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永谷天満宮にてどんど焼きが行われました。
どんど焼きは左義長とも呼ばれ、全国的に行なわれている行事です。
永谷天満宮では毎年1月14日に催行されます。
日本では、古来より年末から新年にかけて、「歳神様」をお迎えする習慣があります。
「歳神様」をお迎えする時に目印になるのが門松や注連飾りであり、「歳神様」へのお供え物が鏡餅です。
元旦は、「新年を迎える」という意味のほかに、「数え年」の誕生日を迎えるという意味合いもあります。
明治時代以前は元旦が「国民全ての人々の誕生日」でした。
現在は「年齢計算ニ関スル法律」により、生まれた時を0歳とし、 誕生日の前日の満了をもって1つ歳をとることになる「満年齢」の考え方が用いられていますが、旧暦を使っていた時代は「生まれた年を1歳」として、正月に「歳神様」をお迎えすることによってさらに1つ歳が加算されたのです。
以前書いたブログ記事を併せてご参照ください ⇒ 東洋的いのち観・西洋的いのち観
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今年のどんど焼き。
どんど焼きを始める前に神事が行われます。
いよいよ点火。
新年にお飾りした門松や注連飾り、書き初めで書いた書道などを持ち寄って焼きます。
書き初めを焼くことによって、それが高く揚がるほど習字が上達すると言われています。
今年は地元小学校の3年生も地域の歴史を学ぶということで参加しました。
また、繭玉(木に丸めた餅を刺したもの)を焼き、それを食べることによって一年の無病息災を祈願します。
行事の後半には地元さんの野菜がたっぷり入った豚汁が振舞われました。
子供達も後世きっと良い思い出となる事でしょう!
ちょっと驚いたのは地元小学三年生が地域の歴史を学ぶと云う事で参加とありましたが、現在行政組織では「宗教」に関して非常に敏感になっているとの事を聞き及びました。少しでも宗教色がある事に関しては介入しない・させないとの方針が進んでいるそうです。
「どんと焼き」を古来からの風習と捉えるのか、または神主が神事を行い祈念する事で宗教活動と捉えるのか?行政の担当者によって結論は異なって来るでしょうね!今後この様な案件が増える事が予想されます。日本社会全体が「赤か白」と捉えるのではなく、もっと「寛容の精神」に包まれる世の中になる事を願っております。
投稿者 ハマちゃん | 2011年1月16日 09:54
ハマちゃんさま
コメント有難うございました。
小学生たちは前半の神事の部分が終わった後から参加していますので、その点で一定の配慮がなされているようです。
どんど焼(左義長)は、例えば県内では湘南海岸で行われているものは国の指定無形文化財に指定されています。
また、歳神様、数え年の考え方は「いのちの教育」のとても良い教材です。
------地元小学校の公式メールマガジンより-----
★永谷天満宮でどんど焼きがありました。地域学習のスペシャリスト3年生が見学に行っていました。昔ながらの行事って、大切にしたいものです。
--------引用ここまで----------------------
年中行や地域文化を学ぶ・守るという意味で世代を超えて受継いでいくことが大切でしょう。
子どもたちの参加は意義のあることです。
逆に、それを問題だと感じることが問題だと思います。
投稿者 kameno | 2011年1月16日 10:36
私の住んでいる地域では14日か15日にどんど焼きをして16日にお墓参り(お寺への年賀)をしてお正月行事が終わります。昨今はハッピーマンデーの影響で成人の日の前後に行われます。繭玉は柳の枝に刺してどんど焼き迄座敷や神棚などに飾ります。五穀豊穣と養蚕豊饒を祈る行事として行われています。
曹洞宗のお寺では火伏せの秋葉様と、五穀豊穣と養蚕豊饒の神様として豊川稲荷さまをお祀りするお寺が多いですね。
投稿者 天真 | 2011年1月16日 17:03
天真さま
地方により行事の時期は多少異なりますね。
こちらでも繭玉は座敷や神棚に飾ります。
行事を育んできたバックグラウンドを知ることは大切なことですね。
投稿者 kameno | 2011年1月18日 21:54