横浜市仏教連合会主催第38回涅槃会

2月15日はお釈迦さまが入滅された(お亡くなりになられた)日とされ、そのご威徳を偲ぶ日です。
それにちなみ、9日、横浜市仏教連合会・釈尊奉讃会主催の第38回涅槃会が開催されました。

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今年は神奈川区仏教会が担当となり、会処寺院は曹洞宗・本覺寺様でした。
法式作法は天台宗式を骨格に組み立てられております。

日時 平成25年2月9日(金)
午後1時半より 涅槃会法要
午後2時半より 講演

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■涅槃会法要
導師・市仏連会長・玄野孝善老師

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1、開式の言葉
1、一同三礼
1、三帰礼文(導師に続いて唱和)
1、表白文奉読
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1、読経(観音経普門品偈・舎利礼文)
1、回向
1、一同三礼
1、導師・式衆退堂
<休憩>

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引続き講演として「いのちを活(生)ききる」と題し、長寿院住職 篠原鋭一老師より御講演をいただきました。

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「今日が本番・今が本番・この一瞬が本番」

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■幸福量を高める5つの生き方

第一に充実感。
これは日常生活は言うまでもなく、生涯全体の人生設計をしっかり立てて、それを実行していく。それによって充実感がもてるのです。

随処作主 ・・・随処に主と作(な)る

第二に連帯感。
一人で生きていくではなく、常に自分以外の人と生きていくという思い。
具体的には誰かと共に行えるもの、例えば仕事や趣味などをもつ。
つながりや仲間意識です。
それにより連帯感が生まれる。つまり"私は一人じゃない"という思いです。

度衆生心 ・・・世のため人のためにつくす

第三に有用感。
自分の存在が認められているという思い。
これは前の連帯感が生まれれば難しいことではありません。
誰かが私のことを有用だ、必要だと思ってくれている、他人のために役に立ったという自尊感情、これがあるから私たちは生きていけるのです。

自己有用感・無価大宝 ・・・人の価値は心と行いから生まれる

第四に達成感。
どんな小さいことでも"やりとげた""やってよかった"という結果を実感できることによって、前の三条件がさらに強くなるのです。

安心立命 ・・・悔いなく生きる人生

第五に価値観。
"自分はこう生きる""このように生きて人生を充実させる"との信念をもつことです。
そのためには生き方を見つめ、"正しい信条"を持ち、人によっては"正しい信仰"に生きます。
とりわけ正しい信仰に導かれるということは、人生という海を不安なく航海するための羅針盤を持つことになりますから、日々の生活を安定させるのです。

回心向大 ・・・不安なく航海させるための羅針盤

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今朝 眼がさめて ありがたし

今朝 眼がさめて ありがたし
昨日は すでに 過ぎさりぬ
明日は 知らじな 今日の日を
尊く 生きて 励まなん

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人生に定年は無い

人生に定年はありません
老後も余生もないのです
死を迎えるその一瞬まで
人生の現役です
人生の現役とは
自らの人生を悔いなく
生きる人のことです

 


横浜市内より各宗派僧侶、檀信徒が参集し、本堂一杯の随喜・参列者による法要が営まれることは尊いことであります。

充実した一日を過ごさせていただき、仏縁に改めて心より感謝いたします。

特に準備の中心を担った神奈川区仏教会の皆さまお疲れ様でした。

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境内には梅が花開いておりました。

投稿者: kameno 日時: 2013年2月 9日 22:59

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