災害時の防災連携

昨年より民生児童委員として活動させていただいておりますが、その中の一つの役割として災害時の地域住民の安否確認ということがあります。
災害には、大地震から洪水、大雪などさまざまなことが想定されますが、特に大地震については「関東大震災」から80年以上が経過し、いつ大地震が発生してもおかしくない状況の中、早急に防災対策を再構築しておく必要があります。

また、高齢化社会の進行は地元港南区でも例にもれず、総人口22万1837人(平成17年の港南区人口)を年齢3区分別にみると、15歳未満の年少人口は、僅か2万9489人(総人口の13.3%)、15-64歳の生産年齢人口が15万2417人(同68.7%)、65歳以上の老年人口が3万9338人(同17.7%)となっています。
港南区が誕生した40年前からは年少人口の割合が25.7%→13.3%、老年人口の割合が3.2%→17.7%と着実に少子高齢化が進んでいることがわかります。

一人暮らしのお年寄り、障害者、外国人・・・・災害時において、行政との連携を含め、防災マニュアル、防災対策の仕組み・組織、防災資機材や防災用品の備えはもとより、実践として動ける体制づくりが大切でしょう。

現在、町内会と民生児童委員が協働で、地域を回り、どのような世帯に支援が必要なのか、災害時要支援リストを作成しています。
昨月より、希望者に対し個別に訪問し、詳細な聞き取り調査もさせていただきました。
今後も随時の更新が必要ではありますが、ようやく災害時の行動計画が纏まってきた感があります。

行政と地域住民が有機的に連携することにより、被害を最低限に抑えることが出来るでしょう。
中学生も安否確認に一役というニュースも報道されました。
災害は発生の時間帯を選びません。
出来る人が出来ることをするということが大切です。





港南区・日限山災害時の住民安否確認など訓練
いざに中学生「出勤」―「平日は頼りに」初の試み


災害時の地域住民の安否確認に中学生の力を活用する訓練が八日、横浜市港南区の市立日限山中学校(田中薫校長、三百八十八人)周辺で行われた。初の試みで、生徒がけが人の有無などを一軒一軒聞いて回った。
同校は災害時に避難所が開設される地域防災拠点に指定されており、住民らでつくる同拠点運営委員会の訓練に中学生の安否確認も盛り込んだ。
確認の対象は、同校が避難先となる日限山三丁目、同四丁目の住宅地。生徒は五人ずつの五十六班に分かれ、それぞれ二十世帯前後を担当した。
まずインターホンを鳴らし、「安否確認に来ました」「家は大丈夫ですか。火事はありませんか」などと被災状況を聞き取り、防災拠点に避難するかどうかの意向も確認した。
さらに「余震が続きますので注意を」「電気のブレーカーを切り、ガスの元栓を閉め、消火器はすぐ使える所に置いてください」と、二次災害を防ぐための注意も呼び掛けた。
日限山四丁目在住で、安否確認の訪問を受けた地域防災研究所の大間知倫所長(73)は「被災後すぐは難しいが、状況が落ち着いてから何らかの形で中学生に協力してもらうのは有効ではないか。働き手が不在となる平日の日中は、特に頼りになるだろう」と話していた。
(神奈川新聞 平成20年11月9日)



港南区防災情報マップ


南関東地震被害想定 液状化マップ(港南区)


洪水ハザードマップ

投稿者: kameno 日時: 2008年11月10日 23:58

コメント: 災害時の防災連携

私も日曜からの火災予防週間で消防団員として 一人暮らしの高齢者宅に家宅訪問をしました。
安否確認については議論が続いていますが、私が挨拶に行くと、話に花が咲いてしまい 作業に支障が・・・
 小さな村なので 誰がいない などの心配は少ないのですが、超高齢地域なので 車いす等の確保が課題と感じました。
村人全体の70%が60歳以上。
その中の50%は75歳以上。
長寿も 皆さんの安全を考えると悩みも増えます。

投稿者 ゆ?じ@FreeTibet | 2008年11月11日 09:51

ゆ?じさん
消防団お疲れ様です。
災害時に関らず、常日頃の訪問は大事ですね。
話に花が咲くことも、訪問先の方にとってどれだけ支えになっているか計り知れないです。

投稿者 kameno | 2008年11月11日 10:24

こんにちは。
興味深い記事に、思わず足を(手を)止めてしまいました。

わが家は新興住宅地にあり、田舎のような濃い近所づきあいがない反面、顔も名前もわからない、というご近所が少なくありません。
以前何かで、「命を守ることは人とつながること」だということばを見つけました。
災害が起こってから「あなたはどなた?」では遅いのだと。
一理ありますよね。
災害に備え、まわりとのつながりを本当に大切にしないといけないのかもしれませんね。

投稿者 新型インフルエンザ | 2008年12月 4日 00:07

新型インフルエンザさん
ご訪問&コメントありがとうございます。
まさに「はるか月まで行って帰ってくる時代新しい隣人に会うために道一つ越えられない」という状況ですね。
普段からのお付き合いがないと、災害時には安否の確認すらできません。
都市部でも地方でもそれぞれの問題を抱えています。平常時の準備が如何に大切かが分かります。

投稿者 kameno | 2008年12月 4日 22:37

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