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2012年4月 2日
長谷寺といっても、永平寺東京別院ではなく、鎌倉の長谷寺の話です。
昨日から電子マネーSuicaでの入山参拝が出来るようになりました。
スイカで古刹・長谷寺へ 入山券用の券売機で使用可能に
JR東日本横浜支社︵横浜市西区︶は1日、鎌倉の古刹︵こさつ︶、長谷寺︵神奈川県鎌倉市長谷︶の入山券販売用の券売機で電子マネー﹁Suica︵スイカ︶﹂を使えるサービスを始めた。鎌倉の神社仏閣では初の導入。
券売機は長谷寺の入り口に2台設置され、外国人の観光客も多く訪れるため、券売機のタッチパネルには日本語以外に英語、中国語、韓国語の3カ国の外国語でも文字が表記されている。同社の担当者は﹁長谷寺観光がより便利になるはず﹂と話している。
︵産経新聞 2012.4.1︶
鎌倉の寺社では初の試みです。
調べてみると、電子マネーで参拝可能になった寺社では、奈良県の阿部文殊院が2007年に導入したというニュースがありました。
寺の拝観料など電子マネーOK
奈良県桜井市の﹁安倍文殊院﹂は、2007年4月に入りプリペイド電子マネー﹁Edy﹂を使って拝観料やお守りなどの支払いができるようにした。同院では﹁若い人たちに対し、寺院や仏教への敷居を低くしたい﹂と狙いを説明している。他にも電子マネー﹁PiTaPaカード﹂などにも対応するという。
(J-CASTニュース 2007/4/17 ︶
お寺と電子マネー、一見まったく無縁であるような感じがしますが、海外に目を向ければ、クレジット決裁の寄附だとか、会費納入という事例は当たり前のようにあります。
日本がようやくその流れに追いついてきたのでしょう。
特に長谷寺は、台湾やタイ、ベトナムなど東南アジアからの団体参拝客が多く参拝に訪れ、在日本の方々も鎌倉観音巡礼を定期的にされています。
同じく鎌倉市にある曹洞宗寺院、大船観音寺でも、年間7万人の参拝客のうち、約3割はやはり東南アジアを中心とした日本人以外の方々です。
長谷寺と併せて参拝される方々も多いので、大船観音寺もSuicaなど電子マネー対応になると参拝客にとっては便利になるでしょう。
以前、お寺とポイントカードについて記事を書きました。
⇒お墓参りにマイリポイント
その記事の中で神社仏閣共通の地域通貨の性格を盛り込んでみては、という提案をさせていただきました。
すなわち、単純な法定通貨だけではなく、寺院共通の﹁地域通過﹂として還元する仕組みを付与するのです。
このことにより、さらに一歩進んだシステムとなると考えます。
例えばですが、﹁テラマイル﹂というマイルポイントを新に設定します。
この﹁テラマイル﹂ポイントを神社仏閣の地域通貨に還元させるようにするのです。
・長谷寺、大船観音寺にお参りして50テラマイル
・菩提寺のお墓参りをして50テラマイル
・寺社の境内清掃に参加して1000テラマイル
・菩提寺の責任役員会に出席して500テラマイル
・・・・とか。
法定通貨よりも地域通過の方がよほど﹁お布施﹂の概念に適合するとさえ言ってもよいでしょう。
砕けた言い方をすれば、神様、ご本尊さまからのプレゼントです。
数年後には通貨の概念がガラッと変わっている、ということになるかもしれませんね。