« 相鉄JR直通線の工事が進む(2) |
最新記事
| 江戸切図を片手に散歩-大江戸今昔めぐり »
2019年1月25日
京浜急行電鉄株式会社︵本社:東京都港区、取締役社長:原田 一之、以下 京急電鉄︶は、創立120周年記念事業として、沿線地域の活性化に繋げることを目的に、町名、地域シンボルおよびお客さまの利便性等を総合的に判断し、2020年3月、4駅の駅名を変更いたします。
︵京浜急行ニュースリリース 2019/1/25︶
京浜急行では昨年、地元小中学生から駅名改名についての意見をあつめていましたが、その結果、次の4つの駅を改名することを発表しました。
・産業道路 → 大師橋
・花月園前 → 花月総持寺
・仲木戸 → 京急東神奈川
・新逗子 → 逗子・葉山
KK30 花月園前駅︵本線︶
花月園前が選定理由
﹁花月園﹂は、かつて東洋一の遊園地として、その後は競輪場として賑わいを見せたが、2010年に競輪場が閉場し、現在は新たな街づくりが計画されている。その一環として、駅から徒歩7分の場所にあり、曹洞宗大本山として全国に知られている﹁總持寺﹂を駅名に入れ、地域活性化に繋げる。
※ 正式表記は﹁總持寺﹂であるが、駅名は通用字体の﹁総﹂を用いる。
このほか、駅名を変更しない駅のうち10駅について副駅名が付されることになりました。
・鮫洲駅︵鮫洲運転免許試験場︶
・大森海岸駅︵しながわ水族館︶
・産業道路駅︵旧駅名 産業道路︶ ※駅名は﹁大師橋﹂に改称
・京急鶴見駅︵大本山總持寺︶
・花月園前駅︵旧駅名 花月園前︶ ※駅名は﹁花月総持寺﹂に改称
・仲木戸駅︵旧駅名 仲木戸︶ ※駅名は﹁京急東神奈川﹂に改称
・日ノ出町駅︵野毛山動物園︶
・新逗子駅︵旧駅名 新逗子︶ ※駅名は﹁逗子・葉山﹂に改称
・追浜駅︵横須賀スタジアム︶
・汐入駅︵横須賀芸術劇場︶
ということで、駅名と副駅名で﹁総持寺﹂﹁大本山總持寺﹂が生まれることになりました。
︵總持寺の﹁總﹂が、京急鶴見の副駅名では正式な漢字で、もう1つが﹁総﹂通用字体なのはどうしてなのでしょうか︶
﹁総持寺﹂→﹁總持寺﹂にしたほうがよい理由
(1)﹁大本山總持寺﹂は固有名称であり﹁総﹂ではなく﹁總﹂を用いる
(2)京急鶴見の副駅名の﹁大本山總持寺﹂との整合性がない
(3)阪急電鉄京都本線﹁総持寺﹂駅︵大阪府茨木市︶との混同を避ける
(4)昭和19年までには京濵電鉄に﹁總持寺﹂駅があり、﹁總﹂を用いていた。
(5)駅名に常用漢字しか使用できないという理由は無い。例‥八丁畷の﹁畷﹂、鉄道→﹁鐵道﹂など
このほか、いくらでも列挙できます。
今のうちに漢字変更の検討をお願いしたいところです。
|
以前、このブログ 總持寺にあった2つの駅 でも書きましたが、かつては京浜急行に﹁總持寺﹂駅がありました。
場所は、大本山總持寺参道の延長にあたる、現在通行止めになっている大踏切の付近でした。
かつてあった總持寺駅の場所︵kameno作成︶
總持寺駅の貴重な写真︵﹃京急の駅 今昔・昭和の面影﹄(JTBキャンブックス︶より引用︶
かつての﹁總持寺﹂駅は大戦中の昭和19年11月に廃止となってしまいましたが、このたびの駅名改名により復活することとなりました。
﹁花月総持寺﹂駅は普通︵各駅停車︶しか停まらない駅ではありますが、これを機に大本山總持寺の新たな玄関口として整備されると良いですね。