今年も残すところ10日となりました。
いよいよ年の瀬も大詰めを迎えています。
今日、2012年12月20-21日でマヤ暦が終わりとなるので、お隣の国から伝わってくるニュースのように﹁世界が終わる﹂と考えている方々も多いようですね。
その根拠となっているのが、メキシコ・タバスコ州のトルトゥゲーロ︵Tortuguero︶遺跡で見つかった石板︵Monument 6︶だそうです。
しかし、その石板には世界の終わりとはかかれておらず、とある支配者の戦いの生涯が記されているだけ、という見方が有力です。
ノストラダムスの予言にしろ、某宗教のハルマゲドンにしろ、終末論はいつも私たちの周りを騒がしていますね。
折角なので、マヤ暦がどういうものなのかを調べてみましょう。
マヤ文明は、天文学に優れた知見をもっており、精巧な暦を作成して使用していたとされます。
まずは短期カレンダーです
︵1︶260日で1周するカレンダー﹁ツォルキン﹂…宗教的・儀礼的な役割をもつ
︵2︶365日で1周するカレンダー﹁ハアブ﹂…太陽暦に近いカレンダー
この2つのカレンダーの組み合わせで﹁カレンダー・ラウンド﹂を作りました。
260と365の最小公倍数の18,980日が﹁カレンダー・ラウンド﹂とされ、約52年の長さとなります。
だいたい人の一生分の長さくらいですね。
このほか、マヤ文明では長期暦︵ロング・カウント︶が用いられており、起算日は紀元前3114年とされています。
長期暦の単位は
●キン Kin = 1日
●ウィナル Uinal =20キン
●トゥン Tun =18ウィナル
●カトゥン Ka'tun =20トゥン
●バクトゥン Bak'tun =20カトゥン
となります。
すなわち、1バクトゥンは 20×18×20×20=144,000 キン =144,000日︵おおむね394年︶です。
バクトゥンは宗教的な意味を持つ13周で終了するということなので
144,000×13 = 1,872,000 日︵約5,125年︶で終了となります。
マヤ暦は紀元前3114年8月11日が起算日(0バクトゥン.0カトゥン.0ウィナル.0キン)とされていますので、それによると、昨日
2012年12月20日が 12バクトゥン.
19カトゥン. | 19トゥン. | 17ウィナル. | 19 | キン となり、13番目の12バクトゥンが満了となる日となります。 ーーーーーーーーーーーーー そして、今日から新しいマヤ長期暦へ! 2012年12月21日は再び 0バクトゥン.0カトゥン. 0トゥン.0ウィナル.0キン!
今日はマヤ長期暦には無い新しい第一歩の日ということになります。
新しいマヤ長期暦おめでとう!!!!
今日はゆず湯にゆっくり浸かってお祝いしたいと思います。
追記 いろいろな資料を調べてみると、バクトゥンよりさらに長い単位
1 Pictun = Bak'tun
1Kalabtun = 20 Pictun
1 K'inchiltun=20 Kalabtun
1Alautun=20 K'inchiltun
などというものがあり、それによると、1Alautunは63,123,288年という途方も無い長時間になります。
それでもまだまだ大宇宙、大自然の尺度からするとほんの刹那の概念でしかありません。
結局私たち人類の歴史なんていうのは、大宇宙、大自然の尺度からするとほんの一瞬、そんな中で終末だ何だと騒いでいるだけのちっぽけな存在なのですね。
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zazen256様
コメント有難うございます。
ちっぽけな存在からは想像を絶する「サムシンググレイト」に感謝したいものです。
投稿者 kameno | 2012年12月22日 10:03