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対馬で盗難の仏像「返還ダメ」=地裁が仮処分、外交摩擦も―韓国
長崎県対馬市の寺から盗まれ、韓国に運び込まれた仏像について、韓国の大田地裁は26日、寺が仏像を正当に取得したことが証明されるまで韓国政府は日本側に返還してはならないとする仮処分決定を下した。聯合ニュースが報じた。返還を求めている日本側の反発は必至で、外交摩擦に発展する可能性も出てきた。
仏像は観音寺が所有していた県指定文化財の「観世音菩薩坐像」で、朝鮮半島から伝来したとされる。他の仏像と共に盗まれ、1月に韓国人の男が韓国警察に逮捕された。
その後、仏像は忠清南道のプソク寺で造られたと主張する市民団体がプソク寺への返還を求める仮処分を申請していた。
決定は「観音寺が仏像を正当に取得したことが裁判で確定するまで、韓国政府はプソク寺が委任した執行官に仏像を預けなければならない」としている。地裁関係者は「完全に返還しなくてよくなったわけではない。決定が国際法上、通用するか検討も必要だ」と話している。
(時事通信 2月26日配信)
隣国はまともな対話が出来ない国なのでしょうか。
とても残念なニュースです。
この仏像は、昨年10月6日深夜、韓国からの窃盗団によって盗まれた対馬市・海神神社の国指定重要文化財「銅造如来立像」、観音寺の県指定文化財「観世音菩薩坐像」です。
さらに別の寺社から同じく県指定文化財の仏教経典「大蔵経」が盗み出されました。
犯人は仏像2体を旅行かばんに入れ、福岡からのフェリーで釜山まで運んだ上、韓国内で売りさばこうとしたとのことで、韓国に運び込んだところで摘発されました。
盗まれた仏像2点は確保されましたが、経典の行方は不明となっています。
当然なことですが、盗まれたものは元の対馬の寺に戻されるべきであり、韓国政府も謝罪することが妥当でしょう。
しかしながら、韓国の地方裁判所は、「日本の寺が仏像を正当に取得したことが証明されるまで、韓国政府は日本側に返還してはならない」という仮処分を下しました。
あきれた対応です。
そもそも、百歩譲って、500年以上前に日本が入手した経緯の記録が不明だとしても、そう言うのであれば、それはそう主張する韓国側が証明すべきことで、その逆を求めるのは言いがかりでしかない。また、昨年韓国人窃盗団が盗んだことは明白な事実であり、まずは窃盗したのを日本に返した後で、正々堂々、国際裁判でも何でも起せばよいだけのことです。
何よりも、仏像は寺とっては信仰の対象です。
その何物にも代えがたい信仰の対象を奪われ、このような不条理な対応をとることが出来る国が隣にあるということが、とても悲しいことだと感じます。