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カイコのいちごちゃん が立派な繭を作りました。
美しい楕円形のフォルムです。
楕円形つながりで、先日、東京メトロ副都心線を利用する機会がありましたので、安藤忠雄デザインの渋谷駅をご紹介します。
副都心線は、先月14日に開業したばかりの地下鉄で、東京の地下鉄計画における最後の地下鉄とされます。
なぜならば、副都心線は東京13号線として都市計画決定されましたが、14号以降の計画構想が無いからです。
さて、この新地下鉄の渋谷駅は安藤忠雄氏のデザインであることが話題となっていますが、その特長の第一を挙げるとしたら、楕円形の「地中船」でしょう。
冒頭にご紹介したカイコの繭のような形をしているわけですが、コンセプトとしては、「地下の中に、夢や希望を抱ける宇宙船のようなものを作りたい」「文化を創造する渋谷の街にふさわしく、訪れた人々の心に残ることを目指した」ということです。
実際に訪れる前には、かなり巨大な「地中船」をイメージしていましたが、目の当たりにすると意外な印象を受けました。
その「地中船」の中央に空けられた、駅ホームから改札まで見渡せる楕円形の吹き抜けは、みなとみらい駅でも見られるような開放的な空間を生み出すとともに、自然の喚起、採光を得ることで環境にも優しい配慮となっています。
巨大な地下空間を利用した贅沢な駅構造となっています。
最近開業した駅は、構内空間を広く取った構造が多いですね。かつてのような息苦しさはあまり感じられません。
この駅には目に見えない隠れた工夫がされています。
その一つがクーラーベンチ (Cooler Ventilation) 。
この駅は天井や床に冷気や水を循環させることにより、駅構内全体を心地よい涼しさが包み込むように設計されています。
こちらはベンチはベンチでも、待合座席のほう。
小ぢんまりとした可愛いベンチですね。
2012年度には、この先が東急東横線と直結して、横浜方面からのアクセス利便度が飛躍的に高まります。
■関連リンク
副都心線公式サイト
> kameno先生
今日、たまたま用事で副都心線に乗っていました。
忙しく通過するだけでしたので、何も見学する余裕がなかったのですが、次回行く時には先生の紹介記事などを参考に、見て回りたいと思います。
投稿者 tenjin95 | 2008年7月 4日 19:34
tenjin95さん
最近の地下鉄は特に個性的な設計の駅が多く、見ていて飽きません。東京の地下鉄は郊外の私鉄やJRと乗り入れがあって便利ですね。副都心線は25年前にできてくれていたら良かったのに!と思う路線の第一です。
投稿者 kameno | 2008年7月 4日 22:33