« ベルリンの壁を行く | 最新記事 | 世界遺産 ケルン大聖堂 »
Echte Fründe ston zesamme!
これは、本当の友達という意味です。
東日本大震災からの復興を願い、ケルン独日協会(Deutsch-Japanische Gesellschaft e.V. Köln)で作られたTシャツです。
龍吟会のメンバー全員に配られました。
今年は日独交流150周年の年となり、2010年10月から2011年10月にかけてさまざまな交流事業が行われています。
2011ドイツ声明公演は、ドイツ各地の独日協会の皆様の招聘と多大なるご協力によって開催されました。
日本とドイツの関係は、江戸幕府がオランダ、フランス、イギリス、プロイセン、ポルトガルとの修好通商条約(1858年)として交わされた不平等条約の是正を求めて、総勢38名の「文久遣欧使節」をベルリンへ公式に派遣したことから始まります。
正使として、竹内保徳(下野守)、副使は松平康英(石見守)、目付は京極高郎(能登守)、そのほか柴田貞太郎(組頭)、福地源一郎、福沢諭吉、松木弘安(寺島宗則)らが正式にベルリン入りしています。
特に、ドイツ入りの前泊地となったケルンでは、オランダからの特別列車を用意され、食堂で昼食の饗応を受けたあと、ケルンに一泊、ケルン大聖堂では大歓迎を受けた記録が残されています。
「ワインとアルトビールでリラックスし、両刀を腰に差した丁髷姿の日本人数名が群集の前にようやく姿を現わした。使節団に7名随行していた通詞(通訳)の中に福沢諭吉も混じっていたが、日本人を初めて見る地元の新聞記者が群衆の前に進み出て対話した・・・」(当時の新聞記事)
以来、現在に至るまで日本とドイツは友好的な関係を継続しています。
冒頭のTシャツの話に戻ります。
日の丸と折鶴、そしてハートのデザインは、ケルンで日本文化を学ぶ学生によってデザインされました。
そして、背中には Stand up Japan!の文字が。
ドイツも日本と同様、戦争により壊滅的な被害を受けました。
その中から復興し、現在の経済大国としてに日本とドイツがあります。
東日本大震災でも、きっと負けない。一日も早く元気なニッポンに戻って欲しいというドイツからの願いが込められています。
ケルンでの公演の会場となったKöln St. Cäcilien . Museum Schnütgenは、貴重な展示品が並ぶ博物館です。
そのため、入館には厳重なチェックがあります。
しかし、このTシャツで統一した私たち、そして独日協会の方々はチェック無しで入ることができました。
Tシャツの効果は絶大です。
東日本大震災からの一日も早い復興を願い、そして全ての災害で犠牲となられた方々を悼み、皆の心を一つにしてドイツでの声明公演を行ってきました。
私は、文久の第1回遣欧使節について調べている者です。
質問で恐縮ですが、表紙に使節が写っている冊子は、日本でも容易に手に入れられるのでしょうか?
お手数ですが、御教示のほどよろしくお願いいたします。
投稿者 山田芳則 | 2011年8月17日 13:42
山田さま
コメントありがとうございます。
冊子は、ケルンの独日協会で出版されたものです。交流会の場で回覧されたものをご紹介いたしました。
日本では入手が難しいかもしれませんが、日本の独日協会事務局か、下記のリンク先にあるケルン独日協会にお問合せいただけるとよろしいと存じます。
http://www.feinkost-ysuzuki.com/nihonjinkai01.htm
投稿者 kameno | 2011年8月18日 08:46
早速、御回答を頂きながら御礼が遅れ申し訳ありませんでした。
洋書を扱う大手書店に問い合わせをしてみましたが、取り寄せ不可という事でした。
御教示頂いた所に尋ねてみます。
ありがとうございました。
投稿者 山田芳則 | 2011年8月24日 11:13
山田様
無事入手出来ますことを祈念いたしております。
投稿者 kameno | 2011年8月25日 10:40
ケルン独日協会で出版された冊子の入手方法について御教示いただいた山田です。
私は、ドイツ語を始め外国語がまったく出来ません。それでケルン独日協会には、出版物の問い合わせとタイトルだけドイツ語にし、本文は日本語でEメールをしたのですが、届かず戻ってきました。また日本の独日協会事務局にも問い合わせをしたのですが、いまだ返事をいただいておりません。
私の語学力の無さのため、残念ながらせっかくの御教示に応えられませんでした。
いろいろとありがとうございました。
投稿者 山田芳則 | 2011年9月12日 08:44
山田さま
こちらのほうで、郵便にて問い合わせてみます。今しばらくお待ちください。
投稿者 kameno | 2011年9月13日 07:53
山田さま
ケルン独日協会の方と連絡がとれまして、冊子のコピーを送ってくださるそうです。つきましては、私宛に送付希望住所をお知らせください。
また、『ヨーロッパ人の見た文久使節団(イギリス・ドイツ・ロシア)』
鈴木健夫・P スノードン・G ツォーベル著 早稲田大学出版部 2005年
に記のケルンの冊子の内容だけてなく、ベルリンでの様子も日本語で解説されているそうですので、是非ご参照ください。
投稿者 kameno | 2011年9月15日 08:44