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タイ洞窟、少年12人とコーチ全員救出 行方不明から18日目
タイ北部チェンライの洞窟に閉じ込められた地元サッカーチームの少年らの救出を行っていた、海軍特殊部隊は10日、少年12人とコーチ1人の全員を救出し、安全が確認されたと発表した。同部隊などで構成した潜水士らが同日、洞窟内に取り残されていた最後の5人の救出作業を行っていた。6月23日に行方不明となってから18日目での全員生還となった。
洞窟入り口近くで待機していた1機目のヘリコプターが、10日午後6時(日本時間同8時)過ぎに飛び立った。救出した少年らをの乗せ、病院に向かったとみられる。その後も後続のヘリコプターが続き、日没を前に、全員の救出作業が完了したもようだ。
タイ当局は、洞窟内の救助用空気ボンベの入れ換え作業が終了したとして、同日午前10時過ぎから、救出作業を再開。潜水や徒歩で洞窟から脱出した5人は洞窟入り口近くの簡易医療施設に運ばれ、救急車でヘリに移されたという。
現地は10日未明に多くの雨が降ったが、洞窟内の水位は救出に成功した前日や前々日と同レベルだった。発見後に少年らに付き添っている、海軍特殊部隊の医師や隊員ら計4人も少年らと一緒に洞窟を後にする見通しだという。
タイ保健当局者は10日、すでに救出された少年8人について、2人に肺炎の症状が見られるものの「体調は良好」と述べた。感染症の疑いもあるため隔離している。
最初に見つかった4人は、9日にガラス越しに家族と再会し、10日からは普通食を食べている。
まだ1週間は、検査などのため入院する予定。少年たちはサッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会の決勝戦に招待を受けていたが、当局者は「(病室の)テレビで見ることになる」とした。また、退院後は、奇跡的に生還できたことへの感謝を込め、かねてからいつかやろうとしていた、仏教寺院での短期間の出家修行に出るという。
(Yahoo!ニュース 2018/7/10(火) 20:38配信)
まずは、全員救出のニュース、本当に良かったです。
救出にあたったダイバーの皆様、関係の皆様、本当に困難なミッションをお疲れ様でした。
(それでも、ダイバー1人の尊い命が失われたことは、とても残念でした。心より弔意を申し上げます)
今回の洞窟は、その延長もさることながら、水没した区間には断面の高さわずか38㎝、幅72㎝しかない箇所があったり、雨の状況によっては水位が再び上昇する危険性もあり、命がけの救出作業であったことが伺い知れます。
このような状況の中、18日間も過酷な状況を生き抜いてきたのは、チームとしての規律と体力が大きな要因にあったとされています。
また、栄養価の高い菓子を持参しており、食事、水分補給などについてコーチが自らを犠牲にしつつ子供優先に統率していました。
排泄のルールも厳密に決めていたようです。
そして、少年たちが限界になるほど限られた食事の中、空腹などの雑念を忘れるために坐禅を組んで、じっと過ごしていたということです。
このことは、閉鎖された洞窟内空間の酸素消費を抑えるという大きな意味も持っていました。
洞窟内での生活についての詳細は、今後詳しく解明されていくことと思いますが、様々な要因が一つでも欠けてしまうと全員救出という結果には至らなかったのではないでしょうか。
とにかく、全員救出、何よりでした。