原発事故-人権は守られたか?

宗務所主催人権擁護推進委員会が開催されました。

第一部として、曹洞宗人権啓発ビデオ「原発事故ー人権は守られたか」を参加者全員で視聴しました。

このビデオは
・放射能~見えない不安
・3月12日に何が起きていたか~安全神話が崩れる
・分断~引き裂かれた現実
・原発事故~他人事ではない

の4チャプターにより構成されています。
曹洞宗では原子力発電については賛成でも反対でもない中立の立場から、「起きた事象」を客観的に提示し、それを元に学びを深めていきます。

その後、グループに別れ分散会。
座長、記録、発表者を決めて熱い論議が交わされました。

全体会議で、各班発表の後、ビデオ製作委員より総括をいただき、第二部に移ります。

第二部では、特派布教師・人権啓発相談員 福島県 長秀院住職 渡辺祥文老師により講義をいただきました。
演題は「東京電力福島第一原子力発電事故 - 人権は守られたか?」です。

原発事故と放射能の被曝という人権侵害・差別について、実体験を元にお話いただきました。
・福島市の被曝実態(外部被曝と内部被曝・そして差別事象、風評被害)
・人権侵害
・新たな被曝者差別
・著しい風評被害
・責任の所在
・課題
・被災者のあり方
・低放射線量被曝の不安
・分断される絆
・宗門として放射能汚染に対し指弾啓発しなければならない
・今あるべき方向性を示す

などなど、現場の声を生々しく伝えていただきました。
今後、私たちに何が出来るのかが問われています。


■このブログでも、震災発生直後から東京電力福島第一原子力発電所の事故に関する記事を多数書いてきました。
そのうちの一部を改めて列記します。


原子力発電所炉心溶融か(2011/3/12の記事)
福島原発2号機が爆発(2011/3/15の記事)
被曝から身を守るために(2011/3/23の記事)
ゆでガエルにならないために(2011/3/25の記事)
負の遺産となった福島第1原子力発電所(2011/4/3の記事)
原発周辺警戒区域を(2011/4/21の記事)
やるせない風評被害の現実(2011/4/23の記事)
放射性物質蓄積量データ公表(2011/5/7の記事)

投稿者: kameno 日時: 2013年5月19日 08:18

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