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今日の朝日新聞「青鉛筆」に元三大師のおみくじに関する記事がありました。
おみくじには、大きく和歌調のものと漢詩調のものにに大別できます。
このうち、元三大師によるおみくじは五言四行の形式をとるのが基本です。
一般的に元三大師として知られますが、比叡山延暦寺の中興の祖・第18代天台座主良源大和尚(912年10月15日-985年1月26日)のことです。
良源大和尚は、実在の人物であり、中世以来、独特の信仰を集めています。
特に「厄除け大師」として「角大師」「豆大師」「厄除け大師」などさまざまな別称を持ちます(左図参照)。
元三大師が作られたとされるおみくじは、その起源は中国南北朝から室町初頭ごろの「天竺霊籤」とされ、それが日本に入って「元三大師百籤」「観音みくじ」として流行したようです。
これが発祥とされています。
「元三大師百籤」の特長は、第一番大吉から第一百番凶まで、一連の番号になっていることです。
記事にあるとおり、富山県真国寺のおみくじのように古いものほど凶の割合が多い傾向にあるようです。
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さて、貞昌院に伝わるおみくじは、天神おみくじで菅原道真の和歌を使用したものです。
江戸時代、安藤広重の(1797-)の時代に江戸中橋正木町で作られました。
版木が残っているおみくじとしては、恐らく日本で一番古いのではないかと思います。
(これより古い版木が残るおみくじをご存知の方はお知らせください)
貞昌院のおみくじの凶の割合は半端でなく多いのです。
何しろ50%以上が凶ですから。
永田住職の仰るように、「自分を省みて成長するチャンスの意味が込められている」と考えるのが適切でしょう。
昔の人もそのように考えていたのではないかと思います。
■おしらせ
貞昌院を会場に区民企画講座 わがまち「貞昌院のおみくじ」に関する講座を開催します。
1月29日午前9時30分より 貞昌院にて