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現在、携帯電話としてウィルコムの「ストラップフォン(別名・フリスクフォン)」を使っています。
フリスクフォンというだけあって、サイズはフリスクと同じ大きさ。
さすがに小さく、その小ささに感動すら覚えます。
この「尖った」電話を販売しているのは、八王子のABITという会社です。
ABITは、知る人ぞ知る、通信機器や半導体の製造・開発を主な事業としている会社です。
この会社は、PHSとしてはストラップフォンのほかに「イエデンワ」という、また風変わりな電話も発売しています。
既成概念に囚われない、自由な発想と、それを商品化してしまうユニークな会社なのです。
きっと、携帯大手のD社やA社、S社ではこのような電話は実現しなかったことでしょう。
ASCII.jp に、この電話の開発秘話が掲載されています。
イエデンワとストラップフォンの父に誕生秘話を聞いた!
(ASCII.jp 2012年11月30日)
ストラップフォンは、とにかく人間工学とか使いやすさは置いておいて、電話を小さくする限界に挑戦した電話です。
ただ、デザインや質には妥協を許さず、例えば、本体のアルミ絞り出しの工程は、東京都大田区の町工場で18工程もの手間ひまが掛けられているそうです。
数字のボタンもアルミ絞り出し。
全面有機ELパネルにしたほうが大量生産かつコスト減となるそうですが、そうなると小さすぎて指でのボタン操作が不可能になるため、アルミ絞り出しのボタンが採用されたのだとか。
ストラップフォンを構成する本体アルミ絞り出し部品など(©ASCII.jp)
結果、大量生産ができない「尖った」機種が出来上がり、製造上の条件、様々な大人の事情等から、発売開始後、1ロットのみで実質発売が中止となってしまいました。
やはり、このような「尖った」端末は広くは受け入れられないんでしょうかね~
今まで、ストラップフォンを使っている他の人を見た事がありません。
それほど希少な機種なのでしょう。
生産台数は実際どれくらいだったのでしょうか。
現在ABITが実販売を継続しているPHS端末としては前述の「イエデンワ」があります。
⇒悟りの境地とまでいわれたウィルコムの「イエデンワ」スペック情報(Neverまとめ)
⇒#旅するイエデンワ(twitter)
⇒みんな遊びすぎ...「イエデンワ」を外で使う人が続出中(Neverまとめ)
こちらは、東日本大震災など大規模震災時にPHSが繋がりやすかったということと、料金体系が安いということ、乾電池でも動くこと、固定電話そのものの外観ということで、公共施設が災害対策用に積極的に導入しているそうです。
遊び心を持って受け入れられているところも好感度アップのポイントですね。
なお、イエデンワは後継種の「イエデンワ2」も開発中のようです。
日本の開発技術力、製造技術の底力はホント、凄いです。
今の時代、必ずしも良いものが売れるということではありませんが、このように真面目に作られた製品が、柔軟な遊び心を持ったユーザーのみならず広く一般に受け入れられ、もっともっと注目されると良いな~と思います。
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