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2008年6月24日
これは何だと思いますか?
ナチュラルインセンス︵樹脂香︶の一つ、乳香です。
乳香は、﹁乳香樹﹂から分泌される樹脂を乾燥し固めたものです。
知人より、テレビで乳香の特集を行っていたので、是非入手したいとの相談があり、インターネットで注文したものです。
かなり量が多かったので、一部をいただきました。
この乳香は、たとえば香炭の上で大粒の乳香をそのまま焚くと、濛々とした煙ばかりが出てきてしまい、ちっともよい香りを楽しめません。
焚き方にはちょっとした手順が必要となります。
︵1︶耐熱性容器に薫香砂を入れます。
︵2︶香炭の端に火をつけ砂の上に置きます。
︵3︶香炭全体に火が回るまで待ちます。
︵4︶炭全体に火が回ったら、ほんの一片だけを炭の上に乗せます。
︵5︶一筋たちのぼる煙の香りを楽しみます。
さらに本格的に楽しむためには銀葉を用います。
詳細はこちら↓
http://asiaroten.com/?mode=f5
︵ちょっとアヤシイ薬を焚くようですね、樹脂だから仕方がないですけど︶
さて、乳香は東方の三賢人がベツレヘムを訪問し、キリスト誕生の際の三つの贈りもの︵金=権力、没薬=薬、乳香=神︶の一とされるものです。
旧約聖書や、コーランにも、シバの女王が、ソロモン王に乳香を贈呈する場面が出てきます。
宗教的に多神教の神に捧げる香りとして珍重されてきています。
日本へは、754年、鑑真により伝えられたとされています。
早速焚いてみました・・・・・・やはり一寸煙が多いですね。
坐禅会に使うのはちょっと憚れますが、さりげなく部屋の片隅で焚いて気分転換に用いてみようと思います。