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月面で飛び跳ねた2羽の小さな兎

令和5(2023)年9月7日にH2Aロケット「H-IIA」47号機により鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられた小型月着陸実証機「SLIM」は、予定通り令和6(2024)年1月20日午前0時過ぎに着陸しました。
その成果速報として宇宙航空研究開発機構(JAXA)が本日(1月25日)記者会見を行っています。


目標の一つが月面の狙った場所へのピンポイント着陸技術の実証であり、を目的としており、JAXAは「着陸精度は障害物回避の直前で評価することが適切」とし、その場合は「精度は3-4m程度であった可能性が高いと考えている」と評価しています。

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LEV-1達成事項
・月面探索ロボット(日本初)
・跳躍(ホッピング)による月面移動(世界初)
・完全自立機能(世界初)
・バッテリ枯渇まで動作
・地球との直接通信
・およびLEV-2との月面ロボット間通信(世界初)
・月面からのUHF帯電波送信

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着陸の直前には子機の「LEV-1」と「LEV-2」を正常に放出したことも大きな成果であり、特に記者会見においてSLIMが着陸直前に月面に放出した「LEV-2」(愛称:SORA-Q)からの電送写真が公開されています。
月面着陸した小型月着陸実証機「SLIM」の状態(一つ上の推定の姿勢の状態も含めて)が克明に映し出されています。
日本の宇宙開発上、重要な写真になることでしょう。

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この後のデータの精査によるさらなる成果が楽しみです。


記者会見を見終わった2時間後、東の地平線から十三夜の月が昇ってきました。

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「SLIM」の着陸地点は、このあたりです。

投稿者: kameno 日時: 2024年1月25日 15:01

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