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23日から24日にかけてルーリン彗星が土星に最接近。
けれども昨日の雨をもたらした厚い雲が空を覆ってしまっています。
夜半過ぎ、雲の切れ間が出来た瞬間を狙って彗星の姿を捉えることができました。
左:2月24日0:04(露出7秒) 右:2月24日0:38(露出23秒)
この写真を撮影した直後、再び雲が星たちを覆ってしまいました・・・・・
ところで、34分の間をおいた2枚の写真を比べると、ルーリン彗星が移動していることがわかります。
この彗星は双眼鏡の観測でも動きが分かるほど、早い速度で移動しているのです。
0:04に撮影した写真と0:38に撮影した写真を重ねてみると、彗星の移動が一目瞭然。
分かりやすいように2枚の写真をほんの少しずらして重ねています。
(0:38の写真は、露出時間を0:04とほぼ同じに合わせた、冒頭の写真とは別の写真を使いました)
このようにすると、恒星の位置は同じ間隔でずれるのですが、動きのある天体は間隔が異なって写るために見分けられやすくなります。
彗星のみならず、惑星、新星など新天体の発見は、このような方法で探索されています。
それにしても、34分間でこれだけ動くのですから驚きですね?
参考までに、天体シミュレーションソフト stella theater で作った天体図を比較のために下に並べてみます。