用 語 | よ み | 意 味 |
下鉢版 | あはつはん | 魚鼓(ホウ)三通の後の雲版一通 |
行履物 | あんりもつ | 上山における自分の持ち物 |
安名 | あんみょう | 新に戒名を受け出家得度する者の為に法名を与ふるを言う |
威儀 | いいぎ | 服装を整えること。 --を正す |
揖 | いつ | 叉手をして頭を15度位下げること |
揖食 | いつしき | 展鉢のとき五観の偈「ひとつには」のとき揖すること |
請けの拝 | うけのはい | 配役等の時、「随います」とお拝すること |
円相 | えんそう | ○を一筆で書いたもの。 無始無終をあらわす |
延寿堂 | えんじゅどう | 病僧の室 |
掛塔 | かた | 一定の叢林(僧堂)に籍を置いて安居すること |
客行 | かあん | 来客の接待を勤めとする配役名 |
火版 | かはん | コハンとも読み、火鉢とも書く。雲板を鳴らして粥飯の熟したことを報じること |
課罷 | かは | 朝課罷は朝課の後。「罷」は〜が終わった後 |
開静 | かいじょう | 朝の坐禅の後に一、二会雲板(小開静)を鳴らし、次に三会の時に雲板と木板を交打すること |
開炉 | かいろ | 11月1日、炉開きで、この日から衣の袖裏に手を包む(衣手) |
解制 | かいせい | 制中がおわったこと |
疏 | しょ | 仏祖と尊宿の徳を宣頌する文書 |
喝食 | かつしき | 大衆斎粥のとき香湯飯汁等の名を喝して、大衆に知らせること |
灌頂洒水 | かんちょうしゃすい | 頭に水(法性水)を注ぐこと |
暁天 | きょうてん | 夜明け(後夜)の坐禅 |
香飯香汁 | きょうはんきょうじゅ | 喝食の語で、お昼に唱える。ご飯と汁のこと |
香菜 | こうさい | 同上で、お菜(つけもの)のこと |
逆板 | ぎゃくはん | 方丈前から木版を打つこと |
経行 | きんひん | 坐禅と坐禅の間に一息半歩で堂内を歩くこと |
鼓? | くはつ | 太鼓と妙鉢。(チン)、ドン、ジャラン |
九旬安居 | くじゅんあんご | 一制中のこと。一旬は10日 |
禺中 | ぐうちゅう | おおむね午前9時〜10時 |
啓建 | けいけん | 法会のはじまり |
結制 | けっせい | 九旬安居禁足して弁道精進すること。江湖会とも |
五磬三拝 | ごけいさんぱい | 特別拝請の尊宿等が到着された時、本尊前での三拝 |
五条衣 | ごじょうえ | 絡子のこと |
昏鼓 | こんく | 夕方打つ太鼓 |
昏鐘 | こんしょう | 夕方打つ鐘 |
作務 | さむ | 掃除をはじめ、総ての仕事をさす |
差定 | さじょう | 式次第のこと |
茶鼓 | さく | 行茶(お茶の儀式)のときに打つ太鼓 |
生飯 | さば | 萬霊に施すため、斎時(昼食)に7粒の米を残す |
坐褥 | ざにく | 拝敷の上に置く大きな座布団 |
坐誦 | ざじゅ | 坐ってお経を読むこと |
斎罷 | さいは | 午時食事の後 |
再請 | さいしん | 食事の、おかわり |
再展 | さいてん | 再度、坐具を敷いてお拝すること |
三鼓 | さんく | 行茶の終わった時に太鼓を三打すること |
参頭 | さんとう | 代表の人 |
暫到 | ざんとう | しばらく叢林に居て久しからず去る僧のこと |
三仏忌 | さんぶっき | 4月8日釈尊降誕会、12月8日釈尊成道会、2月15日釈尊涅槃会 |
師家 | しけ | 弁道精進する学人の指導者 |
嗣承香 | しじょうこう | 晋山上堂して本師のために焚く報恩の香 |
直綴 | じきとつ | 衣のこと |
