貞昌院茶室の前に水琴窟を設置しています。
ここには、裏山からの自然の湧水が導かれ、滴る水滴により美しい音が響いています。
坐禅の時、お茶会の時、心静かに耳を澄ますと、庭からかすかに水琴窟の音が聞こえてきます。
東日本大震災からまもなく1ヶ月。
心痛むニュースが毎日のように続いています。
このような時でも、サクラは例年通り咲いていますし、水琴窟は普段どおりの音を奏で続けています
今朝、水琴窟の音を録音しました。是非お楽しみください。
(最初の部分はシジュウカラの鳴き声とのコラボレーションになっています)
⇒ここをクリック (WMAオーディオファイル)
水琴窟は、江戸時代の茶人、小堀遠州が考案した洞水門から改良されてきた日本独自の装置です。
貞昌院に設置した水琴窟の構造は、浅い受け皿で一旦水を受け、中央の穴から少しづつ流れる水が、受け皿の裏側において大小さまざまな大きさの水滴を形成するしくみです。
落下した水滴は水琴窟内を約40センチほど下の水面に衝突して音を発生させます。
この音が瓶の内部で反響し、残響音が水琴窟の音となります。