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2018年7月12日
西日本豪雨の被害は広い範囲にわたり、現在も各所で懸命の復旧作業が進められています。
そんな中、広島市と呉市を結ぶ大動脈、国道31号が通行可能になりました。
広島市と呉市を結ぶ国道31号 待望の通行止め解除
被災した道路の復旧作業が進んでいます。土砂災害で通行止めとなっていた広島市と広島県呉市を結ぶ大動脈の国道が11日夜、復旧しました。
広島市方面と呉市方面とを結ぶ国道31号は山側に有料道路、そのすぐ下にJR呉線、国道と3つの交通網が並行して走っていますが、すべてがこの土砂崩れによって寸断されてしまいました。
そんななか、国道より海側にあった海水浴場の駐車場に迂回︵うかい︶路を造り、通行できるようになっています。
片側1車線の真新しい道路がその迂回路で、自家用車や時折、トラックが通行する姿が確認できます。国道31号の通行止めは午後11時ごろ、5日ぶりに解除されました。
この道路は広島市と呉市を結ぶ大動脈で、一日平均2万4000台が利用しています。今回の土砂崩れで約680メートルの区間が通行できなくなり、利用者は1時間程度で行ける広島市と呉市の間を4時間かけて迂回していたそうです。
呉市方面には被害の大きかった地域、断水が続いている地域がたくさんあるため、この国道の利用再開は被災者にとっても復旧への大きな一歩となりそうです。
︵ANN 2018/7/12(木) 11:46配信︶
国道31号、JR呉線、広島呉道路のすべてが土砂崩れで通行止めになっていた区間において、国道31号がわずか5日間で通行可能になったわけは、並行する海水浴場﹁ベイサイドビーチ坂﹂の駐車場を利用して、舗装をかさ上げし、片側1車線の道路を突貫工事で造り上げたことにあります。
詳細は 中国地方整備局広島国道事務所 の報道資料をご参照ください。
︵航空写真はGoogle mapより︶
︵迂回路地図は広島国道整備事務所の資料より引用︶
迂回路として提供された土地は、株式会社ひろしま港湾管理センターが所有する海水浴場の駐車場です。
国道が劇的に早く復旧できたのは、国道管理事務所はもちろん、海水浴シーズンを迎える土地を災害復旧のために提供した民間会社や、工事に携わった建設業界の皆さん、自衛隊の皆さん力も大きかったのでしょう。
総務省消防庁によると、現在も7000人もの方々が避難生活を余儀なくされ、警察や自衛隊、消防など7万人以上の方々が復旧作業や不明者の捜索、救援活動を続けられています。
鉄道や高速道路が寸断され、各地で交通網の運休や通行止めが続いている中、国道31号などの開通によって、被災地の復旧がより大きく前進していくことを期待します。