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2014年9月 1日
初音ミク。それは一つの音楽ソフトウェアであった。自由に音程を合わせてくれ ればその通り歌ってくれる。言い換えるなら、机の上の音楽︵DTM︶が一つの答え――机の上で音楽を完成させることができるようになったのである。ところ がこれが思わぬところへ突き進むのである。ユーザーの視線は ﹁自由に歌ってくれる最高の楽器﹂ではなく﹁人間を超えた歌姫の存在﹂へと変わりつつあった。やがて、MikuMikuDanceやProject DIVAなどの関連ソフトやねんどろいのようなフィギュアも登場し、彼女は画面越しに歌を届けては、また一人みっくみくにしていくのであった。
しかし、彼女は﹁バーチャル・アイドル﹂である。ゆえに、自らの力で地上に存在することができない存在である。彼女のデータを取り寄せ、地上に召喚させようと、日夜研究しているグループがあった...
(ニコニコ大百科﹁ミク召喚部﹂項より引用︶
いわゆる透過スクリーンを利用した投影映像によってバーチャルデータを﹁地上に召喚﹂させる試みです。
といっても、古くから﹁からくりハウス﹂やディズニーランドの﹁ホーンテッドマンション﹂などで使われている技術をMMDで応用するものです。
映像投影は、透過スクリーンとして﹁ビニールハウス﹂のビニール素材を用いることにより手軽に行なうことができるのです。
それを発見したのがバーチャルアイドルを地上に召喚させようと日夜研究しているグループの成果なのでした。
それでは、早速やってみましょう。
材料はビニール素材ですから、例えば今回用いた幅5m✕高さ2.3mとしても、費用は300円もかかりません。
何よりも室内が汚れないということが一番の利点です。
貞昌院本堂で実験を行なってみました。
等身大投影を行ないますので、まずは高さ調整。
いい感じですね。
では、初音ミクさんに tell your world を歌ってもらいましょう。
こんな感じになりました。
如何でしょうか。
今後の改善点としては、プロジェクタの輝度を上げることとプロジェクタマッピングによる背景と影の処理ですね。
時間があればいろいろやれるのですが、とりえず実験はここまで。
ちなみに、客殿での投影はこんな感じです。
なお、これはあくまでも﹁こんなことができる﹂という一例です。
様々なことに応用できますね。
※投影映像はnkcraftさんの sm24226484を使わせて頂きました。
いつも感心して見させていただいています。山口市の泉福寺です。さて、この記事の透過スクリーンとして「ビニールハウス」のビニール素材とありますが具体的にどのメーカーのビニールなのでしょうか 教えていただければ幸いです
投稿者 佐藤智道 | 2014年9月 4日 13:36