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大本山總持寺前貫首本山独住第二十四世 慈峰英鑑禅師大道晃仙猊下荼毘式禮の「出喪(すいそう=出棺)」が10月6日(木)朝に厳修されました。
昨年秋に厳修された斉藤副貫首老師本山葬では、幾つか省略がありましたが、今回の式禮は法定聚会であるために出喪行列省略無しで行いました。
葬列は次の通りです。
啓行⇒輪棒⇒高張⇒法要都菅⇒花籠⇒儀従長⇒儀従次長⇒四流彩幡⇒維那⇒手磬⇒楽鼓⇒銅ハツ⇒六知事⇒四流白幡⇒龍灯⇒十流佛名幡⇒燭台⇒提炉⇒白蓮⇒盛物⇒銀蓮⇒後堂・副監院⇒提燈⇒葬司⇒香亭・法炬⇒法要副都菅⇒真影⇒真牌(主喪)⇒三脈⇒袈裟・大衣⇒御先導師⇒総務⇒真龕⇒法蓋⇒側立⇒法弟⇒側立⇒香盒・柱杖⇒遺偈幡⇒師孫⇒親随⇒佛経・祖録・如意・竹篦・拂子・芴・念珠・法鉢⇒手磬⇒楽鼓⇒銅ハツ⇒尼僧⇒在家得度者⇒檀信徒総代⇒押護
葬列は一円相を描き、法堂南面に設置された四門(東方発心門・南方修行門・西方菩提門・北方涅槃門)を遶匝して真龕が安置されます。
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本山の貫首禅師の本葬儀のような葬列を組むということはそうそうあるわけではありませんが、一昔前は、葬儀の際に「野辺送り(葬列)」を組んで墓地や火葬場まで列をなして死者を送ることが一般的に行われて来ました。
現在では、出棺の際の葬祭場から霊柩車の間とか、納骨の際の寺院本堂からから墓地までなど、ごく一部分に葬列を組む風習が残されていたりします。
一般的に行われている(た)葬列の一例を挙げると、
大幡⇒龍頭⇒葬儀幡(四本)⇒灯籠⇒花籠⇒紙華⇒僧侶⇒位牌(喪主)⇒棺(天蓋を掲げる)・・・・などというような列となります。
近年では葬儀の簡略化が進行しています。
改めて葬送行列から葬儀の意味を見直すことも大切なことでしょう。
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