« キュートなまなざし |
最新記事
| 中国・四川大地震に思う »
2008年5月13日
キャンドルナイト in 大船観音において「広島原爆の火」の採火式を行います。
このたび、ゆめ観音実行委員会では、大船観音寺において「100万人のキャンドルナイト」として、「キャンドルナイト in 大船観音 」を開催いたします。
「100万人のキャンドルナイト」は、でんきを消して、スローな夜を・・・を合言葉に、国内外で呼びかけられている環境キャンペーンでありますが、特に大船観音寺での開催にあたっては幾つかの大きな意味が込められています。
大船観音寺には、広島、長崎の原爆に関わる平慰霊碑があります。
慰霊碑の200kgもある土台石は、広島の爆心地の西蓮寺から・・・・50kgある被爆石は長崎の浦上天主堂から・・・そしてケロイド状の瓦は、広島原爆資料館から寄贈されたものです。
この慰霊碑は、被爆25年の年(昭和45年)に、神奈川県の原爆死没者の霊を合祀し、みたまを慰めるために、県下在住の被爆者が大船観音境内に建立することになったものです。
大船観音の「原爆の火の塔」には、広島原爆の火が灯されています。
この火は、原爆投下により破壊された広島市の商店街の、押潰された地下壕の奥でくすぶり続けていた原爆の火の残り火です。
原爆の火は福岡県星野村にて大切に受け継がれ、原爆投下から45年の年(昭和65年)に神奈川県原爆被災者の会により大船観音に分灯されました。
このたび、神奈川県原爆被災者の会立会いのもと、下記日程にて、「広島原爆の火」の採火式を行います。
採火された火は、キャンドルに移され、観音像前や境内に並べられ、夜の大船観音を照らし出します。
みなさま、ぜひご来場ください。
1 開催日時 平成20年5月19日(月) 午後5時30分?午後9時
(このうち、「広島原爆の火」の採火式は午後5時30分より)
2 開催場所 大船観音寺境内(鎌倉市岡本1?5?3) 大船駅西口 徒歩5分
3、採火式次第
1、開式の辞
1、黙祷
1、鼓ハツ三通
1、読経(「原爆の火の塔」より採火、ランプと親キャンドル、カイロに移す)
1、回向
1、鼓ハツ三通
1、神奈川県原爆被災者代表挨拶
(その後、採火した火をキャンドルに移し、観音像前、境内に並べていきます)
4 主催 ゆめ観音実行委員会
(協力:神奈川県原爆被災者の会)
このほか、キャンドルナイト in 大船観音では、独自の企画をいくつかご用意しております。
■夜の大船観音寺に入ることができます。
平常時、大船観音寺は夕方に閉門してしまいます。夜の大船観音寺境内を散策、参拝できる貴重な機会です。観音像前舞台は芝生となっており、自由なスタイルでゆったりとした時間を過ごすことができます。
■資源を有効に利用します。
地元の寺院や仏教会、葬祭業者と連携し、普段の使用で余ったロウソクを集め、キャンドルナイトに利用します。また、キャンドルのホルダー(ガラスの容器)についても、各家庭から廃棄されたもの を利用します。
■「こころをむすぶ」プロジェクト ?あなたのこころを観音さまに写します?
大船観音寺には「縁結びの桜」があります。また、丘の上にある境内から眺める大船の街の光はとても美しく輝きます。当日は、観音像に、ハートや星などの形を参加者みなさんの手で映し出すことができる「仕掛け」 をご用意いたします。お楽しみイベントの一つです。
■観音像胎内ギャラリーへのコースを設けます。
灯りに照らされた観音像の胎内までの参拝コースを歩き、好きな場所で願いごとやメッセージをキャンドルに書きながらディスプレーを楽しむことができます。胎内ギャラリーにも五感に訴える仕掛けがあります。
■カメラマン大歓迎
普段見ることができない夜の大船観音寺。その幻想的な光景を撮影下さい。(撮影の際には他の方のご迷惑にならないようお願いいたします)。
フォトコンテストの企画も考えております。
■子どもたち向けのプログラムを用意します。
キャンドル作り講座、サイエンスカフェなど、親子、子どもたちにも参加いただけるプログラムを予定しています。
キャンドルナイト広報用の横断幕を作りました。
大船観音寺入口付近に掲げています。
■関連ブログ
ゆめ観音実行委員会スタッフブログ
原爆の火がどれほどの重みを持つのか、それを実感できるドキュメンタリー映画 (今年6月1日公開) のご紹介です。
"Atomic Flame" 原爆の火 零時三分前
猛暑の中、2500kmの行脚をする僧侶たちの姿
アメリカ人被爆者たちの証言
核の専門家による核爆発の脅威
人種や宗教を超えた世界中からの行脚への支援
僧侶たちは、行脚の目的地であるトリニティーサイトへ
いったいどのようにして辿り着けたのか…
核実験場まで平和大行進=「原爆の火」携え2500キロ?米
原爆投下は長崎を最後に」との祈りを胸に、日本の僧侶ら十数人が16日、米西海岸のサンフランシスコから「原爆誕生の地」となったニューメキシコ州の核実験場トリニティーサイトを目指す2500キロに及ぶ平和大行進を始めた。
この日は米国が初めて原爆実験に成功してから60年目に当たる。この因縁の日に行脚を開始し、灼熱(しゃくねつ)の砂漠を越え、長崎原爆の日である8月9日にトリニティーサイトに到着する予定。
長崎市の皓台寺の大田大穣さんは、被爆後の広島で採取された「原爆の火」を携えて行進に参加。「原爆の火を核実験場まで持って行き、そこで消すことで、負の連鎖を絶ちたい」と訴えた。 禅を修行中というシェリー・ノードウォールさんは「サンフランシスコは平和運動の本場。平和を願う僧侶に共感した」と熱いまなざしで語った。(時事通信 2005/07/17)
■関連ブログ
映画「原爆の火」について (晧台寺ブログ)