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一部のパソコンやスマートフォン(多機能携帯電話)で8、9日、ホームページ閲覧やメールの送受信が出来なくなる恐れがある。インターネットでコンピューターを識別するのに使う「IPアドレス」の切り替え実験を、世界で同時に行うためだ。
総務省などが注意を呼びかけている。実験は8日午前9時から24時間行われる。この間だけ、枯渇が予想されている現在のIPアドレス規格「IPv4」から、次世代規格「IPv6」対応に切り替える。「4」ではアドレスが約43億個だが、「6」では格段に増える。移行による問題点などを実験で探る。
日本で影響が出る可能性があるのは、NTT東日本と西日本が提供する光回線「フレッツ光」の利用者の一部と、フレッツ光を使う無線LANサービスでネット接続をするスマートフォン利用者の一部。
(朝日新聞 2011年6月6日)
どれだけ周知されているか分かりませんが、明日(6月8日)から世界的にIPv6移行試験が行われるため、インターネット接続に障害が出る可能性があります。
とりあえず、インターネット接続に問題が出るかどうかは http://test-ipv6.jp/ にアクセスすると分かります。
ネットワーク(インターネット、イントラネットなど)に接続されたコンピュータは、それぞれIPアドレスという識別番号を持っています。
いわゆる「ネット上の住所」です。
例えば http://219.121.16.30 をクリックしてみてください。
ということで、貞昌院では、219.121.16.30 というアドレスを持っています。
無機質な数字では覚えづらいので、例えば、貞昌院のWebpageには teishoin.net とか zazen.jp とか 7676.net とかいう「ドメイン」を割り当てています。
IPアドレスは、現在は IPv4 という 8ビットずつ4つに区切られた32ビットの数値(これを10進数にして 0から255 までの数字4つで表現されています)としています。
つまり、アドレスの数は 256 の 4乗 となります。
IPv4・・・ 4,294,967,296個・・・おおよそ約43億個ですね。
この数では、世界中のネットワーク上のコンピューターを管理するには限界がくることも理解できます。
(日本でのIPv4アドレスは2011年4月にすでに枯渇してしまっています。)
そこで、次世代のIPv6では128ビットのIPアドレスが使われることとなりました。
IPv6 のアドレス表記
従来のIPv4では、2進数で表記された数値を8ビット単位でドット(
.
)で区切り、10進数で表記する。[例] 192.0.2.1
IPv6では、128ビットを表記する際、IPv4と同様の表記では冗長になりすぎるため、16進数で表記された数値を16ビット単位で、コロン(:
)で区切って表記する。
[例] 2001:0db8:bd05:01d2:288a:1fc0:0001:10ee
16進数がスタンダード標記になるので、ますます馴染みが薄くなりますね。
なお、IPv4 では 約43億個 ある組み合わせは、IPv6では・・・・・ 340,282,366,920,938,463,463,374,607,431,768,211,456個となります。
この単位は 約340澗!!個!!!
移行にはさまざまな障壁があるようですが、IPv6に移行した暁には当面の間はIPアドレス枯渇問題とは無縁となるでしょう。
枯渇する以前にネットワークの仕組み自体が根本的に変わっているかもしれませんね。
それにしても、澗なんて単位はそうそうお目にかかることはありません。
もしも明日インターネットが繋がらなかったら、壮大なミクロとマクロの世界に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
一(いち) 10の0 乗
十(じゅう)10の1 乗
百(ひゃく)10の2 乗
千(せん)10の3 乗
万(まん)10の4 乗
億(おく)10の8 乗
兆(ちょう)10の12 乗
京(けい、きょう)10の16 乗
垓(がい)10の20 乗
(じょ)、秭(し)10の24乗
穣(じょう)10の28 乗
溝(こう)10の32 乗
澗(かん)10の36 乗
正(せい)10の40 乗
載(さい)10の44 乗
極(ごく)10の48 乗
恒河沙(ごうがしゃ)10の52乗
阿僧祇(あそうぎ)10の56乗
那由他(なゆた)10の60乗
議(ふかしぎ)10の64 乗
無量大数(むりょうたいすう)10の68乗
「垓」以上の単位を初めて知りました\(◎o◎)/!
お経の中に、「ごうがしゃ」とか「あそうぎ」とか… ↑ の単位と同じ言葉が出てきますよね?
単位と仏教と何か関係があるのですか?
投稿者 空の子海の子 | 2011年6月 7日 10:41
空の子海の子さん
数の単位は、詳細に調べていくと興味深いことがたくさん見えてきます。
ご指摘の通り『塵点劫』(寛永4=1627年)が単位の出典ですが、法華経の経文を元としています。
小数の単位では、10のマイナス24乗は「涅槃寂静」。
ここまで小さくなると悟りの境地に達するようですね。
投稿者 kameno | 2011年6月 7日 13:02
今回の記事はちんぷんかんぷんでした(汗)
私にとっては今話題の「寺」......いや、「テラ」(兆)が限界です。。。
投稿者 叢林@Net | 2011年6月 7日 22:53
16進法で表したa~fの数字は懐かしいです。
1970年代に私たちはプログラム作成はすべて16進法で表した文字を穴に開けた紙テープやカードを読み見取らせて電子計算機を働かせていました。面倒な作業でしたが計算のスピードや量で人間には太刀打ちできませんから、重宝したものです。
それが今では、携帯電話機の中に全角文字で、五十万文字も格納できるというのですから、驚きです。今私は喫茶店での時間を利用して読書した本の中から、気に入った文章を携帯に読み込ませております。去年の9月から始めまして、今では、「かな漢字文字」で五万字数くらいになりました。それをまた、パソコンにより、A7版の大きさの用紙に書き写しております。つまり、私の手持ち用の「杖言葉」を作成中です。パソコンではエクセルを利用していますので、分類(SORT)作業も簡単です。エクセルの行列が随分大きなファイルとなりしたが、分類しながら一枚一枚に行列番号を記入しておりますので、後で修正するのも簡単です。便利な世の中になりましたが、忙しい生活をしています。
投稿者 zazen256 | 2011年6月 8日 10:01
叢林@Net様
私たちの感覚からして実感できそうなのは「テラ」あたりが限界ですね(テラでも実感が沸きませんが)
zazen256様
紙テープでパンチカードを作ったり、手回し計算機を使って計算させる実習は、私もやりました。妙に人間臭くて親近感を覚えたものです。
携帯電話が普及して10年程、技術の進展スピードはとてつもなく速いですね。テキストデータであれば、それこそ膨大な量を掌に収まる機械に収納できます。分類したり検索できるということがデジタルデータの一番のメリットですね。
投稿者 kameno | 2011年6月 8日 10:23