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2016年1月31日
昨年から原油価格の下落が続いており、近隣のガソリンスタンドではリッター100円を割ることが当たり前になってきました。
このブログでも、時折ガソリンなど原油価格について言及してきました。
師走の値上げラッシュ(2007/12/1) リッター143円
原油高騰でもサンマは安値(2008/10/5) リッター180円
実態からかけ離れてしまった経済(2008/12/22) リッター99円
ガソリン価格下落傾向(2011/5/25) リッター137円
原油高騰が続く︵2014/6/26) リッター140円
改めて見ると、ここ10年の乱高下は激しいですね。
特に2008年︵平成20年︶10月から12月にかけての急激な下落は記憶に新しいところです。
総務省統計局﹁小売物価統計調査﹂資料を見ると、その乱高下の様子がグラフに如実に現れています。
しかし、再びリッター100円を割る日が来るとは・・・・
原油価格は、他の資源と同様、生産量と消費量の需給関係で価格が影響されます。
生産の面で言うと、OPECの減産見送りによる供給がある程度潤沢に保たれていること、シエールガス開発などエネルギーの多様化の方向性が期待できることなどが挙げられます。
また、消費の面で言うと、世界経済、特に中国経済の停滞による原油消費量の減少が原油価格の低下に拍車をかけているようです。
日本は資源を輸入して製品を輸出する貿易構造があるため、原油価格の下落はおおむねプラスの方向に働くと考えられます。
しかし、急激な原油価格下落は、世界経済全体の停滞による要因もあるため、結果的に輸出の減速等かならずしもプラスに働かない部分もあります。
いずれにしても、原油が投機的取引され価格が乱高下する状況は好ましくありません。
実態に即した経済であって欲しいものです。