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2022年2月28日
曹洞宗の大本山 總持寺の玄関、香積台の木版が打ち鳴らされ、カーンという音が響いています。
新しい修行僧、新到が次々と上山しているのです。
ブログ記事 曹洞宗僧侶になるための段階 で書いた通り、曹洞宗の僧侶は、いくつかの段階を経なければなりません。
︵1︶得度︵とくど=父母の恩愛を断ち、落髪して出家となる︶
︵2︶立身︵りつしん=修行道場で修行を重ねた上、修行僧の集団の中でリーダー役である首座︵しゅそ︶を一定期間つとめる︶
︵3︶伝法︵でんぽう=釈尊の法は、代々人格的なふれあいの中で伝えられてきた。師匠の法を正しく伝えられて一人前の仏弟子となる︶
︵4︶瑞世︵ずいせ=両大本山永平寺、總持寺本山に登り一夜の住職となり、両祖さまに導師として報恩の諷経をする︶
︵5︶住職︵一寺の責任者となり、仏に代わって法を人々に説く︶
︵6︶晋山︵しんさん=新しい住職として、その寺院に正式に入る︶
︵7︶結制︵けっせい=自らの寺で修行僧を集め、一定期間、安居生活を行じる︶
この︵2︶の段階、修行のために修行道場に到着する修行僧たちが入門を冀い打ち鳴らす木版の音です。
3月下旬まで続く光景です。