど同意する部分を見つけることができません。
情報を取り扱う法人の情報管理のあり方を徹底することはもとより、法人が何か事件を起こしてしまった場合の事後処理、危機管理についても適切になされるよう企業倫理の徹底化が必要なのだと感じます。
長崎「原爆の日」祈る炎 9日、被爆から69年
長崎は9日、被爆から69回目の「原爆の日」を迎えた。長崎市の平和公園では8日夜、市内の小中学生が作った約5千本のキャンドルが並べられ、火がともされた。平和へのメッセージが書き込まれており、祈りに包まれた。
9日の平和祈念式典は、午前10時35分から平和公園で開かれ、原爆が投下された午前11時2分に黙禱(もくとう)を捧げ、田上富久市長が平和宣言を読み上げる。安倍晋三首相のほか、約50カ国の代表らが参列する予定。
(朝日新聞2014年8月9日
今日は昭和20年8月9日アメリカ軍により長崎に原子爆弾が投下されてから69年目の原爆忌を迎えます。
改めて命を落とされた多くの方々に祈りを捧げます。
戦後70年の節目の歳が来年に迫ってきました。
実体験として語ることの出来る人が居なくなるということは、記憶が急激に風化してしまうという懸念を生みます。
記録を後世に伝えるということはとても大切なことす。
昨年夏から、Googleは「Google歴史アーカイブ」として広島平和記念資料館と長崎原爆資料館の資料を公開しています。
インターネットを通して、展示資料を閲覧することができるようになりました。
現在、世界中にはどれくらいの核兵器が存在しているのでしょうか。
SIPRI(Stockholm International Peace Research Institute)の資料によると、2013年時点でアメリカ・ロシア2カ国が保有する核兵器の数は計16000発以上とされており、世界中の核兵器の9割以上を2カ国で占めています。
その他、イギリス225発、フランス300発、中国250発、インドは90から110発、パキスタン100から120発、イスラエル80発とであり、合計は17270発。
核兵器の中には広島・長崎原爆の数百〜数千倍もの威力をもつ水素爆弾も含まれています。
このような現状への認識も固めておく必要があるでしょう。
全世界に向けて、核兵器廃絶へのメッセージを発信していくことこそが日本の大切な役割であると考えます。
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昭和20年8月6日8時15分。
アメリカ軍により広島に原子爆弾が投下されてから69年目の「広島原爆の日」を迎えます。
あらためて犠牲となられた多くの方々に弔意を表します。
69回目の原爆忌…広島、4万5000人が参列被爆地・広島は6日、69回目の原爆忌を迎えた。広島市中区の平和記念公園では同日午前8時、平和記念式典(原爆死没者慰霊式・平和祈念式)が始まり、約4万5000人が参列して、犠牲者を悼んだ。式典には、被爆者や遺族代表、安倍首相のほか、核保有国の米、英、仏、露など68か国と欧州連合(EU)代表部の代表らが出席。米国はキャロライン・ケネディ駐日大使が参列した。
全国の被爆者は3月末現在で19万2719人で、前年同期から9060人減った。平均年齢は79・4歳で、前年より0・6歳上がった。
(読売新聞2014年08月06日 08時51分配信)
来年は70年の節目の年となり、体験を生の言葉で語ることが出来る方も少なくなりました。
今後ますます戦争があったことや、各都市に空襲があったこと、広島・長崎に原子爆弾が投下されたことも風化していくことが懸念されます。
次世代に受継いでいくために、伝えていくことが大切であると感じます。
JR大船駅西口の大船観音寺には、69年前に投下され多くの命を一瞬で奪った原子爆弾の残り火(平和の火)が灯されています。
この火を大切に守っているのは神奈川県原爆被災者の会のみなさまです。
平和の火を原爆に被災された方自らが、この火を守っている場所は、全国で唯一、大船観音寺ただ一箇所です。
(写真は今年の夏至に開催されたキャンドルナイト・平和祈願法要で挨拶される神奈川県原爆被災者代表)
(詳細は こちらに掲載しております)
今年9月13日(土曜日)には「第16回 ゆめ観音アジアフェスティバル」が大船観音で開催されます。
ゆめ観音においても、午後6時30分ごろより、会場に広島に投下された原子爆弾の残り火(平和の火)に囲まれた大船観音の白衣観音様の前で平和を願う万灯供養法要を厳修いたします。
早いもので、開催16年目を迎えました。
第16回 ゆめ観音アジアフェスティバルin大船
開催日時 2013年9月13日(土) 11:00~20:30 (雨天時は胎内ギャラリー・事務所・出店のみ)
開催場所 大船観音寺 (鎌倉市岡本1-5-3:JR大船駅西口・湘南モノレール大船駅から徒歩5分)
白衣観音像前ステージ 及び 境内
開会宣言
JIAOLIU鎌倉(大道芸)
Madhu-Priya(インド寺院古典舞踊)
SAKARAK(カンボジア舞踊)
KOKANEE(カナダ育ちの兄弟ユニット)
麻はか(アフリカ弦楽器)
Marisol Belly Dance(ベリーダンス)
丸義会(津軽三味線 民舞)
鎌倉市民踊会(民踊)
Radiant Brass (ブラスアンサンブル)
万灯供養法要(平和祈願法要)
Devadasi Studio (ベリーダンス)
Ethno-Exotica Vaudeville(多民族的ヴォードヴィル☆エンターテイメント)
■出展・飲食 11:00~
チニーズ(インド雑貨 スパイス・チャイ)
地球市民かながわ(東南アジア伝統工芸品)
ハイチの会 セスラ(ハイチ支援グッズ)
インド政府観光局(インド観光案内)
アショカ(インド料理)
スカイテック(環境展示)
異文化の風さかゑ(民芸品)
JIAOLIU鎌倉(フラワーペイント)
ブリッヂ フォー ピース(平和展示)
ドリーム ブリッヂ(手作りキャンドル)
のんのん(大船おにぎり)
◆キャンドルナイト 18:30~
「平和の火」を広げるキャンドルナイト
主催 | ゆめ観音実行委員会(大船観音寺・第五教区)
後援 | 鎌倉市
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東京電力福島第一原子力発電の事故以来、日本のエネルギー政策、特に原子力発電についての政策は重要な課題となっています。
先日の滋賀県知事選挙では、「卒原発」という言葉が報道の中で大きく取り上げられました。
では、ここでいう「卒原発」という言葉はどのような意味なのでしょう。
原発という言葉を飾る「反」「脱」「卒」「減」「縮」・・・・・・
どれも原発を無くす方向性であることは間違いないでしょう。
しかし、どうもはっきりしない感が否めないのは、その原発をゼロにする時期がいつなのかということが明確化されていないからなのです。
用語辞典では次のように掲載されています。
卒原発
読み方:そつげんぱつ「原発依存のあり方からの脱却」を「卒業」として言い表した表現。2011年に吉村美栄子・山形県知事ならびに嘉田由紀子・滋賀県知事により提唱された。
原子力発電の存在を危険視・問題視し、原発の廃止を目指すべきだという考え方を表す語としては、「脱原発」が一般的である。「卒原発」は、徐々に原発依存度を下げ、最終的には原発に頼らない電力供給を可能にすることを「原発からの卒業」と捉え、代替エネルギーの拡大などを推進していくという。
(新語時事用語辞典「卒原発」項)
【脱原発】
だつ げんぱつ安全性や経済性,廃棄物処理など多くの問題を抱える原子力発電にエネルギーの多くを依存する傾向を見直す考え方。
(三省堂 大辞林 「脱原発」項)
「脱原発」は、原子力発電に依存する傾向を見直す考え方とありますが、その時期についての言及は無いですね。
対して、「卒原発」は「徐々に依存度を下げ」とあります。
ということは、新たな原子力発電施設は作らないが、現在ある原子力施設は稼働しつつ、耐用年数に達する、あるいは代替エネルギーの目安がつき次第適宜依存度を下げていくというニュアンスなのでしょうか。
実際、滋賀県の嘉田元知事は「1400万人の近畿の命の水源を預かる知事として、原発のリスクは将来的にゼロにしたい」と発言しています。
この「卒原発」という言葉は、滋賀県出身の武村元官房長官が創った言葉とされ、その言葉を受けて嘉田元知事自身が記者会見の中で「原発から卒業する『卒原発』を進めたい。『脱』はすぐに原発をやめる意味が強く、後ろ向きなイメージだが、『卒業』は前向きな語感。いつかは原発を卒業したい」と述べています。
とすると、やはり『新語時事用語辞典』の意味が近いといえるでしょう。
ということは、滋賀県の嘉田元知事の掲げる「徐々に原発依存度を下げ、最終的には原発に頼らない電力供給を可能にする」という「卒原発」は、再稼働を認めつつ、徐々に原子力依存を低減して将来的にゼロにする、ということになります。
原発稼働に関する世論調査で「原発政策反対」の姿勢をとっている『朝日新聞』の世論調査を見てみましょう。
以下は、今年1月28日付の朝刊に掲載された世論調査の結果です。
設問「原子力発電を今後、どうしたらよいと思いますか」(択一)
「ただちにゼロにする」15%
「近い将来ゼロにする」62%
「ゼロにはしない」19%
朝日新聞の世論調査でさえ、原子力発電を「ただちにゼロにする」という回答は僅か15%で、半数以上は「近い将来ゼロにする」という回答。「ゼロにはしない」が2割ほどとなっています。
「徐々に原発依存度を下げ、最終的には原発に頼らない電力供給を可能にする」という「卒原発」は、上記結果の「近い将来ゼロにする」、あるいは「ただちにゼロにする」と「近い将来ゼロにする」の間あたりに位置するのかもしれません。
「卒原発」のイメージをグラフで描いてみました。
下図の薄緑の線が、「原発を近い将来ゼロにする」「卒原発」のイメージになるのでしょう。
とすると、現在の状況は「卒原発」とは掛け離れた状況になっているといえます。
出典:『電気事業連合会資料』(2014/5/23) より。黒線は実績値。
いずれにしても、報道で流されている様々な用語が、実際どのような意味なのかをしっかりと捉え認識しておく必要があります。
世論調査では原発について「是」か「非」かというように「1」か「0」かという二者択一の選択肢しかない場合が多いのですが、それではきちんとした民意を汲み取ることが出来ません。
例えば、アンケートの選択肢については、 少なくとも
「原発を事故以前の比率より徐々に増やしていく」
「事故前の水準を維持する」
「徐々に減らし、将来的にゼロにする」→追加設問「その時期」
「再稼働は一切認めず、全て即廃炉とする」
として世論調査を行なうべきでしょう。
原発という言葉を飾る用語の定義を明確にした上で論議をしないと、何の意味も持たないことになってしまいます。
参考として世界の主要国の原発発電所稼働率(利用率)の推移を下図に掲げます。
日本の稼働率がいかに特殊な状況にあるかがわかります。
出典:『エネルギー白書2014』
今年2014年のスタンフォード大学卒業式において、曹洞宗の国際布教師 ノーマン・フィッシャー像穴師が訓示を行いました。
演題は “How to Survive Your Promising Life” です。
Zen Buddhist priest urges Stanford graduates to cultivate spiritual practicesBaccalaureate speaker Zoketsu Norman Fischer told graduates that their promising lives would be filled with challenges, but love and a regular spiritual practice that has no agenda would bolster them for the journey ahead.
