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2016年12月21日

一般社団法人﹁仏教情報センター﹂では、伝統仏教宗派僧侶100名余がボランティアで主にテレフォン相談などの活動を行っています。 
各宗派が各曜日を担当しており、月曜日が曹洞宗の担当です。 
様々な宗派、多くの相談員によりテレフォン相談を受けているわけですが、即時的kつ適切な対応をする必要があり、どの相談員でも一定の水準を維持していくために、定期的に意見交換・研修会が開催されています。
 
さらに﹁仏教テレフォン相談マニュアル﹂を作成し共有しています。 

﹁仏教テレフォン相談マニュアル﹂の内容については公開できませんが、仏教テレフォン相談の理念および活動方針だけご紹介いたします。
 
<理念> 
1.電話による対機説法です。見えない相手への説法です。 
2.愛語の修習実践の場です。すべての相談に誠意を持って対応します。 
3.一期一会の菩薩行です。基本的に継続性はありません。
 
<基本方針> 
1.秘密厳守 
2.匿名性重視 
3.教義・布教の押し付けをしない 
4.専門機関との連携 
5.チームとして協力し合う 
6.あらゆる相談に応える
 
 
 
相談内容は、圧倒的に人生相談が多くなっています。 
仏事の常識やマナー、法要の意味、仏教全般に対する質問であれば、お応えする側も知識経験を元にそれなりに対応することができるのですが、人生相談、それも重い内容であればあるほど、対応する側の資質が問われます。 
粗雑な言葉は世の乱れを生み、愛心なく慈心のない生命︵いのち︶を軽視した社会に拍車をかけます。 言葉は思いのあらわれであり、単なる言語や伝達手段ではありません。自らの人格を宿し、自らの人格をつくるのです。一語一語を大切にしなければなりません。 ︵平成20年度 曹洞宗布教教化に関する告諭︶ 
相談の電話はひっきりなしにかかってきます。 
それだけ求められているということは、嬉しいことではありますが、限られた時間で対応していかないと、他の相談者の機会を損なってしまうことになります。 
短い限られた時間の中で、いかに相談者の悩みを取り除くことが出来るのだろうか・・・ 
カウンセリングの基礎を学ぶことも大切ですし、それを現場で適切に対応することがさらに大切だということを実感します。 
特に、今月に入ってNHK朝の報道番組で﹁墓じまい﹂と、﹁仏教情報センター﹂の電話番号が紹介されたため、一週間ほど電話がパンクして相談業務に支障をきたすほどの状況が続きました。 
現在は落ち着いていますが、﹁求められるもの﹂に対してきちんと対応できる体制づくりも大切なことだと感じます。
 
仏教テレフォン相談以外でも、様々な相談を受ける事は多いですし、世の中には様々な悩みが渦巻いていることを実感します。 
少しでも悩みが減りますように切に願います。
 
 
 
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