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2007年7月 8日
ここ数日、複数の方から、︵内容は多少異なってはいますが︶次のようなメールをいただきました。
定型部分のみ引用させていただきます。
This photo was taken with the aid of NASA telescope, and
it only happens every 3000 years. It is called the eye of
G-d. A lot of miracles happened to those that have gazed
upon this, so make 7 wishes, even if you do not believe in
it, and see what happens, what changes in your life.
﹁7つの願いをこめて﹂
﹁この写真はNASAの天体望遠鏡で撮影されたもので、
3000年に一度と言われている大変珍しい現象です。
これは﹁神の目﹂と呼ばれています。
この目を見つめる者には多くの奇跡が訪れるといわれており、見るものがこれを信じる信じないは関係なく、7つの願いが聞き届けられ ると言われています。とにかく試してみて、どのような変化があるか、見てみてください。﹂
この知らせを、﹁そのかたの願いが叶いますように﹂と思いを込めて、
大切な親友に教えてあげてください。
以上です。
たくさんの方にシェアして下さったら素敵です。
3000年に一度!
なんてロマンチックなんでしょう。
しかも、本当に願いを叶えてくださる神秘的な瞳に見えます。
この七夕の時期に、たくさんの人により、チェーンメール的に配信されているのでしょうね。
ただ、少し夢を壊すようですけれど、3000年に一度というのは間違いですね。
この写真の星雲は、日本名で﹁らせん状星雲﹂という、結構有名な星雲です。 ︵Helix Nebula: NGC7293︶
7.3等ですから、ちょっとした望遠鏡なら見ることも可能です。
ですから、3000年に一度しか見ることができないのはなく、いつでも︵僅かに広がってはいるはずですが︶見ることのできる星雲なのです。
今まさに死を迎えた恒星と、爆発により周囲に広がった色とりどりのガス雲・・・・・・
神秘のブルーの瞳は、星を構成していた酸素が創り出す光。
周囲の赤は、水素と窒素による光です。
このような鮮やかな色の写真が撮影できるのは、ハブル望遠鏡ならではといえます。
地上からではこのよう鮮やかにはとても見えません。
星雲の中心には、白い矮星となる星(13.5等)が、最後の白い光できらめいています。
星の一生も生物の一生も同じようなドラマを見ることができ、とても幻想的ですね。
宇宙空間には、まさにこれから生まれようとする星、まさに死を迎える瞬間の星・・・さまざまな星たちがあります。
このらせん状星雲の残した鮮やかなガス雲は、やがてはまた新しい星を生み出していくことでしょう。
3000年に一度という記述は間違っていますが、けれども、この画像が届いた方々には、、﹁そのかたの願いが叶いますように﹂という思いを込めて送ってくれた人の心が伝わって、7つの願いが届けられているのかもしれませんね。
素敵なメールをくださった方々、ありがとうございました。
そして、このブログでこの写真をご覧になった皆さまの七つの願いも叶いますように・・・・・
追記‥写真の版権は NASA, NOAO, ESA, the Hubble Helix Nebula Team にあります。
もっと大きな解像度の高い、出典元となった写真は、こちらから見ることができます。⇒HubbleSite
追記2‥NASAのギャラリー、オススメです。見ているだけで心が洗われるよう。それこそ願いが叶いそうな神秘的な写真がたくさんあります。⇒こちらをクリック