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2007年10月18日
水陸両用船 全国初の定期運行
ミナト神戸の観光地を陸と海の両方からめぐる水陸両用船が19日、神戸市内にお目見えする。﹁ダックツアー・タイコー﹂︵同市中央区︶が1日2?3便を定期運行する予定で、15日から一般客の予約受け付けを始めた。大阪市内でも水陸両用バスで街と川をめぐるツアーがあったが、定期運行は全国初という。
﹁スプラッシュ1﹂と名付けられた船体は米国製で定員20人。同社の親会社が昨夏に輸入し、日本の安全基準に適合するよう改良した。長さ9・4メートル、幅2・5メートル、高さ3・5メートル、重さ7・6トン。六つの車輪のほか、航行のためのスクリューとかじが後部に付いている。
神戸港のメリケンパーク内の駐車場に発着場所を設け、北野の異人館街、南京町、旧居留地、灘の酒蔵などを陸上から回った後、同市灘区の灘浜から海に入り、約30分間、摩耶埠頭︵ふとう︶周辺などをクルーズする。陸上では時速約40キロ、水上では時速約3ノットで走り、所要時間は約2時間半という。
同社は、同市中央区の熊内︵くもち︶幼稚園の園児16人と保護者12人らを招待し、14日に試乗会をした。灘浜のスロープから水しぶきを上げて海に入り、付近の海上をゆっくりと航行。子らは船から岸の友人らに盛んに手を振っていた。年少組の林謙太郎君︵4︶は﹁︵船が︶泳いでるときが楽しかった﹂。同乗した母の恵美さん︵37︶は﹁ぷっかりと浮いた感じが快適。今度は家族全員で乗りに来たい﹂と話した。
同社によると、大阪市の店舗用品販売会社の社員が05年夏、出張中に米国・ボストンで水陸両用船の観光ツアーを体験して感激。同社員だった高岸栄基さんに社内ベンチャー事業として持ちかけた。高岸さんは役所との折衝などの準備を続け、同社の子会社としてダック社を今年8月に設立、社長に就任した。高岸さんは﹁神戸の町の魅力をいつもと違う視点から見てもらえれば﹂と話す。
︵朝日新聞︶
以前、鉄道バス両用車両営業運転へという記事を書きました。
線路と道路を走ることができるデュアル・モード・ビークル︵Dual Mode Vehicle , DMV︶についてのご紹介でした。
そして、今回のニュースは、いよいよ明日、水陸両用船の定期便が神戸にて運行されるというニュースです。
これはいいですね。
乗ってみたい!と思わせるスタイル。
船の形をした車が街中を走るということですから、きっと注目度抜群でしょう。
神戸にやってきたこの﹁スプラッシュ1﹂は戦時中にGM社によって製造されたもので、戦争に未使用の車両が終戦後に観光用として平和利用されてきたものです。
ニューヨーク消防署で水害の際に利用された後、ハワイで観光用として運用されてきました。
時代とともに利用目的は変遷しましたが、その車両が今年神戸で運行されるのです。
感慨深いですね。
是非とも東京にも、この手の水陸両用車を導入して欲しいものです。
江戸は水路の街でしたから、それこそ東京都区内には縦横無尽に水路があります。
山手側の水路は戦後の河川工事によって地下河川化されてしまい船の運航ができない区間も多いのですが、隅田川、荒川に関しては最適なコースといえます。
現在、東京水辺ラインという定期水上バスが運行されていますけれど、発着所まで駅から数分歩かなければならず、しかもその最寄駅がターミナル駅でないことが多く、乗船には多少の不便が伴います。
東京水辺ラインで隅田川?東京港?荒川?岩淵水門?隅田川というぐるりと東江戸地区を一周するコースは水辺区間だけでも乗船の価値があります。
水陸両用船を使うことができれば、例えば東京駅発着のコースなど自由なコース取りを設定する事が可能となるでしょう。
川面から、首都高から、東京の街を様々な視点からゆったり眺めるコースをもっと気軽に楽しめるようになるはずです。
神戸の水陸両用船﹁スプラッシュ1﹂は下記のとおり明日から運行される予定です。
営業が順調に推移し、運行区間が全国に広がっていくことを期待してます。
﹁スプラッシュ1﹂
運行‥1日3便︵3/1 - 11/1︶、1日2便︵12/1 - 1/15)、運休︵1/16-2/末︶
料金‥中学生以上3500円、小学生以下2500円
予約‥http://www.splash-kobe.jp/ または 078-371-3700