Addressing the Class of 2014, Zoketsu Norman Fischer, a Zen Buddhist priest and poet, urged Stanford graduates to cultivate regular spiritual practices to survive the difficult human journey of life with their "hearts intact" and their "love generous and bright."Fischer, who spoke Saturday morning in the Main Quad at Baccalaureate, a multifaith celebration for graduating students and their families and friends, titled his address, "How to Survive Your Promising Life."
Fischer, the founder of the Everyday Zen Foundation, said the defining characteristic of a spiritual practice is that it must be "useless, absolutely useless.""You've been doing lots of good things for lots of good reasons for a long time now," he said, "for your physical health, your psychological health, your emotional health, for your family life, for your future success, for your economic life, for your community, for your world. But a spiritual practice is useless. It doesn't address any of those concerns. It's a practice that we do to touch our lives beyond all concerns – to reach beyond our lives to their source."
Fischer, a former abbot of the San Francisco Zen Center, the oldest and largest Buddhist institution in the West, said his practice for many years has been simply to sit in silence.
He said spiritual practices come from love, encourage love and produce more love. They require imagination and are unlimited in their variety.
"Whether or not you believe in God, you could pray," he said. "You can contemplate spiritual texts or art, poetry, sacred music. You could just walk quietly on the Earth as a spiritual practice. You could gaze at the landscape or the sea or the sky. A little tip: If you're ever in trouble, look up at the sky for a few minutes and you'll feel better."
Among the other spiritual practices Fischer offered was compassion – going toward, rather than turning away from, the suffering of others and your own suffering.
"Can you become softened and brought to wisdom by the unavoidable pain of yourself or others?" he asked.
Or you could practice gratitude, he said. He recommended that the first thing graduates do each morning is "train yourself to close your eyes, just be quiet for a moment, and say softly to yourself the word 'grateful,' and see what comes into your mind."
Fisher urged the graduates to think seriously about creating spiritual practices, but not without a certain amount of joy and lightness."Today you are hurtling out of heaven," he said. "Where in the world will you land? When you get there, what in the world are you going to do? What is really worthwhile and what is just a distraction – no matter how much people tell you it's not? This is not a simple thing. You're going to have to figure these things out. Nobody but you can do that."The Baccalaureate celebration opened with a solemn Buddhist call to prayer performed on a singing bowl and ended with a dramatic drumming blessing, Tatsumaki (Whirlwind), performed by Stanford Taiko.
In between there was an invocation, "A Prayer of the Ojibway Nation"; a benediction; and two readings: "I Have Learned So Much," by Hafiz of Shiraz, and a Zen-inspired translation of Psalm 124 by Fischer.
Stanford Talisman, a student a cappella group, performed two songs, "Wanting Memories," a song of the African diaspora, and "One by One," a Xhosa song that was inspired by the South African anti-apartheid movement.
(Stanford Report, June 14, 2014)
ノーマン・フィッシャー像穴師の訓示全文が公開されておりますので、ご紹介いたします。
Prepared text of Zoketsu Norman Fischer's Baccalaureate address
Following is the prepared text of "How to Survive Your Promising Life," the 2014 Baccalaureate address by Zoketsu Norman Fischer, Zen Buddhist priest, poet and founder of the Everyday Zen Foundation.
Good morning, everyone. I am honored to be here this morning with all of you.It is, literally, awesome to see ? a sea, an actual sea, of waving faces.
I have no idea why I am here, but I feel quite lucky to have the chance to reflect, to muse, to ponder with you at this important moment in your lives. A moment is a moment.
It is a long while since I have been a university student. I enjoyed that time in my life immensely. It was full and it was exiting, a time almost completely devoted to study and exploration of life's big questions, with a little fun thrown in, and powerful friendships,
and, yes, a certain amount of misery and angst. College is a privilege, but it is not necessarily the easiest time of life. As with all other times of life ? but perhaps even moreso ? there are highs and there are lows. I hope today you are feeling the high.But time passes and you forget. These days when I go to university campuses, which I do from time to time, I feel as if I were in heaven. I imagine that heaven must be exactly like a university campus ? everyone young and healthy, spending their time in social and intellectual pursuits, flowers in season, the trees well trimmed, the lawns manicured, the buildings more or less matching and clean. A university is by definition a place of promise ?
and students are promising individuals ? you perhaps more than most because Stanford is more than just another university, it is a great and storied university that, these days, seems to be at the center of the universe. Because of what you have received ? not only from Stanford, but also from your families and friends, who have given you a lot of love and support ? you now have the skills and the connections ? and the obligation ? to do great things. And this means not only great things for yourselves: You are expected to do great things for others, and for the world. We all have high hopes for you, probably higher hopes than you have for yourselves. Let's be honest ? as much as we discuss and practice wise punditry, we older people don't really know what the world will require in the coming times ? and we are a bit bewildered, and unsure, though we hate to admit it. To grow old is to gradually cease to understand the times in which you live. So we are placing our trust and our hope in you. No pressure, of course. But the promise of the future really is yours.And yet the truth is, it is not going to be so easy to survive your promising life. For one thing, there are a lot of promising young people out there ? not only here at Stanford, or here in California, here in the United States, but also in Europe, in China, in Latin America, all over Asia, and in India, and Africa ? some of you in fact are those people ?
bright, energetic, and mobile. With so much competition, and so much anxiety about that competition, it is possible that success, if it comes, will not come easily. It is also of course possible that success will not come ? or that it will come, abundantly, but that you
will not find it as meaningful as you had expected. It is also possible that success comes, and you do find it meaningful and satisfying ? but only at first, when it is still bright and shiny. And that later, the state and pace and social implications of the successful and
ambitious life you will have lived will wear you down, and you'll find yourself tired and bewildered.It's also possible that as time stretches on your personal relationships will not work out as you had hoped, your sense of yourself will not hold up to scrutiny, that there will be disappointments and setbacks, acknowledged and unacknowledged ? in short, it is possible, even likely, that there is some pain awaiting you as you go forth from this bright day ?
ruptured love affairs, betrayals, losses, disillusionments ? seriously shaky moments. It's possible too that, as you move through the decades, it will become increasingly difficult for you to maintain the idealism and the hopefulness you have today. It's possible that one day you will find yourself wondering what you have been doing all these years, and who you have become. It's possible the life you wanted and have built will not be as you'd expected it to be. It's possible that the world you wanted and hoped to improve will not improve.Anyway, you will keep busy, you will have things to do. And you will try not to notice such feelings. You will try to deny any despair or disappointment or discouragement or boredom you may be feeling two, five, ten, fifteen, or twenty years from today. And probably you will be able ? more or less ? to do that. But only more or less.
I am sorry to say all these things to you on such a wonderful day and in such a beautiful place as this.
I realize that baccalaureate speeches are supposed to be bright, uplifting, and encouraging.
