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地震など、突発的に大きな災害が発生すると、安否確認のための通話・通信が集中するために、発信規制がかけられ、極めて繋がりにくい状態が続きます。
東日本大震災の際にも職場から自宅、自宅から震源地に連絡を取ろうとしても中々連絡がつかない方も多かったのではないでしょうか。
ところが,PHSでは、地震発生直後でも意外なほどすんなりと通話が可能でした。PHS同士の通話も同様でした。
改めて災害に強いPHSを実感しました。
東日本大震災の際の全体的なデータはまだ出ていないようですが、岩手・宮城内陸地震の際の携帯キャリアごとの通話規制(2008年6月14日午前10時までの最大値)は、
NTTドコモ 87.5%
au 80%
ソフトバンク 70%
NTT東日本 87%
ウィルコム 0%
ということで、PHS(ウィルコム)の強さはダントツです。
PHSが災害に強い理由は、一つのアンテナのカバーするエリアが狭いこと(マイクロセル)により、アンテナごとのPHS端末数が少なくいこと、そして、もう一つの理由は契約者が少ないことです。
二番目の理由は、あまり歓迎できる理由ではない寂しい理由なのですが、結果としてそのことにより災害に強かったということは間違いありません。
PHSは通話のために使用する電波が微弱電波であるため、バッテリーの持ちが良いということ、医療機器への影響が少ないという長所もあります。
もう少し見直されても良いと思うのですが、良いものが必ずしも主流になる訳ではないことは残念です。
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使い辛いものをわざわざ使う理由
私の地域では、計画停電が始まると、何分かするとまったくアンテナが立たたず通話不能になってしまいました。
中継器の電池バックアップ時間が数分しかないようです。
投稿者 狸 | 2011年4月18日 18:39
狸さま
こちらでは、数時間の計画停電時間内では大丈夫でしたが、バッテリー寿命が短い基地局もあるのですね。
投稿者 kameno | 2011年4月18日 19:53
ご無沙汰しております。PHS仲間の宝船です(^^)。
わたしの地区の中継機も残念ながら、停電と同時に
アンテナがゼロになり圏外になります。
計画停電中は常に携帯が使えないという状況で、
これは幾分ストレスフルです。
通信用のUSBモデムはウィルコムのハイブリッドで
FOMAを使うので、計画停電中も通信可能でした。
地震の当日は、わたしがいた日吉では停電に
ならなかったため、PHSはバリバリに使えました。
路上に避難した他社の方々はつながらないと口々に
言っていました。
一方、通話先の自宅と実家が停電になったために、
事実上7時間以上音信不通となり、肝心な部分では
活躍できませんでした。
マイクロセルは数が多いだけに、予算のないウィルコムには、
バックアップ電源を充分に装備することができない…これは
悲しい現実ですが、それでも応援し続けます。
本当にもっとPHSは見直されてほしいです!
見直されて、バックアップ電源も積んでちょうだ~い(^^;。
投稿者 宝船 | 2011年4月18日 23:28
宝船さま
インターネット電話(Skype)も繋がり易いのでFOMAバージョンのハイブリッドは最強の組み合わせですね。
また、ご指摘の通り、通話相手先の地域が停電中で「ひかり電話」や「ビジネスフォン」ですと、相手の電話機が反応しないので音信普通となってしまいます。
もしも、自宅やオフィスが「ひかり電話」や「ビジネスフォン」の場合は、夏の計画停電に向けて対策を考える必要があるかもしれないです。
投稿者 kameno | 2011年4月19日 05:52