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2007年9月24日
茶室裏に酔芙蓉の花がたくさん咲いています。
左側の白い芙蓉は今朝咲いたばかりのもの。
右側の紅い芙蓉は昨日咲いて萎んでしまったものです。
酔芙蓉は、早朝にはこのように純白の花を咲かせます。
それが、時間の経過とともに、次第に華脈から筋状に赤く染まっていき、だんだんと面的に赤い部分が広がり、色も濃くなっていきます。
以前、紅葉の色づくしくみ や、紫陽花はいっそう赤く鮮やかに
でご紹介しましたが、紅葉は葉のなかにアントシアンが蓄積されていくことによって紅く染まります。
これと同じように、このアントシアンの配糖体・アントシアニンが急速に生成されることが酔芙蓉の赤くなる要因になっているのだと考えられています。
アントシアニン (anthocyanin) は抗酸化物質として知られるポリフェノールの一種で、アントシアニジン (anthocyanidin) をアグリコンとする配糖体のこと。植物界において広く存在するアントシアン︵anthocyan, 果実や花の赤、青、紫を示す水溶性色素の総称︶の一種で、高等植物では普遍的な物質であり、花や果実の色の表現に役立っている。
Wikiペディア
なお、アントシアニンは、PHによって色が変化する性質があり、酸性で赤くなります。
紅い薔薇の花も、このアントシアニンにより発色しています。
気温の上がる日中に、酔芙蓉の花の細胞においてアントシアニンの生成が急速に進み、これにより花全体が次第に紅く紅く染まっていくのでしょう。
白き芙蓉 あかき芙蓉と かさなりて 児のゆく空に 秋の雨ふる ︵与謝野鉄幹︶
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