« 一足早く 啓翁桜 |
最新記事
| 葬祭マネジメント学科講義 »
2014年1月 9日
早いもので、今年も、もう9日目。
新年2回目の坐禅会を迎えました。
時間が経つのは早いものです。
今日の坐禅会では、七草粥を戴きました。
貞昌院境内で育てているすずなとすずしろを中心に炊き込みました。
七草粥は、そろそろお正月のおせち料理にも一息つけ、胃にやさしいお粥をいただき無病息災を願い、7日に戴く古来からの慣わしです。
七草粥
この7種の野菜を刻んで入れた粥︵かゆ︶を七種粥︵七草粥︶といい、邪気を払い万病を除く占いとして食べる。呪術的な意味ばかりでなく、御節料理で疲れた胃を休め、野菜が乏しい冬場に不足しがちな栄養素を補うという効能もある。
七種は、前日の夜に俎に乗せて囃し歌を歌いながら包丁で叩き、当日の朝に粥に入れる。囃し歌は鳥追い歌に由来するものであり、これは七種粥の行事と、豊作を祈る行事が結び付いたものと考えられている。歌の歌詞は﹁七草なずな 唐土の鳥が、日本の土地に、渡らぬ先に、合わせて、バタクサバタクサ﹂など地方により多少の違いがある。
七種の行事は﹁子︵ね︶の日の遊び﹂とも呼ばれ、正月最初の子の日に野原に出て若菜を摘む風習があった。﹃枕草子﹄にも、﹁七日の若菜を人の六日にもて騒ぎ……﹂とある。
︵Wikiペディア﹁七草粥﹂項より︶
古来中国では、やはり正月七日に﹁七種菜羹﹂という、七種類の野菜を入れた羹を食べて、無病息災を願う風習があったそうですので、そこに七草粥の由来があることは間違い無さそうです。
それが、日本の平安期に行われていた、米・粟・黍・稗・みの・胡麻・小豆の七種の穀物を粥に入れる、七穀粥と結びつき、春先に採れる野菜を入れるようになったようです。
春の七草は、次のとおりですが、これら七草は、﹁日本のハーブ﹂とも呼ばれています。
かぶや大根は、アミラーゼを豊富に含み、消化を助けますし、セリ・ナズナなどは整腸作用があります。
﹁芹、なづな、御行、はくべら、仏座、すずな、すずしろ、これぞ七種﹂ ﹃河海抄﹄(1362年)
芹︵せり=セリ︶
薺︵なずな=ペンペン草︶
御形︵ごぎょう=ハハコグサ︶
繁縷︵はこべら=ハコベ
仏の座︵ほとけのざ=コオニタビラコ︶
菘︵すずな=かぶ
蘿蔔︵すずしろ=大根
ちょっと前までは、七草全てそろえるのは難しく、セリ、カブ、大根と、ありあわせの野菜を入れて七草粥を作っていたのですが、最近は、七草セットのようなものがあり、とても便利ですね。
正月三が日はおせち料理とか、檀家さんにお出しした料理の残り、それらを利用したお雑煮などの食事が続きました。
新年から一週間目に、このようなやさしい食事で胃を休ませてくれる、古来からの知恵といえましょう。
年明けて座禅の会のすこやかに 七草粥の命を給ふ
投稿者 座禅会の1人 | 2014年1月11日 11:12