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1万2千人が避難=死者9人不明1人、負傷者千人超す?余震続く・中越沖地震新潟県中越沖地震で、同県では住宅が損壊するなどして避難した約1万2000人が17日、学校や集会所などの避難所で一夜を明かした。柏崎市の家屋倒壊現場で同日未明、女性が発見されたが死亡が確認され、地震による死者は計9人になった。同市内で男性1人が依然行方不明となっているほか、新潟、長野、富山の3県で重軽傷者は計1088人となった。一方、上中越沖を震源とする震度2や1の地震は同日未明も続き、気象庁は余震への警戒を呼び掛けている。
16日に震度6強を観測して最も被害の大きかった柏崎市では、約1万1400人が76カ所の避難所で夜を過ごした。このほか同県内の8市町村でも、約1300人が避難した。
(時事通信)
新潟県中越沖地震発生から一夜明け、段々と被害状況が明らかになって来ました。
高齢者を中心に9名の命が失われ、重軽傷者も1000人を超えています。
まずは、亡くなられた方に心より哀悼の意を表し、被災された方にはお見舞い申しあげます。
建物の被害も甚大なようです。
特に、先の能登半島地震や新潟県中越地震で観測された比較的短い(1?2秒)という周期の地震波が、柏崎市を中心に観測されました。
この周期の地震波は、キラーパルスと呼ばれ、木造家屋と共振し、地震エネルギーをまともに受けてしまいます。
住宅被害は、全壊が342棟、半壊を含む一部損壊が427棟。長野県でも半壊が106棟・・・・・報道の中でも寺社や酒造工場、アパート、民家など、木造建築の倒壊が目立ちました。
日本古来の伝統建築物がこのような無残な姿となってしまうことは、本当に心が痛む思いがします。
復旧作業が少しでも早く進み、一日も早い復興が望まれるところです。
被害の大きかった柏崎、出雲崎、分水の近辺は、良寛さん縁の地でもあります。
江戸時代(文政11年)には、新潟越後地方にM7.4の大震災があり、広い範囲で大きな被害をもたらました。
その地震に、良寛さんも被災されていますが、その際に、親類の山田杜皐氏に送ったお見舞いの書簡に関するトピックスを書きました。
併せてご覧下さい。 ⇒ 福岡沖玄界地震に思う
さて、そのような中、心温まるニュースが一つありました。
「助けられたお礼に」 消防局に姫路市民、機材1000万円分を贈る
「救命の最前線に立つ救急隊員の方々に恩返しがしたい」と、姫路市消防局の救急車に搬送された市民が、その“お礼”として約1000万円相当の救急・救助用機材を同消防局に寄贈した。「この思いを大切にし、今後も市民の安全安心のために尽くしたい」と同消防局は、救護用のエアテントや救命器具など納品された機材を公開した。
寄贈したのは、姫路市在住の匿名の個人。市消防局によると、病気で救急車を呼んだ際、隊員の親切でていねいな処置に感銘を受けたとして、今年3月ごろ、「救急救命活動に役立ててほしい」と寄贈の申し出があった。個人の寄贈としては前例のない額だという。
寄贈された機材は、災害時の仮設救護所や指揮所などに活用されるエアテント(約350万円)2張り▽自動体外式除細動器(AED)2台▽一般向けAED講習に使われるトレーナー10台▽心臓マッサージや自発呼吸などを練習できる救助訓練用人形1体?の計1000万円相当。
市消防局の中川勝正消防課長は「隊員は任務として当然の行動を取ったまでだが、現場には何よりの励み。今後もその志を無駄にしないよう頑張りたい」と、思わぬ善意に感激していた。
(産経新聞)
救急車の様な公のサービスを受けるに当たって、いかにも当たり前のように利用してしまい、感謝の心すら持たない方が増えている中で、心ばかりのお礼が届けられたというニュースです。
救急隊の方にも、励みになりますし、何より、その使い道がいいですね。
仮設救護所や指揮所などに活用されるエアテントっていうのは、今回の新潟県中越沖地震でも、刈羽郡総合病院で使用されておりましたので、ニュースを通じてご覧になった方も多いと思います。
これがエアテントです。
↓
負傷者が運び込まれる刈羽郡総合病院=産経新聞社報道より
これから、新潟地方は雨が見込まれるとのことです。
被害が広がらないことを祈ります。