The folks at Stanford who invited me to speak today sent me links to previous baccalaureate talks so I would know how they usually go. The speeches I looked at were wonderful ? they were serious about challenges ahead ? but they were always positive. So, yes, I too intend to say something bright and encouraging. But I thought I would be more convincing if I were also realistic. And it is realistic to say that your lives from now on are likely not going to be entirely smooth sailing. The skills you'll need to survive may be more than or other than the skills you have been focusing on so far in your life. The truth is, it takes a great deal of fortitude and moral strength to sustain a worthwhile, happy, and virtuous human life over time in the world as it actually is.OK, here is the uplifting part:
Your life isn't and has never been about you. It isn't and has never been about what you accomplish, how successful you are or are not, how much money you make, what sort of position you ascend to, or even about your family, your associations, your various communities, or how much good you do for others or the world at large. Your life, like mine, and like everyone else's, has always been about one thing: love.
Who are you, really? Where did you come from? Why were you born? When this short human journey is over, where are you going? Why ? and how ? does any of this exist? What is the purpose and the point of it all?
Not even your Nobel Prize-winning professors know the answers to these questions, the inevitable, unavoidable, human questions. None of us knows the answers. All we know is that we are here for a while before we are gone, and that we are here together. The only thing that makes sense and that is completely real is love. Love is the only answer. This is no mystery ? everyone knows this. Whether your destiny is to have a large loving family or to have no partner and no family ? love is available to you wherever you look. And when you dedicate yourself to love, to trying your best to be kind and to benefit everyone you meet ?
not just the people on your side, not just the people you like and approve of, but everyone, every human and nonhuman being ? then you will be OK and your life ? whatever it brings, even if it brings a lot of difficulty and tragedy ? as so many lives do ? as even the lives of very privileged and promising people sometimes do ? your life will be a beautiful life. As I promised, this is uplifting ? or at least I hope you find it uplifting.But there's more. How do you love? How do you make love real in your life? This doesn't happen by itself. It takes attention, it takes commitment, continuity, effort. It won't come automatically, it won't come from wishing or from believing or assuming. You are going to have to figure out how to not get distracted by your personal problems, by your success or your lack of success, by your needs, your desires, your suffering, your various interests, and keep your eye on the ball of love even as, inevitably, you juggle all the rest of it.
To find and develop love you have to firmly commit yourself to love. And you have to have a way, a path, a practice, for cultivating love throughout your lifetime, come what may. Love isn't a just feeling. It is an overarching attitude and spirit. It's a way of life. It's a daily activity.
In my life I have cultivated love through a path of spiritual practice, a life of meditation and study and reflection. I think you also will need a path of spiritual practice. You also will need some kind of religious life if you are going to survive this difficult human journey with your heart intact and your love generous and bright.
A spiritual or a religious life doesn't need to look like what we have so far thought of as a spiritual life. The world now is too various and connected for the old paths to work. Not that the old paths are outmoded ? they are as useful today as they ever were, perhaps moreso.
But they need to be re-formatted, re-configured, for our lives as they are now. And above all, they need to be open and tolerant, transparent and porous rather than opaque, and expansive rather than exclusive. A spiritual life can and should be much more lively and various and interesting than we have previously imagined. To investigate at the deepest possible level the human heart and the purposes of a human life that is essentially connected at all points to and with others and the planet Earth can be ? and should be, maybe must be ?
deeply engaging and satisfying. There are a million ways to approach it. But the main thing is, I think, that you need some commitment, some discipline ? and you need a regular practice, something you actually do.The most important characteristic ? the defining characteristic, I would say ? of a spiritual practice is that it is useless. That is, it is an activity that has no other practical purpose than to connect you to your heart and to your highest and most mysterious purpose ? a
purpose that is literally unknown, because it references the unanswerable questions I mentioned a moment ago. We do so many things for so many good reasons ? for our physical or psychological or emotional health, for our family life or economic life, for the world. But a spiritual practice is useless ? it doesn't address any of those concerns. It is a practice that we do to touch our lives beyond all concerns ? reaching beyond our lives to their source.For me that practice is and has been for a long time sitting in silence. That's a good one; maybe it will also be good for you. I certainly recommend it to everyone ? regardless of your religious affiliation or lack of one. But there are many others. Prayer, for one. Whether or not you believe in God you can pray. You can contemplate spiritual texts or art, poetry, or sacred music. You can walk quietly on the Earth. You can gaze at the landscape or the sea or sky. And there are many other such useless practices you can devise or invent.
You could practice gratitude ? when you wake up every morning, as soon as you put your feet on the floor from bed, sitting on the side of the bed you can close your eyes, be quiet for a minute, and say the word "grateful" to yourself silently, and just sit there for a moment or two and see what happens. You could practice that right now…
Or you could practice giving ? always making the effort to intentionally say a word or offer a smile or material or emotional gifts that confer blessings on another person.
Or you could practice kind speech ? on all occasions, even difficult ones, committing yourself to speaking as much as you can in kindness and with inclusion of others and their needs, their hopes and dreams. Not just speaking from your own side.
Or you could practice beneficial action, committing yourself to intentionally acting with a spirit of benefiting others, of being of some use to others, in whatever way you can, even stupid ways that seem not to be useful or beneficial but could be if you intend them to be.
For instance, you can practice benefiting others by wiping sink counters in public restrooms, or in your own kitchen. Wiping counters with a spirit of beneficial action ? with that thought in your mind intentionally ? can be a daily spiritual discipline. Or you can cook a meal with love for others, with a spirit of benefiting others. Even if the meal is for yourself, you can benefit yourself with the good food, that you paid close attention to when you prepared it, because one's self, truly and kindly understood, is also another.Or you could practice identity action ? recognizing that when you do anything, whatever it is, you are not, and cannot, do it alone, by your own power. Inevitably whatever you do involves others and the whole world, this Earth we live on, its life-giving sunlight and
plants and animals. So that every action we ever take involves others and a world of support.
You could notice that whenever you do anything.Or you could practice compassion ? going toward, rather than turning away from, the suffering of others ? and your own suffering too. We all want to avoid pain, to make it disappear. But when it's impossible to make the pain disappear you can go toward it rather than running away ? you can become softened by it.
I could go on and on. Spiritual practices are unlimited ? and they are imaginative. And ?
especially ? full of love. They come from love, they encourage love, and they produce love.
When you do them over time you find that you are living in a world full of love. And for your life and for our lives collectively in the times to come we are going to need love ? lots of love. In good times, love is lovely. Nothing can be better. And in hard times, love is necessary. It turns tragedy into opportunity ? something difficult and unwanted becomes a chance to drive love deeper, to make it wiser, fuller, more glorious, and more resilient.A while ago my friend Fenton Johnson, who is a wonderful novelist and writer and professor of literature, and a lifelong spiritual practitioner ? and who is sitting in the audience today!
? sent me an email about this talk. He wrote, "If I were giving such an address I'd talk about the mystery of life, how one can and should lay great plans, but how life has its own ebb and flow, and our first duty is to be present to that ebb and flow, to realize that
failure and success are social conceptions that can be useful but that in their conventional definitions have little to do with what really matters, which is the study and practice of virtue." As Timothy Kelly, who was abbot of Gethsemani Monastery, Thomas Merton's monastery in Kentucky, said, "How one lives one's life is the only true measure of the validity of one's search."The Beat poet Philip Whalen was my dear friend and teacher. Like me, he was also a Zen Buddhist priest. As a poet and a spiritual practitioner, he couldn't do anything other than search. His genius was that he could express the seriousness of his search while maintaining not only his sense of humor and play ? but also a clear and sane knowledge that the whole thing is actually as ridiculous as it is tragic. Here is a poem of his, written in the 1960s:
TO HENRIK IBSENThis world is not
The world I want
Is Heaven
& I see
There's more of them*
I've seen most of this world is ocean
I know if I had all I wanted from it
There'd still not be enough
Someone would be lonely hungry toothache
All this world with a red ribbon on it
Not enough
Nor several hells heavens planets
Universal non-skid perfection systemsWhere's my eternity papers?
Get me the great Boyg on the phone.
Connect me with the Button Moulder right away.So please do seriously think about it ? but not without some joy and some lightness. Today you are closing the door on one life and opening the door to another. Today you fall out of heaven. Where will you land? What will you do there? What is really worthwhile and what is just distraction ? however much people tell you it is not? You are the only one who can ask and answer these questions.
So I am saluting you this morning ? you and the wonderful life of promise you have lived up to this moment, and the new life of challenge and difficulty and passion that you are entering. Cheers and congratulations.
