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発車メロディの嚆矢については諸説あるが、1970年代には一部の大手私鉄で使用されていた(1971年8月より京阪電気鉄道で使用開始)。 一方、現在一番多くのメロディを使用する東日本旅客鉄道(JR東日本)では、旧・日本国有鉄道(国鉄)時代の1970年代後半から電子音化したベル(「ピロピロピロ」という音)を使用していたが、多数の駅利用客から耳障りであるなどと不評であった。そのため、1988年の千葉駅での発車ベル廃止を経て、1989年3月に音響機器・楽器メーカーとして知られるヤマハに新しい発車メロディ放送システムを開発させ、新宿駅と渋谷駅に導入した。この際にピアノや鈴、ハープといった音色と、人の心を落ち着かせる雰囲気のメロディを採用した。このメロディは発車メロディの中でも秀逸な物の一つとして未だ鉄道ファンの間で人気がある。 (Wikiペディア)
近年、駅の案内放送が騒音問題のために最低限に制限されたり、発車のベル音が次々と発車メロディーに置き換えられました。
この発車メロディーに隠されている秘密について、数年前に放送された日本テレビ・スーパーテレビ情報最前線という番組で紹介されていましたのでその内容をかいつまんで書いてみます。
多くの発車メロディーを生み出しているのが春名勇さん。
折りしも、その頃の世の中はバブル崩壊後不況に喘ぐ世の中でした。
そのような中に少しでも明るさと癒しをもたらすことが出来るよう、様々な楽器、メロディーを試行錯誤しているうちにたどり着いたのが京都の禅寺(臨済宗相国寺派)、瑞春院にある水琴窟だったのです。
瑞春院の水琴窟は、三百七十年前に小堀遠州の感化で配下の同心が伏見屋敷の庭に造った洞水門(水琴窟)の手法を取り入れて創作したもので、その玄妙なる音色は聴く人の心を幽玄の世界に誘う。(相国寺派公式サイトより)
水琴窟は、日本庭園の装飾の一つで水滴により音を発生する仕掛けです。
土中に逆さまに埋められた甕に滴り落ちる水滴が甕の中で反響し、琴の音のような心地よい響き(水琴音)を生み出します。
水琴窟から想起されるイメージを発車メロディーに応用することにより聞く人に心地よさと癒しを与えることができたそうです。
さらに工夫を加えました。
テンポが105であること、メロディーラインが終止形となるよう構成されていること。
これは、心理的に駆け込み防止をもたらします。
通勤通学客が毎日耳にする発車メロディーですから、なおさら様々な工夫が隠されているのですね。
その原点が禅寺の水琴窟にあったということはあまり知られていない事実のようです。
このことを踏まえて、改めて発車メロディーを耳にすると感慨も新たです。
⇒おすすめ
JR東日本 駅発車メロディメドレー
追記
JR東日本 駅発車メロディメドレー や JR東日本 駅発車メロディーメドレー第2弾 +α で活躍されていた方が、今年の早稲田祭で、早稲田大学ショパンの会の招聘により演奏された模様がビデオで紹介されていました。
演奏のラストの選曲が期待を裏切らずイイ!です。
おはようございます。
朝の爽やかなひととき、オルゴールの音色がほのぼのと・・
ああ、地下鉄御堂筋線の下りの音楽もなぜかだぶってはいってる・・と喜んで最後まで聴いておりました。
阪急宝塚線はなんだったっけ。手塚治虫かな?松本零次シリーズだったっけ。(いやいや、ベルバラか)
こんな切り口で駅を楽しむのもまた一興ですね。
そういえば吉本の若手漫才師が地下鉄シリーズでオルゴールネタを披露していた事があって、まだあまり大阪に慣れてなかった私にも楽しく聞けたお話がありました。
私、じつは「さだまさし」のフアンでして、彼の歌の中に『指定券』というのがあって。
JR長崎の駅のオルゴールと駅の構内放送をうまく利用した構成になってます。とってもきれいな曲ですよ。
投稿者 ゆが | 2007年11月19日 09:32
ゆがさん
関西の鉄道も様々なメロディーが流れているのですね。
さだまさしの曲は、こんど聴いてみます。
へ?、そういう曲なのですか。楽しみです。
投稿者 kameno | 2007年11月19日 23:01