三陸に希望の光

石巻の地酒 日高見 希望の光

201100518-01

石巻は、太平洋と北東北を縦断する北上川の河口に開けた港町ということで、江戸時代には、伊達藩と南部藩の米の集積地として栄え、日本有数の酒所として発展しました。

東日本大震災によって酒蔵の大半が被災しました。石巻には未だ電気、水道が復旧していない地域がありますが、一丸となって復興に向けて頑張っています。
被災を免れた醪(もろみ)を救うべく、造りの別無く全て一緒に絞ったのがこの「希望の光」です。

201100517-01

平年のお酒に比べて力強い、太い味わいになったそうです。
いわば再現の無い今年限りの貴重なお酒ですので、本尊様に献じてからじっくりと味わってみたいと思います。


南三陸の杉 輝かせたい

201100517-02
(朝日新聞 2011/5/16夕刊)

三陸は優れた品質の杉を生み出す林業の盛んな地域でもあります。
津波の直撃を歴史的に何度も受けている製材所では、そのたびに被災した人のために直ぐ製材を開始してきたそうです。
今回も、製材機も流され、会社の復活には時間がかかるとの事ですが、既に仮事務所で材木の販売が開始され、秋には工場を再開させるそうです。



寺院では法要の際に「塔婆」を使います。
このブログでは、塔婆を国産材、さらに言えば地域の間伐材を用いることを提起してきました。

⇒ブログ記事 豊かな水と森を守るために
現在、8~9割が輸入材である塔婆。
国産材、特に間伐材を使った場合は

・価格が若干高い
・節模様、もしくは節穴が発生する
・杉材の場合は、赤い木肌模様が生じる

というデメリットもありますが、今年から数年に亘っては特に被災地の国産材を用いた塔婆を利用することも一つの復興支援となることでしょう。
南三陸の杉塔婆・・・貞昌院では具体的に南三陸の杉塔婆+モンゴルへの植林支援の組合せを考えてみようと思います。

一寺院のみの運動のみならず、寺院と製材所の連携によってより広がっていくといいですね。

投稿者: kameno 日時: 2011年5月17日 08:05

コメント: 三陸に希望の光

今回の記事は、とてもありがたく拝読できました。

いや、今までもありがたく読ませて頂いておりますが(笑)

>いわば再現の無い今年限りの貴重なお酒ですので、本尊様に献じてからじっくりと味わってみたいと思います。

ありがたや、ありがたや、です。

最近、色々なことに失望しがちでしたが、また力をいただけた気がします。

投稿者 叢林@Net | 2011年5月19日 00:02

叢林@Netさま

希望の光がいろいろなところから見え始めています。
その光が広がっていきますよう願っています。

投稿者 kameno | 2011年5月20日 06:07

コメントを送る