宗務所主催特派会@鶴見大学

神奈川県第二宗務所主催の檀信徒研修会が開催されました。

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これまでは大本山總持寺三松閣大講堂を会場としておりましたが、本年は鶴見大学記念講堂での開催となりました。
開催にご配慮いただきました鶴見大学様、總持寺様に感謝申し上げます。

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開講諷経
導師 所長老師、両班教区長老師

特派布教会第一部は、栃木県西方寺御住職 櫛田充道老師により、曹洞宗平成23年度 布教教化に関する告諭、曹洞宗管長より被災者の皆さまへ(お見舞)を元にお話をいただきました。

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平成23年度 布教教化に関する告諭 曹洞宗管長 大道晃仙

私たちをとりまく社会は、今、混迷を深めています。地球温暖化をはじめ、戦争、貧困などの諸問題、国内では「格差社会」「無縁社会」とも言われ、年間三万人を超える自死者、いじめや虐待など、いのちの尊厳が失われ、人びとは不信と不安の中にあります。

曹洞宗は、これまで「人権の尊重、平和の確立、環境の保全」を願い、「絆」を深める取り組みを進めてまいりました。本年度は日常生活の中でより具体的に展開するため、「向き合う」「伝える」「支えあう」という三つの柱を立て、四摂法の「利行(利他行)」を目標に掲げました。
道元さまは、「利行は一法なり、あまねく自他を利するなり」と示されました。
瑩山さまは、「常に大慈大悲に住して、坐禅無量の功徳、一切衆生に回向せよ」と論しておられます。
み仏とご先祖さまのみ前で、姿勢を正し、呼吸を調え、ひととき心静かに坐りましょう。大慈大悲の坐禅はおのずから「利行」に力を与えてくれます。
「あなたと向き合い、あなたと正しい教えを伝えあい、あなたと共に支えあう」ことで、一人ひとりのいのちを生かす社会がひらかれます。

日々、他を思いやり共に生きる「利行」の実践を重ねましょう。

南無釈迦牟尼仏

曹洞宗管長より被災者の皆さまへ(お見舞)

3月11日に発生した平成23年東北地方太平洋沖地震、翌12日の長野県北部の地震、また、これらの余震により尊いいのちを失われた方がたのご冥福を心からお祈りするとともに、被災された方がたに対して心からお見舞申し上げます。
いまだ被害の全容は明らかではありませんが、この未曾有の大災害のなか、行方不明になっている方の安否が気遣われます。仏祖の御加護により一人でも多くの命が救われること念じてやみません。復興の道は非常に険しいものと推察されますが、全宗門人をもって支え、被災者とともに歩んでまいりたいと思います。

2011年3月14日 曹洞宗管長 大道晃仙


休憩を挟んで 慶昌院御住職磯田浩一師による津軽三味線と法話。

「魂を受継ぐ」~津軽三味線法話演奏会~
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磯田老師は、今年貞昌院本堂で力強い三味線の演奏をいただいた津軽三味線奏者でもあります。
所属されている「津軽三味線 小山会」は 日本で始めて津軽三味線に家元制度を取り入れた社中で、日本で一番大きな津軽三味線の団体です。 
今日は般若心経が刺繍されたお袈裟で力強い三味線の演奏と、伝灯を大切に受継ぐことの大切さを分かりやすくお話しいただきました。

実りある一日となりました。
参加された皆様、お疲れ様でした。


■昨年の様子はこちら

宗務所主催檀信徒研修会

投稿者: kameno 日時: 2011年9月 8日 05:22

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