1.御籤匣
匣は黒漆塗りの直方体で、正面に金地仕上げのウメバチの紋を描き、上端中央に竹簡の籤がでる穴を持つ。
裏面には朱の﹁天神山貞昌院 十四世
哲航大賢五修彦命代 江戸中橋柾町清水舊長門弟中﹂の銘がある。
寸法は幅・奥行き共に12.2cm、高さ31cm。
︵貞昌院の世代十四世の示寂年から、18世紀の作と推定される︶
2.竹簡
竹簡の籤は、平均幅0.8cm、長さ18.9cmに削りあげ、上端部に吉凶と三桁の番号数字、下端部に通し番号1から64までの数字が墨書されている。
3.版木
版木は裏表両面に各2枚の版を固定したもので、一面で2種類の御籤札を刷ることができる組版となっている。組み合せは前記竹簡の番号に準ずる。札一枚の平均的な寸法は、横15.5cm、縦21cmを計る。また組版の寸法は、46.5cm*24cmである。
﹃横浜の文化財﹄︵横浜市教育委員会編・平成4年︶より引用