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心の平穏求めて「ZEN」体験 東京で外国人60人外国人向けの座禅体験会が6日、東京・赤坂の豊川稲荷東京別院であった。ハワイの寺で住職を務めた僧が英語で指導し、約60人が黙想した。
参加したフランス人女性(27)によると、ZENという言葉は母国でも知られ、「静か、冷静」の意味で使われているという。「でも仏教についてはあまり知識がないのでいい機会だった」
10日公開の映画「禅」(中村勘太郎主演)にあわせて配給会社が企画した。宣伝担当者は「世界同時不況の中、心の平穏が求められるのは万国共通では」。
(朝日新聞2009年1月7日)
このブログでも 映画 「禅 ZEN」 1/10より などの記事でご紹介してまいりましたが、いよいよ今週の土曜日より映画公開となりました。
新聞やテレビの広告などを目にされた方も多いでしょうし、各メディア向けの試写会なども行われています。
その一つとして、海外プレスおよび海外からの留学生などを対象とした坐禅会と映画「禅 ZEN」英語字幕版の映写会が赤坂にある豊川稲荷東京別院にて行われました。
配給元の角川映画より、SOTO禅インターナショナルに坐禅指導のオファーをいただきましたので、スタッフ有志にて手伝いをさせていただいてまいりました。
会場には60名を超える参加者と、「何故か」とてつもない数の報道陣が。
「英語でしゃべらナイト」でおなじみのパトリック・ハーランさんの軽妙なMCにより、和やかに進行して行きました。
英語の坐禅指導はSOTO禅インターナショナルT先生を中心に、皆で会場の坐禅指導に当たりました。
和やかな雰囲気がピリっとした雰囲気に変わります。
※上の写真はイタリアからいらしたジャンドメニコさんに撮影いただきました。
ステージ上では主演の勘太郎さんが坐禅を行じます。
そのお人柄が坐禅の姿に表れているかのようです。
冒頭の記事にもありますが、ZENという言葉は、世界各地で広く知られるようになりました。
しかし、禅とは何か、坐禅はどういうものかを実際に理解している方はまだまだ少ないと思われます。
そのような中で、今回のように坐禅の作法に則った坐禅を皆で行じるということは大切なことであるといえましょう。
また、時代考証も含め、きちんと作られた映画が公開されるということはさらに重要な意味をもつはずです。
映画製作に関りました多くの方々に心より敬意を表します。
「見どころは、何と言っても主演の中村勘太郎の演技。役づくりのため大本山永平寺の雲水と修行を共にし、演技では見事に道元の生きざまや考えを投影している」 (高橋伴明監督)
一人でも多くの方に映画を観ていただきたいものです。
中村勘太郎が外国人60人と“禅”体験歌舞伎俳優の中村勘太郎が曹洞宗の開祖として知られる禅僧・道元を演じた初主演映画『禅 ZEN』の座禅体験イベント付き試写会が6日、都内で行われた。
ハワイの寺で住職を務めた僧が英語で指導し、日本文化に関心のある外国人約60人が座禅に挑戦。中村も壇上で外国人女性モデルと並んで座禅を組んだ。中村は「海外の方が禅に興味を示してくれるのはうれしいですね。僕もこの映画をきっかけに禅を知りました。心が穏やかになるので、イライラしている時や悲しいことがあった時は、うちに帰って座るようにしています」とコメント。進行役のパトリック・ハーランが「両手に花ですが、集中できる?」とちゃかすと、中村は「大丈夫。(劇中では)女人禁制なので」と笑い、「ひとりで禅を組むのとは違いますね。みんなで同じところを目指しているのがすごく美しい」と感激していた。
(2009年1月7日 電子チケットぴあ)
中村勘太郎が外国人60人と座禅体験穏やかな笑みを浮かべて登場した勘太郎は、62人の参加者に向かい深々とお辞儀。アメリカ、イギリス、スペイン、フランスなどさまざまな国籍の人々を前に、「海外の方々が、積極的に日本文化に興味をもってくれているのは常に感じている。座るという行為が、いかに心を落ち着かせてくれるか体感してください」と語った。
鐘の合図とともに始まった座禅体験では、姿勢や首の位置を正される参加者が続出。そんななか誰よりも早く僧侶から警策を受けた勘太郎は、静かなたたずまいで合掌した。終了後には“喜びも悲しみも涙も……。あるがままに”と映画のキャッチコピーを口にし、「世界中の人々がこの言葉を胸に生きてくだされば、良い世の中になるはず。この映画を見てホッとしてもらえたら幸いです」とPRした。
(バラエティージャパン)
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kameno様
座禅指導のオファー、SZIの皆様しっかりクリアお疲れ様です。
こちらにはこんな情報はまったく入ってきません。だから禅ZENなのですね!中村勘太郎さんの座禅が海外の方々に広まることによって私たち日本人にも反響を呼びそうですね。でもそういう私は座禅をしていません。報道陣の多さにびっくりです。やっぱり座禅はまだまだ特別なことなのでしょうか?
投稿者 ゼラニウム | 2009年1月10日 08:38
ゼラニウムさん
この映画は日本よりも海外、特にヨーロッパで受けるような気がします。
報道陣の多さは、坐禅への関心もあるでしょうけれど、それにも増して出演者に関するプライベートな報道があったからということのようです。
投稿者 kameno | 2009年1月10日 22:59