(Stanford Report)
ヘンリック・イプセンの詩を引用しての訓示でした。
ノーマン・フィッシャー像穴師は、鈴木俊隆師により1962年に設立された「サンフランシスコ禅センター」の曹洞宗国際布教師です。
スタンフォード大学卒業式での訓示といえば、禅の影響を受けたとされるスティーブ・ジョブズの訓示を想起します。
スティーブ・ジョブズの卒業式訓示はこちらにまとめておりますので併せて御覧ください。
東京電力福島第一原発の事故以降、日本ではそれまで3割を超える電力供給を担っていた原子力発電所の可動はゼロとなりました。
反面、隣国である中国では、国家主導の巨大原子力プロジェクトが加速しています。
中国では273基もの原発建設が計画されており、東シナ海沿岸部を中心に各地で建設ラッシュが起きています。
既に稼働中の原子力発電所は19基。
これに加えて建設中が29基、計画中は225基で、これらが完成すると合計273基、2億8138万kWという桁外れの規模になります。
日本と東シナ海を挟んだ隣国の沿岸を中心にそのようなプロジェクトが進行していることを、私たちは注視していく必要があります。
『中国原子力ハンドブック2012:中国が変える世界の原子力』
発行・編集元: 日本テピア株式会社 テピア総合研究所
発行日: 2012/12/12
ページ数: 560ページ(A4版)
価格: 280,000円(税・送料込)
ちょっと高い本ですが、図書館にもあると思いますので目を通しておくと良いと思います。
中国の具体的な原子力プロジェクト(公表されているものに限る)の概要は下図のようになります。
エネルギー政策は国家の根幹を担う重要な命題です。
化石燃料に頼り、その結果大気汚染に悩まされてきた中国にとって、原子力は魅力的なエネルギー源です。
さらに、現在世界で主流として稼働している軽水炉のみならず、高速炉、高温ガス炉、トリウム溶融塩炉、進行波炉、原子力船への軍事的な開発、軍事利用に至るまで原子力に対してあらゆる研究開発を国家主導で進めています。
水を冷却材として用いる軽水炉に対し、中国では高温ガス炉に着目しています。
このタイプは、何らかの原因で仮に電源供給が止まったとしても、自然に止まって冷え、炉心溶融を起こさないという安全性の高い原発とされています。
この分野で最も研究が進んでいるのは現在は日本(日本原子力研究開発機構の高温工学試験研究炉)とされていますが、数年のうちに(具体的には2017年、山東省に建設中の原子力発電所実証炉が完成した後には)、高温ガス炉の分野で中国に先を越されてしまうことでしょう。
世界に目を向けると、新興国では原子力発電所の計画が進行しています。
先進国の電力供給においても、原子力発電所が電力供給のかなりの割合を担っています。
特に隣国の中国で桁違いの原子力発電所建設ラッシュが進行しているということに常に意識を向けていく必要がありましょう。
曹洞宗梅花流全国大会島根大会のために、出雲市に来ています。
大会準備、リハーサルの後、出雲大社を公式参拝させていただきました。
ちょうどこの日、高円宮典子女王殿下と出雲大社祢宜宮司補佐役の千家国麿氏の婚約内定が発表され、号外が発行されていました。
宮内庁は27日、高円宮家の次女典子(のりこ)さま(25)と出雲大社(島根県出雲市)祢宜(ねぎ)=宮司(ぐうじ)の補佐役=で、祭務部長の千家国麿(せんげ・くにまろ)さん(40)=同市=の婚約内定を発表した。一般の結納にあたる「納采(のうさい)の儀」などを経て、今年秋に出雲大社で結婚式を行う。典子さまは結婚に伴い皇籍を離脱する。女性皇族の結婚は、2005年の紀宮(のりのみや)さま(黒田清子さん)以来9年ぶりとなる。
典子さまは大正天皇のひ孫にあたる「女王(じょおう)」で、女王の結婚は戦後初めて。典子さまと母の高円宮妃久子さまはこの日午前、皇居・御所を訪れ、天皇、皇后両陛下に報告。西ケ広渉・宮務主管が婚約内定を発表した。
同庁によると、高円宮家と出雲大社の祭祀(さいし)を担う千家家は元々家族ぐるみの付き合いをしていたが、07年4月、久子さまと典子さまが出雲大社参拝の際に国麿さんと初対面。当時、典子さまは学習院大在学中で、その後交際を深めて、結婚の話が自然と出るようになったという。
典子さまは1988年7月、高円宮さま(2002年急逝)と久子さまの次女として誕生。11年に学習院大文学部を卒業した。新年恒例の皇居・宮殿での歌会始の儀や赤坂御用地での園遊会などのほか、今年4月にはオバマ米大統領を迎えての宮中晩さん会にも出席した。
趣味は演劇やバレエなどの舞台芸術の鑑賞、読書など。学習院女子中・高等科では演劇部に所属し、年4回の公演もした。
国麿さんは出雲市出身。国学院大文学部卒業後、乃木神社(東京都)、石清水八幡宮(京都府)に勤め、05年に出雲大社に移った。趣味はバードウオッチング、カメラ。父尊祐(たかまさ)さん(71)は02年から出雲大社トップの宮司を務めている。
(Yahoo!ニュース2014/5/27)
出雲大社は、縁結びの神様として知られる大国主大神を祀ります。
本殿は国宝に指定。
神社建築の最も古い様式の一つ「大社造り」で、高さ約24メートルですが、かつては倍の48メートルあったそうです。
出雲大社の神事を司る出雲国造は南北朝時代に千家、北島の両家に分かれ交代で務め、明治以降は千家家が務めています。
昨年5月に「平成の大遷宮」が行われ、60年ぶりの大改修が行われました。
今年秋には、ここ出雲大社で結婚の儀が行われるということです。
このような日に参拝することができたご縁に感謝します。
本当におめでとうございました。
平成26年3月31日、全日空(ANA)の定期運行として747-400旅客機最後のフライトが終了しました。
最後の運航は那覇発羽田行きANA126便。羽田に15時着のところを13分遅れで着陸しました。
ジャンボジェットの愛称で親しまれたボーイング747は、JALが1970年4月に導入した「JA8101」から丸44年で、日本での旅客機の幕を閉じることとなります。
また、ラストフライトとなった747-400はJALおよびANAが1990年に導入した機種です。
折角の機会ですので、家族で最後の着陸を観に行ってきました。
定刻から13分遅れで那覇から到着したANA126便は、多くの人に見送られながらぐるりと展望フロアFLIGHT DECK TOKYO前のターミナルゲートを旋回して行きました。
(↓スカイツリーを背景に、787の横を通過するANA126便)
TV局の取材も多かったですね。
見学ロビーにこれだけ人が溢れることはめったにありません。
ANA:虹のアーチくぐり歴史に幕 ジャンボ引退
ジャンボ機の愛称で親しまれた全日空(ANA)のボーイング747−400D型機が31日、沖縄・那覇から東京・羽田へ飛んだNH126便で最後のフライトを終えた。消防車による放水でできた虹のアーチをくぐって、日本の航空会社によるジャンボ旅客機の歴史は幕を閉じた。◇仲間の遺影と飛んだラストフライト
3月14日、ジャンボ機の退役イベントに深く関わり、ラストフライトへの乗務を望んでいた鈴木博之機長が、53歳の若さでラストフライトを見届けぬまま、病でこの世を去った。同僚が「気さくな男前で誰からも愛された」と語る人柄は航空ファンだけでなく管制官らからも愛された。
ラストフライトにのぞんだパイロットたちは、鈴木さんの遺影とワッペンとともに羽田へ降りた。
フライトを終えた神田丈司機長は「このフライトが私にとってもラストフライト。最後の年に長期病欠したときに、パイロットへ復帰するために強く後押ししてくれた。ここで握手をしてありがとうというはずだった」と仲間をしのんだ。ラストフライトの副操縦席に座った藤村弘機長は「747−400のメンバーは博之の無念を抱いてやってきた。一番悔しかったのは彼だったと思う。(無事に終わったことを)報告したい」と語った。◇心の中で飛び続けるジャンボ
午後3時すぎ、羽田にジャンボ機が降り立った。チーフパーサーとして乗務した客室乗務員(CA)の千葉陽子さんが「20世紀、21世紀と二つの世紀にまたがって皆様に愛されたボーイング747−400は、本日を持ちまして皆様の心の中に着陸させていただきます」とアナウンスすると機内は拍手に包まれ、CAの一人は涙を抑えきれなかった。到着後、藤村機長が篠辺修社長にラストフライトの報告を行った。また引退式には747−400型機初便に搭乗した乗客と当時のチーフパーサーも出席。乗客からジャンボ機への熱い思いを込めたメッセージが読み上げられた。
◇ジャンボ機の魅力
「何で、ジャンボから777に変更したんだ」
ジャンボ機退役へのスケジュールが具体化しつつあった2年前、乗客から届いたクレームが、ジャンボ機のパイロットたちを奮い立たせた。退役が迫るにつれ、ジャンボ機を追う航空ファンは日増しに増えていった。当時、機長として乗務していた鈴木靖彦さん(44)は「他機種への移行などで、徐々に職場が小さくなっている時期だったが、我々は必要とされているんだと感じた瞬間だった」と語る。パイロットから見たジャンボ機の魅力を鈴木さんは「2階席のコックピットは他とは景色が違うし揺れに強かった」と話す。
別の航空会社でジャンボ機の機長を務めたパイロットは「かなわぬ願いだが、会社の垣根に関係なく、もう一度(エンジンの出力を調整する)4本のスラストレバーに手をかけて、横に細長い窓越しの景色を見ながら操縦してみたかった。一時代を築いたすばらしい飛行機だった」とジャンボ機への思いは何年たっても変わらないという。◇多数のファンに見送られ
フライトを終えたジャンボ機が、第2ターミナルの64番スポットに再び姿を見せると、多くの航空ファンは、ジャンボ機の雄姿を前に思い思いの形で別れを告げた。共通した思いは「ありがとうジャンボ。あなたに会えて良かった。」だった。
(毎日新聞 2014年03月31日)
ひとつの時代が終わったのですね。
ちょっと寂しい気がします。
熊手が必要になり、どんなものがあるのかをネットサーフィンで調べてみました。
たくさんありますね。
まずは安いところから。
■【藤原産業】 忍者くまで
¥128(税込)
【商品サイズ】幅125×高さ250
実にリーズナブルで機能的ですね。
アサリがたくさん採れそうです。
潮干狩り場で購入(もしくはレンタル)すると、かなり高額な料金を請求されますので、予め持参するのがよいでしょう。
続いて、お寺に必需の熊手。
■松葉熊手 伝 [加藤伝蔵商店]
¥495(税込)
サイズ:全長:約145cm 幅:約16cm 爪一本の幅:約5mm 爪の長さ:約52cm 爪の数:20本
落ち葉のシーズンはもとより、芝生の管理にも欠かせません。
特長:一本一本が細いの熊手なので細かいゴミをしっかりキャッチします!
