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2日で明るさ40万倍に ホームズ彗星、肉眼でも
国立天文台は25日、太陽から遠ざかりつつあるホームズ彗星が約2日で40万倍も明るくなり、肉眼で見えるようになったと発表した。
彗星の核から大量のちりやガスが噴き出す「アウトバースト」と呼ばれる現象を起こしたとみられるが、短期間でこれほど大幅に明るくなるのは極めて珍しいという。
天文台によると、彗星は23日には約17等だったが、24日午前に8・4等に急激に増光。その後も明るさを増して同日夜には3・5等、25日未明に2等台に達した。北の高い空にあるペルセウス座の星が1つ増えたように見えるという。
ホームズ彗星は1892年の発見時にも同様の現象を起こしたと推定されている。同天文台の渡部潤一准教授は「これほど大きなアウトバーストはまれで、どうして起こるのかはまだ分かっていない。今後の変化に注目したい」と話している。
(東京新聞)
台風一過、夜半過ぎから急速に天候が回復し、綺麗な星空を眺める事ができました。
今ちょうど珍しい天体現象が起こっています。
冒頭のニュースにあるように、ホームズ彗星 (17P/Holmes) のアウトバーストによる大増光です。
ちょうど、月(ほぼ満月です)の北の方向にカシオペヤ座が見えますが、月とカシオペヤ座の中間にペルセウス座があります。
ホームズ彗星は、10月下旬はペルセウス座の中に位置しています。
さっそく写真を撮ってみました。
撮影場所は貞昌院です。
写真の中央やや下に見える明るいぼんやりした白い光がホームズ彗星です。
光が広がっている様子がよくわかりますね。
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下は、位置関係がわかるようにペルセウス座中心を含めた画角の写真です。
写真上部がホームズ彗星です。
ペルセウス座α星よりも明るく写っていますね。
肉眼でも充分見えますし、双眼鏡があればなおさら良いでしょう。
秋の夜長を彗星を眺めながらお月見するというのも風流です。
こんなチャンスは千年に一度かもしれません。
参考までに、同時刻の星図と、オリジナル写真も添付いたします。
↑これは28日未明に撮った写真。すぐ上の写真の元となる写真です。
↑これはパソコンソフトStella Theater で描いた同時刻の星図。
縮尺を写真に合わせました。彗星の位置に明るい恒星はありません。