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GW前半の三連休。
穏やかな陽気に誘われて行楽地各地はそれぞれにぎわっていることでしょう。
けれども、風評被害により震災前よりも観光客が激減している場所も多いようです。
<潮干狩り>木更津で今季も8割減 放射性セシウム風評で
東日本大震災の影響で昨季は来場者が震災前の7割減となった東京湾の潮干狩り。復活が期待される今季も千葉県木更津市で8割減の状態だ。原発事故により、放射性セシウムが河川を通じて東京湾に流れ込んでいるとのイメージが持たれていることが原因とみられる。しかし、湾内で基準値を超えるセシウムを含んだ貝は見つかっておらず、専門家は「神経質になる必要はない」と話している。
「放射能が心配で、市のホームページ(HP)で検査結果を確認して来ました」。今月中旬、木更津市内の潮干狩り場に子供と訪れた埼玉県の会社員、正木晶さん(26)は話した。休日こそ家族連れの姿が目立つが、運営する木更津漁業協同組合の内田武雄組合長は「客の戻りはまだまだ」とみている。
東京湾内の潮干狩り場10カ所のうち8カ所がある千葉県は昨年、客数が前年比約7割減の約19万人に落ち込んだ。関係者はHPやチラシで貝の安全性のPRに懸命で、来場者増に備え、海外産の貝をまくケースもあるが、6カ所がオープン済みの木更津市では、今月5日までの来場者が震災の前年(10年)同期比約8割減の2487人。昨年比約600人増と回復はわずかで、市商工観光課の担当者は「5日以降も団体客の予約が平年並みに入らず、客足が鈍い」と話す。
木更津漁協では、アサリの卸価格が15%程度下がった。内田組合長は「生産者が安全をPRしても『そんな問題があるのか』とかえって風評被害を助長しかねない」と頭を抱える。
東京湾で放射性物質による汚染が注目されるきっかけのひとつが近畿大の山崎秀夫教授(環境解析学)が昨年8~12月に実施した調査。荒川河口の泥から1キロあたり300~900ベクレルという放射性セシウムが測定された。
しかし山崎教授によると、荒川や江戸川よりも流域面積の狭い千葉側の川の河口はいずれも同8~40ベクレル程度。しかも、東京側も含め、湾内の貝類からは同0.6ベクレルの検出限界を超えるセシウムは測定されていないという。山崎教授は「セシウムは土に含まれる微粒子と結合し、離れにくい。貝が泥を食べても、泥とくっついたセシウムが貝の体内で溶け出さずそのまま排出されると考えられる。東京湾の放射性物質の影響は全く問題ない値」と説明している。
国も今年度、東京湾の海水や生物についてモニタリング調査を始めるが、東京海洋大の神田穣太教授(海洋環境学)は「安全性を立証するためにデータの蓄積が重要。危険な数値が検出されない限り神経質になる必要はない」と話している。
毎日新聞 4月24日(火)10時24分配信
木更津では、新しく開業したアウトレットモールでは入場制限が出るほど多数の来場者がある反面、潮干狩りができる干潟では震災前の8割減という報道です。
木更津市のホームページを見ると
放射性物質 検査結果
2012年の検査結果は全て「不検出」です(検出限界以下)。
木更津市・富津市
採取日:2012年3月18~21日 検査結果:「不検出」 検出限界:0.36~0.46bq/kg
とあり、検出限界1キログラム当り0.36-0.46ベクレルの精度で不検出となっています。
連休中日の午後、時間が取れましたので、家族で木更津海岸へ行ってみました。
アクアラインはそれなりに渋滞していますが、それほど酷くは無く、木更津方面へはスムーズに進むことが出来ました。
木更津漁協の駐車場もすんなり入ることができ、平年の連休ではここにたどり着くのも大変なんだろうな~と思いながら中の島大橋を渡り、干潟に向かいます。
干潟には、それなりの人が集まっています。
新聞報道の効果が多少はあったのでしょうか。
それでも、例年よりはかなり少ないようです。
熊手で干潟を掻くと、沢山のアサリが見つかります。
帰宅してから、砂抜きのためタライに移すと、よく動き回ります。
元気の良いアサリです。
冒頭の記事中、東京海洋大の神田教授の「安全性を立証するためにデータの蓄積が重要。危険な数値が検出されない限り神経質になる必要はない」という言葉通り、測定値を冷静に受け止めていく姿勢が大切なのだと感じます。