■〔熊手〕 伸縮ガーデンクリーナー
¥1,250(税込)
最大時:約1800x560x65mm、最少時:約890x190x65mmに伸縮します。
一本一本がスチール製なので丈夫。
効率よく落ち葉や芝刈り後の芝をかき集めます。
■オランダ製 多目的レーキ(熊手)
通常販売価格:7,800円(税込)
全長:150mm 爪幅:360mm 爪長:215mm(最長部)爪数:18本 深さ:65mm 重量:780g
なんと、重さが800グラムを切っています。
多目的に使えて便利ですね。
さて、熊手といえば、何と言っても酉の市の熊手ですね。
東京・都下では次の神社仏閣で酉の市を行っています。
(写真はウィキペディア「熊手」項より)
浅草おとりさま 11月酉の日 台東区
浅草長国寺 11月酉の日 台東区
大鷲神社 11月酉の日 足立区
花園神社 11月酉の日 新宿区
成子天神社 11月酉の日 新宿区
大鳥神社 11月酉の日 豊島区
大鳥神社 11月酉の日 文京区
荏原神社 11月酉の日 品川区
大鳥神社 11月酉の日 目黒区
富岡八幡宮 11月酉の日 江東区
西新井大師 12月21日 足立区
大鳥神社 11月酉の日 豊島区
練馬大鳥神社 11月酉の日 練馬区
大鳥神社 11月酉の日 練馬区
鷲神社 11月酉の日 足立区
葛西神社 11月酉の日 葛飾区
大鳥神社 11月酉の日 八王子市
大国魂神社 11月酉の日 府中市
布多天神社 11月酉の日 調布市
巣鴨大鳥神社 11月酉の日 文京区
十番稲荷神社 11月酉の日 港区
大原稲荷神社 11月酉の日 世田谷区
大森鷲神社 11月酉の日 大田区
リーズナブルなところから・・・
1000円程度でもかなり立派なものが買えますね。
■ミニ熊手 サイズ横幅11㎝、縦14㎝ 価格売れ筋はこの大きさです。
ここまで大きいものは、なかなか売れないのかもしれませんが、ここぞという時に景気付けによいかもしれないですね。
なお、熊手は手軽なものから特注品まで様々ですが、高いものが必ずしも良いとは限らないようです。
自分の身の丈に合わせて、分相応なものを選ぶとよいでしょう。
また、酉の市で熊手を買う際には店との駆け引きも楽しみましょう。
言い値で購入する必要は全くないのです。
店頭で値引き交渉を楽しみながら買いましょう。
なお、値引いてもらった場合には、感謝の意味を込めて、値引き分を限度額として祝儀を出すとよいでしょう。
また、熊手は決して買いっぱなしでは駄目です。
年が改まったら熊手を買った店に返しに行きましょう。
特に高額な熊手を購入した場合は、翌年に感謝の意味を込めて返し、前年よりも一回り大きな熊手を買うことが「礼儀」とされています。
熊手にはいろいろ有るようですが、今回は近くの金物店で伸縮ガーデンクリーナーを購入しました。
イギリスの豪華客船「クイーン・エリザベス」(QE:9900トン)が横浜ベイブリッジベイブリッジを無事くぐり抜けて横浜港大桟橋橋国際客船ターミナルに初入港しました。
そもそも、クイーン・エリザベスの高さは、56.6メートルあり、桁下高さ55メートルの横浜ベイブリッジを通過することはできません。
しかし、その不可能を可能にしたのが、船の上に登っている満月でした。
海には潮の干満があります。
特に満月の前後には大潮になり、引き潮の潮位が最も低くなります。
3月17日が満月。
潮位が最も低くなる大潮の引き潮の時刻に合わせて入出港の時刻が決められました。
この時刻には、満潮時よりも約2メートル潮位が下がりますので、約50センチのクリアランスをもってギリギリ通過することが出来るというわけです。
出港の様子を動画で御覧ください。
全長294メートル、乗客定員は2068人。
とてつもなく大きい!
出港の時刻には、大さん橋に多くの市民が集まり、見送りました。
17日午後11時、接岸ロープが外され、いよいよ出港です。
大きな汽笛を響き渡らせて、ゆっくりと大桟橋を離れて行きました。
横浜ベイ・ブリッジの下を、無事くぐり抜けていきました。
見届けた皆で拍手。
よい旅を!
それにしても、昨年大黒ふ頭に接岸した「ボイジャー・オブ・ザ・シーズ」や「クイーン・メリー2」などは、高さがそれぞれ63メートル、62メートルもあるため、横浜ベイ・ブリッジは全然くぐれないですね。
横浜ベイブリッジが国際基準の桁高65メートルで作られていれば、このような苦労も、大黒ふ頭に停泊して乗客に不便を強いることも無い訳で、そのことが悔やまれます。
受験シーズンも後半を迎えました。
進路が決まった方も多いことと存じます。
新学期から新しい環境で生活を始める方々も多く、新入生を狙う「カルト」団体の勧誘が問題となっています。
最近は、入学資料の中に注意喚起を行なう資料を同封している大学・専門学校も多くなりました。
(某ミッション系大学の「カルト」団体注意喚起の20ページにも及ぶ冊子の一部)
このように特に宗教系(仏教・キリスト教系など)の学校はこの取組に積極的ですね。
「カルト」団体とは、反社会的で危険な活動をなす団体のことです。中には強制的な勧誘や多額の寄付金の要求、犯罪や虐待等を起こしたりする組織や宗教を装う団体もあります。
曹洞宗でも「カルト」団体による檀信徒の被害を防ぐためのポスターを作成し、注意喚起を呼びかけています。
画像をクリックすると、PDFファイルが開きますので、是非印刷してご利用ください。
右下のQRコードからは、曹洞宗公式サイトの「カルト」問題を扱うサイトにリンクしています。
曹洞宗公式サイトでは、下記のように「カルト」団体が新入生を勧誘する理由、対処方法などが掲載されています。
「カルト」団体の勧誘に注意!
◆どうしてカルト団体は大学生を勧誘するのか?
大学生は親元を離れ、新たな自分を探そうと試行錯誤を繰り返し、不安感・孤独感を味わうことも多く、悩みを抱える多感な時期です。カルト団体にとっては、マインドコントロールしやすく、親元とも離れているため、社会との断絶がしやすいのです。あたかも親切な人間のように近づいてきた場合は注意しましょう。◆どういった手口があるのか?
サークル活動や勉強会と装って、親身に近づいてきます。優しく相談にのり、役立ちそうなセミナーや講演に誘ってきます。勧誘する活動の内容は多岐にわたっています。いきなり心の問題やプライベートに踏み込んでくる場合や、サークル活動の目的が不明瞭で、発言に矛盾がある場合などは気をつけましょう。◆カルト団体に関わるとどうなってしまうのか?
