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| 横浜市仏教連合会主催第38回涅槃会 »
2013年2月 8日
米航空宇宙局︵NASA︶は、小惑星2012 DA14が2月15日、地球の静止衛星よりも内側の、地表からわずか2万7680kmの距離をかすめると発表しました。
これほど大きな天体が、これほど地球に接近するのは、近代的な天体観測史上経験の無いことになります。
小惑星2012 DA14の大きさは直径約45メートル程度で、2月15日から16日に掛けての夜にインド洋東部スマトラ沖赤道上空付近で地球に最接近します。
偶然にも、釈尊涅槃の日の夜の出来事です。
地球に衝突する恐れは無いにしても、もしかしたら地球を周回する人工衛星に影響が出るか、もしくは衝突する可能性は無いとは言えません。
Asteroid 2012 DA14 Close Approach
NASAによる 2012DA14 の軌道要素は以下の通り。
Orbital Elements at Epoch 2456400.5 (2013-Apr-18.0) TDB
Reference: JPL 40 (heliocentric ecliptic J2000)
Element Value Uncertainty (1-sigma) Units
e 0.089388379 2.05E-05
a 0.910332492 1.57E-05 AU
q 0.828959346 3.29E-05 AU
i 11.60819896 0.00015224 deg
node 146.9957731 3.42E-05 deg
peri 195.5340031 0.0053471 deg
M 231.0979988 0.0062903 deg
tp 2456514.094 0.006157 JED
(2013-Aug-09.59406779)
period 317.2477078 0.0082016 d
0.87 2.25E-05 yr
n 1.134759972 2.93E-05 deg/d
Q 0.991705638 1.71E-05 AU
日本からも、2月15日から16日に掛けての夜の明け方︵2月16日明け方︶に、この小惑星を観測できる可能性があります。
予想される明るさは7等級程度。
ちょっとした望遠鏡であれば見ることができるでしょう。
午前5時前後の小惑星2012DA14の見える位置をプロットしてみました。
明け方、午前5時前後、是非 南南西に見えるしし座の腰の辺りに注目してみてください。
10分弱の間に、下から上方向へこれだけ動きます。
地球をかすめて猛スピードで至近距離を通過していく様子がわかりそうです。
↓上星図の、しし座付近を拡大しました。
宇宙空間にはこの程度の大きさの小惑星はガンジス川の砂の数ほど多く漂っています。
それが地球に衝突する可能性はそれほど大きくありませんが、可能性が全く無いとも限りません。
地球上にはたくさんのクレーターが残されています。
ただただ、小惑星の衝突が起きないことを願うばかりです。