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2015年7月24日
まもなくアジア・太平洋戦争から70年を迎えます。
この区切りの年に、日本をはじめ各国で戦後を総括する動きも出ています。
争いのない世界、平和な世界は誰しもが望むところであります。
そのためには、周辺諸国との友好が真のものとなる必要がありましょう。
日本と境界︵領海あるいは接続水域、排他的経済水域を含む︶を共にする国は、主に3カ国あります。
﹁ロシア﹂﹁大韓民国﹂﹁中華人民共和国﹂です。
現在、日本の領土と領海、接続水域、排他的経済水域は上記の通りです。
︵日本政府のサイトより引用︶
しかし、残念なことに、﹁ロシア﹂﹁大韓民国﹂﹁中華人民共和国﹂はこの境界を認めておらず、次のような線を一方的に引いています。
その部分を加筆してみました。︵青の①②③の部分︶
①については、北方四島が戦後ソ連軍により不法に占拠され現在に至っています。
最新のニュースでは、ロシアのメドベージェフ首相が、今月23日の閣議で、北方領土を含む千島列島を視察する意向があることを明らかにしています。
ロシアとしては北方領土とその周辺海域においてはロシア固有の領土・領海として一歩も譲らない考えです。
②については、昭和27(1952)年︶1月18日、韓国初代大統領となった李承晩が一方的に宣言した海洋主権宣言に基づき設定した﹁李承晩ライン﹂です。
これにより竹島および竹島周辺海域は韓国により不法占拠され現在に至っています。
③は、中華人民共和国が現在考える中国の排他的経済水域です。これだけの海域を主張しているわけですから、、東シナ海で展開している中国のガス田開発︵日中中間線︶などは全く問題ないという主張です。
尖閣諸島もこのエリアに入っていますので、いずれ③の部分に中国が何かの施設を造ろうとも、問題はないという立場を取っています。
このように、残念ながら隣国及び地域︵ロシア、韓国、中国、台湾など︶と、日本の間で領土問題の解決を見ない箇所がたくさんあります。
漁業水域の未定部分についても同様です。
これらの問題に加えて、領土問題のみならず、歴史認識問題、日本海の漁業権の問題と、様々な問題が複雑に絡んでいます。
少なくとも﹁ロシア﹂﹁大韓民国﹂﹁中華人民共和国﹂がそれぞれ日本と異なる主張を勝手にしている状況では、真の友好は望むべくも無いでしょう。
これまで、この問題は敢えて触れられず、問題を先延ばしにしてきた観があります。
必ずしも問題に触れずに先延ばしすることが良い結果をもたらさないと思います。
たとえ一時的に険悪なムードになったとしても、ひるまずに徹底的に論議していって欲しいものです。
もしも双方の話し合いがままならないのであれば、 第三国を入れて、双方の主張を出し合った上で、公平な立場で領有権を明確にしていく必要があるでしょう。
不戦・平和を唱える全ての方々は、まずは、この問題をどのように考え、どのように解決するべきか、その考えを示してみては如何でしょうか。
この問題が解決されれば日本周辺の平和に大きく前進することとなるからです。
逆に言えば領土・領海問題の解決が為されない限り、真の平和は実現されたことにはなりません。
日韓双方の良好な関係が永続的に続き、お互いに良い関係でいられる時がくるよう心から願っています。