巧妙なマインドコントロールと過剰なカルト団体の活動で正常な学生生活を送ることができない状況にしてしまいます。その結果、社会的人間関係が断たれ、カルト団体の教えこみにより次第に自分で考えたり、判断ができなくなり、人格的な破壊すらおこりかねません。団体の意思通りに動かされ、その後の一生を棒に振ることになります。◆対処法
○1人でいる時に声をかけてくることが多いので、知らない人がアプローチしてきたら、その人が何のために近づいてきたのかを確認する。
○しつこい勧誘を受けたり、セミナーに参加してしまったときには、大学の学生相談室や支援窓口へ相談しましょう。
○名前や電話番号、住所をむやみに教えない。
○主催者や講演者、講演内容がはっきりしない勉強会や講演会には参加しない。
○危険だと思ったらはっきり断る。
(曹洞宗公式サイトより引用)
是非、この時期に学生の皆さんはもとより、保護者の皆様にも一読頂きたいものです。
寺院の一大行事の一つに晋山式があります。
晋山とは新しく任命された住職(新命住職)が寺院に晋(すす)まれる儀式です。
その行事を盛り上げるのがお稚児さん。
行列を作って行列が慶事を盛り上げます。
この行列の長さは、お稚児さんの数×3倍ほどの長さになります。
お稚児さん(子ども)の他にご両親(又は祖父母)などが加わるからです。
お稚児さん50人でしたら、150人位の行列が想定されます。
華やかで良いですね。
ところで、今は受験シーズン。
多くの受験生たちが志望校に向けてチャレンジをしています。
受験のピークはもう越したところで、これから結果が次々と出ているところでしょう。
今週の国公立2次試験では、このようなニュースもありました。
東北大2次試験、バス満員受験生乗れず 同行の親増加で国公立大学の2次試験の前期日程が25日、全国で始まった。仙台駅では東北大に向かう臨時バスに受験生と一緒に乗る父母が増え、そのあおりで乗り切れない受験生が続出。東北大は試験開始を30分遅らせた。
東北大などによると、午前10時から外国語の試験を予定していたが、午前9時半ごろになっても、仙台駅では300人ほどの学生らが東北大行きのバスを待っている状況だったという。東北大は試験開始に間に合わないと判断し、開始を30分遅らせた。
市バスを運行する仙台市交通局によると、仙台駅から東北大に向かう臨時バスが大混雑。受験生と同乗する父母が例年よりも目立った。やはり東北大と結ぶ定期運行のバスに父母を誘導したが、そちらも満員になってしまったという。
(朝日新聞2014年2月26日)
これからの時代は、大学受験も保護者の数を想定しないといけないのかも知れないですね。
ちょっと複雑な心境です。
いずれせよ、たくさんの希望が叶いますよう、心より祈念いたしております。
ソチ冬季五輪では熱戦が続いています。
スノーボード男子ハーフパイプでは、平野歩夢選手(15)が銀メダル、平岡卓選手(18)が銅メダルを獲得し、平野選手は、冬季五輪雪上競技最年少メダリストとなりました。
また、 フィギュアスケート男子では羽生結弦選手(19)が日本の冬季五輪通算10個目、フィギュア男子では初となる金メダルを獲得するなど、連日各選手の熱戦の模様が伝えられています。
そんな中、冬季五輪7大会連続出場の「レジェンド」葛西紀明選手(41)が、ノルディックスキー・ジャンプ男子ラージヒルで銀メダルを獲得しました。
本当におめでとうございます。
葛西選手の41歳254日でのメダル獲得は、ジャンプの五輪メダル最年長記録、かつ冬季五輪における日本選手最年長記録となっています。
これまでのジャンプの五輪メダル最年長記録は、1948年サンモリッツ大会の70メートル級で銀メダルを取ったビルゲル・ルート(ノルウェー)の36歳168日でした。
それにしても、素晴らしいジャンプでした。
決勝1回目に139メートルをマークしたものの、着地でテレマークが決まらず、ポイント差で同じ距離を飛んだストッホ(ポーランド)に次ぐ2位で決勝2回目へ
2回目を30人中29番目で飛んだ2本目は133.5メートルとなり、テレマークも決めました。
ジャンプ終了後に葛西選手の元に駆け寄る日本選手たちが印象的でした。
この時点でトップに立ち、金メダルの期待がかかりましたが、最後に飛んだカミル・ストッホ(ポーランド)に越され2位の銀メダル。ほんの僅かの差でした。
「金メダルを獲って本当の“レジェンド”と呼ばれたかった。金メダルを目指して頑張りたい」
葛西選手の挑戦はまだまだ続きます。
今大会でも、これからラージヒル団体戦の競技がありますので、楽しみですね。
理化学研究所発生・再生科学総合研究センターの研究チームが、これまでの常識を覆し、弱酸性の刺激を与えるだけの簡単な方法であらゆる細胞に分化できる万能細胞を作製することに成功したことが1月29日付の英科学誌ネイチャー電子版で発表されました。
これは、人工多能性幹細胞(iPS細胞)とは全く異なる新型の万能細胞であり、再生医療の研究に役立つと期待されます。
これまでの常識では、哺乳類の細胞は、受精卵が分裂して血液や筋肉など多様な体細胞に変わり、種類ごとに分化された後は、その細胞の種類の記憶は固定されてしまい、その記憶が「初期化」されることは起きないとされていました。
「動物細胞でも“自発的な初期化”が起きうる」ことは有り得ないことだったのです。
けれども、理研発生・再生科学総合研究センターの小保方研究ユニットリーダーのグループは、「ありえない、起きない」という常識を覆す仮説に挑み、それを実証することに成功しました。
共同研究グループは、まず、マウスのリンパ球を用い、さまざまな化学物質の刺激や物理的な刺激を加え、細胞外の環境を変えることによる細胞の初期化への影響を検討しました。その過程で、酸性溶液で細胞を刺激することが初期化に効果的だと分かりました。実験では多能性細胞に特有の遺伝子「Oct4」が発現するかどうかで初期化の判断をします。詳しい解析の結果、酸性溶液処理によってリンパ球のT細胞に出現したOct4陽性細胞は、T細胞がいったん分化した細胞が初期化された結果、生じたものであることを突き止めました。また、このOct4陽性細胞は生殖細胞を含む多様な体細胞へ分化する能力をもつことが分かりました。さらに、ES細胞やiPS細胞などの多能性幹細胞などではほとんど分化しないとされる胎盤など胚外組織に分化することも発見しました。一方で、酸性溶液処理以外にもガラス管の細胞を多数回通すなどの物理的な刺激や、細胞膜に穴をあける化学的刺激でも初期化を引き起こすことが分かりました。小保方研究ユニットリーダーは、こうした細胞外刺激による体細胞からの多能性細胞への初期化現象をSTAP(刺激惹起性多能性獲得)、生じた多能性細胞をSTAP細胞と名付けました。また、STAP現象がリンパ球だけで起きるのではなく、脳、皮膚、骨格筋、肺、肝臓、心筋など他の組織の細胞でも起きることを実験で確認しました。
細胞外刺激による細胞ストレスが、分化状態にある体細胞の記憶を消去して初期化する-という今回の成果は、これまでの細胞分化や動物発生に関する常識を覆し、細胞の分化制御に関する新しい原理の存在を明らかにしたものです。細胞の分化状態の記憶を自由に消去したり、書き換えたりできる次世代の細胞操作技術となる可能性が高く、再生医学以外にも老化や免疫など幅広い研究に新しい方法論を提供します。今後、ヒト細胞への適用を検討するとともに、さらに初期化メカニズムの原理解明を進めていきます。
(理化学研究所のプレスリリースより)
どのような研究分野においても、確立された理論を覆すということは大変なことです。
「哺乳類の細胞でも外的刺激により初期化が起こった」それも「あまりに簡単すぎる技術で実現」など、今回の成果はあまりにも大きく、また、常識も尽く覆されてしまいました。
あまりにも常識外れの理論だったため、一年前『ネイチャー』誌からは「過去何百年の生物細胞学の歴史を愚弄している」と酷評されてしまいました。
誰も認めようともしなかったのです。
けれども、強い信念と、その信念を支える周囲のサポートが困難を乗り越える原動力となり、今回の成果につながりました。
「何度もやめようと思ったけれど、あと1日だけ頑張ろうと続けてきて、いつの間にか今日に至った」
(小保方研究ユニットリーダーのことば)
STAPによる「細胞の種類の記憶初期化」は、これまでの生物学の常識を覆す現象です。今後は、その原理が解明されることにより、幹細胞や再生医学のみならず幅広い医学生物学研究に変革をもたらすことでしょう。
今後の成果に期待します。
STAP細胞の STAP とは、Stimulus-Triggered Acquisition of Pluripotency (=刺激惹起性多能性獲得)の略で、あらゆる細胞に分化する能力がある万能細胞の一種です。
酸性溶液で体の細胞にストレスを与えることで作製します。
国家機密の漏えいに厳罰を科す特定秘密保護法案は5日午後、参院国家安全保障特別委員会で自民、公明両党の賛成多数で可決された。民主党などは慎重審議を求めたが、自民、公明両党は採決を強行した。(毎日新聞 12月5日(木)16時15分)
特定秘密保護法案が、11月26日の衆議院での可決に続き、本日参議院国家安全保障特別委員会で可決されました。
ユーストリームの中継で見ていましたが、最後の審議で、自民党から採決の動議が出され、議長が「賛成する者の起立」を求めたところ、野党全員が(議長に抗議するために)立ち上がり、結果的に会場内全員起立のため賛成多数で可決されました。
(映像は採決の様子。野党議員も起立してしまっている。:中継Ustreamより)
特定秘密保護法案については、大手新聞各社によって、賛否が大きく分かれています。
衆議院での通過を受けた翌朝の各紙の社説は以下の通りです。
特定秘密保護法案の衆院可決を受けた社説(2013年11月27日)
■産経新聞・・・ 成立に向け大きな前進だ
■読売新聞・・・ 指定対象絞り「原則公開」確実に
■朝日新聞・・・ 民意おそれぬ力の採決
■毎日新聞・・・ 民主主義の土台壊すな