収坐具 | しゅうざぐ | 敷いた坐具を収めること |
宗門の学校 | しゅうもんのがっこう | 駒澤大学、愛知学院大学、東北福祉大学、駒沢女子大学、鶴見大学 など |
従香 | じゅうこう | 焼香の1回目に続き、2回目の頂かないで直ちに焚くお香 |
寿餅 | じゅびょう | 正月三が日祈念した餅を、師匠に贈呈すること |
巡版 | じゅんぱん | 木版を僧堂〜法堂〜方丈と、次々に打つこと |
巡寮 | じゅんりょう | 五則行持中、住持各寮を廻ること |
順 | じゅん | 上肩。袈裟の紐を結ぶ左肩 |
鐘司寮 | しょうすりょう | 鐘を慣らす事が仕事の寮。 修行に行くと必ずここに配属される |
初展 | しょてん | 人事行礼のとき始めに展坐具三拝すること |
上間 | じょうかん | 僧堂の聖僧像に向かって右側 |
牀縁 | じょうえん | 僧堂単の端一尺の板。三浄といい、お袈裟を置き、展鉢をするところ |
定鐘 | じょうしょう | 開枕のときに打つ鐘 |
説戒 | せっかい | 戒法を正しく説くこと |
攝心 | せっしん | 6月、12月に5〜7日間不休の坐禅をすること |
早晨 | そうしん | 午前8時〜9時 |
叢林 | そうりん | 衆僧和合して同床安居する道場、僧堂 |
触礼 | そくれい | 坐具をたたんだまま四つ折りにして置き、お拝をすること |
尊宿 | そんしゅく | 宗門において有道有徳な人 |
逮夜 | たいや | 前夜行う法要 |
致語 | ちご | 人事行礼等に用いる言葉 |
知殿 | ちでんりょう | 法堂(本堂)の事を一切行う配役 |
抽解鐘 | ちゅうかいしょう | 坐禅を一時解く時打つ鐘 |
長版 | ちょうはん | 三十六版行鉢のとき緩やかに打つ雲板 |
長連単 | ちょうれんたん | 僧堂の上間、下間にある横の長い単 |
頭首位 | ちょうしゅい | 首座、書記等の西序両班位 |
旦過寮 | たんがりょう | 新到が入堂を許されるまで居住する室 |
提唱 | ていしょう | 師家が祖録、経典等を講ずること。宗旨を提起し説法すること |
添菜 | てんさい | 大衆に施し供養すること |
点心 | てんじん | 昼食のこと。供養する意もある |
奠茶 | てんちゃ | 遷化の尊宿、物故の霊位に茶を捧げること |
独参 | どくさん | 学人が一人師家の室に入って所解を呈し、是不是を問うこと |
堂司 | どうす | 僧堂を掌る維那 |
東司 | とうす | 大小便所。東にあれば東浄、西なら西浄(せっちん)ともいう |
頓写 | とんしゃ | 写経。先亡供養のため経文を速やかに写すこと |
内勤 | ないけん | 当該者、寮だけで、執り行なうこと |
如常 | にょじょう | いつもどおり |
拈香 | ねんこう | 法語を唱える前に香を頂くこと |
法堂 | はっとう | 住持の説法道場。本堂 |
罷参 | はさん | 立職(首座をつとめて)以後の呼称 |
秉炬 | ひんこ | 尊宿の葬儀のときの大導師が用いる法具(松明) |
柄炉 | へいろ | 柄のついた香炉 |
放参 | ほうさん | 無し。ボウサンとも読む |
哺時 | ほじ | 午後3時〜4時頃。哺は正しくは(日+甫)という字です |
摩訶梵 | まかぼん | 楞厳咒を読む前後に節をつけて読む文 |
満散 | まんさん | 法会のおわり |
問訊 | もんじん | 揖より深く低頭すること |
龍天 | りゅうてん | 反省の意味で、龍天軸の前で合掌・正座すること |
両班 | りょうばん | 知事(都寺・監寺・副寺・維那・典座・直歳) 頭首(首座・書記・知蔵・知客・知浴・知殿) |