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2019年1月10日
早いもので、新年を迎えてから10日が過ぎました。
今日の定例坐禅会では、七草の日から近い日にあたりますので、行粥を七草粥にしました。
春の七草は、
﹁芹、なづな、御行、はくべら、仏座、すずな、すずしろ、これぞ七種﹂ ﹃河海抄﹄(1362年)
芹︵せり=セリ︶
薺︵なずな=ペンペン草︶
御形︵ごぎょう=ハハコグサ︶
繁縷︵はこべら=ハコベ
仏の座︵ほとけのざ=コオニタビラコ︶
菘︵すずな=かぶ︶
蘿蔔︵すずしろ=大根︶
です。
その起源を辿ると、古来中国で行われていた正月七日の﹁七種菜羹﹂︵七種類の野菜を入れた羹を食べて、無病息災を願う︶がその源流にありそうです。
日本に伝わり、平安期に行われていた、米・粟・黍・稗・みの・胡麻・小豆の七種の穀物を粥に入れる、七穀粥と結びつき、春先に採れる野菜を入れるようになったようです。
正月三が日はおせち料理やお雑煮などの食事が続きがちです。
新年から一週間目に、このようなやさしい食事で胃を休ませてくれる、古来からの知恵です。