■日経新聞・・・ 秘密保護法案の採決強行は許されない
■東京新聞・・・ 国民軽視の強行突破だ
実にわかりやすい色分けですね。
ちなみに、朝日新聞で「特定秘密保護法案」について一般閲覧者を対象としたアンケートを実施しています。
朝日新聞のサイトで「特定秘密保護法案に賛成」「日本の安全が脅かされている」に大多数の意見が集中していることも興味深い事実です。
さて、特定秘密保護法案のきっかけとなった一つの事象として、2010年に起こった尖閣諸島中国漁船衝突映像流出事件がありました。
当時の大手新聞各紙の社説を、ガジェット通信で纏められています。
その論調を現在の社説と比較すると、とても興味深いです。
(以下の表は ガジェット通信 より引用しています。kamenoにより赤文字化)
尖閣諸島中国漁船衝突映像流出事件を受けた社説(2010年11月6日)
朝日新聞:尖閣ビデオ流出――冷徹、慎重に対処せよ 政府の情報管理は、たががはずれているのではないか。(中略)流出したビデオを単なる捜査資料と考えるのは誤りだ。その取り扱いは、日中外交や内政の行方を左右しかねない高度に政治的な案件である。それが政府の意に反し、誰でも容易に視聴できる形でネットに流れたことには、驚くほかない。(中略)仮に非公開の方針に批判的な捜査機関の何者かが流出させたのだとしたら、政府や国会の意思に反する行為であり、許されない。 |
毎日新聞:尖閣ビデオ流出 統治能力の欠如を憂う 漏えいを許したことは政府の危機管理のずさんさと情報管理能力の欠如を露呈するものである。(中略)この政権の危機管理はどうなっているのか。(中略)国家公務員が政権の方針と国会の判断に公然と異を唱えた「倒閣運動」でもある。由々しき事態である。厳正な調査が必要だ。 |
北海道新聞:尖閣ビデオ 流出は誰が、何の目的で まず突き止めなければならないのは、映像の出どころだ。(中略)問題は政府の情報管理のずさんさである。(中略)一定の期間は非公開としても、本来は国民に開示すべき情報だ。いつ、どのように開示するのか、政府があいまいなままにしてきた結果が今回の事態を招いたとも言えよう。(中略)あるいは流出の裏に、日中関係の修復に水を差そうとする意図があったのだろうか。ゆゆしき問題である。 |
産経新聞:尖閣ビデオ流出 政府の対中弱腰が元凶だ 一部の公務員が、自らの判断で映像を流出させたのならば、官僚の倫理欠如を示すゆゆしき事態である。(中略)何より最大の問題は、菅直人政権が、国民の「知る権利」を無視して、衝突事件のビデオ映像を一部の国会議員だけに、しかも編集済みのわずか6分50秒の映像しか公開しなかった点にある。(中略)遅きに失したとはいえ、菅首相は国民に伝えるべき情報を隠蔽(いんぺい)した非を率直に認め、一刻も早くビデオ映像すべての公開に踏み切るべきだ。 |
琉球新報:衝突映像流出 なぜ公開できないのか 不可解なのは事ここに至るまで、衝突事件のビデオ映像を一般に公開してこなかったことだ。(中略)映像を公開することは公益を守る観点から是認されるはずだ。(中略)政府が真っ先になすべきなのは、この間の対応のまずさを深く反省し、海上保安庁が撮影したビデオ映像をすべて国民に公表することではないか。同時に、映像漏出の原因を突き止め、再発防止を図るべきだ。 |
読売新聞:尖閣ビデオ流出 一般公開避けた政府の責任だ 政府内部から持ち出された疑いが濃厚で、極めて遺憾な事態である。(中略)政府または国会の判断で、もっと早く一般公開すべきだった。(中略)これでは海外から「情報管理がずさんな国」とみられ、防衛やテロなどの情報収集に支障が出かねない。(中略)再発防止に向け、重要情報の管理を厳格にしなければならない。 |
沖縄タイムス:[尖閣ビデオ流出]一体どうなってるんだ 13日からのアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議が迫る中の最悪のタイミングで2件も立て続けに起きた情報漏洩(ろうえい)事件だ。国際社会がテロへの警戒を強めているときに、日本に極秘情報を提供すると外部へ漏れてしまう、と思われては安全保障上の深刻なダメージとなる。(中略)もはや秘匿する理由はなく、早い段階で事件映像を公開し、国民と情報を共有すべきだ。(中略)政府は危機感を持って一刻も早く流出事件の真相を明らかにすべきだ。 |
東京新聞:尖閣ビデオ 政府対応が招いた流出 映像流出は真相にふたをした事件の幕引きに反発する政府関係者が、かかわっている可能性が高い。捜査資料の流出は遺憾だが、それを招いたのは政府の混乱した事件への対応ではないか。 |
北國新聞:「尖閣ビデオ」流出 政府の二重、三重の失態 ビデオ映像が、インターネット上に流出したことは、菅内閣の二重、三重の失態と言わざるを得ない。国家主権にかかわる漁船衝突事件のビデオは本来、政府が一般公開に踏み切ってしかるべきであったが、出所不明の「ネット上の公開」という事態を許し、事件の処理と対中外交の立て直しを一層難しくしてしまった。(中略)対外的な配慮から公にしない重要な「外交機密」でもある捜査情報が、簡単に漏えいするのは国家として由々しいことである。 |
ガジェット通信でも指摘しているとおり、わずか3年の間に、これだけ論調が変わってしまっています。
朝日新聞、毎日新聞、北海道新聞は、政府の情報管理のずさんさを「高度に政治的な案件」「危機管理」といった表現を用いて厳しく批判しています。
安全保障に関する重要な情報を守ることが基本だとしているのです。
この3年間の論点の転換は、民主党政権から自民党政権へ政権交代により、また情報管理の対象となる案件が中国向けの案件なのか、そうでないかということによって論調が転換しているともいえます。
以前、報道機関は不偏不党であるべきかというブログ記事を書いた際には、多くのメディアがそれぞれの主義・主張をもち、情報を発信していくことにより、結果的には、総体による不偏不党が実現でき、いわゆる、偏りのるつぼという状態が、逆に「不偏不党」を生みだすとまとめました。
しかし、マスメディアが、事象によってコロコロと論調を変えてしまうようでは、そのメディアの信憑性にも疑問を持たざるを得ません。
きちんと国民目線でしっかりとした報道をして欲しいものだと思います。
また、情報の受け手は、その様々な主張を含んだ情報を、自分の意志で「偏り」を承知した上で受け取ることが大切です。
多角的な視点から一つの事象を知ることができ、総合的に判断すること、さらに個人が一度選んだメディアを、取捨選択しながら、自分の意見を形成することができるからです。
特定秘密保護法案の参議院国家安全保障特別委員会可決を受けた、明朝の大手新聞各社社説の読み比べが楽しみです。
■関連ブログ記事
アイソン彗星は、今朝(日本時間12月29日午前4時ごろ)近日点(太陽に最も近い場所)を通過しました。
星空シミュレーター Stella teatreで軌道を描いてみると、このブログを書いている10時にはすでに太陽をかすめて通過しているはずですが・・・・・・
アイソン彗星は、太陽の中心からの距離(近日点距離)が0.01247天文単位(約190万キロメートル)の距離を通過する彗星で、太陽に極端なほど近い軌道を持っています。
彗星の核(本体)は、「汚れた雪玉」と比喩されるように、岩石や有機物の塵をふくんだ氷です。
太陽に近づくことにより、核が融けて、太陽風や放射圧により尾が形成されます。
太陽に近い場所を通過すると尾が巨大なものとなることが期待されます。
しかし、アイソン彗星は太陽に近づきすぎたようです。
NASAの発表によると、太陽力学観測所など、いくつかの太陽観測所で、近日点を通過する彗星を観測したが、通過直後に予定されている軌道にアイソン彗星が観測されなかったようです。
まだ確定ではありませんが、彗星が崩壊して、蒸発してしまった可能性があります。
NASAによる、太陽に接近し崩壊、蒸発していくアイソン彗星の映像がこちらです。
Comet ISON went around the sun on Nov. 28, 2013. Several solar observatories watched the comet throughout this closest approach to the sun, known as perihelion. While the fate of the comet is not yet established, it is likely that it did not survive the trip. The comet grew faint while within both the view of NASA's Solar Terrestrial Relations Observatory, and the joint European Space Agency and NASA's Solar and Heliospheric Observatory. The comet was not visible at all in NASA's Solar Dynamics Observatory. A white plus sign shows where the Comet should have appeared to SDO. This image from NASA's Solar Dynamics Observatory shows the sun, but no Comet ISON was seen. A white plus sign shows where the Comet should have appeared. It is likely that the comet did not survive the trip. Image Credit: NASA/SDO
アイソン彗星は太陽通過後も巨大な尾を見せてくれるはずでした。
しかし、近日点通過後、次第に消滅していく姿が捉えられています。
アイソン彗星はイカロスの翼になってしまったのでしょうか。
