プリウスPHV10days(10)

第8日― G-Station雑考

昨日から一転、気温が10度以上下がり、涼しい一日となりました。
今日は、近隣の用事を済ませることと、現在夏期休務中の横浜の事務所の事務処理を済ませる一日でした。

ということで、今日は市内の一般道路を利用する比較的短距離の移動が中心となります。
夜の間満充電にしていましたので、朝はEV走行可能距離19kmからスタート。

EVモードでの走行は、実にスムーズですし、加速の滑らかさも申し分ありません。
減速時の回生ブレーキの音も、電車っぽい響きで、個人的に好きな音質です。

いくつか用事をこなして、昼前に横浜の事務所へ。
カーナビの充電スポットを検索すると、事務所から徒歩3分程度の場所にトヨタの系列販売店があり、そこに200Vの充電設備「G-Station」が設置されています。

早速訪問し、充電を行いたい旨を伝えると、G-Stationの場所に案内していただきました。
・・・ところが、充電設備の電源が入っておらず、起動に10分ほど待つこととなりました。
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起動し始めたのは良いのですが、エラーランプ「充電器に異常が発生しました」が数分間つきっぱなし。
ディーラーの方々がいろいろと原因を探っています。

営業開始と同時にこのような機械は、予め起動しておくべきではないかと感じましたが、副店長さんによると、充電を希望される方が来てから電源を投入することにしているそうです。
ちなみに、これまでどれ程の方が利用されているかを尋ねると、今年3月以降の利用者は「2~3名程度」とのことでした。
この程度の利用では、希望があって初めて電源を入れるという運用も致し方ないというところでしょうか。

なお、90分後に充電できたかどうかを確認したところ、G-Stationは満充電表示になっていたのですが、プリウスPHVのインパネには途中で充電を中止した旨の表示が出ています。
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EV走行可能距離も14km程度しかありません。
その理由は、翌日判明したのですが、こんなところにありました。
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カーナビで当該ディーラーの詳細画面をよく見ると(PHV Drive Support会員に限り1回1時間無料)という記述があります。
つまり、G-stationのタイマー設定で、1時間で自動的に切れるようになっているのです。
検索すると、他にもこのような制限を設けているG-stationはたくさん有りました。
最低限、満充電になる90分まで使えるようにしたほうが良いのではないでしょうか。

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横浜の事務所から帰る際に、もう一つのディーラーに立ち寄ってみました。
しかし、カーナビの充電スポット情報ではG-Stationが設置されているはずなのですが、見当たりません。

ディーラーの方に聞くと、なんと、洗車機の奥隣に設置しているということです。 
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↑写真の車がたくさん駐車してある、その一番奥です。
試しにそこへ行ってみると・・・有りました!
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しかし、このG-Stationを利用するのは相当大変です。
前に止まっている車を最低5台は退かさないと充電できそうにありません。

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ディーラーを回って感じたことは、店の方々が充電のために親切に動きまわってくださるのはありがたいのですが、いちいちディーラーの方々に出てきて頂いて、充電装置を起動してもらったり、車を移動してもらったり・・・
そんなことをしていただいた上で、90分掛けて20km走行(場合によっては7割程度)の充電を行うことに少し気が引けます。
外出先のディーラーにふらっと立ち寄って充電しようというモチベーションはかなり低くなるのではないでしょうか。
そのことが、冒頭のような半年間の利用者2~3名という結果に繋がっていると感じます。


このような充電装置の運用は、日産や三菱では考えられないことです。
リーフやアイミーブは電池容量が低下した際に充電できないことは走行不能に直面する死活問題ですから、もし、このような充電装置の運用をしていたら、利用者からクレームが殺到することでしょう。

プリウスPHVは充電しなくても全く問題にならないという、PHVの特徴がもたらした結果が顕著に現れています。
充電装置に立ち向かう姿勢は、メーカーによる考え方の違いをも表しています。


もう一つ、今は問題になっていない事案ですが、例えば職場や自宅の近くにディーラーがあるとして、そこに毎日のように充電のために訪れるユーザー(頻回者)が現れた場合、どのように対応するのでしょうか。
どの程度なら容認できるのか、出来ないのか、そのあたりの線引が微妙な所です。
ディーラーの副店長さんにざっくばらんに聞いてみましたが、明確な答えは得られませんでした。
近い将来にきっと問題になることですので、ルール付けをきちんと明示しておいた方がよさそうです。

<希望 >
カーナビに掲載され場所が公開されているような充電設備は、
(1)見やすい場所、使いやすい場所に設置してあったら嬉しい。
(2)せめて営業時間内は予め電源を入れてあり直ぐ使えたら嬉しい。
(3)せっかくカード認証式を採用しているので誰もがセルフで使えるようになると嬉しい。
(4)使いたい時に使えるように、ユーザーの数に見合った適切な充電設備の設置をお願いします。
(5)せめてトヨタのディーラーでは、満充電できるよう1時間の制限は外して欲しい。



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ところで、トヨタのサイトも見ると、この G-Station の充電設備は、一般向けにも販売しているようです
Type Aは330,000円(税別)、人感センサー・音声ガイド付きのType Bは498,000円(税別)。

電気自動車・PHV向けの公共充電器があったら便利だな~、というよりあるべきと感じる場所はたくさんあります。
まずは、ホテルや旅館など。
朝チェックアウトの際に満充電になっていたら嬉しいですね。
レストラン、ショッピングセンター、コインパーキング、ゴルフ場、遊園地、美容院・床屋、パークアンドライド施設等々、「携帯電話充電器」のように、気軽に充電できる設備が増えていくことを期待しています。

 


あと、これは業界のこととなりますが、葬祭式場に設置すると良いかも知れません。
住職さんは電気自動車に理解のある方が多く、電気自動車やPHVを所有される方の割合は多いと感じます。
1時間以上葬祭式場の駐車場に止めさせていただくことになるので、その間充電できたら有難いです。

その意味では、参拝客が多く訪れる寺院の境内に設置しても良いでしょうね。
貞昌院の駐車場にも 「一般向けの充電設備」 を設置しようか、と真剣に考えているところです。

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今日は、近郊の街乗り中心の運転でした。 
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坂のアップダウンがあっても、きちんと電気を回生して再利用していることもよくわかります。
ナビゲーションに良いアクセル操作だと褒められました^^)


本日の全行程約 94km、平均燃費は 48.0kmでした。


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投稿者: kameno 日時: 2012年7月20日 18:51

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