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携帯電話の着信音、電子ゲームの音・・・・私たちの生活の中は、電子音が氾濫していることに気が付きます。
電話の音は、十数年前には金属のベルを叩く音でしたし、電子レンジの「チン」も、駅の発車のベルもアコースティックな音源でした。
いつからでしょうか。
気が付けば、電子音源を用いない音を探す事が難しいくらい、私たちの生活は人工的な音に囲まれてしまいました。
電子音の特徴として、とても純粋で明瞭であるということがいえます。
携帯電話の呼び出し音をビープ音にすると、音量が小さくても遠くまでよく響きます。
音の波形を取ると、その特徴は顕著です。
このように、波形は矩形をしていて、しかもその周波数はまったく変化がありません。
不自然な音は、生体にとってはストレスを与えるはずです。
特に、子どもに与える影響は少なからずあるような気がします。
電子音は、人の心を刺激したり,苛立たせたりするような作用があると言われていますが、そのよな音を脳の発達段階にある子どもの頃から継続的に聞せ続けると、どのような影響をもたらすのか、そのあたりは実に興味深い問題であります。
ギターやヴァイオリンから二胡や馬頭琴といった伝統的楽器に至るまで、アコースティックな音源が私たちに心地さをもたらしてくれるのはなぜでしょう。
その一つの答えは、「ゆらぎ」にあるのです。
ここ数年で、「1/fゆらぎ」という言葉が良く使われるようになりました。
たとえば、自分の脈拍をとってみます。注意深く脈の間隔を観察してみると、そのリズムは規則的でないことが分かります。
息を吸うと速くなり、吐くと遅くなりますね。
このように、自然界全てのものに「ゆらぎ」があります。
風も波も木の葉のざわめきも、全てが一定のリズムではなく、ゆらぎというアクセントがあるのです。
1/fゆらぎの、fとは、周波数frequencyということであり、全く乱数的な不規則(ノイズ=1/f0)と、規則的な電子音のようなもの(1/f2)の中間に位置するもの、それが1/fのゆらぎです。
この微妙な揺らぎが、私たちに心地良さをもたらしてくれるわけです。
ここで、私のお気に入りの掛時計をご紹介します。
リズム時計のディスクオルガニートという時計です。この時計との付き合いは、もう10年にもなります。
電子音による時報機能のついた時計は、たくさんあります。
幻想的なメロディーを奏でる時計もありますが、やはり電子音は電子音なのです。
そんな中、アコースティックな音源、ディスクオルゴールにより、時報を奏でるこの時計が近くの量販店に展示販売され、惚れこんで購入しました。
肝心のオルゴール部分は、日本電産サンキョー商事株式会社製のオルゴールを使用しています。
これが、とても良い音を奏でるのです。
円盤のディスクが何枚も付いていて、また、ディスクも単体で販売されていますので、気分によって曲を替えることが出来ます。
いま、この時計と同じ型のものは発売されていないかもしれませんが、似たような時計は何種類かまだ販売されていると思います。
お勧めできる時計です。
すごい綺麗なブログですね!しかも、ためになる知識が豊富です。今後の参考にさせていただきます。URLお言葉に甘えて送らせていただきました。よろしければアクセスしてください。忌憚のないご意見をいただければ幸いです。
投稿者 うめ・りょう | 2005年11月 7日 22:58
ブログ開設おめでとうございます。
読み応えのある素晴らしいブログですね!早速コメントさせていただきました。
これからもよろしくお願いします。
投稿者 kameno | 2005年11月10日 07:23