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2012年は金環食、金星太陽面通過、金星食など「金」にまつわる天文現象が多い年でした。
今年の漢字も「金」。
来年は、もっと劇的な天文現象がありそうです。
それは2つの大彗星です。
■パンスターズ彗星(C/2011L4)
NASAのサイトによると、軌道要素は次の通り。
C/2011 L4 (PANSTARRS)
Element Value
e 1.000094546
a -3190.159489 AU
q 0.301617079 AU
i 84.19838817 deg
node 65.6654204 deg
peri 333.6412209 deg
M 359.9980191 deg
tp 2456361.647 JED (2013-Mar-10.14683852)
period n/a n/a
n 5.47E-06 deg/d
Q n/a
軌道要素を元に、軌道を描いてみます。
3月初旬から下旬に掛けて最大光度-1等星~-7等星になる可能性があります。
↑は、2013年3月11日の彗星の位置です。
日没後、西の空に明るい彗星が輝いて見えることでしょう。
実際、どれほどの明るさで、尾がどのくらい長くなるかはその時になってみないと判りませんが、東日本大震災2年目を迎え各地で3周忌法要が厳修される時期です。
目にした方々の心に刻まれる彗星になるのではないかと思います。
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■アイソン彗星(C/2012S1)
NASAのサイトによると、軌道要素は次の通り。
C/2012 S1 (ISON)
Element Value
e 1.000002093
a -5982.696561 AU
q 0.012519456 AU
i 61.76100547 deg
node 295.7552562 deg
peri 345.4982949 deg
M 359.9991484 deg
tp 2456625.333 JED (2013-Nov-28.83277726)
period n/a n/a
n 2.13E-06 deg/d
Q n/a
軌道要素を元に、軌道を描いてみます。
もしかすると-12等程度のとてつもなく明るい彗星になるかもしれません。
↑これは12月8日、釈尊成道の日の彗星の位置です。
アイソン彗星は、2013年11月28日に、太陽から0.0125 天文単位という、かなり太陽に近い位置を通過していきます。
このときに、彗星を構成する氷が相当溶け出して放出されるのではないでしょうか。
成道会の朝、東の空を見ると、彗星がまるで月のように明るく輝いている・・・・はずです。
※繰り返しますが、彗星が実際、どれほどの明るさで、尾がどのくらい長くなるかはその時になってみないと判りません。
なお、どちらの彗星も離心率eが1を超えているため、太陽に近づくのは一度きり。
その後は放物線軌道を描きながらどんどん太陽から離れていって、再び帰ってくることはありません。
まさに一期一会の大彗星なのです。