禅からZENへ。映画『禅 ZEN』

映画『禅 ZEN』がクランクアップし、いよいよ来年1月10日に公開されます。
曹洞宗の開祖、道元禅師の生涯を描いた高橋伴明監督による映画です。



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2009年1月10日(土)[角川シネマ新宿][シネカノン有楽町2丁目][渋谷アミューズCQN]他、全国ロードショー!!
禅からZENへ。 時を超え、人を超え、今、世界は、ひとつになる。

禅 ZEN

混迷を極める現在、禅ZENが世界に与える希望ははかりしれない。
750年前の乱世の鎌倉時代、困窮する人々やいくさで滅ぼされた怨霊におびえる時の権力者の苦悩を、自らもひとつになって受けとめていった孤高の人、道元禅師。彼によって導かれた禅ZENの教えは、今なお人々の心に輝き、その光を失わない。

CAST
中村勘太郎・内田有紀・藤原竜也・村上淳・哀川翔・勝村政信・笹野高史・西村雅彦・高橋惠子
STAFF
監督: 高橋伴明
原作: 大谷哲夫

製作年:2008年/製作国:日本/製作:「禅 ZEN」製作委員会
配給:角川映画/(C):「禅 ZEN」製作委員会
カラー/2時間7分/ビスタサイズ
公式サイトより引用)



原作は『永平の風 道元の生涯』(大谷哲夫/著,文芸社,2001年)。

原作も、時代考証を重ね、道元禅師と、禅師に関わる人物たちの描写が生々しく伝わってくる本です。
映画を見る前に、是非一読されることをお勧めします。

その原作が、高橋監督によりどのうように映像化されているのか、見所はふんだんにありますので、2時間という上映時間は、きっとあっという間に過ぎ去っていくことでしょう。

ロードショー前ですので、詳細は公開が始まってからのお楽しみといたします。

現代は、経済的には豊かにはなったけれども、心の荒廃が深刻な問題となっています。
高橋監督は、その現代人の「心の荒廃」に対して疑問を明示したいと述べています。
「道元禅師は仏教を仏道として示された方。戦後六十年以上たった今だからこそ、戦争の無意味さなど社会問題をこの映画を通して問いたい」・・・これは、原作の大谷先生の言葉です。
単なる禅僧の伝記物としての映画ではなく、広く社会に訴えかける示唆に富んだ映画でもあり、それでいて親しみやすくわかりやすい映画でもあります。


大谷先生の構想から10年、製作に関わったたくさんの方々の思いが集まり、形になりました。
多くの方に鑑賞いただきたいものです。
 
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時を超え、人を超え、今、世界は、ひとつになる。
道元禅師によって導かれた禅ZENの教えは、今なお人々の心に輝き、その光を失わない。
禅の教えは、日本からさらに世界に広がり、今日も世界中で多くの方々がZEN(禅)を行じています。


今朝の貞昌院、定例坐禅会の栗粥と栗の渋皮煮。
境内で収穫された栗を使っています。

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■関連リンク
道元禅師の生涯を描く映画「ZEN」ロケが進む(つらつら日暮し)

投稿者: kameno 日時: 2008年10月 2日 09:54

コメント: 禅からZENへ。映画『禅 ZEN』

> kameno先生

試写会お疲れ様でした。
また、拙ブログへのリンクを頂戴いたしまして、ありがとうございます。

今思いますと、色々と撮影現場の様子なども思い出されまして、なんとも感慨深いのですが、まず、皆さまにご覧いただけることを喜びたいと、その制作に末端ながらも関わった者としては思っております。

投稿者 tenjin95 | 2008年10月 2日 14:45

tenjin95さん
いよいよですね。
様々な思いが場面場面に込められていることでしょう。
宗門関係者だけではなく、広く一般の方々に観ていただきたいと思います。
きっと世界の方々にも(むしろ海外のほうに)受け入れられる映画だと感じました。公開が本当に楽しみです。

投稿者 kameno | 2008年10月 2日 21:40

亀野様

 禅 ZENすばらしい映画の紹介をいち早くありがとうございます。映画を通して、一人一人の心の中にポッと禅の火が灯されますように!!まず、私たちの心に火を灯し皆さんに伝わっていけばと言う思いで一杯です。
いつも思うことですが、この栗粥の中にすべてが入っていると思います。大船の栗ご飯おいしかったですねー、、感謝です。平成18年食育基本法が制定されましたが道元禅師様はすでに典座教訓の中でおっしゃっていたように思います。

カメラの写真は何ですか?

投稿者 ゼラニウム | 2008年10月 9日 11:29

ゼラニウムさん
公開までまだ少し時間がありますが、その間に認知度が上がるといいですね。たくさんの方に観ていただきたい映画です。
栗ご飯、おいしく食べていただいて何よりです。
ブログ記事中のプロジェクタ(カメラでは無いです)は、広いスクリーンで上映する場合は、2台を使って合わせて投影する手法がよく用いられます。
だから重ねて置いてあるのです。

投稿者 kameno | 2008年10月 9日 21:48

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