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このようなニュースがYahoo!で配信されました。
大学生が撮影した絶景写真 違法疑惑で批判噴出 警察が事情聴取へ/台湾
中部・雲林県内の大学に在籍する男子学生が撮影し、インターネットで注目を集めた夕日の写真が物議を醸している。違法行為を行って撮影した疑いが浮上したためだ。現地の鉄道警察は学生を呼び出し、詳しい事情を聞くとしている。
学生は先月29日、列車が走る線路の延長線上に夕日が沈む光景を捉えた写真をインターネットに投稿。その美しさで大きな反響を呼んだ。だが一部から、撮影した位置が立ち入り禁止区域である可能性が指摘され、学生の撮影マナーに関して批判が噴出した。
鉄路警察局台中分局斗六派出所は先月31日までに、大学を通じて学生に派出所に説明に出向くよう通知。撮影時の状況を把握した上で、鉄路法にのっとって対応するとしている。
学生は同日、写真について、遮断器が上がった後に踏切の中央に移動し、タイミングを狙って撮影したと説明。警察には必ず事実を話すと語った。
鉄路法では、歩行者や車両は鉄道の線路、橋、トンネルや駅構内の一般立ち入り禁止区域を通行してはならないと定められており、違反者には1万台湾元(約3万5000円)以上、5万元(約17万5100円)以下の過料が科される。
(中央社フォーカス台湾 2019/1/4配信)
その、問題とされている写真がこちらです。
大学生が撮影した夕日の写真=本人提供 (雲林 4日 中央社)
実にドラマチックな光景ですね。
そこで、この写真の何が問題になっているかということを記事から読み取ると、「どうやら遮断機が降りている線路内に立ち入って撮影したのではないか」ということのようです。
そのために、撮影マナーに対して批判が殺到し、鉄道警察から呼び出し要請がでたということらしいのですが・・・・
写真を撮る方はご存知と思いますが、この写真では全く問題点は無いと考えられます。
つまり、電車は向こうに遠ざかる方向で進んでおり、既にどれくらい離れているかを写真から読み取ることが出来れば、問題点が無いことが良くわかるという話です。
まず、太陽の視野角はだいたい0.5度です。
それを勘案すると、この写真はおそらく焦点距離1200mm(35mm判換算約35倍)程度の望遠レンズで撮影したものと考えられます。
また、架線柱の間隔はだいたい40m程度ですので、少なくとも架線柱30本以上離れた距離であることもわかります。
仮に少なく見積もった架線柱30本離れたとして、30×40m=1200m。
電車の速度を60km/hと仮定すると、踏切を通過してから70秒以上経過していることになります。
ということで、電車が通過して、遮断機が上がった後、カメラを構えて撮影するには十分な時間があることがわかるのです。
望遠レンズは、視野のごく一部を切り取っていますので、通常の感覚とはことなる印象の写真を生み出します。
例えば、3日前のブログ記事に上げた私が撮影した箱根駅伝の写真ですが、
まるで道路の真ん中に飛び出だして正面から撮影しているように思えるかもしれませんが、そんなことは無いのです。
この道路は、走者の進行方向、右方向にカーブしているので、歩道の縁石よりも内側から撮影してもこのように撮影できるのです。
(歩道の縁石から体や足を出すことは厳禁です)
写真は、レンズを使い分けることによってさまざまな印象の写真が撮影できるのが魅力ですね。