第9日― プリウスPHVの燃費は?
土・日のお寺には、法事などでお寺参りに居らっしゃる方が多いので、参拝者用の駐車場には多くの車が駐車しています。
その中に、モニター車のプリウスPHV。
その目立つ﹁存在感﹂から、眺めていく方も多く、法事の合間にお話しさせていただいたり。
宣伝効果はバッチリですね。
・・・・ということで、第9日は法事と、夕方からの役員会があったため、その合間に横浜の事務所に往復する程度の運転でした。
満充電の状態から、国道1号線を通って横浜駅にほど近い事務所へ。
この事務所には、週2日通っています。
貞昌院から事務所までは、道のりで14kmほどですから、満充電から一般道を使って、大体EV走行距離5~6kmを残して到着します。
事務所で用事を済ませた後、最寄りのディーラーで充電をお願いし︵ここのディーラーでも制限時間60分でした︶、みなとみらい地区を経由して帰路へ。
プリウス試乗モニターも残り2日となりましたので、途中ランドマークタワーと記念写真。
さらに、戸塚区の日産リーフに乗っている寺院へ寄り、リーフと記念写真。
本日の走行距離 37km、燃費は実に660.7km、ECO運転スコアは99点になっていました。
走っていて感じたのですが、横浜のように、坂が多い市街地の走行にはプリウスPHVはぴったりだと思います。
アクセルを踏めばスムーズかつ静かにに加速しますし、そのトルクのある加速感は実にここち良いものです。
下り坂での減速も、回生ブレーキが適度に効きます。運転に違和感は感じません。
特にエコ運転を心がけることはせず、普段通りの運転を行なっているのですが、それでも今日、燃費がこれまでよりもダントツに良かったのは、ほとんどEV走行だったからです。
------------------------------------------------------
ここで、これまでのプリウスPHVの燃費についてまとめてみます。
燃費とは﹁燃料消費率﹂の略です。
これを表すのに普通は km/liter のように、燃料1リットルあたり何km走ることができるか、というように表記します。
けれども、個人的にはこの表記はあまり好きではありません。
liter/100km というように、ある一定の距離を走るために どれだけの燃料が必要か、どれだけの燃料を消費したか、というほうが、より直感的に判りやすいと感じるからです。
﹁低燃費﹂という表現も、値が小さいほうが﹁低燃費﹂になるために、よりしっくり来ます。
まあ、その話は置いておいて、プリウスPHVのカタログ上の燃料消費率は61.0kmと記載されています。
これには、但し書きがあり、複合燃料消費率と書いてあります。
・EV走行での燃費 ︵∞ km/liter︶
・HV走行での燃費︵31.6 km/liter︶
それをベースに、通常使用においてEV走行、HV走行がどれくらいの割合で運転されるかを想定し︵これをユーティリティーファクターといいます︶、プリウスPHVの場合はEV走行の割合を 0.483(=48.3%) として算出した数字です。
つまり、プリウスPHVの燃費 = 31.6 / (1 - 0.483) = 約61.0 km/liter と計算されています。
︵参考‥プリウスPHVカタログ P47︶
プリウスPHVは、このユーティリティーファクターによって、燃費は大きく変わってきます。
第9日の走行のように、ほとんどEV走行であれば、燃費は無限大に近づきます。
第9日を終えた時点で、EV走行比率は
EV走行16% 271km
HV走行 84% 1,406km
でした。
ユーティリティーファクターは 0.16 ということになります。
結構遠出をしたことと、充電は基本的に夜間の自宅のみ、外出先での充電は数回︵外出先では満充電までの充電はほとんど行なわなかった、というより出来なかった︶ということがユーティリティーファクターが小さい原因です。
実際の使用は、第9日のような使用をする日が多くなると想定されますので、ユーティリティーファクターはカタログ値に近づくと思います。
燃費という観点から言うと、カタログの値は燃料消費の部分のみしか考慮していません。
実際には自宅で充電する場合にはEV走行部分にも電気代という費用︵この費用は決して無視できません︶が掛かっています。
外出先で充電する際にも、有料の施設を使った場合には、その料金がプラスされます。
私の場合には、電気料金の時間別料金契約にはしていません︵こちらの東京電力との契約内容を参照︶ので、1kWh当たりの電気料金は約22円。
また、近所のガソリンスタンドでのガソリン代は134円/literでした。
ちなみに、電気料金 6.09kWh が134円となり、それが、ガソリン1リットル︵134円︶に相当すると考えられますので
モード | 割合 | 走行距離 | 消費量 | 電気/燃料代 | 100km当たり 電気/燃料代 | 燃費換算 |
EV走行 | 16 % | 271 km | 35 KWh | 電気代= 770円 | 284円 /100km | 47.2 km/liter ガソリン換算 |
HV走行 | 84 % | 1,406 km | 53 liter | 燃料代= 7,102円 | 505円 /100km | 26.5 km/liter |
全走行 | 100 % | 1,677 km | | 電気+燃料代 = 7,872円 | 469円 /100km | 28.5 km/liter ガソリン換算 |
(kamenoモニター期間第1~9日までの記録より算出)
ということになります。
EV走行部分にも、当然に電気代という費用が掛かります︵意外に掛かっているのですね︶ので、プリウスPHVの購入検討をされる方は、
・EV走行をどの程度の割合で使用するか︵ユーティリティーファクター︶
・電気料金は 1kW/h当たり幾らで契約しているか︵時間別料金契約をしていれば、単価はさらに変わってきます︶
というあたりを検討の一つに加えると良いのではないかと思います。
---------------------------------
蛇足‥
満充電になるために100Vの電源で3時間、上記データから推測するに、充電の際には毎回
35(kWh) ÷ 271(km) × 20 ︵満充電時EV走行可能距離km︶ = 2.58 Kwhの充電がなされていると計算できます。
カタログのバッテリー容量は4.4kWhですが、バッテリーの状態や必ずしも容量0の状態から充電するわけではないため、この程度の値になるのでしょう。
従って、一回充電あたりの電気代は、22 (円/kWh︶× 2.58 (kWh) = 56.8 円程度となります。
時間別電気料金を契約して、深夜料金を適用する場合には
9 (円/kWh︶× 2.58 (kWh) = 23.2 円程度。
太陽光発電の余剰電力を使って充電する場合には、貞昌院の場合には売電単価は48円なので
48 (円/kWh︶× 2.58 (kWh) = 123.8 円程度となります。
■関連ブログ記事
Kameno`s Digital phtolog 環境カテゴリー