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清水寺が「電子おみくじ」=携帯でお守り撮影、サイトに接続「おみくじもIT(情報技術)でどうぞ」?。世界遺産に登録されている古刹(こさつ)、清水寺(京都市東山区)は、お守りをカメラ付き携帯電話で撮影し吉凶を占う「電子おみくじ」を17日から提供する。IT化の波はいよいよ伝統世界にも押し寄せてきた。
清水に古くから伝わる「八福神」の絵が描かれたカード型のお守りは1枚1000円。絵の中に刷り込まれた目に見えない情報コードを携帯電話で読み取り、おみくじサイトにアクセス。1から9までの中で好きな数字を選び、運勢を占う。
http://www.jiji.com/jc/p?id=20061116170633-4837050
占いを分類すると、概ね次の三種類に分類されます。
(1)偶然系の占い:さいころを振ったり、カードを引いたり、コンピューターの乱数であったり、そういった偶然の事象を運命として解釈する占い
(2)計算系の占い:バイオリズムや、生年月日の天体の位置、名前の画数など、計算や統計などを元にして解釈する占い
(3)心理系の占い:設問に回答していく形で、心理学を元にして解釈する占い
このなかで、おみくじは偶然系の占いに分類されるでしょう。
おみくじ匣を振って、出てきた竹簡の籤の番号で、おみくじが決まります。
最近は自動販売機系のおみくじ機が多く見られるようになりました。
この偶然性はコンピューターととても親和性があり、乱数を発生させれば簡単なおみくじが出来ます。
さて、清水寺の境内で引けるおみくじは、元三慈恵大師(912?985)によるもので、凶の割合が比較的多いことで知られます。
このような伝統的なおみくじも、携帯電話を通したおみくじも、両極端のように思われるかもしれませんが、まあ、偶然性の観点からみればとちらも同じでありますし、引く人が好きな籤を選べばよいのでしょうね。
科学技術が進んでいる現代において、若い世代に占いがどれくらい信じられているのかという調査で、興味深い結果が出ています。
高校生2,015名によるアンケート調査です。
おみくじは、意外に支持率が高いのですね。
未来に訪れる未知の世界を知ろうとすることは、私たちの持つ本能なのでしょう。
『占いを信じるか』 浜島幸司出典:チャイルドリサーチネット
未来のことが知りたいとき、私たちは占いに頼ることがよくある。占いが科学に基づいた方法や知識によっているとはいい難い。しかし、人々の心をひきつけている。占いは、おまじないや迷信と関係が深く、古来の社会では、五穀豊穣・まつりごとの成功を祈り、重用された。占いは神聖なもので、一部の人のみしか利用することができなかった。占いとは、このような歴史をもっているのだが、それでは、現在の高校生にはどのように受けとめられているのだろうか。科学的知識が常識となった今、占いのような科学的とはいえない説明について、何を考えているのだろうか。
占いについて、実際にどのような種類があるのか、インターネットで検索してみると膨大な数のホームページがヒットした。今回、代表的な占い(風習や習慣も含めた)をいくつか用意して、それらを信じているかどうかみたものが図 である。
総数2,015名のうち、15.4%はどの選択肢にも回答しない「無答不明」サンプルであった。
そして、1 つも「関心がない」が20.2%であった。これらを差し引いた64.4%は、ここで挙げた占いについて、少なくとも1つは信じているということになる。
高校生2,015名によるアンケート調査結果以下、詳しい内容は下記PDFを御参照ください。
http://www.crn.or.jp/LIBRARY/KOU/VOL710/GIF/S8710009.PDF
当たる、当たらないで言えば、占いは、おそらく、当たるから流行るのでも、当たらないから流行るのでもなく、当たるか当たらないかわからないから流行るのだろう。
『占いの謎―いまも流行るそのわけ』 板橋 作美 (著)
貞昌院のおみくじは、横浜市指定文化財のため、普段は公開していません。
けれども、Website で公開する事で、いつでも引く事が出来るようにしております。
現代も支持されているおみくじですから、その「心を込めて」、「引く」という行為をできるだけ損ねないように再現したつもりです。
おみくじを選ぶロジックはただ、単純にランダムにおみくじを表示するだけでなく、いろいろと特徴を付けています。
(その中身はあえて公表しませんが)
清水寺以上に凶が多いおみくじですけれど、是非引いてみてください。