12月初旬に観られるはずであったアイソン彗星の雄大な姿は、残念ながら望めないかもしれません。
寒冷前線を伴う低気圧が急速に発達しながら日本列島の北側を進んでいます。
この影響で、25日には西日本の沿岸部を中心に暴風を伴う大荒れとの天気となりました。
滋賀県では、今朝、このような事故も発生しています。
突風で葬儀のテント飛ぶ=当たった3人死傷-滋賀25日午前8時45分ごろ、滋賀県東近江市愛東外町の曹源寺の駐車場で、葬儀のため設置したテントが突風で飛ばされ、近くにいた男女3人に当たった。県警東近江署などによると、同市愛東外町、農業Aさん(88)が頭を強く打ち死亡、男女2人が頭や膝などに軽傷を負った。
同署によると、当時は同寺住職の葬儀の準備中だった。風が強まり、4張り設置されたテントに重りを付けていたところ、突然あおられて飛ばされ、路上にいた3人を直撃したという。
彦根地方気象台によると、同市では午前9時5分ごろ最大瞬間風速15.7メートルを記録するなどし、強風注意報が出ていた。
(時事通信 2013/11/25 13:41)
寺院境内で発生した死亡事故です。
お亡くなりになられた方には心より弔意を表します。また、負傷された方にはお見舞い申し上げます。
関東地方では、夕方過ぎから風雨が強くなってきました。
今夕、近隣の寺院で通夜があり、先ほどまで随喜しておりましたが、境内に張られたテントが風に煽られていました。
テントはしっかり補強されていたため、何事も無く無事法要は終了いたしました。
それにしても冒頭のニュースは突風のもたらす力の大きさを改めて思い知らされる事故でした。
気象庁は、東日本から北日本の沿岸部を中心に竜巻などの突風や高波に十分警戒するよう呼びかけており、26にかけて予想される最大風速は関東甲信、東北、北海道の陸上で15-20m(最大瞬間風速30-35m)に達すると見込んでいます。
厳重な注意が必要です。
20日午後4時20分頃、海上保安庁の航空機が、東京都小笠原村の西之島付近の海域から黒色の噴煙が上がり、周囲に新しい島が出現しているのを確認した。
同庁では今後も海底噴火が起きる可能性があるとして、周囲を航行する船舶に警戒を呼びかけるとともに、航空機などで監視を続けるとしている。
西之島は東京都心から南に約1000キロ、小笠原諸島の父島から西に約130キロにある南北約650メートル、幅約200メートルの無人島。同庁によると、噴煙が上がっているのは西之島から南南東に約500メートルの地点で、高さは約600メートルに達している。周囲には楕円だえん形の陸地が形成され、最も長い部分は約200メートルに及んでいるという。
(2013年11月20日21時14分 読売新聞)
東京都小笠原村の西之島付近で噴火活動が確認され、新しい島が誕生しました。
西之島は小笠原諸島父島から西130kmの位置にある島で、その西之島から南南島に500mの位置に出来た火山島です。
自然現象により新しい島が出来て、その島が継続的に存在し、日本領土に認定されると、国土面積は島の面積分増加します。
それに伴い、領海も増える訳です。
それでは、領海はいったいどれくらい増えるでしょうか。
海洋法に関する国際連合条約によると、領海(territorial sea)とは、沿岸の基線から12海里(22.2km)までの範囲で国家が設定した水域であり、領海及びその海底とその地下には沿岸国の主権が及ぶことになります。
簡単のために、西之島、および今回出来た新島を「点」と考えます。
両島は0.5km離れています。
また、両島から一番近い島(父島)までは130km離れています。
この条件で、領海がどれくらい増えるのかを計算してみましょう。
西之島による領海を円①
新島による新たな領海を円②とします。
円①の中心をO、円①と円②の交点をB、Bからx軸に垂線を下ろした点をC、円①とx軸との交点をA、Dとします。
円①及び円②の半径 r は 22.2
OCの長さを a とすると、a = 0.5/2 = 0.25
θ=ACOS(a/r)
円①、円②の面積 S1=π*r^2
おうぎ型OBDの面積 S2=(πr^2)*θ/2π=r^2*θ/2
三角形OBCの面積 S3=a*r*sinθ/2
よって、領海の増加分の面積は S1-(4*(S2-S3)) となります。
領海の増分は 22.2 km2 と計算されました。
※ r に比べて a が充分小さいので、ほぼ 4*r*a を近似値の答としてしまっても良いでしょう。
明るくなることが予測されるアイソン彗星の見ごろを迎えます。
だんだんと太陽に近づいてきており、11月後半には双眼鏡で見つけられる程度の明るさになるでしょう。
ただし、太陽に近づくため11月中は日に日に見られる位置が低くなります。
日の出前、東南東に見えるおとめ座の1等星スピカが目印になります。
上図は、国立天文台のサイトによる11月のアイソン彗星の動きです。
天気が良さそうなので、今朝湘南海岸に見に行ったのですが・・・・・
スピカのすぐ下に薄っすらと見えるような見えないような・・・・
まだ4-5等星程度なのでしょう。
双眼鏡では何とか見えますが、なかなか写真で捉えるのは難しい。
もう少し待ってみましょう。
彗星が近日点を越えた後、12月初旬あたり(成道会の頃)が観測の好機となりそうです。
場合によってはマイナス何等星かに輝いているかもしれません。
アイソン彗星が見えたのは一瞬。
直ぐに東の空は明るくなってしまいました。
折角なので、湘南海岸からの日の出をEOS kissで撮影してみました。
海面から昇る日の出は、山頂から望むご来光とはまた違った雰囲気があっていいですね。
時間が経つのも忘れてしまいます。
今日も良い天気になりそうです。
境内のイチョウの葉も少しづつ黄色く色づいています。
こちらの見ごろは11月末となりそうです。
比台風死者、1万人超か=レイテ島、家屋多数破壊―1町で300人犠牲・サマール島
フィリピン中部レイテ島の警察当局者は10日、猛烈な台風30号による死者は同島で約1万人に上る恐れがあることを明らかにした。AFP通信が報じた。レイテ島に隣接するサマール島でも南西部の町バセイだけで300人の死亡が確認され、島全体では2000人が行方不明。連絡が取れない地域も多く、犠牲者数は大幅に増える恐れが大きい。
フィリピン赤十字は9日、レイテ島とサマール島で1200人以上が死亡したとの見通しを示している。米太平洋軍が救援活動に乗り出すなど、国際社会の支援も本格化し始めた。
在フィリピン日本大使館によれば、レイテ島には約100人の日本人がおり、安否確認を急いでいる。一方、AFP通信は台風30号が接近中のベトナムでも、60万人以上が避難したと伝えた。
ロイター通信によると、警察当局者は、台風により発生した高波にのまれて多数の犠牲者が出たとの見方を示した。高波は家屋の高さほどに達したという。同当局者は、レイテ島で台風が通過した地域の70~80%の建物が破壊されたと述べた。
(【マニラ時事】2013/11/1016時2分)
フィリピンを横断した台風30号がレイテ島とサマール島を中心に甚大な被害をもたらしたようです。
あまりの被害の大きさにまだ全容を掴みきれておらず、死者が1万人を超えるという報道もあります。
自然の力の大きさの前には人類の力など到底及ばないことを実感します。
被害を受けられたみなさまに心よりお見舞い申し上げます。
ここ数年、地球温暖化に伴う海水温上昇の影響により大きな台風が多数発生するようになりました。
特に今年は台風の当たり年ともいえ、台風26号による伊豆大島などの被害が記憶に新しいところです。
今後は巨大台風が当たり前のようにやってくるようになるのでしょうか。心配です。
ここのところ、原子力発電所が停止している分を石油やLNGなどによる火力発電所の稼動により賄っている状況が続いていますが、数年前まであれほど騒がれていた地球温暖化に対する提言を唱えるものはほとんど姿を消してしまいました。
一かゼロということではなく、長期的かつ総体的に考えて、どのように行動するべきかを感情的にならずに判断することが求められるのではないでしょうか。
話は変わりますが、神奈川県第二宗務所主催の檀信徒研修旅行が11日から15日の行程で予定されています。
行き先は「ラオス」です。
直行便が無いので、ベトナム・ハノイ経由でラオス入りするのですが,ちょうど台風30号が通過した直後にハノイ到着となりそうです。
旅行に影響が無いことを祈ります。
今年夏に発売されたAKB48の「恋するフォーチュンクッキー」が、スタッフで踊られた「STAFF Ver.」を皮切りにさまざまな団体・企業従業員により踊られ、次々と公開されています。
自治体職員による動画もあり、ちょっとしたブームとなっています。
そのきっかけは、秋元康氏がGMOインターネット社に持ちかけたことだということで、ブームの作り方はさすがですね。
AKB48の公式You tubeページには、現在次のような映像が並んでいます。
いずれも AKB48[公式]映像です。
1 恋するフォーチュンクッキー STAFF Ver. / AKB48[公式] 作成者: AKB48 7,100,370 回再生
2 恋するフォーチュンクッキー PLANETS Ver. / AKB48[公式] 作成者: AKB48 48,617 回再生
3 恋するフォーチュンクッキー FAN Ver. / AKB48[公式] 作成者: AKB48 1,658,483 回再生
4 恋するフォーチュンクッキー 佐賀県庁 Ver. / AKB48[公式] 作成者: AKB48 1,344,313 回再生
5 恋するフォーチュンクッキー ジャパネットたかた STAFF Ver. / AKB48[公式] 作成者: AKB48 315,617 回再生
6 恋するフォーチュンクッキー 日本交通 Ver. / AKB48[公式] 作成者: AKB48 743,514 回再生
7 恋するフォーチュンクッキー テイクアンドギヴ・ニーズグループ STAFF Ver. / AKB48[公式] 作成者: AKB48 501,366 回再生